『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨の季節になると、俺は傘を学校に持っていかない。
そうすれば君が、仕方ないなあと笑って傘に入れてくれるから。
梅雨は苦手だ。夏場になりつつあるのに湿気が多く、汗をかくと気持ちが悪いし、何より服がベタつくのが嫌でしょうがない。
梅雨、急に雨が振り始めたり止んだり、折りたたみ傘は必須。
荷物は増えるばかり。今学期も始まったばかりで荷物は多いというのに。
朝、雨がふると学校につくまでにズボンがずぶ濡れ、靴も靴下もずぶ濡れ、バッグもずぶ濡れ、電車の床もずぶ濡れ、どこ見てもずぶ濡れ。
電車内では忘れた濡れた傘。
これだから梅雨は苦手だ。
だけれども、梅雨は夏入りの合図だ。
夏は夏祭り、山、海、行事がたくさん。
部活も恋愛もこれから。
夏が本番だ。
だから梅雨は嫌いではない。
雨がしとしとと降り始めた。濡れている地面を歩く。湿った匂いが鼻につく。笑い声が雨と相まって聞こえてきた。校舎を目の前にしてどんよりと重さがのしかかる。
今日もひとりぼっち
梅雨。
梅雨は
嫌い?
でも雨が降らないと
野菜が
高くなる。
こないだの
土砂降りが
本当に焦った。
文章を書くって難しい。
作文とかだと、文の中で「良いこと」を言おうとしてしまう。でも、それではあまりにわざとらしくて、格好つけている感じがして逆に伝えたいことが上手く表現できなくなる気がする。個人的には、近頃なら、もっと日常的で「等身大の生きる人」に寄り添うようなことの方が人に伝わりやすいのではと思った。
でも、どんな創作も芸術も、人それぞれの価値観があって、自分にとって心に響くものがあるだろうから、文章だって、自分がちょっとでも好きだと思えるものにできたならそれで良いのかもしれない。
少しでも、誰かが良いなと思ってくれるような文章を書けるようになりたいと思った今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
あと、雨の音って安心感があるから梅雨は結構好き。
「梅雨」
風がない雨はまだいい。
しかし、風のある雨と通勤時間が重なると最悪だ。
仕事場に行く時、雨と風が絶妙な角度で、私と傘を襲う。
傘の金具が壊れ、あっという間に使い物にならなくなる。急ぎ足で仕事場に着いて、その傘を見て一言。
ごめんよ、傘。
題 梅雨
ムシムシムシムシ・・・
蒸し暑い、蒸し暑い
私は休日、家でソファーでスマホをいじりながらイライラしていた。
季節は6月の梅雨真っ只中。
ジメジメにも程があるほどジメジメしている。
部屋にきのこが生えてくるんじゃないかと思う程の蒸し暑さ。
かといって、この位でエアコンをつけていたら、電気代が恐ろしい。
「はぁー、梅雨なんて嫌いだ!」
せっかく仕事休みの土日なのに、ここで座っているだけで不快指数120%だ。
頬をツゥっと汗が伝う。
うっとおしい。
どうしたら快適になるだろう。
私は立ち上がると洗面台でタオルを取って顔を拭く。
ついでに顔を洗った。
はぁ、少しはマシになった。
でも、全身の不快感は取れない。
そうだ!
私は冷蔵庫からレモンを取り出して、むくと実をミキサーに入れる。レモンの皮も少しだけ。
ミキサーに入れて攪拌すると、レモン汁ができる。
大きなピッチャーに、サイダーとレモンを混ぜる。
飲んでみて味を調整する。
うん、爽やか〜!
レモネード♪
こんな時期は爽やかさで全てを吹き飛ばすに限る。
私は出来立てのレモネードをコップに注いでソファーへ戻ると一口口に含む。
酸味のある爽やかさが癒やしを与えてくれる。
爽やかな一抹の風が私の周りに吹いているようだ。
ふぅ〜!
