『理想のあなた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1人でも自由に出歩けるようになって、あかねに余裕が出来たら、何回かに1回は遠くに行く🪄︎︎◝✩
『理想のあなた』
手足はスラッと長く、モデルのような体型。
胸もお尻も小ぶりなのが良い。
顔は小さくて、目はぱっちり二重。
スっと通った鼻筋と、厚みのある妖艶な唇。
艶やかな長い黒髪は、風に靡くと惚れ惚れする。
耳の形は、僕の一番こだわったところだ。
あとは、繋ぎ目を綺麗にすれば、完成。
僕の、理想の奥さんの出来上がりだ。
「気持ち悪い。」
彼女が言い放った言葉。僕は、静かに笑った。
「優等生くん、これお願い。」
話した事もないクラスメイトからの、雑用。〝優等生くん〟これは、皆が付けた僕のあだ名。別に嫌ではない。呼ばれるだけで、相手が勝手に優等生だと思い込んでくれる、便利なものだ。僕は、今日も笑顔で雑用を受ける。そんな僕に視線を向ける女子が居た。彼女は、僕の事をあだ名で呼ばない唯一の人。仲が良い訳では無い。ただのクラスメイトだ。それだけの関係だった。
僕の前には、彼女が居た。そしてここは、屋上だ。彼女はフェンスの向こうに居る。
「自殺なんて駄目だよ。」
僕は、彼女を止めようとした。それでも、彼女の表情は変わらない。
「綺麗事ばかり並べないで。人の気も知らないで。気持ち悪いんだよ。下手くそな笑顔作ってばっかでさ。」
彼女が発した言葉が、僕の胸に刺さる。そして、僕は笑った。バレてたのか〜。彼女は、僕を気味が悪そうに見つめる。僕は、溜めていたものを彼女に告げる。
「親の理想のために頑張ってきた事の何が悪いんだよ。」
「悪くないよ。でもそれは、自分を殺してまでする事?」
彼女の言葉を聞いて、涙が出る。僕は、今まで勘違いしていたんだ。親の言いなりになって、それが正しいと思っていたんだ。自分の愚かさに嫌気が差す。
「じゃあ、気が済んだら帰ってくれる?」
彼女は、本当に人間なんだろうか。泣いている人を邪魔者扱いして。僕は、彼女に聞いた。
「君は何で、ここに居るの?」
彼女は、少し悩みながら答えた。
「私は、星のようになりたい。光が消えても、存在は消えない。そうなりたいんだ。」
彼女は、笑顔で言った。
あれから僕は、親との縁を切った。それが、僕の自由を手に入れる方法だから。まだ、理想の自分なんて見つからない。それでも、良い。今は本当の笑顔があれば、良い。僕は今日も夜空を見上げる。彼女が笑った気がした。
「これからどんな子になって欲しい…?」
反抗期最中の娘が真っ直ぐな瞳で私を見て言った。
「そりゃぁ、健康に大きくなってくれればそれで…」
「本当にそう思ってるの?」
…妙に鋭いなぁ。私は苦笑した。
健康で過ごしていればなんて建前で、
健康でいたら次は…と、つい欲が出てしまうもの。もう少し頑張ってとか出来るでしょとか思ってしまうのが事実。
勉強はあなたの為になるからと、高校進学、大学進学が当たり前。次は"いい会社"にと、就職を押し付け、
果たしてその先には何があって何が残るのか。
全部、私の勝手な理想に過ぎない。
理想のあなた
理想は何でもこなせて、なにふりかまわず
相手のこと思って接する。
先輩とか後輩とかではなく、平等に接することができるようにする。
理想だからいくら語ってもいい。
なれるかどうかなんてわからないから
手を伸ばしても届かなくて
苦しい思いが積もるだけなら、
忘れてしまえば楽なんだって
そう、信じていたかったのに。
/「理想のあなた」
私の自己肯定感を満たしてくれる都合のいい人
あなたは、私の願望と劣等感から作られた
私を永遠に傷つけることはなく、
欲しいままに安寧を与えてくれる
でもきっと、本当の心を共有することはない
傷つく度に、落ち込む度に
私の理想は山のように高くなっていく
そしてあなたは、山頂で出会うブロッケン現象のようなものなのでしょう
∮理想のあなた
理想ならいくらでも妄想を掻き立てたことがあった
まずは、勉強もスポーツもできる。
その〝できる〟になるまでに努力を重ねられる。
現実から目を背けずに真っ向から立ち向かう。
そしてその勇気が報われて実を結ぶ未来。
どれも叶わずにいる今が、どうしようもなく虚しい
手を伸ばせば届きそうなのにな
ねえ、理想の自分へ
あなたの見る景色はどれほど輝いてるの?
