『欲望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「あなたが私に会いたいから、来てるんでしょ?」
あまりにも鮮やかにばっさりと鋭い切り口で切られてしまったので、バカみたいにぽかんと口を開けて絶句してしまった。もしここが川で鰻が泳いでいたら、多分私の口ににゅるりと入って喉の奥から満足げに顔を出して、居心地の良さに思わずため息をこぼしたに違いない。
欲望
どういう訳か、何かに夢中な人達は好きなものが関わってくると一般的な感覚を失う。
その感覚を知りたい時には、何かのオタクが集まる場所に飛び込んでみれば実感することができる。
私は、学校の温室の管理などを担うサークルに入っている。
大学の農学部のあるキャンパスのサークルだからかもしれないけれど、
軽い気持ちで入ってから、周囲の植物に対する熱量に驚いた。
例えば、部屋に植物を置きすぎて生活スペースがなくなり、もう1部屋借りたにも関わらず置く場所がなくなって電子レンジを買えなかったり、
年に数十万円を蘭に費やして、これはもう賭けと一緒だからとよく分からないことを言っていたりする
そういう人達のお話を聞くと、好きなものの面白さを熟知しているので本当に楽しい。
そこまで何かを好きになれることや興味を持てることはすごいことだと思う。
その面白さをもっと理解できるようになる頃には、今とは世界が少し違って見えるのかもしれない。
今日、出版社のオンラインショップで既に特典付きで購入していた本を
別の種類の特典欲しさにもう1冊近くの書店で
手に入れた私にもその素質はあると信じている。
欲望のまま生きて何が悪い?
好きなもん食べて
テキトーに寝てゲームしてアニメ見て
でも朝早く起きて仕事して
辛くて泣いてもそれでも今生きてんだから
プライベートは好きなように生きて何が悪いんだよ、
別に犯罪を犯すわけでもねぇんだから
別にいいじゃんそうしてないと
今にも壊れそうなんだよ吐きそうなんだよ
愛されたい抱きしめて欲しい
声が上手く出ないけど叫びたくて仕方ないんだ……
どれだけ喰うなと言われても、腹が減るのは仕方ない。
父親は目の前で、流れ弾で死んだ。
後から見つけて、衝撃を受けた。
芽生えた暗い要望に手を伸ばした。
この衝動になんて名前を付けようか。
ジェイドは奥歯を噛み締めて、袖で口周りを拭った。
「ジェイド、アレ見てよ。綺麗」
白い指先が示す方向には、黄色い正円。
「ホントだ。ベランダからでもこんなに見えるんだね」
「ねー」
何故か自慢げな彼女。
月よりも、鮮やかな首の白に視線を奪われる。
ダメだダメだ。
頭を振って意識を正す。
「ジェイド?」
覗き込まれているのに気づいて、背筋が痺れる錯覚が生まれた。
急いで顔を背ける。
「ごめん、ちょっと飲みすぎたのかも」
「たしかに結構飲んでたもんね。じゃあ部屋戻ろうか」
そうだね、と部屋に戻る。
彼女はベッドに仰向けに寝転がる。
僕に両手を広げて伸ばした。
何かが切れたような音が、聞こえた。
美味しいものは好きだけど、食べたらなくなってしまう。
そのことが悲しい。
窓から月光が差していた。
月光が照らす、赤色を頬張った。
止まらない涙を袖で拭って、食べ続けた。
腹は満ちていくのに、飢えて仕方がなかった。
2023/03/02
『欲望』
上手くいかない疲れた
“あ〜 本当にツイてない”
君は僕の隣でそう呟いた
君はいつも僕の隣でないものねだりを言う
君は僕よりも恵まれた環境にいると思うけど
それでも君はいつも“もっと もっと”と言う
僕にはその感情が分からない
たまに他の人が僕の隣に座り 似たような言葉を呟く
ことがある
そんな君たちの話を僕はじっと聞いている
君たちは僕が知らない世界をたくさん知っていて
そしてまだ知らない世界に恋している
僕は君たちが言う“欲望”とはそういう事だと感じる
“ね〜ね〜 聞いてる??猫ちゃん??”