私は先程とは違う、満足感一杯のため息をつくと、携帯をまた取り出して、ゆったりとソファーに座ったのだった。
『梅雨』
闇の中に降り続く雨、
梅雨の夜、静寂を破る。
黒い雲、空を覆い、
影が忍び寄る、心の隅へ。
滴る雫、冷たく響き、
紫陽花の色、闇に溶ける。
道に迷う、足音だけが、
不気味なリズムで響き渡る。
傘の下、隠された顔、
目を逸らせば、そこに何か。
梅雨の雨、心を濡らし、
恐怖が忍び込む、静かな夜。
梅雨
『梅雨ちゃん!』
今日は珍しく家庭科の授業だ。
出久が私を呼んだ。
蛙吹梅雨は、緑谷出久と同じクラス
常に冷静でクラスの精神的支柱となることが多いが
思ったことを何でも発言してしまう彼女。
『何かしら?』
彼女のヒーロー名は、フロッピー
そして蛙の個性を持っている
『お茶子ちゃんがね、お菓子を作ったんだって!』
緑谷出久は、笑顔で私にクッキー箱を渡した
『ケロケロ〜(美味しそう)』
近くにいた爆豪くんも私、蛙吹梅雨の目線を羨ましく
見ていた。
『おい、オレにも…お菓子くれよ!』
梅雨は溜息を吐いて
『爆豪ちゃんは、キレてばっかりだから人気でなさそ』
『なに⁉︎』
『良いわ、半分あげるわ』
『ごめんゴメン!今、爆豪くんのクッキー箱を用意していたの』
と、遠くから、麗日お茶子の声が聞こえてきたのだ
『半分に分けて食べていて』
『ケロ(了解)』
と、爆豪と2人で食べ始める
舌を出して敵を捕まえることが得意だ。
(梅雨の季節は、ジメジメしてるからキライだけど、
梅雨ちゃんを通して、梅雨の季節が好きに
なっています。ありがとう蛙吹梅雨ちゃん)
続く
梅雨。
雨が多くて、じめじめするけど、なぜか落ち着く。
雨の音が心地よくて。
眩しくなくて。
刺さるような日差しがない。
そして、薄暗い。
落ち着くのだ。
雨の音を聞きながら、考え事をする。
嫌な世界から逃げられるから。
ずっと逃げてたいけど。
また、明日は来る。
嫌な日常に引き戻される。
辛い。苦しい。
でも、どうしようもない。
眠い。だるい。
けど、やらないと。
やることは山積みで。
精一杯。
勉強、仕事。
頼まれたら滅多に断れない。
やらなければならないことが多い。
本当に疲れる。
やっても、やらないやつに文句を言われて。
対応して。
イライラして。
どうしようもなくて。
助けを求めることすらままならなくて。
キツい言い方になってしまう。
そして、後悔する。
時には注意される。
ループだ。
もう、嫌だ。
ほんとは何もしたくない。
でも、期待されてるから。
断れないの。
もっと、頑張らないとダメだ。
「ぎゃあああん」
火のついたように泣き崩れている。
五月の最終週末、子どもの運動会のその日に、たまたま梅雨の走りが重なった。
うちの子は、お世辞にも頭が良いとは言えない。
だからこそ、彼にとって、運動会は数少ない晴れ舞台であり、何よりも重要な予定だったのだろう。
雨は、我が子の叫び声に近い涙ながらの訴えをもろともせず、ますます降り募る。
ザアザアと、雨の音が無情に響く。
窓の桟には、てるてるぼうずがぶら下がっている。
まだご機嫌だった今朝の息子が作ったものだ。
てるてるぼうずがこちらを見ている。
雨が叩く窓に背を向けて、ぷらりと首を吊られて。
私はぼぅっとそれを見つめる。
雨の日。
梅雨の走り。
降り止まない雨。
てるてるぼうず。
そんな光景で、思い出すことがある。
あの日。
私がまだ新人として働いていたあの日。
私たちの勤め先は、安定していて、社会の未来のために奮闘する素晴らしい仕事だった。
私の親友だったあの子は、前向きな目標と、強い熱意と、何よりの希望を持って、その一歩を踏み出した。
それは長くは続かなかった。
責任。プレッシャー。理想。期待。自責。
