君の目から溢れ出る宝石は、集めても集めても君の心をもとに戻すには足りなかった。
「私ね、明日この世から消えてなくなっちゃうの」
いつもと変わらないトーンでそう告げる君が本当に明日いなくなってしまうのか、それを一番わかってるのは僕なのか君なのか。
きっと、君なんだろうな
「ねぇ、明日海に行こう」
わけがわからない、「なんで君は嫌いな海で消え…」そう聞こうとするも束の間
「だって遥斗、明日誕生日でしょ?」
やっぱり、君が明日いなくなるのを一番わかってるのは僕かも知れない。
まぁいい、とりあえず明日、僕は君と海へ。
君が最期に選んでくれた、海へ。
僕の大好きな、海へ。
#海へ
8/23/2024, 10:40:28 AM