『泣かないよ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「泣かないよ」
薬指から引き抜いたとき、
幸せすぎた思い出は、全部置いていこうと決めた。
もう振り向かないように。
私があなたに、しがみつかないように。
「私より大変な思いしてる人いくらでもいるし、このくらいで何弱音吐いてんだって話なんだけどさ」
へらへら笑う私に、彼は至極不思議そうに首を傾げる。
「他の人がどんだけ大変かってお前が今辛いのと何の関係もなくね?」
建前なんてあっという間に崩れ落ちた。あーあ。
"泣かないよ"
私はもう泣かないよ。
あの日、あなたと誓ったんだから。
星が輝くあの日、またあなたと出会うまで。
‐泣かないよ‐
♯12
『泣かないよ』
最近わたしの中で
涙活がブームだ
今日はなんの映画を見ようかなぁ
思いっきり泣ける…そう、嗚咽が
止まらないくらいのがいい
泣いた後は、すっきりして
心が軽くなるだろう
次の日同僚に
「昨日、映画観てめっちゃ泣いたわ!
今、わたしの中で流行ってるんだわ、
なみだかつ!」
「……るいかつな!」
「………え?る…るい…⁈」
恥ずかしい
泣きたい
あーー恥ずかしい
あーー泣きたい
周りみんなに笑われてる
めっちゃ笑ってくる
恥ずかしい、泣きたいけど泣かないよ
だって、ここから
「知っててわざと言ってみた作戦」
に持ち込むために─
vol.4
妹は小さい頃から感情を表に出さない子だった。よく思い出すのは転んだ時。真顔で立ち上がって、自分や両親の方は見向きもせずにまた全速力で走り出していた。いやいや、今のは流石に痛かったろうと捕まえて確認したら、擦りむいていたこともあった。始めは鈍いのかと思ったのだが、母曰く、
「お兄ちゃんの真似よ」とのことだった。「あなたは転んでも泣かないでしょう?」
まあそうだが。
恐らく血は争えないということなのだろう。大人になった今でも、自分たち兄妹が涙を見せることはあまりない。そんな暇があるならもっと成すべきことがあるーーそんな思考が働くのだ。
#泣かないよ
男の子は我慢するんだって
強くないと駄目なんだって
女の子を守れないんだって
お母さんがいつも怒るのは
こころを鍛えてるんだって
好きなことをさせないのは
しつけ、って言うんだって
どんなオトナになるのかな
こころは大きくなるのかな
『泣かないよ』
「泣かないよ」
もう、あんな人のために泣いたりしない。
いつも泣かされてばかりだった。
ほんの僅かな時間の幸せのために、
傷ついて泣かされて…
きっと、舐められてたんだろうなと思う。
それに気付いたから、もう泣かないよ。
貴方の本当の気持ちが分からない。
今、何を背負っているのか。
どうして私を拒絶するのか。
今の私には分からない。
それでも私は、真実が知りたい。
例えそれが、どんなに残酷なものであっても。
だから、今はもう泣かない。
本当に苦しんでいるのは、きっと貴方の方だと思うから。
前を向いて、私は歩みを進めよう。
お題「泣かないよ」
禁忌の愛の物語。
「頭可笑しいんじゃない?w」
泣かないよ、、、、、、
「大っ嫌い」
泣かないよ、、、、、
「気持ち悪い、」
泣かないよ、、、、
「きしょっ笑」
泣かないよ、、、
「君って、生きてる意味ってあるの?」
泣かないよ、、
「目障り」
泣かないよ、
「消えてくんない?」
泣かないよ
泣けないよ
僕の生命あと何個?
泣かないよ
泣かないよ
「大丈夫。泣かないよ」
と、言われて安心してた子供。
「泣きたい時は泣けばいい」
と、寛容になった大人。
どちらも優しさに、あふれてるじゃないか。
泣かないよ
いつもこらえてる
怒りも悲しみも悔しさも
喜びは自然に溢れてるかもしれないけど
そんなことはめったにない
激しく移り変わる感情は誰にも言わない
言うのは自分にだけ
そう誓った
泣くときは鏡の前
彼女はわかってくれている
それでいい
もう慣れたから
これでも好きなものや好きな人はいるし
やりたいことも
少しずつ見つけてる
これでいい
end
泣きたい時は突然来る。それは【卒業式】。特に中学の卒業式は一番泣くと思う。だって、大事な友達や同じ学年の人皆違う道を歩んでいく。その皆と一緒に居られる最後の日だからだ。
だけど私は泣かない。泣くより笑って新しい道を進みたいから。 【泣かないよ】
-「泣かないって決めたの。」
そう呟くあなたは今にも壊れてしまいそうで。
泣かないあなたが私は怖かった。
ある日突然消えてしまいそうだったから。
「泣いていいんだよ。」
そう伝えていたらあなたを失わずにすんだのかもしれないね。
何を言ってももう遅いけど、私はあなたの幸せをずっと祈ってる。
#泣かないよ
泣き虫は弱虫なんかじゃない
一生懸命に生きたんだから
泣いたっていいじゃないか
弱虫とか、豆腐メンタルとか
あなたは思うかもしれないけど
別にいいじゃないか
弱虫だろうが
豆腐メンタルだろうが
どれだけ罵倒されようが
俺はありのままでいられる素直な君を
好きになったんだから
いいじゃないか
あなたはとっても強くて
自分のことを守ろうとしている
それで 十分じゃないか
そんな君に
とっておきの日常を
あなたという人生を
そっと 見守りたい
#52 泣かないよ
『あ〜らあらあらあらぁ〜?もしかしてぇ泣いちゃってるんですかぁ〜?』
血を思わせる程の赤い髪を肩まで伸ばし、灰色の目をした“元”仲間にそう言われ、俺は初めて自身が涙を流している事を自覚した。
俺達はある事件の黒幕を探して、時には共に窮地を脱し、そして遂に黒幕を突き止める事に成功した。互いに喜び、漸く捕まえる事が出来ると、そう思っていた。確信していた。
それなのに、漸く追い詰めたその黒幕は俺の仲間の名前を言い、『後は頼んだよ』とのみ告げるとステージから姿を消し、変わりに此奴がステージの中央に現れた。
彼は余裕綽々な微笑みを浮かれば、赤い髪を靡かせてライトの光を遮り影を作りながらクルクルと回っている。
『…お前は、何も感じていないのか?俺はお前の事をずっと仲間だと思っていたよ。それなのに、俺の事を裏切ったのか?今まで騙していたのか?』
彼は俺の言葉にも顔色一つも変えず、それどころか腹を抱え大笑いし始めた。咳き込みながらひとしきり嘲笑った後、彼は口を開く。
『イヤ〜すみませんねぇ、感動的なシーンで笑ってしまってぇ、ッw
ち〜な〜み〜にっ、先程貴方は裏切ったのか。とおっしゃっていましたが、その言葉間違えてますよぉ〜?