それはあの子を押し潰した。
私は気づいていた。
毎日忙しく気の抜けないこの仕事で、潰れる者も決して少なくないということ。
どんな時も、最後には、人は自分で救われなくてはいけないということ。
でも、それをあの子に伝える勇気も余裕もなかった。
あの日は、私たちの三年目の年の五月の末で、雨が降っていた。
梅雨の走りで、雨粒が窓を叩いていた。
その日、私とあの子は遊ぶ約束をしていた。
あの子は待ち合わせに来なかった。
私は迎えに行った。
きっちりしたあの子には珍しく、家の鍵が開いていた。
雨の音だけが、シンとした部屋の中に充満していた。
窓の桟に、吊り下がっていた。
湿度がじっとりと空気を澱ませていた。
あの時の光景が、網膜の奥に焼きついて離れない。
梅雨の初めの雨の日に、吊り下げられたてるてるぼうずが、私の脳裏が、網膜に写す。
あの時の光景を。あの時の悪夢を。最後に見た親友の姿を。
我が子は泣き疲れて眠っている。
頬に一筋の、涙の跡が残っている。
もうすぐ梅雨がやってくる。
外遊びの好きな息子は、またてるてるぼうずを吊るすだろう。
梅雨に向けてだんだんと、てるてるぼうずが増えていくのだろう。
雨が降り続いている。
窓の外を垂れる雨雫が、梅雨の始まりを告げている。
我が子の頭を撫でる。
湿気のせいか、しっとりとした感覚が、手に残る。
雨はまだ止みそうにない。
もうすぐ、梅雨いり☔️☔️🐌だろうなぁ。
資料館の飾り付けを、紫陽花、カタツムリなど、梅雨仕様にしないとなっ。
ご便殿の外観は、その存在と、周りの草木だけで、季節を感じられる、なんとも風雅なのです。
梅雨時期☔️☔️🐌は、アレルギーも強くでる。洗濯物の乾きも悪く、ジメジメとしてて、雨ばかりだと、何となく、気分もあー(・o・)となるが、梅雨の晴れ間を楽しみに頑張ろう👊✨!☺️
毎年、梅雨☔️☔️🐌の晴れ間は、流れ星が見れるぐらい嬉しいのです。
シトシトと
降る雨が外から聞こえる
雨なんてなくなればいいのに。
そう思いながら窓を眺めるが、
一向に止む気配は無い
雨が嫌いな僕にとって
梅雨なんてものは本当に最悪で
いっそのこと僕がいなくなればいいのかと思う
あなたには嫌いな季節はありますか?
むせるほどのアスファルトのにおい
雨のせいでさらに滲んだ赤
いろんなにおいが流されて
視界が
あかく赤く、、
あーあ、これだから梅雨は嫌い
「梅雨」
あれはいつの梅雨時だったか、上京した年かその次の年か、忘れられなくなった人がいた。なぜかいつも傘を持っていない。
バイト先の喫茶店に上下そろいのスウェット姿で、決まって両手をズボンのポケットに突っ込んだまま駆け足でドアの前まで来て、ブルっと犬みたいに体を震わせて水を落とす。でもあまり意味がない。スウェットはすっかり雨をすいこんでいるから。それから、左手だけ出してドアを開ける。
入るなり「モーニング、コーヒー」とだけ言ってからテーブルに付く。お冷やとおしぼりを持っていくと、手を拭いたあと、ぼさぼさの髪と無精ひげを拭いて、おしりのポケットから新聞を取り出して読み始める。
週に3、4回は訪れるその人はサラリーマンではなさそうだ。8時に現れ、コーヒーをお替りしながら10時すぎまで、新聞を読み終えると今度はズボンの右側のポケットから文庫本を取り出し読んでいる。満足すると左のポケットから小銭を取り出して支払い、どこかへ帰っていく。ひげのせいで年齢不詳だが、小銭を差し出す手はきれいだったから、まだ若かったのだと思う。
ある日の帰り道、やはり雨が降っていた。ざあざあとしとしとの、その中間の雨。少し風が吹いていて足元が濡れる。駅前の歩道橋を昇ると真ん中に二人の人がいた。一人はあのスウェットの人だ。もう一人(髪の長い女性)がさす傘の中で珍しく濡れていない。女性が必死に手を伸ばしている。持ってあげればいいのにと思う。
