『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ねぇ
泣かないで
ずっと隣にいるからさ
ねぇ
泣かないで
黙って心を抱きしめるからさ
ねぇ
泣いてもいいよ
そっと 涙を拭うからさ
ねぇ
もっともっと泣いていいよ
涙を流さなければ
心は洗われないよ
【泣かないで】#24
※ニックネーム変更しました
泣かないで
───ふわっと強く香るラベンダーの花束。
花屋に寄り道する時君は必ず呟くんだ。
「特に深い意味は無いけれど、元気になれるから好きなんだ~」
ラベンダーの花を蒸留して作るアロマオイルに
乾燥させたものをお湯で入れたハーブティー。
ラベンダーの花を粉砕して石鹸や入浴剤に混ぜたり
乾燥させたものをドライフラワーにすることも出来る。
リラックス効果や眠気を誘う効果で
君はいつも緊張ばかりの僕にピッタリだって教えてくれた。
そうだ、今日は君の誕生日だったよね。
プレゼント沢山迷ったけれどきっとラベンダーが喜ぶと思って
実は沢山買ったんだ。
でもすぐに枯れても嬉しくないからと
ドライフラワーにしようと数日前から準備しては
喜んでくれるかなと期待を膨らませた。
───トゥルルルルル…
ん?なんだろう…電話がなっている。
出てみると友達からの電話だ。
「どうした?そんなに慌てて…」
「どうした?じゃないよ!結菜が事故にあった!」
衝撃受けた僕は動揺を隠せず全力で走り事故現場に向かった。
警察と救急車がファンファン…ピーポーピーポーと音が鳴っている。
嘘だろ…結菜は無事なのか!?と
頭がいっぱいで呼吸も荒くなり僕は気を失った。
ごめんね…結菜………
────あの事故から1年経ち、周りも落ち着いてきた頃
あの日君に渡せなかったラベンダーのドライフラワーを
遅めの誕生日プレゼントと墓の前にそっと置いた。
スゥーと涙が零れ、止まらなくなり
子供のように泣きじゃくった。
ぶわっと風が吹いてラベンダーの香りと共に聞こえてくる。
「泣かないで」
泣かないで
ただ家族のために
一生懸命心を込めてやっているだけなのに
時に流れる涙で目の前の景色が歪んで見える
ああ罪なあなた
美味しくってカラダにも良くって
生で良し、火を通してもよし
主役にも脇役でも存在感ったぷり
どんなものにだってアレンジできてしまう
そう「玉ねぎ」
半割りやざく切り、
薄切りだったらまだいいいの
みじん切り
私があなたをそう変化させようとする時
目から溢れ、流れ落ちる涙を抑えることが出来ない
目の前のあなたは「泣かないで…」と言わんばかりにまな板の上にだまってに存在しているのに
だから泣かないための方法をネットで色々調べてみた
包丁は研いで切れ味をよくしよう
冷やしたり、レンジで少しチンしたりするのも
水に浸しながらなんて方法もあるみたい
スイミング用、ダイビング用のゴーグルだって持ってるわ
面倒だからといろいろ試さずにいたけれど
泣かずにあなたと向き合える日も遠くなさそう
これからも、いただいたいのちを美味しくいただきます!
ありがとう
泣かないで
もう、泣かないで
僕がそばにいるから
君の気持ち、わかっているつもり
僕だって、悲しいよ
だから君の話はいくらでも聞くし
君の想い、わかり合いたい
もう、泣かないで
君が苦しんでいると
僕も、もっと辛くなってくる
必死に君をなぐさめて
笑わせようとしている僕も
泣きそうになってくる
どのくらい泣いていた?
いつまで泣き続ける?
もはや感情が麻痺するくらい泣き続けたよね
だからそろそろ泣くのは終わりにしよう?
あいつだって
君は笑顔が一番だって言っていたから
泣かないで、辛いから
わからないよ、言葉がないと
形にこだわるわけではないの
わからないよ。わかるでしょ
あたしもうあなたに触れられないの
あなたの心に触れられないの
この世界に溶けたから
だから、わかるでしょ。
言葉を紡いで
泣かないで
「泣いたって、儘なるわけもないのだし」
そう言う君の涙は赤い。
/お題「泣かないで」より
愛しき、貴男。
貴男は、多くを背負う強き方。
貴男は、誰よりも人の上に立つ器を有する方。
でも、貴男だって心の拠り所が必要よ。
わたしと同じ人間なのだから……。
いい加減、あの方を、貴男の心の拠り所を、迎えに行きなさい。
貴男には、あの方が必要よ。
それは、わたしたちでは担えない。
悲しいけれど、あの方しか…貴男を救えない。
わたしたちに遠慮せず、あの方を迎えていいの。
だから、どうか、これからは泣かないで。
死んでも永遠に一緒にいると誓うよ
だからもう泣かないで
二次創作 文豪ストレイドッグス
『織田作がジイドと戦うことを止めたい夢主』
「織田作!! 待って!」
雨の中、私は織田作を追いかけていた。
子供たちが乗った車が爆発するところを見た。唖然とする私に聞こえてきたのは、織田作の絶叫だけだった。魂からの叫び、それを聞いた時何となく私は悟ってしまった。ああ、この人はもう戻ってこない、と。
ミミックの本拠地の前、そこでやっと私は織田作の腕を掴んだ。
「織田作、お願い。1人で行かないで」
「𓏸𓏸。俺は、ジイドと戦わなければならない」
織田作はこっちを見てはくれなかった。ずっと、自分がこれから使うことになる拳銃を見ていた。
