『海へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の目から溢れ出る宝石は、集めても集めても君の心をもとに戻すには足りなかった。
「私ね、明日この世から消えてなくなっちゃうの」
いつもと変わらないトーンでそう告げる君が本当に明日いなくなってしまうのか、それを一番わかってるのは僕なのか君なのか。
きっと、君なんだろうな
「ねぇ、明日海に行こう」
わけがわからない、「なんで君は嫌いな海で消え…」そう聞こうとするも束の間
「だって遥斗、明日誕生日でしょ?」
やっぱり、君が明日いなくなるのを一番わかってるのは僕かも知れない。
まぁいい、とりあえず明日、僕は君と海へ。
君が最期に選んでくれた、海へ。
僕の大好きな、海へ。
#海へ
【海へ】
我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか
原始の海で発生した単細胞生物が進化して生き物になっていった。
そして海水と羊水はとても似ているという。
冒頭に書いたゴーギャンの問いかけに思いを馳せる。
我々は海から来た。
我々は地球のこども。
そしてきっと、いつか宇宙に還る。
海は母親
地球上のすべてのいきものの厳しくも優しい豊かな母。
懐かしいのは、いつか還る海の約束。
「……服をを裏返しに着て、何してんの?」
「返事がない、ただのシカバネのようだ」
「はあ!?」
「……着物を裏返しに着るのは死人だ、っていう迷信知らない? 今は死にたい気分なんだけど、自殺するわけにも行かないから、気分だけでも死体になろうと思いまして。ジェネリック死体」
「ジェネリックよりは、インスタントじゃない? どうせ着物を用意するのも面倒だから、着の身着の儘のその服を裏返しにしたんでしょ?」
「んじゃあ、それで。これから私はインスタント死体です。
死体だから、私は死んでます。死んだ気持ちを十分堪能します」
「あいよー。
……でもさあ、本当の死体になんないだけ、自殺しないだけで、偉いよ」
「……」
「…………」
「……………………」
「…………………………………………ありがと」
海へ。
海へ
2人で行きたいなぁ。
近くにあるのに
しばらく行ってない。
沖縄もハワイも
また行きたい。
何十年も使ってた時計が壊れた。
星空と三日月を映した
夜の海の絵が描いてあるオシャレな時計。
最初は5分ズレただけだったけど、
20分、50分、と、
だんだん時計の意味が無くなってきた。
それでもこの時計を使い続けるのは、
この絵が好きだから。
ほぼ絵画みたいなもんだな。
でも、
そこらの絵とは何か違うんだ。
絵を見てると、
真夜中、突然海に行きたくなる。
海は家から近いけど、
田舎だから街灯が少なく
夜道は暗くて怖い。
でも海に行きたくてしょうがないんだ。
さっさと寝たらいいんじゃない?って思うでしょ?
私よふかし大好きで、
海に行きたくなる前まで、
ずっと朝方まで起きてたから
そんな簡単に寝れないの。
今日ついに
抑えきれなくなっちゃって、
でも怖くて、
時計を持って海へ行った。
思わず声が出ちゃうくらい
綺麗だった。
時計の絵と同じ、
星空と三日月を映した海が、
時計でしか見れないと思っていた景色が、
目の前に広がってた。
現実とはかけ離れた、
非現実。
今この瞬間の気持ちを
ずっと忘れないでいたいと思った。
こんな真夜中には
この言葉が1番だと思って、
私が大好きな漫画の一言を
口にしてみた。
"Good Midnight!"
