『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ある人と出会った。
その人は、世界で一番、綺麗で、儚げで、澄んだ瞳をしていた。
自分はどうしようもなく惹かれて、
その瞳を、ずっと自分だけに向けていてほしくて、
それを伝えようとして口をついて出た言葉が、
「あなたの瞳が欲しい」
だった。
そのあと気まずい雰囲気になって必死に弁明しようとしたら、それが全部どストレートな告白になってしまったのは言うまでもない。
【澄んだ瞳】
澄んだ瞳
透明な仕切りの向こうから見つめられる。
駄目だ。
こっちを見るな。
ウチでは飼えない。
そんな澄んだ瞳で見るな。
「澄んだ瞳」
私は、人と目を合わせることが苦手で澄んだ瞳を見たことがない。でも、子猫がキラキラと輝いた目でおもちゃと一緒に遊んでいたあの純粋な瞳を私は忘れたくない。
澄んだ瞳
日が暮れるまで
夢中で遊んだ夏休み
笑いころげたり
びしょ濡れになったり
青空の下 駆けぬけた
好奇心旺盛で
振り返ると
微笑んでくれた
君の表情を思いだす
澄んだ瞳
にゃんこの横顔
かわいい輪郭に
ふあふあの毛
透き通った瞳が印象的
テーマ 澄んだ瞳
「おぉ!」
僕達は夜景を見ていた。親には秘密で。
「大きな声出して親にバレないようにね」
「..はーい」
丘の上は涼しく、ただただ綺麗な黒に染まった都会の夜景を見ていた。
「...こんな時間か」
ふと腕時計を見たら時計の針が9に向いていた。
「..さっっむ」
薄着で来ているからだよ。
「どうやって親に説明したら良いんだ..」
時間的に手遅れな気がする。
「...ねぇ」
「ん?」
「.....これ見て。」
スマホに出ていた画面では「夫婦火事で"死亡"」
怖いと思っていたらその家の場所が僕の家だった。
「....ぇ」
丘から景色を見た。一つの家から煙が立っていた。
「お前はこれからどうする?」
これからの人生に希望が見えない僕はあいつの綺麗な瞳すら曇って見えた。
おわり
真っ直ぐ澄みきった瞳
あなたたちに応えられる鏡でいよう
♯澄んだ瞳
澄んだ瞳
貴方の瞳は澄んでいる
私の瞳はガラス玉のようだ
なぜだろう
“澄んだ瞳”
君の目は、いつであっても澄んでいて綺麗だ…。もう君を好きではないと自覚したはずなのにまだ、綺麗だと思ってしまった。君には…私には無いくっきりとした二重、目元のほくろ、大きな瞳、その中に映される、君だけのはずだった私。きっと私は、美形な君に愛されてみたかっただけなのだ。恋愛小説のような恋を、君と燃えるほどしてみたかっだけなのだ。けれどこちら側が振り回されていると分かった瞬間、もう面倒だと夢から覚めた。一年という長い間でも、君に恋した時間は無駄ではなかった。その世界のわたしたちは、たしかに輝いていたのだから。
彼の目は…綺麗というか、どこか孤独そうで、世の全てを知っていそうで、しかし、全てを飲み込んでしまうほどの、引き込まれる目をしている。彼を想って3ヶ月…何も知らない彼に惹かれるなんて、御伽噺もいいところ。けれど、今は、彼に夢を見させてほしい。私と彼のその先に光がなかったとしても、いつか照らしてくれる彼を私は追いかけたい
澄んだ瞳、、、心に濁りのないということか。濁りのない瞳でこちらをみられたら、少したじろぎそうだ。でもまぁ、僕自身が澄んだ瞳を持っている訳だし……
昔、「無垢」っていうお題で、純粋な心を持つ人などいない。純粋に見える人は、濁った部分を隠すのが上手い。みたいなことを書いた気がする。それと同様で、澄んだ瞳を持つ人もいないと思う。
目は口ほどに物を言う。コロナ禍でマスク続きだった時にも意思疎通ができたのは、瞳で感情を表現できたから。瞳を見れば、その人が不快に思っているか、楽しんでいるか、ある程度分かる。ただ、人は不快に思っても笑っていようとする。だから、相手が澄んだ瞳をしているか、濁った瞳をしているかで僕は対応を変える。まぁ顔色を伺う。そういうことも大切かもしれない。
いくら澄んだきれいな瞳でも
一重じゃなぁ
意味ねぇんだわ
澄んだ瞳
その澄んだ瞳に映ったものはやがて凍てついてしまう
彼女の瞳はそれほどにまで澄んでいた
彼女の瞳は美しく何人たりとも虜にし、
そして凍て付かせた
彼女は気がついたら一人ぼっちになっていた
周りのものは皆凍てついてしまったからだ
いつ溶けるのかもわからない
その瞳は彼女の孤独を表しているのかもしれない
「凍てつく瞳」
【澄んだ瞳】
君は綺麗で澄んだ瞳をしている
その瞳で私だけを見て欲しいな
澄んだ瞳
なんにも知らない振りをして
とっても美味しい振りをして
いつも喜んでいる振りをして
そうして純粋なんだねと言われてきたけど
本当に笑っちゃうな
ただ退屈で平穏な日常を守りたかったのに
やり方を間違えてたんだ
この世がどんな修羅場でも
私の中が安らかであれば良かったんだ
殺し合いでも何でも勝手にやっててくれ
なんか疲れてんなあああ
彼の瞳を1度だけ見た事がある
水色で海のようでそれはそれは綺麗だった
彼の目は髪の毛で殆ど隠れていたから
それ以降見れなかったが
とても澄んでいた事だけはわかる
題 澄んだ瞳
君の澄んだ瞳には、僕の哀れな人生が映っていた。
まるで解けて靴紐のように、
一度解けてしまったものはもう元には戻らない。
愛犬の 澄んだ瞳を見ていると
おやつをあげちゃう ダイエット中…
澄んだ瞳
君の目はいつもまっすぐでもどこか遠くを見てる。何を見てるの?なにを思ってる?知りたい君と同じ方向を見ても感じ方、見えてるものさえ違うかもしれない。だから面白い。
ただ、あなたと同じになりたい訳では無い、知りたいだけ、知って気持ちを分かりたい。
独りにならないように。
今日もあなたの隣でそんなことを思いながら、あなたの視線の先に重なるように見つめてる。
君の瞳は
朝靄の煙る湖からすくいとったみたいに透明で、
まん丸なガラス球でできてるみたいにツヤツヤで、
よく熟れた葡萄を閉じ込めたみたいに濃い色で。
──ああ、美味しそう。
20240730.NO.7.「澄んだ瞳」
「オレらもう何徹目ですか?」
「……んぁ、まだ徹夜なんてしてねぇ、だろ、」
「ボス、徹夜のし過ぎで完全に頭壊れてますね」
「エリオぉ、仕事ぉ、しろ……」
津詰の目に光はなく、虚ろになっている。
同様に襟尾の目もくすんでいる。
エリオのポジティブお化けの澄んだ目はどこへ行ってしまったのか。
「ボス、流石に休憩取りましょう。……ボス?」
襟尾が話しかけても応答がない。
沈黙の後、寝息が部屋に響いた。
(ボス、寝ちゃってる……)
襟尾は津詰の寝顔をまじまじと見つめたあと、そっとブランケットを津詰の背中にかけた。