『溢れる気持ち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
窓を開け、
一瞬「うわぁ…」と感嘆の気持ちが溢れ返る。
あたり一面、銀世界なのだ。
そして次には、
「うわぁ…」と別の感情が溢れ出る。
どうしてくれよう、
この空からの行き過ぎた贈り物。
まずは
家の中を走り回る犬を雪の中へ。
わしゃわしゃと走るその姿を愛でる。
次は、
犬と猫の餌の器に雪を山盛りに盛る。
猫に冷めた目で見つめられ、子どものような遊び心が溢れ返り、床が水浸し。
そして
溢れ返った楽しさも溶けた雪水も片付け、
明日の雪かきに備えなくては。
溢れ出すのは、所詮自己愛
ギリギリのラインでとどまって
自分を俯瞰した時気付く
求める事はエゴでしかないと
#溢れる気持ち
溢れる気持ちは泉のごとく。
こぼれれば、衝動にあらがい難い。
どこかに流さなければならないので、水路を造ることにする。
流れる川の行き先は体の外である。
口から気持ちをさらさらと、しかるべき相手へとそそぐのが良い。
【溢れる気持ち】
とめどなく
溢れる気持ちを
河に流そう
流れ流れて
あなたの海を
満たすまで
抑えようとするほど気持ちが溢れてしまうのは、どうしてだろうか。隠したいのに。誰にも話さないで、胸の中に閉じ込めたいのに。どうして、こんなにも_____
色んな気持ち持ちすぎて
気持ちじゃない欠片も
溢れて、転がった…
でも、1番の大切な気持ちだけ
拾わないとね
あ、と思った時には、クリームは器から零れ落ちていた。
勿体無いなぁと、行儀悪くも指で掬い上げ、口に含む。
甘味を減らした代わりに、ミルク感たっぷりな生クリーム。
ほろ苦くも溶ける程甘いダークブラウン、緩やかに溶け覆うホワイト。
口に出来ない言葉の代わり、刻んだ文字ごと刻み溶かしたチョコレート。
何一つ気付かずに、君が受け取ってくれれば良い。
<溢れる気持ち>
#2 溢れる気持ち
溢れる気持ちは何色か。
この子はぴんく。
その子はみどり。
あの子はあか。
どの子がぶるー?
あなたがぶるー。
わたしは何色?
わたしはきいろ。
今日カフェに行こうと思うんだけど
あなたも来る?
あ、
うすいぴんくになった。
溢れる気持ちは何色か。
ぴんくの気持ちはまだ知らない。
きいろになったのも久しぶり。
あなたは知ってる?
ぴんくの気持ち
それならわたしに教えてよ
大丈夫、そう思ってた
でも本当は大丈夫じゃなくて
言葉にすると溢れる感情につられて涙が零れる
悲しいわけじゃないのに
自分の気持ちを知ってほしいだけだったのに
本心であればあるほど言えなくて
誰にも自分の本音を言えなくなった
気持ちを隠して
感情を誤魔化して必死に生きてきた
いつしか自分が迷子になっていた
本当の自分を誰も知らない
【溢れる気持ち】
貴方を見る度溢れ出すこの気持ち。
この気持ちはなんというのだろうか。
ーそれが愛だということを私はまだ知らない..。
苦しくて苦しくて
ずっと
気づいて欲しかったのだ
こんなにも
「溢れる気持ち」
#323
溢れる気持ちにどのような言葉を宛てようか。
──誰が読んでもわかりやすい言葉。
──人に理解されずとも自分の気分に相応しい言葉。
あぁ、もっと他に候補があったはず。
文章を作る時いつも悩まされるのに
それすらも楽しいと思う自分がいる。
この溢れる気持ちを何と名付けようか。
私の中の、僕の中の切なる願い
溢れる気持ち
キミに届け
溢れる気持ち
叫びたい思い
グッとこらえて
深呼吸して
落ち着かせる
溢れる気持ち
あなたに
届けと
なな🐶
2024年2月5日437
『溢れる気持ち』
卒業式が終わった。
みんな写真を撮っている。
今日を逃したらもう会うことはない。
けれど勇気が出なくて声をかけられなかった。
家に帰って部屋に1人。
もっといっぱい話せていたら、
最後に写真だけでも撮れていたら、
これからも会えるくらい仲良くなれていたら。
今更になって溢れる気持ち。
「誰よりも一番、大好きだったよ。」
あなたと
離れ離れになる。
これまでみたいに
片道30分では
会えない。
新幹線で
会いに行かないと。
しかも
コロナ禍。
すぐに
会いに行けない時だって
きっと
出てくる。
遠距離で
付き合う?