少し恥ずかしくなって、
塩の混じった空気を
肺いっぱいに吸った。
海へ
寄せる波にヒトリゴト
サンダルの爪先が
濡れないように
ひとり砂浜を歩く
オモイデなら
涙ごと引き潮に乗せて
遠くへさらっていって
夕焼けと海へ
深く沈んでいって
『俺、好きな人がいるんだ』
『へえ、意外。私の知ってる人? 』
深夜。私はリビングでゴロゴロしながら、隣に座る男の友人と話していた。
私も彼も視線はテレビにあるが、少なくとも私は眠気と中途半端な怠さがあって内容が頭に入らず、隣から聞こえる彼の声がするりと入ってきた。
『ああ、知ってる』
『マジか』
『おう、マジ』
身体を起こして、彼を見る。
そして片っ端から名前を言うけれど、どれも表情を変えずに『違う』と否定された。
『……他にいたかな、あんたが好きになりそうな人』
頭が働いていない。もしこれを聞くのが昼だったのなら、もう少し名前が出てきていたのだろうか。
『告白してみようかなって思ってんだ』
『……マジか』
『おう、マジ』
余計に気になってきた。一体、誰のことなんだろう。
『んー……わかんない、ヒントは──』
それでもやっぱり分からなくて、そう言った時に彼は耳元で囁いた。
『お前にだよ、海』
「海へ」
もう一度、海へ行きたい。
学生の頃の思い出が懐かしい。
暑い日だったのに、海の水はひんやりと冷たくて、
潜れば、美しい世界が広がっていた。
限られた時間の中でしか味わえないものを
楽しむことができたのが、あの頃の好きなところだった。
就職してからは毎日が忙しく、休日は寝て過ごすことが多かったけれど、
今年の夏は少し時間ができそうだから、また海に行こうかな。
※海へ
点滴に繋がれた今、行けないんだがな
多分3日位外出系は無理なのだがー
根性出せば海へだって夢で行けるはずー?(多分)
海。よく思い出せ。
…マイパパのエピソードが強すぎて思いつかんのじゃ!
離岸流に乗って何処までも遠出したら
一晩帰って来れなかったな〜って、本人的笑い話
大学生の時、通学路に海があった
見える時間はほんの数分であったが
爽やかな、けれども深い青をしたその物質に
私は強烈に目を惹かれ、その時だけは黒い板から目を離す
子どもも、老人も、はたまた仕事中のサラリーマンも
その一時だけはみな各々の時間を置いて
意識を向ける
空を映し出す鏡へ
ひとつの海へ
海へ
時々
海へ
還りたくなる
遠い遠い
記憶のせいかな
澄み切った空。綿菓子のような雲。
燦々と照りつける陽の光。
眼前に広がるのは、広い、広い、海。
天井の青を映し、光を反射する海面は、昼のプラネタリウムのようだ。
その果ては見えない。水平線の向こう。
ずっとずっと、続いている。
ちゃぷ、と、足を浸してみた。
つめたい。
溶けてしまいそうな温度を、水が奪っていく。
足から、脚へ。
腰、背、首。
ぜんしん。
熱さで溶ける。
冷たさで融ける。
真逆だけども、似たようなものだな。
───『海へ』(2024.08.23.)
「海へ」
家からは海が見えた。
もう二度と同じ景色は
見れないけど。
海へ行こう!
波の音
潮の匂い
砂場
真っ赤な太陽
ビーチバレー、ビーチフラッグ等やってる人
夏はやっぱり海でしょう!
#海へ
あの海に行こう
彼女との想い出がいっぱいの
彼女は声と引替えにまで私に会いに来てくれた
海で溺れた時も助けてくれた
今でも彼女の、海月のようなふわふわとした
歌声が、今でも耳に残っている
彼女の柔らかな
水色とサーモンピンクのグラデーションの髪
彼女の優しそうな
銀色の瞳
彼女の可愛らしい微笑みも
あぁ、会いに行こう…
彼女が泡になってしまった海へ
彼女の元へ
彼女の名は…
人魚姫
海へ
海へ行こう。
人がいない海がいい。
見張を雇おうか。
船はいくらするだろう。
できるだけ沖で捨てたい。
アリバイも作らないと。
素敵な夏の終わりを楽しんで下さい…♪
真夏の夢 憧れを
いつまでも ずーと忘れずに…
素敵な夢 憧れを
いつまでも ずーと思い出に…
【海へ】
毎日が辛い。生きるのが辛い。朝起きては、絶望する日々に飽き飽きだ。だから私は今日、覚悟を決めた。寒い冬の朝方、遠い"海"へ向かう。薄いカーディガンだけを羽織い白い息を吐きながらゆっくりと冷たい水へ足を入れる。初めは痛みを感じたが、段々と痛みは消えていきもう何も感じられなくなった。きらめく海と対面しながら、今日、1人の尊い命が失われた。
【海へ】
仕事を終えた僕は先輩を連れて、近くの海へ来た。
夏が終わり、少し肌寒い季節に変わり体調を崩しやすい。
「…好きです。」
「知ってる。」
「付き合ってください」
「…別に、いいよ、」
顔が赤いのは、肌寒いからなのか分からないけど
その小さな身体に腕を回し包み込む。
「…体温、高いな」
「厚着越しでも、伝わるもんなんですかね?」
海へメッセージボトルを流した。
返事くるかな〜楽しみだな!!
あ、郵便番号と住所書くの忘れてた…