『楽園』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「楽園」
楽園を死に逝く場所として
蛇は林檎に絡み付き
女は蛇が絡み付いた林檎を見つめる
男は他の女と情交しながら
その女の姿を横目で眺める
楽園
見渡す限り真っ白な世界、ここに果ては存在しない
目の前には背のない椅子が一脚、座ってゆっくりとソウゾウする
ソウゾウはこの世界に実物を創り出す、自分だけの楽園が出来る
木や森や川をソウゾウして、マイナスイオンたっぷりの世界を創るか
全国津々浦々の銘酒を集めた、道楽たっぷりの世界を創るか
多種多様な筋トレグッズを集めた、鍛練に精通する世界を創るか
それは自由だ
では何を創るか、何があれば満たされるのか
少なくとも今挙げたものに私は満たされることはない
欲しいものがない、浮かぶのは要らないものばかり
真っ白な世界が自分にはお似合いのようだ
君がいるだけで
ここは楽園となり、
君がいないこの場所は
地獄と化す。
だから、
そばにいてなんて
贅沢なことは言わないから、
どうか
生きていて。
楽園なんて存在するのかな?
子どもの頃から
いろんなことが苦痛でしか
感じられない私にとっては
そんなものを簡単には
信じられないのでアールっ!
みなさんは“嬉し泣きっ“て
生きてきた中で何回されていますか?
…覚えてないって?笑
そりゃあそうだ!
私は26歳の時にヨーロッパの旅を
3週間したんですが、その中では
イギリスの蚤の市と、スイスのお山で
泣きました!…ん〜、自分の子供が
生まれたときは、アレ!泣いてないかも⁈
楽園は昔。
過去。、
そんなおっさんにはなりたくない
今日本当は遊園地に行く予定だった遊園地が一番の楽園だからでも天気予報で雨って書いてあって中止になった。悲しかったでもその変わりに夜更かしとか自分で楽園見つけて楽しもうと親に落ち込んでるとか見られたくないし迷惑掛けれないから今日も自分で楽園探し
楽園
二十年に及ぶ探究の果て、私はついに楽園を見つけた。
それは我が家に存在した。場所は玄関から南へ3m、西へ50cmの地点、柔らかな二枚の物体、俗にお布団と呼ばれるものの狭間に、それはあった。だが、楽園は常にそこにあるわけではなかった。発見が遅れたのはこのためだ。楽園に身を委ねるためにはいくつもの所作法が必要だったのだ。
まずは食事である。来たる寝落ちという礼式を乗り越えるために行う。献立はなんでもよいが、幸福度を高めるためハンバーグかオムライスが望ましい。次に入浴である。耳の裏までしっかり洗わなければならない。続いて歯磨きだ。フロスを全ての歯間に通さなくては歯磨きといえない。
これらを踏まえ、ようやく寝室への立ち入りが許される。予め、布団の四隅が整っていることを確認し、お供えものとなる一冊の本とコップ一杯の水を枕元に置く。
そして身を投じる。楽園モード!と高らかに詠唱した後、滑り込むように侵入する。侵入は競泳選手またはウルトラマンを理想とする。腕と脚を直線上になるように意識し、布団の根本から一呼吸のうちに潜り込む。
最後に読書を始める。この時、スマホの目覚ましをセットしてはいけない。ここが肝心であり、最も重要なポイントとなる。楽園に時は必要ないのだ。時間という呪われた固定観念から解放されることで、楽園は完全となるのだ。
さて、ここまで書いて実際にやってみたのだが、布団に頭隠して尻隠さず状態になりとても恥ずかしかった。
子供の頃は
遊園地や動物園
水族館に出かけると聞いた時は
絶叫するほど喜んだ。
おもちゃ屋や駄菓子屋
スーパーマーケットでさえ
周りの物がキラキラして
おねだりした物が手に入ると
宝物の様に大切にした。
今思えば、
そういった"感動"に溢れていた
幼少期の自分からすればそれらは全て
"楽園"
だったのかもしれない。
一説によると楽園とは
"幸せや繁栄のみ存在する世界"とされている。
管理し模造された"理想郷"とは
似て非なるものとなっている。
月日が経ち
様々な世の理を知り理解し大人になった今
"楽園"と呼べる存在をいくつ述べられるだろうか?
楽園と理想郷を混合し見誤っていないか?
創作者となった今
改めて"楽園"の意味を問う。
楽園にいた。
誰もが羨む楽園で、満ち足りた日々。
時折、誰かがフラフラとやってくる。そして多くがここに定住する。ありがたいと、幸せだと。
そしてその男もまた同じくどこからともなくやってきた。
この男もここに住まうのだろうと世話をやいてやった。男は多くの国を渡ってきたらしく話題が豊富だった。そのうえジョークも多彩でついつい聞き入ってしまう。
こんな人間なら大歓迎だと住居に適した林に案内した。だが男は申し訳なさそうにこう言った。
「すまない、近いうちにここを発つんだ」
信じられなかったが、自分で決めたのならと見送った。
楽天。
あ、いや、間違えた、楽園。
そーだなぁ゙楽園なんてェモンはァ言ってみりゃあ人様が勝手ェ気ままに作り出したたかが幻想に過ぎん゙。空想、虚像、錯覚、夢想、夢、マボロシ…まーぁなんでもえーわぃ
おれのちぢこまったぁアタマんなかを隅から隅までほっつき歩いてよ、小銭くらいの小せぇモンから東京ドームみてぇに膨れ上がった意味の分からん大きなモンまで、なんとこさ引っ張り集めたその欲望の塊みたいんなヤツをみんなみんなガーーーーッと詰め込んで、最後にそれっぽくなるようにちょーっくらと整えてやったら、ほいっ完成ー。
おれの理想しかねぇ場所さ、まさに楽園!パラダイス!幸せにきまってる。
おれが欲しいもんは全部「ここ」にある。
いつだって「ここ」に来れば、俺のすべては満たされる。
これからの俺はひとりだって構わねぇのさ!
