あ、と思った時には、クリームは器から零れ落ちていた。勿体無いなぁと、行儀悪くも指で掬い上げ、口に含む。甘味を減らした代わりに、ミルク感たっぷりな生クリーム。ほろ苦くも溶ける程甘いダークブラウン、緩やかに溶け覆うホワイト。口に出来ない言葉の代わり、刻んだ文字ごと刻み溶かしたチョコレート。何一つ気付かずに、君が受け取ってくれれば良い。<溢れる気持ち>
2/5/2024, 10:39:05 AM