『永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
永遠なんて無いことは分かってる。
知っててもそれを願うのは何もおかしいことじゃない
そして願わずにはいられない。
僅かでも、少しでもながくあれと。
永遠に
飲むと永遠に生きられるという薬を手に入れた。
チオビタくらいの小さな瓶に水色のキラキラした液体が入ってる。いかにもな代物だ。
さてどうしたものか。別に永遠の命なんて欲しくはない。永遠に生きてしたいことなんてないし、ましてや家族や仲間の死を見届け続けるなんてそれこそ拷問だ。
まぁ長生きできるとかなら飲んでみたっていいけれど。
…この薬全部飲まなかったらどうなるんだろう。
例えば半分だけとか。永遠の半分ってなんだ?
それこそ長生きできる薬になるんじゃないか?
それともお酒みたいに水割りで飲んでみたらどうだろう
ソーダ割りでもいいかな。
永遠の半分、永遠の3分の1、4分の1、さあどうなる?
永遠に誓いますか
って聞かれたらきっと
はい、誓います
とは言うかもしれないが
心の片隅には
永遠になんて続くわけがない
そう思っている
ただこの気持ちが
永遠に続いて、永遠に愛し合えることを
望んでいます
永遠
この世でいちばん愚かな言葉。
永遠には目も鼻も、嗅覚も触覚も無い。
永遠とは概念とは知覚されるから出来たものであり、しかし永遠とは無であるから結局のところ妄想の産物でしかない。
私は、人間は感覚があり精神があるからこそであり、死してなお人間でいられるのは他人の中でだけである。
死して人ではなくなった時に初めて触れられるのに。
それは人類の妄想でしかなく。
なんて愚かで空っぽな言葉なのだろうと、私は思う。
『永遠に』
親友でいよう
一緒にいよう
家族になろう
ずっと一緒に、
仲良くしてよ
私にとっての永遠は、私の一生のことなのか、それよりもずっと永く続くものなのか。なんとなく死ぬまでには、後者だと思えるようになりたい。そんな気が今はしている。
【永遠に】
永遠なんてものこの世にはないと思ってる
だけど
永遠という人類には到底超えられない壁を
僕は超えたいと思えてしまうほど君を
愛している
男は一瞬、友情は永遠。そんな言葉を聞いた。
確かに大好きだった彼と会えなくなったり、彼氏に誕生日に暴言を吐かれて別れを切り出すことになったり…色々あった。そんな時いつも隣には大好きな親友がいてくれた。今は正直、男性不信。
でも私は永遠の愛を信じてる。
それが男か女かはわからない。でも私は親友のことを愛してる。恋愛感情じゃないけど。それも立派な愛じゃない?って思う。
きっと恋は一瞬、愛は永遠、なんだと思うよ。
永遠とは、なにをもって永遠と見なされるのだろう。
永遠のいのち? 永遠の愛? 永遠の世界?
永遠なんて私は知らない。信じない。
なにごとにも必ず終りが来ることを私は知っている。
人のいのちは有限であり、いずれは等しく死を迎えるだろう。
人の思いは陽炎のように移ろい、消えゆくことさえ気づかない。
数多の星にも終焉は訪れ、やがては虚無の渦に巻き込まれていく。
永遠とはあまりにも儚いものだ。
けれど、だからといって別に悲観的には思っていない。永遠という、言葉そのものは非常に美しい。
私もかつて永遠を信じていたし、夢見ていた。
幼心に幻想(ゆめ)みるには、永遠とは綺麗な言葉だ。
ただその言葉が持つ誘惑は、人を毒するものだと忘れないで。―――決して、忘れないで。
「永遠に君を愛するよ」
そうしてあなたは私を裏切ったのだから…。
【永遠に】
いつか好きじゃなくなる。いつか喋らなくなる。いつか会わなくなる。何事にも終わりはあるのを信じて、誰かが消えるのが怖くなって、人と関わるのを諦める。
#永遠に
永遠とは存在しないらしいが、誰も真実は知らない。これは私の思い込みだが、永遠が存在するかは、永遠と分からないのではないか?ってカッコつけていったら矛盾していることに気付いた。なんかしょうもないな。……僕は永遠はないと思うけどね。
永遠に
私がいたという事実も
貴方を愛したという真実も
寄り添いともに笑い合った過去も
永遠に変わらない。
この先何が起きようとも。
[リハビリ]
苦しいことも、辛いことも、嫌なこともないから永遠に眠っていたい。
『永遠に』
この世界は永遠に続くのだろうか。
私が生まれる遥か前から同じ空を見ている人類が、私が死んだあと何百年何千年と同じ空を同じように見ているのだろうか。
形あるものはいつか壊れるというが、空も海もいつか壊れてしまうのだろうか。
時々そんなことを考える。
ノンフィクション 2023/11/02
永遠に
永遠なんてものはないんだね。
そうあって欲しいと思うものは、沢山あるけれど。
『家路』
ずっと家へは帰らない そう思ってた だけど脚は確実に家路と向かう いつだって自分の行動を説明できない 慌てふためき言葉が曲芸を始めてしまう
私の緩い決心は日付変更線でリセットされる ドアを開ければ鍋にはスープ 甘ったるい世界の甘ったるい考えで私は今日も生き延びる
題:永遠に誓う
永遠に誓うと言った誓いを破った時
神はどーなる。
動かない君の髪を梳く
少し毛が抜けてしまうけれどしかたない
香りの強い香水を君に振りかける
君は香りの強いものは嫌いだったけど仕方ない
君の瞳を取り除き硝子をはめる
君の瞳は美しかったけれど仕方ない
剥がれた皮の代わりに布をつけ
解ける髪の代わりに糸を縫う
仕方ない仕方ない
これ以上腐らぬように防腐剤を撒けど
これ以上取れぬように包帯を巻けど
なにもかもが意味を成さず朽ち果てるけれど仕方ない
君は僕から逃げたいだろうが
死人に口なし
………永遠に僕のモノってことさ】
Theme:永遠
「永遠の命か…」
古来より、権力者達は不老不死を望んでいたという。
しかし、彼らは永遠の代償まで考えが及んでいたのだろうか。
魔物の手に掛かり事切れた俺を、彼女はこの世に呼び戻してくれた。
自分の命と引き換えにして。
それから俺は、歳をとることもなくなった。浅い傷程度なら、すぐに自然に治癒してしまう。
理から外れた俺は、どうやら人間ではなくなってしまったらしい。
永遠を生きるのは孤独なものだった。
家族も、友も、仲間も。皆、俺を置いて先に逝ってしまう。
寿命で死ぬことのない俺を人々は畏怖し、絆を結ぶことさえできなくなった。
そして、何よりも、彼女のいないこの世界で俺が生き続ける意味はあるのだろうか。
永遠なんていらない。ただ、彼女と同じ理を歩みたかった。
でも、彼女が救ってくれた命を無下に捨てることもできなかった。
永遠を生きるものとして、俺には何ができるのだろう。
皮肉なことに、考える時間はいくらでもある。
当てもない旅を続けながら、俺は今日も永遠の意味を考え続ける。
永遠に伝わるものはなんだろう
たとえ昔から伝統はあっても、根元は変わらずとも
時代に合わせて少しずつ意味も価値も形も内容も
変わってゆく。
それは果たして永遠と言えるのだろうか。
地球だって、永遠に有るとは思えない。
何億年か先にはなるだろうが、いずれは宇宙の彼方に散るのかもしれない。
だから私は永遠というのはあまり意味を為さない。
何事にも有限があるからこそ、今を生きることが大事だと思う。