君は僕を撫でながら話し続けている
僕と君たちの違いはきっとそこにある
“欲望”は悪い事だと言う人もいるけど、僕たちにとっ
てはそれが人間なんだと思う
果てしない“欲望”の中を生きているからこそ
彼らはどんどん世界を変えていく
それが良いことなのか悪いことなのか難しいことは分
からない
ただ僕が分かるのは
そんな君たちの話を聞くのは嫌いではないということ
『欲望』より
遠くもなくて
近くもないのか
誰にも分からない
欲って夢だ。
叶えようと無我夢中になってると
手に入らないんよね。
絞って考えれなくなる。
自分には毎日受験前。
休んだら罪悪感で苦しくなる。
何にもないところに年に2日だけでも行きたい。
敵は多いから減らしたい。
優しくするとなぜか敵が増える。
頼ってと言う人ほど
頼ると2回目から面倒くさがられる。
自分を含め人間って面倒。
やだな。
頼りたくなる。
これも欲望。
自分の人生では、常に欲望との戦いで、よくぼうさえなかったら、何も求めなかったら、もし、人間すべてが欲望を持たなかったら、少しは平和なのかもしれない
欲望が強い。僕は、昔から欲望が強い子だったそうだ。そのせいで、両親は困っていたそう。
僕は、それに気付かず、苦しんでいたそうだ。
そのせいで亡くなったんだ…。
だから、僕は欲望をなくそうと努力しようと決心した。
でも、決心した日から丁度1年が経った。
今の僕は、両親が亡くなる前よりも、欲望で満ち溢れていると気づいた。
その欲望は、両親の死や、素の欲望心を封じようとした我慢から、きているのかもしれない。
僕は、欲望をなくせない。
僕は、欲望をなくそうと思えなくなった。
「お母さん…お父さん」
僕の欲望は酷いものだ。どこかへ出掛けたい。でも、特に行きたい場所は決まっていない。そういうものだ。多分、欲望をなくそうと思えなくなったのも、一つの欲望なんだよなぁ…。
欲望で満ち溢れた僕はどうしたらいいのだろう。
【欲望】
登場人物
僕…名前 明市野 莉音(あかしの りおん)
年齢 17歳
性別 男
テーブルに運ばれてくる料理の行列
機械のように平らげる
食前酒を飲み干す
前菜を食べる
副菜を食べる
主菜を食べる
食べても食べても次を求める
料理は止まることを知らない
食べる
食べる
食べる
満たされる内蔵
満たされぬ大脳
底抜けの渇望と糧に
私は喰らい続ける
「−欲望−」
いつからだろう…
何をしても楽しめなくなった
まるで感情がないロボットのよう
好きだった事も興味がなく
毎日 毎日ただ…
無意味な時間が過ぎ去るだけ…
3月14日
なんか前と比べて最近は空気がほんわかしている
そもそも受験比べたらおれ遅めだったからな
もうとっくに落ち着いてるのか
で、ホワイトデー
今日兄から余ったやつ貰ったけど
ひとつも貰って無いから渡すもんはない
あの時は空気がキリキリしてたとはいえ
最後と思って期待したおれが恥ずかしい
でも彼女持ちの奴とか貰ってるヤツいたな
あいつ俺の行く高校行くらしいし最悪だわ
リア充滅びろ!