裏切るも何も、ワタクシはハナから貴方がたの敵でございます。だから貴方のように泣きもしないし、罪悪感なんてこれっぽっちも湧きませんよぉ〜。』
本当はずっと仲間でありたい。自分だって泣きたい。そう言ってくれるのを心の何処かで期待していた。しかしその期待はあっさりと踏みにじられ、悲しみは消え失せ代わりに怒りと憎悪の念が沸々と湧き出る。俺は銃を握る力を強め、裏切者の頭に銃口を向けた。
『あらぁ〜?ワタクシと戦う気ですかぁ〜?
そうなんですかぁ?そうなんですねぇ!
ならば受けて立とうではありませんかぁ!』
余裕綽々な笑みが憎たらしい。
彼はそう言うとハットのつばを下げて顎を引き、灰色の双眸で此方を見据えると言葉を紡ぐ。
『─動かなくなるまで踊らせてあげましょう』
互いに踏み込み、接近する。
野蛮で荒っぽいショーが、今始まる。
お目汚し失礼しました。
Day.12
ずっと、ずっと信じてたのにろくな事ないや。
味方だと思ってたのにずっと敵だったの?
人生何が起こるかわからない。わからなすぎて
私は耳鳴りがするまで泣いた。泣き続けた。
そして見つけた答えが自分だけが一生の味方。
自分を味方して初めて味方ができる。
自分を愛さないで誰を愛するの?
食欲も物欲も無いけどもう泣かないよ。
泣かないよ
ある日のこと
駅のホームにあるベンチに座り
脇には仕事用の大きなバックを置いて
電車が来るのを待っていた
そこに、小学校4、5年生くらいの男の子と
その母親がやってきた
男の子は辺りを見回し
私のところへやってきて言う
「おじさん、そのバックどいて」
そして立て続けに言う
「母ちゃん、そこに座って電車待ってて」
母親は一例してそこに座る
その日をさかいにその親子を何度か見かけるようになった。
母親とは時々会釈をかわすくらいになっていた
男の子はと言えば空いてる席を見つけて
「母ちゃん、そこに座ってて」
と言わんばかりに空いてる席を指さし、時には手をひいて母親を座らせている
それから数ヶ月
その親子を見かけなくなった
さらに時は流れてあの男の子が一人で駅にいた
男の子も私に気づいたようだった
「今日は一人?お母さんは?」
と聞くと
「母ちゃん、死んじゃったんだ」
と言う
もともと病気しがちで体が弱い母親だったらしく
入退院を繰り返していたらしい
駅のベンチに座らせていたのも
体を休ませるためだったそうだ
私はなんと声をかけてよいか分からずにいると
「僕は泣かないよ。だって強いから」
そう言って微笑んだ
男の子の目には、
うっすらと涙が浮かんでいた
終わり
『泣かないよ』
昨日、足をひねってしまい派手に転びました。
痛さと恥ずかしさに泣きそうでしたが、大人なので泣きませんでした。
でも、これは、当たり前です。
大人は転んだくらいでは泣きません。
でも、なぜ大人は泣かないのでしょうか?
一体、いつから泣かなくなったのでしょうか?
「泣かないよ」って頑張る子供は、健気で可愛らしいですが、子供のうちしか流せない涙もあるので、泣けるうちに思いっきり泣いて欲しいですね。
泣かないよ
と思っても泣いてしまうんだよね……
すぐに泣いてしまうんだよね……
感情がおさえられなくて困ったもんだ
【泣かないよ】
「そういう所ほんとあの人そっくり」
冷たい眼差しを向けられる。
母さんに言われた言葉が、鉛の様に心の中へ沈んでいく。
あぁ、また嫌われる事をしてしまったんだ。
どうすれば笑ってくれる?
昔みたいに抱きしめてくれる?
優しい声で名前を呼んでくれる?
泣いたら駄目だ。
泣いたら母さんを困らせるだけだ。
ぎりりと奥歯を噛み締めた。