『海の底』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
赤、青、黄色、緑、白
紫、橙、黒、茶色
光があるから見える色
この世にたくさん生まれた色
私にとっては眩しくて
小さい私は楽しくて
だけど皆は自分の色が
誰の色より愛しくて
だから自分の持ってる色で
誰かの色を塗り替えて
光があるから見える色
誰かに塗り潰された色
私の色は汚れてて
私で誰かが汚れてて
光があるから見える色
光があるから見えるなら
光の届かぬ綺麗な場所へ
私を届けたいのです
「−海の底−」
海の底
?
難しい…。
海に関わる仕事してますが底はあまり見たことがない
海底カメラで日本海の底は見たことがあるけど泥が凄くてよく見えなかった
日本の山の最高標高は富士山の3776メートル
海底の最高震度は10000メートルらしい…
あとは昔の映画のグラン・ブルー
ジャン・レノ今どうしてるんだろう
海の底
ぷくぷく、ぷくぷく。
呼吸の泡が上がっていく。おかしいな、水のなかだよな。視界が揺らめき、青味を帯びた流動する世界は、たしかに水の中だと俺に確信させる。
「剣優、おきて」
声がする。海みたいなとこだと思ったんだけど、水槽?きみの所有する水槽なら、悪くは無いかな。ぐん、と浮上する感覚。
大事な人を亡くしたことがある
病院に運ばれたあとは眠ることなく枕元につめ、
息を引き取る瞬間までそばにいた
不思議なことに、そのときに周りと交わした言葉は、すべてくぐもった声で思い起こされる
病室の様子、医師の顔、握った手も、記憶の中で
すべてスクリーンを通したように青みがかっている
その人を失うことは、病院に着いた時点でもうわかっていた
その瞬間に、私の心は海の底に沈んでしまったのだろう
海の底からなすすべもなく最期のときを待っていた
いまもまだ、海面には出ていないと思う
でも少しずつ、浮上している
彼は海を見ながら
「綺麗だな」
と呟いた。いつもと同様の、人好きのする優しげな笑みを貼り付けて。
僕は缶コーヒーを一つ彼の方に投げやった。海から少し離れたコンビニで買ったそれは少しぬるくなってしまっていた。
彼は受け取ると、「ありがとう」とプルタブを引いた。かこんという無機質な音があたりに響く。
自分もコーヒーを啜りながら、ちらりと彼に目線を移す。
彼はやはり、黒くぼやけた瞳で海を見つめていた。
彼は海で出来ているのではないかと思うことがしばしばある。
大抵の事は優しげな笑みを浮かべて受け止めてくれるし、怒っているところを見たことがない。これまでにこんなに「海のように広い心」という表現がピタリとあう人に僕は出会ったことがない。
それだけじゃない、彼のあの底抜けに黒い瞳に見つめられると、あっと言う間に彼に飲み込まれてしまいそうになる。もう一生日の光を浴びることが出来ず、陸の上に立てない気さえする。
人間が海の事で知っている事と言ったら5%くらいしかないらしい。
いち友人として、結構な時間を彼の隣で過ごしてきたが、僕は彼について何も知らない。何を考え、海を見つめているのかも分からない。
海で出来た心の奥底には何があるのだろうか。
僕には触る事はもちろん、見ることさえ許されないのだろうか。
きっと、僕はすでに彼に飲み込まれたのだ。初めて彼と目を合わせたときからきっと、ずっと溺れているのだろう。足掻いたって陸の上には二度と戻れない。
それなら、いっそのこと引き摺り込んでくれよ。
彼の海底に潜む何かに僕は懇願する。
しかし、依然として、その何かは僕に姿を現さない。
とある町に優しい家族がいた。その家族は借金をしている人を見捨てられない人だった。そしてある男の人がその家族に歩み寄りこう言った。
「お願いがあるんだ!」
その家族はもしかしてと思った。そしてこう尋ねた。
「もしかして借金の肩代わりかい?」
そしたらそこにいた男は申し訳なさそうに頷いた。そしてその家族に借金を肩代わりしてもらっていたがその男の人が亡くなってしまってその家族が全てを支払うことになりその家族はご飯が食べられなくなった。もうどうしようもないと思ったお父さんは家族を連れて海に行った。そして海に入り亡くなった。その時に見た海の底はとても綺麗だった。
海の底
░░░░ ░░░ ░░
そこはどんなところでしょう。
きみは言った。きみは笑った。
行ってみたいの。
わたしが聞いたら、きみは笑うのをやめる。
