『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
なんて澄んだ瞳をしてるんだろう
君は嘘つきなのに
どこまでも澄んだ瞳で私を見つめる君。
君との暮らしも十年になるね。
色んな事があってここに二人でいる。
手のひらに載るような子猫だった君。
今ではどっしりとした体のおばちゃん猫だ。
私も歳をとった。
叶うことなら後十年後にも君にありがとうを伝えたい。
チャレンジ10 (澄んだ瞳)
病院の待合室でのこと。
ふと気づくと、2歳くらいの男の子が私を見ている。澄んだ瞳に青空が映っている。楽しませるようなことを、何か言いたい。悔しいが、何も浮かばない。いや、正直に言うと、「カラスの勝手でしょ」というのを思い出したが、教育上まずいかと思ってやめた。
坊やを見る。澄んだ瞳に、心が清々しくなる。大人の悩みを吹きとばしてくれる涼やかさだ。瞳の中の青空は明るい。
坊や、ありがとな。
私は声に出して言った。慌てて駆けつけてきた坊やの母親が、不思議そうな顔をした。
その汚れひとつない、澄んだ瞳。
ただ、希望だけを見つめている真っ直ぐな目。
私の瞳は、いつしか汚れてしまった。
だから、貴方に見つめられると、とても眩しくて、目を逸らしてしまう。
涙が出るほど、眩しすぎたんだ。
澄んだ瞳
澄んだ瞳に救われることがある
何にもかもうまくいかなくて自分を追い詰めていく日々の中でいつのまにか疲れきっている心
澄んだ瞳のあなたが心の重りを持ち上げてくれる
二
私の瞳は濁りゆく
残り僅かな灯火を頼りに口を開いた
「どうか笑って」
最後の記憶は私を支える手の温もりと硝子玉のような真紅の瞳
あなたの笑顔が好きでした
「澄んだ瞳」
憧れの君はとても澄んだ瞳をしていた。
まるで自分の考えてることが見透かされてるような。
心を読める人なんて実際にはいない事はわかっているのに、まるで自分の考えを見透かされてるようでドキドキしてしまう。
君のことが好きなのも、その澄んだ瞳を通せば伝わってしまうのではないかとすら考えてしまう。
どうかこの想いだけは見透かされませんように。
澄んだ瞳
あなたのその澄んだ瞳で見つめないで
僕の薄汚れた心の内をどうか見ないで
すごく怖かった、その澄んだ瞳が
だって
僕の生き方がすごく濁ったものに見えてしまうから
乾いた目に潤いを
そのまま浸して
おやすみなさい
ある人と出会った。
その人は、世界で一番、綺麗で、儚げで、澄んだ瞳をしていた。
自分はどうしようもなく惹かれて、
その瞳を、ずっと自分だけに向けていてほしくて、
それを伝えようとして口をついて出た言葉が、
「あなたの瞳が欲しい」
だった。
そのあと気まずい雰囲気になって必死に弁明しようとしたら、それが全部どストレートな告白になってしまったのは言うまでもない。
【澄んだ瞳】
澄んだ瞳
透明な仕切りの向こうから見つめられる。
駄目だ。
こっちを見るな。
ウチでは飼えない。
そんな澄んだ瞳で見るな。
「澄んだ瞳」
私は、人と目を合わせることが苦手で澄んだ瞳を見たことがない。でも、子猫がキラキラと輝いた目でおもちゃと一緒に遊んでいたあの純粋な瞳を私は忘れたくない。
澄んだ瞳
日が暮れるまで
夢中で遊んだ夏休み
笑いころげたり
びしょ濡れになったり
青空の下 駆けぬけた
好奇心旺盛で
振り返ると
微笑んでくれた
君の表情を思いだす
澄んだ瞳
にゃんこの横顔
かわいい輪郭に
ふあふあの毛
透き通った瞳が印象的
テーマ 澄んだ瞳
「おぉ!」
僕達は夜景を見ていた。親には秘密で。
「大きな声出して親にバレないようにね」
「..はーい」
丘の上は涼しく、ただただ綺麗な黒に染まった都会の夜景を見ていた。
「...こんな時間か」
ふと腕時計を見たら時計の針が9に向いていた。
「..さっっむ」
薄着で来ているからだよ。
「どうやって親に説明したら良いんだ..」
時間的に手遅れな気がする。
「...ねぇ」
「ん?」
「.....これ見て。」
スマホに出ていた画面では「夫婦火事で"死亡"」
怖いと思っていたらその家の場所が僕の家だった。
「....ぇ」
丘から景色を見た。一つの家から煙が立っていた。
「お前はこれからどうする?」
これからの人生に希望が見えない僕はあいつの綺麗な瞳すら曇って見えた。
おわり
真っ直ぐ澄みきった瞳
あなたたちに応えられる鏡でいよう
♯澄んだ瞳
澄んだ瞳
貴方の瞳は澄んでいる
私の瞳はガラス玉のようだ
なぜだろう
“澄んだ瞳”
君の目は、いつであっても澄んでいて綺麗だ…。もう君を好きではないと自覚したはずなのにまだ、綺麗だと思ってしまった。君には…私には無いくっきりとした二重、目元のほくろ、大きな瞳、その中に映される、君だけのはずだった私。きっと私は、美形な君に愛されてみたかっただけなのだ。恋愛小説のような恋を、君と燃えるほどしてみたかっだけなのだ。けれどこちら側が振り回されていると分かった瞬間、もう面倒だと夢から覚めた。一年という長い間でも、君に恋した時間は無駄ではなかった。その世界のわたしたちは、たしかに輝いていたのだから。
彼の目は…綺麗というか、どこか孤独そうで、世の全てを知っていそうで、しかし、全てを飲み込んでしまうほどの、引き込まれる目をしている。彼を想って3ヶ月…何も知らない彼に惹かれるなんて、御伽噺もいいところ。けれど、今は、彼に夢を見させてほしい。私と彼のその先に光がなかったとしても、いつか照らしてくれる彼を私は追いかけたい
澄んだ瞳、、、心に濁りのないということか。濁りのない瞳でこちらをみられたら、少したじろぎそうだ。でもまぁ、僕自身が澄んだ瞳を持っている訳だし……
昔、「無垢」っていうお題で、純粋な心を持つ人などいない。純粋に見える人は、濁った部分を隠すのが上手い。みたいなことを書いた気がする。それと同様で、澄んだ瞳を持つ人もいないと思う。
目は口ほどに物を言う。コロナ禍でマスク続きだった時にも意思疎通ができたのは、瞳で感情を表現できたから。瞳を見れば、その人が不快に思っているか、楽しんでいるか、ある程度分かる。ただ、人は不快に思っても笑っていようとする。だから、相手が澄んだ瞳をしているか、濁った瞳をしているかで僕は対応を変える。まぁ顔色を伺う。そういうことも大切かもしれない。