(だからもう、チラつくんじゃねぇよ)
あ゙ーいかんいかん、酒がきれてきちまったようだな。
遅いが飲み直すとするかぁ。
おっと、この時間の繁華街は幸せが右往左往と街中を闊歩してやがるぜぇ。へへ
大好きな故郷。
着飾らないで呼吸の出来る
大好きな場所。
キツくなっても大丈夫。
私の中にあり続けてる故郷に
フと私を連れてってあげれば
ちょっと幸せになれるから。
「楽園」
その先に見えている甘味に私はどうしようもなく憧れていた。羨ましい。私もそこにいたい。
でも、どうにも飛び込めない。勇気が出ない。世界が違うのだとわかっていた。自分の殻に閉じこもって、結局抜け出せなかった。目を閉じるだけだった。
鳥かごの中から自由な青い空を物欲しそうに眺める。でも、きっと私はまたなにもできない。本当にそこは楽園なのかな?もしかしたらここより辛い思いをするかもしれないのに...。不安感が私を既存の怠惰に誘う。
拐かされそうになる。きっと酸っぱいぶどうだ。私は悔しくって自己暗示するしかなくなってしまったのだ。
ああ、戻りたい。殻をやぶりたい。翼がついていたころはゲージの外を自由に飛び回っていた。もはや私に自由に生きる力も勇気もない。
今からでも翼をはやしてあの楽園の先をみることはできるだろうか。あのぶどうの味を知れるだろうか。
もしそうなら...なんて。情熱にかなわない。
こんなところでうずくまってる私のことを見て、あなたきっと笑うでしょうね。楽園の先から優しい悪魔の声...
"Hello"
楽園とはそこに在らぬもの
それは愛するものを見つめる眼差しに
在りし日の懐かしい光の中に
苦しみから自らを助けだしたある日のさきに
平穏を見つけた人の心の中に
ふと目を開いたときに
そこに現れるもの
食べ物が沢山あって
柔らかいお布団で寝られて
気温もちょうどいい。
毎日日向ぼっこをして
うたた寝する毎日。
楽園ってどんなとこだろ
僕の思う楽園は
好きなことができて
大好きな皆がいて
大好きな皆が私をだいすきと言ってくれる
そしてみんなが笑っていればそこは僕の楽園だ
僕の楽園は美しいかな
楽園
どんな所なのか
どこにあるのか
いつか最後に辿り着く所なのか
精一杯生き抜いたら辿り着けるかな
でもちょっとは欲しいスパイス
だから今を
全部ひっくるめて楽しもう
藻掻きながら
苦しみながら
時に笑って
日々進もう
楽園へ向かって
いままで結構頑張ったから最期くらい楽園に行けるはず
(演奏者が権力者が大きな集団の下っ端であると気づいたあとの世界線)
楽園。
一般的には俗世のしがらみのない『人間』にとって都合のいい場所。下界の者が考えるには『天国』と呼ばれる場所。
一方のここは悪魔が支配する世界。下界の者はここを『地獄』と称している。
だけれども、だけれども、この世界に来た迷い子たちは「まるで天国みたい」ということが多かった。
つまり、見てくれが『人間にとって都合のいい場所』であれば実際的支配が『悪魔』か『天使』かなんて些細な問題であると言える。
そんなんで下界のちっぽけな世界を支配した気になって、死後はああだこうだと連想するなんて実に愚かしい話だろう。
だが、実際的に下界の者がこの世界を楽園だと思うのはわかる。
メゾを含めた権力者どもが誘惑してくるから都合のいい世界のように見える。
⋯⋯⋯⋯僕にとってはどうなんだろう、なんて淡い疑問はすぐに弾けた。
『楽園』だ。
でも不完全な『楽園』ではある。
メゾがいつの間にか僕しか頼れない状況になったら。そしたら本当にこの場所は『楽園』になるんだ。
だから、メゾ。
早く、僕の方まで堕ちておいで。
地上の楽園という言葉があるように、楽園は宙に浮いている。
所在なくゆったりと上下に揺れ、住人を揺り篭よろしくあやす。
きっと楽園は子供に帰れる場所なのだ。
楽園
私の中の楽園は幾つに見えるか若者に気を遣わせる質問をするおばさんとなる場より
赤いリップ赤い靴赤い服であっても若者に口に出さず良い歳の取り方をしていると思われる初老である環境であろう
私の道が見違えた先が楽園である