今、この人の心の中に私はいない。いるのは、子供たちとジイドだけだ。
それが悲しくて、涙が零れる。
「織田作……。私を見てよ……」
ポツリ、私がそう呟くと織田作はハッとして私の顔を見た。
「𓏸𓏸……。お前、泣いているのか?」
「誰のせいだと思ってんの……」
とめどなく零れる涙を織田作はどうしたらいいのか分からないという顔で見つめていた。
「俺は……子供たちを守れなかった」
「それは私も一緒。織田作だけの責任じゃない」
「𓏸𓏸がいれば、太宰も大丈夫だろう」
「……馬鹿。太宰だって……私だって大丈夫じゃない」
そういうと、織田作は驚いた顔をした。
「𓏸𓏸は強いと思ってたんだが……」
「……好きな人が死んで大丈夫な人がいるわけないでしょ」
我ながら卑怯だとは思った。死にに行く前にこんなこと言われたら迷惑だろう。私だって、このまま想いを告げずにいたかった。彼を困らせたくなかった。だけど、溢れる想いを止める術を私は知らない。
「織田作、私、織田作が好きだよ。ずっと、ずっと好き」
「……」
「お願い、織田作……っ」
涙が止まらない。一度吐露した気持ちを止めることは私にはできなかった。
「……𓏸𓏸。すまない」
その一言で、私の心は完全に砕けた。分かっていた事だった。けれど、実際に言われると堪える物があった。
「っ……。ほんと馬鹿……」
「𓏸𓏸」
彼は名前を呼んでそっと私の目に溜まった涙を拭う。
「𓏸𓏸、泣かないでくれ。俺には、どうすることもできないんだ」
そう言って最期に彼は一言「ありがとう」とだけ言って、中に入っていった。
「太宰……。私はあの時、どうすれば織田作を止められたと思う?」
Lupinで私はウイスキーを片手に太宰に問う。
「何をしても、彼を止めることは出来なかったと思うよ」
太宰は、砂色のコートを靡かせながら席を立ち
「ああいう運命だったんだ」
と言い残し、静かに店を出て行った。
「……。マスター、太宰にツケておいて」
しばらくして、私はそう言って店を出た。外にはもう太宰の姿は無い。
「……帰るか。中也の体術特訓に付き合う約束してるんだった」
私は目の端に少しだけ溜まった生暖かい水を拭い、夜の闇に消えていく。
お題:泣かないで
2023 11 30
泣かないでとは言わないで
泣いてもいいとも言わないで
涙が溢れて止まらないわたしを
優しすぎる顔をして見てくれていた
それがたまらなかった
泣かないで
泣く事は、恥だと思っていた
親戚の葬式の時 悲しくて泣いた
男は、人前で泣くんじゃないと
怒られた
多感な頃だった メンタルが一瞬で
崩壊した もう泣くもんか!
一生泣くもんか! そう誓ったけど
メンタルが崩壊する度に
涙が溢れ出した 滂沱の涙
枕を消音器の代わりにして
大声で泣いた
とてもスッキリした 泣く事は
ケミカルな薬よりも効く
泣かないで........。
酒落斎ぜ!
泣いてなんかいないよ。
ガマンなんてしてないよ。
ただ、向こうをみいてるだけだよ。
人が泣いていると、もらい泣きしてしまう。
そんな人は、相手に同情できる、
相手のことを考えられる、良い人なんだね
でも泣かなくてもいいんだよ
〚泣かないで〛
「泣かないで、君の泣いてる顔は見たくない」
僕の口から出た無責任な言葉
この言葉は優しい君の心に深く傷をつけた
君に泣くことを無理矢理我慢させ、痛々しい笑顔を作らせてしまう、悪魔のような言葉
泣かないで!
もう、泣かないで!
私の優しいお胸の
ふわふわ天使が慰めてあげるよ☀️
泣きたいの
泣けないの
心にあるものが分からなくて
思いをもっと大切にしたいのに
どれが本当の気持ちかなんて
分からないから
だから
泣きたくても泣けないの
笑顔でいても虚しいの
だからどうか
泣きたいなら泣いてほしい
泣かないでなんて
優しくて少し酷な言葉は
たまに聞きたく無くなるから
泣きたいときは泣いてほしい
300字小説
人魚の恩返し
しくしく……。伯父が人払いをした部屋から泣き声がする。私は鍵を盗んで扉を開けると中の盥に入った人魚の子に話し掛けた。
「泣かないで。海に帰してあげるから」
伯父は不老不死になる為、友人達とこの子を食べるつもりだ。私は濡れた布で彼を包むと海へと連れ出した。
「……その後、ばあさんは伯父の怒りに触れ、家を追い出されたのだがな」
そんな祖母を漁師の祖父が助け、二人が結婚して、親父と俺がいる。
「……波間で人魚が尾を振った。海が荒れるぞ」
親父が漁船の網を引き上げる。それ以来、恩返しか人魚は海で危ういことがあると俺達一家に教えてくれる。
空に灰色の雲が流れ出す。鈍色に変わった波間に大きな尾びれが白い波飛沫を上げた。
お題「泣かないで」
泣かないで
あなただから…
本音を伝えたの
信じてるの
止めどなく涙が
溢れた
あなたは
泣かないでと
そっと優しく言った…
「泣かないで」ってあなたは言うけど、
私の泣き顔が可愛いって思ってること、知ってるよ
だから今日も、いっぱい泣いてやる
あなたの温かい胸の中で
泣かないで
『泣かないで』という言葉が好かん。
泣いてしまっていいやん。
溜まったものをちゃんと吐き出さないと
苦しいだけ。
何も言わず、そっと隣に居てほしい。