ん?そういえばあいつ彼女と学校違くない
どうすんだろ…
欲望は全ての源
それが無ければ
進化も変化も無い
全ては
欲望を満たすために
在る
存在そのものが
欲望の塊
なのかも
しれない
と
思う
「欲望」
欲望
高度な欲望がないんです。
3大欲求くらいの小さな欲しかないんです。
ギラギラした欲望が自分を制するくらい
熱い人生を送りたい
お題【欲望】
皆さん、欲望っていいものだとおもいますか
僕は、どちらでもあると思います
あなたの行動しだいで 良い方向にも悪い方向にも事が進むのですから
3月2日 投稿2回目 ご覧頂きありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
課金してガチャをまわすような欲望で
キスをしないで
#欲望
私には欲がないとよく言われる。
言われてみればたしかにそうで、私は自分のために何かをしたという記憶はほとんどなく、ただ一心に他者のために身を粉にして貢献してきた。
まあ嘘なんですけどね。
私は弱い人間だ
周りの言葉に表情に常に傷つき下を向く
自分の言葉を無視しながら
相手の気持ちに手を差し伸べる
欲望を殺して悪夢を見る自分は
愚かだとわかっていても正せない
それは強さか自己満足か
周りも自分も幸せになるやり方を
私は知らない
欲って大事なの。原動力になるもの、と笑ったあの子の気持ちが知りたくて、その『欲』ってやつを食べてみた。彼女から滲み出た欲は、なんだか甘い味がして、美味しかった。
他の人の欲も同じ味がするのだろうか。確かめてみたくて、次に会った男の人の、なんだかぎらぎらした感じの欲を食べた。舌ばっかりバチバチ刺激して、あんまり美味しいものじゃなかった。欲望にもどうやら味の違いがあるらしい。
じゃああっちの人はどうだろう。こっちの人は?そう何人も試しに食べてみると、一人一人、そして欲望のひとつひとつで、味が全く違うことが判った。生まれたばかりの赤ちゃんの欲はちょっと味気なくて、死にそうな老人の欲はぼやけた変な味がした。好きな人を一目見たいなっていう気持ちは花の蜜みたいな味だったし、殺してやりたいって呟いていた人の願いはどろどろのコーヒーみたいな味だった。
そうやってすれ違い様に色んな人の欲を食べて、どんな味がするのか研究する。何が一番美味しいんだろう。口にしながら○×と順位を付けて、自分の中で比べてみた。昨日の人はベリーみたいで美味しかった。今日の子はトウガラシみたいで食べられたものじゃない。そうやって決めていく順位で、でもやっぱり忘れられないのはあの味だな、と思う。
だから一週間後に、報告がてら彼女のところに遊びに行った。欲ってすごいね。色々欲ってやつを食べてみたけど、何故だか君の欲が一番美味しかったよ。だから、とそうベンチに座るあの子に話しかけたら彼女は一瞬目を見開いて惚けて、それからあっ!て顔をして嬉しそうに笑っていた。
「私とその話したの貴方だったのね!」
「……え?うん、……うん?」
「よかった会えて」
話した内容は覚えているのに、誰に話したか思い出せなくて悩んでたの。そう朗らかに笑った彼女は安心したように胸を撫で下ろしていたけれど、こちらの心臓はばくばくと嫌な音を立てるばかりだった。
だって、覚えてないってどういうこと。この間話したばかりなのに?と嫌な気持ちがぐるぐる回って、口からもトゲトゲした言葉になって転び出る。彼女は驚いた顔をしていたけれど、それでもぱちぱちと目を瞬かせるばかりで特に堪えた様子もない。
「不思議ね。きっと貴方に話したかったんだと思うんだけど、どうしてだか忘れちゃった」
でもまた会えたしいいかな、と呑気に笑う彼女の顔を見下ろしながら、心臓が痛いぐらいだかだかと跳ねるのを聞いていた。記憶が欠けている。そうと気付かない程鈍ければよかったのに、気付いてしまったら嫌な予感ばかりが押し寄せる。
「そういえば、さっき何を言いかけてたの?」
「……いや、なんでもないよ」
「そう?」
簡単なお願いくらい、別に聞いたっていいのに。変なのなんて呟きながら首を傾げる彼女の中に、『貴方に話したい』と望んでくれていたらしい欲はもうひとかけらも残っていない。
僕が食べてしまったからどこにもないの。そう聞いて、答えが返ってくるなら楽なのに。誰も知らない問いかけは口にもできず、恐ろしくてもう一度と望むこともできず、笑いかける彼女から目を逸らすことしかできなかった。
お題:欲望
欲望。特に何も欲望は、無い。
しいて言うと、3欲求のみである。
特には、性欲が思いの外強い。