それとも
このまま
サヨナラする?
このまま
サヨナラ
―――出来る?
あなたと
はじめて
出会った時
食事をした時
遊びに行った時
色んな
思い出が
蘇る。
サヨナラ?
―――出来るわけ
ないじゃん!
遠距離だろうが、
やってやる!
#溢れる気持ち
心ない機械になりたかった。
カウンセラーの私は、人に寄り添い過ぎてはいけないから。
なれなかったけどね。
どうしようもなく、君に救われてしまった。
あの人はドライだ、とか
あの人は感情を表に出さない、とか
そういうふうに言われる人はきっと心の器がとてもとても広いだけだと思う。
どんな人も心は器の形をしている。
感情的な人はそれが小さなグラスで、
起伏が激しい人は日によってグラスだったりどんぶりだったり。
その器に思いがとくとく注がれて、
あっという間に溢れるのかどうなのか。
きっと、それだけの話。
あなたは?
溢れる気持ち____
嫌いな子、苦手な子なんて滅多にいなかった。少なくとも合わない子はいたとしても、嫌いな子は出来たことがない。でも、初めて出来たんだ。それは自分のことを尊敬してくれるとても優しい純粋な子だった。
彼女は、頑張って陽気な人と話して、自分の地位を保とうと必死だった。彼女が流せず笑えずにいる時も、彼女の一言でシーンとなってしまった時も、私は拾ってフォローしていた。別に同情でもなんでもない。ただ、痛々しくて見ていられないだけ。でも、彼女をフォローし続けた結果、気に入られてしまった。
尊敬されることも気に入られることも悪い気はしない。でも、心の奥底に蓋をしてある感情が出てこようとする。
[下手くそなんだよ、生きるの。もっとこうすればいいのに。もっとこうやって笑って、もっとこうして話して、どこかを諦めて、どうすればいいかを考えて、行動して、発言して。笑って笑って流して。なんでそれが出来ないの?]
その気持ちは、果たして過去の自分への感情なのか、
彼女への感情なのかはわからなかった。
でも、この気持ちに名前をつけるとしたら「嫌い」だと気がついた。彼女は自分に似ている。過去の自分に。上手く生きられなくて、笑えなくて流せなくて、ノリに乗れなくて。そんな世界一嫌いな自分にそっくり。
尊敬されればされるほど、褒められればめられるほど、心の蓋が揺らぎ、抑えられなくなる。そうなる前に彼女から離れなければ。でも、離れれば彼女は傷つくし、離れなくても私の蓋がいつ開くかわからない。私も彼女と同じで下手くそだ。生きるの。
でも、なんだかんだで見捨てられない。過去の自分を見ているようで。ああしてほしかった、こんなことを言ってほしかった。そう、過去の自分が望んでいたものと彼女が望んでいるものはきっと同じで、だから尊敬されてしまう。違うのに。私はそんないい人間じゃないのに。貴方を見捨てたいと思ってしまっているのに。彼女の真っ直ぐな目は青くて痛くて美してくて嫌いだ。
溢れる気持ち
溢れて止まらない
大好きな気持ち
君に届いてるかな
愛してる気持ち
君が特別だよ