私もそこに辿り着けるかな
返事はない。その代わり、微かな希望を胸に抱いてる、
ありのままの自分が居た
理想のあなた
初めて出逢って、ひと月過ぎて…あなたとは、もうずっと前から…の幼馴染みのような、なんて云うのか、無くしたピースが見つかった…みたいな…
仮令ば、このあいだ一緒に出掛けた美術展で見かけたあの絵画、色彩と輪郭の具合に目を惹かれていると、あなたも気付いてくれて、嬉しくて…そんな些細な事が沢山あって、探していた人だって確信した…だから、明日は…
少しでも触れたら崩れ落ちてしまう
勝手に与えられ積み上げた理想で
ジェンガしても許してほしいね
ふざけてないよ 大真面目
他人の理想より自分の理想を実現させたいもん
『理想のあなた』
理想を思い描けば描くほど
絶望も色濃くなっていく
理想なんてない方が
理想に近づけるのかもしれないね
悪夢で
2024/05/20㈪日記
朝の5時に目覚める。
人の夢の話しほどツマラナイものは
ないから、内容は省略。
内容を考えると、僕の精神構造は
どうなってんの?と疑心と嫌悪。
でも、こういうのは誰にでもあるよね。
二度寝が出来ず、ゴミを出す。
嫌いな家事、ゴミ出し。
するとバラの庭造りのおじいさんに
会って、少し話しをさせて貰って
癒やされた。
ただの世間ばなし。
温和なおじいさん。
そう、こういうのが平和で良い。
「バラいる?」と聞かれ
「いりません」とも答えるわけにもいかず、頂きました。
花瓶がないのでペットボトルに。
引っ越ししたら花瓶も買う。
悪夢のあとの癒やし。
ガツンとみかん、ならぬイチゴも
美味しいね、知らなかった。
おやすみなさい。
今夜もこのあとすぐ寝ます。
理想のあなたが今ここにいる
それだけで私は幸せだよ笑
お題:理想のあなた
理想の自分ってことでいいんだよね。
私は誰にも相手にされない。それが普通だし当たり前だと思ってるけど、それがたまにさみしくなる。
そうじゃない人もいるから。
いつも誰かに見てもらえてる人の存在が、自分の視界に入ると格差のようなものを感じてしまう。
だからといって、あの人達のようになりたいかと言えば少し違うかもしれない。
他者の気持ちも孤独も私には見えないしわからないし、踏み込む気はないのだ。
強いて言うなら、こういうことでくよくよと悩まない私になりたい。
静かで、外部に動じない人間になりたいなと思います。
理想のあなた(似た者同士)
向いに座り、ビールを脇にツマミに手をつけている男の顔をじーっと見つめる。
………見た目は良い。確かに。
けど口は悪いし気は利かないし、連絡もマメでなければカノジョであるわたしに対して何の計らいもない。
学生の頃からの旧知の間柄から気づけば恋人へと移り変わったからか、新鮮さは皆無に等しかった。
―――小さい時に描いてた理想とは程遠いような。
はあーぁ、と盛大に溜息を吐くと彼が視線を自分に送る。
「何だよ、食わねーのか?」
「………ちょっと食欲なくて」
「しっかり栄養つけねーと明日の仕事に影響するぞ」
………。こういう時は釘を差すんじゃなくて、心配してほしいのに。
けどダメね、ふとした表情や仕草でどうしたって好きが勝ってしまう。
これが惚れた弱み、なのだろうか。
「なあ、来週の週末空けとけよ」
「? わかってるわよ、いつもデートは週末じゃない」
「………ああ」
………。何だよ、自分の誕生日も忘れてんのか。
いつもはお前の理想には興味のない俺だけど、どうしてだろうな。
たまには理想の恋人を演じて気を引きたい程には、俺はこいつに参っているらしい。
これが惚れた弱み、というやつなのだろうか。
END.
『理想のあなた』
あなたは完璧だ。
優しく、成績はいつも上位で、運動も得意で文武両道。けれど、驕ることはなく、むしろ謙虚で、人を見下したりしない。
あなたは完璧だ。
人とコミュニケーションを取ることが得意で、初対面の人でも、他の人が声をかけるのを躊躇ってしまうような人にも。誰でも分け隔てなく、接している。
あなたは完璧だ。
全ての人が、人間として仄暗さをもっていると言っても過言ではないのに、あなたは、善人と称される特徴のみを持っている。醜い部分など、1つもない。
あなたは完璧だ。
しかし、あなたにも、たった一つだけ、欠点がある。
それは、現実に存在しないこと。
あなたは僕だ。
僕がなりたいと思い描いた、理想の自分の姿。
理想の自分へ。理想のあなたへ。
どうか、僕の理想を詰め込んだ存在のままでいて。
そうすれば、僕は、自分がなりたい人間像を失わずに、日々を過ごすことが出来るから。
『理想のあなた』
初恋が理想ってよく言うけど、私なんてまさにそう。
間違ったことをしたら2人きりになった時に怒ってくれて
みんなの前では好きじゃないしって言うのに
2人になると大好きだよって言ってくれて
声を聞かずとも理解ってくれて
笑うと目が三日月になって
ずっと仲良くしてねって年が変わるたびに言ってくれて
誕生日を毎年1番に祝ってくれて
幼稚園の時みたいにずっと隣にいてくれて
忽然と私の前から姿を消した。
次話せるのはいつだろう。
昔みたいに急に電話してきたりしないかなーなんて
君はきっと私のことなんて忘れてるのに。
恋人になりたいなんてもう言わないから。
友達として、親友として、幼馴染として、
私の隣にいて欲しいなんて我儘なのかな。
理想のあなた
ごめんなさいね 勝手に私の幻想を押し付けて
私のないもの全てを持っているあなた。
羨ましいと思う反面、つまらなそうだなと思う。
けど、あなたの持つものが欲しい、、、
ないものねだりはダメですか?
「理想のあなた」
進路の事で親と喧嘩をして落ち込んでいる私に、彼女は言った。
「あなたは、あなたが思う、理想のあなたを目指せばいいんだよ」
「そうかな」
「うん!そうだよ!」
「アドバイスありがとう!」
「うん!」
彼女の言葉でポジティブに考える事が少しずつ出来るようになるかもしれない。理想の自分を目指したい。と私は思った。