ただ、一緒にいこうと誘ってほしかったらしい。
後から聞いた話だけどね。
【海の底】
海の底に行ったことはない。
一度も。
自分は海の「底」どころか一度も海の「中」に入ったことがなかった。
泳げないし海水はなんだか怖かった。
それなのになんだか行ったことのあるような気分になっている。
それは私が「どん底に落とされた」という文を見る度に海の底を思い浮かべているからだろう。
ファインディングドリーでしか見たことのない空間だけど映画で見る海の底は美しい。まったく怖くなどない。
これからの人生海の底から這い上がって水から自由になれるときは来るのだろうか。
沈んで 沈んで
沈んでしまったら
声もきこえなくなって
静寂の中で 過ごせる
海の底にいるかのように
私は足を組んで
ただ何も考えないで
好きな音色だけ響かせて
そんな時間が今の私には必要
たまに海の底に沈んでいく夢を見る。
真っ暗闇の海、照らされている水面。
私に救いなんてないのだと思わされる。
息はできる。でも苦しい。
手を伸ばしても届くはずない。
のに、必死に抵抗してしまう。
そこにただ、ひとつ手がさしのべられる。
――君の姿が見える
あなたは私の、唯一の光です。
お題〈海の底〉
光も音もない。
暗く、静かなその場所であなたは眠っている。
どうか安らかに。
【海の底】命の還る場所
哀しいことがあると
海の底で歌う
誰にも届かない
そのくらいがちょうどいい
嬉しいことがあると
海の底で歌う
誰にも聞こえない
そのくらいがちょうどいい
喜びも哀しみも食卓に並べて
ゆっくりかみしめる
それがいい
テーマ:『海の底』
遠い遠い、遥か上の方。
水で満たされていない世界があるらしい。
遠い遠い、遥か上の方。
光であふれた世界があるらしい。
いいないいな、見てみたいな。
いいないいな、行ってみたいな。
みんな言っている。でもボクは違う。
そんなところ、あるわけがない。
そんなところ、興味ない。
ふかい深い海の底。
深淵が広がる静かな世界。
ボクはここが好き。
すごく安心するんだもの。
ふかい深い海の底。
ヘンテコな仲間が集うおかしな世界。
ボクはここが好き。
けれど、みんなはそうじゃないみたい。
遠い遠い、海の底。
光が届かない寂しい世界があるらしい。
遠い遠い、海の底。
不思議な生き物が、地上に思いを馳せているらしい。
遠い遠い―――
海の底のように
知らない世界で生きられたなら
今の選択をしなかったと思う人の
数はどれくらいいるのだろう
その人達が思い留まってくれたおかげで
生まれた人たちが世界を回してきたのだろう
海の底のない私達の世界
檻のようでいて
胎内のようでいて
しがらみと呼んでみたり
きずなと呼んでみたり
光が届かない世界
そこでも生きてる魚たちはいる。
どういう感覚なんだろうか。
想像してみたら
とても静かだった。
表面が、荒れた大波だったとしても
深く深く光が届かないくらい深いところは
静かで揺れることがない。
意識も同じ。
目に見える現実は
大変だと感じることがたくさんある。
そのたび感情が大きく揺れたりもする。
けど、そんな時も
意識の深いところは静かで
瞑想は、そこへたどり着く手段だと
教えてもらったのよね。
暗い。
苦しい。
寒い。
冷たい。
地上のあたたかい光が届かなくて
生き物たちの優しさも届かない。
でもここじゃないどこかなら
あたたかい光が刺し
たくさんの生き物に愛されるのだろう。
そう思うと涙が止まらなくなる。
【海の底】
常与田鉄道に乗って17番目の駅それが海の底
この駅には戻りの電車は止まらない
一度海の底へ着くともう元に戻ることはできない
駅舎はいたってシンプルでプラットフォームと小さな掘立て小屋のような改札、中にはいつも同じ駅員が1人。いつも駅帽を深く被ったその顔を今までに見たものはいないという。
「海の底」
大人になって初めて見た海の底は恐ろしい
ほど暗かった。子どものころにイメージし
ていた真逆だった。
どのくらい前から陽の光を知らないんだろ
う。これからも知ることは無いんだろうな。
陽の有り難さを痛感した。
とっくのとうに溺れてしまっているわ
底の見えない貴方という海に
#溺愛#海の底
暗い暗い海の底
ふと見上げると明るい月があった
下を見ると綺麗な珊瑚があった
静かで暗い海の底も
捨てたものではないのだろうな
あぁ眠くなって来た
少し眠ろうか