立ち止まって進むべきか考えていると、突然、女の方が背伸びをしてキスをした。一瞬のことで目をそらす余裕もなかった。女性は男に傘を押し付けると駅の方に走った。男は傘を持ってただ立ち尽くしている。追いかければいいのに。
困ったな。このまま進むとあの人とすれ違わなければならない。ビニール傘じゃなければ顔を隠せるのにと思いつつ、引き返すのも不自然だから歩き始めた。そのとき、急に強い風が吹き付けた。思わず傘を握る手に力を込めた。
さっきの風であの人の傘は飛んで行ってしまった。風にあおられて少しの間さまよっていたけど、道路に落ちて車にひかれてしまった。それを見届けるとあの人は歩き始めた。すれ違うとき、涙を流しているように見えたのは、私の見間違いだろうか。
梅雨の少し風の強い雨の日にそんなことがあった。忘れられないのは、あれ以来、あの人が店に来なくなったからだ。
#梅雨
「雨は神様の涙なんだよ」と
小さい頃はよく聞かされていた
昔は雨が降ったら外で遊べなくて
まさに憂鬱そのものだったが
成長して苦しいことにも悲しいことにも出会った時
雨は神様も一緒に泣いてくれているのだ
自分は1人では無いのだ
という安堵をもたらしてくれた
そんな気持ちを抱えてるが
今の自分は梅雨が好きで嫌いだ
というのも単純に酷い偏頭痛持ちだから嫌いなのだが
前述の通り、時に雨は安堵をもたらしてくれる
それはまるで複雑な矛盾を抱えながら
片思いしているような感覚だ
梅雨
もうすぐ、梅雨の季節がやってくる。
大雨を警戒し、梅雨の準備を進めている。
あまり、好きではない時期だけど、この時期を乗り越えやってくる夏の季節を待っている。
あぁ、もうすぐ梅雨入りだ。
今日のテーマ「梅雨」
雨は嫌いと君はいう
仕方ないねと僕はいう
泣き空と泣き顔の君
オレンジ色の雨傘を
差し出す僕に
笑顔の君
お題 梅雨
梅雨が好きな人なんて、いないと思ってた。
じめじめするし、髪の癖がでるし、何より〝雨〟が降る。
濡れるし空は暗いし気分が上がるはずがない。
きっと誰しもがそう思っていると
僕は決めつけていた。
君と出会うまでは。
「梅雨は憂鬱な気分になっちゃいますね。雨ばっかで。」
僕の隣の席に座った転校生。
よく手入れされているだろう美しく、黒く長い髪を持
君は顔を少しだけしかめた。
『私は、梅雨が好きです。人間の生活に必要な水が降ってく
るんですよ?素晴らしいことだと思います。それにお花も
育ちます。雨は悪いことってみんな言うけど、それは雨の
一面しか見ていないし、ただの思い込みのところもあると
思います。』
僕は唖然とする。
確かにそうだ。雨がない国が大変なのはきっとみんな知っている。そんな中、雨が嫌なんて贅沢だったのだろうか。
『それに、雨には縁起のいい言葉が沢山あるでしょう?』
「そうなの?ごめん。あまり詳しくなくて。」
「例えば、雨垂れ石を穿つ。
小さな努力も辛抱強く続けていればいつかは必ず成功するって意味。他には、雨降って地固まるとかこの言葉から、
雨の日の結婚式は演技がいいって言われてるんだよ!」
すごい。雨だけでこんなにあるのか。
きっとまだまだあるのだろう。
きっととても雨が好きなのだろう。
気づくと口調が少し砕けていた。
すると、君の顔が少しだけ赤く染まる。
「ご、ごめんね!私。こんなペラペラと喋って何様だよって感じだよね。本当にごめん!」
困り眉で顔の前に手を合わせる君。
そんな姿が可笑しくて思わず笑ってしまう。
『全然大丈夫だよ。それより、もっとお話聞かせてよ。』
「うん!」
ぱぁっと花火のように君の顔が明るくなる。
そんな君を見てどこか不思議な、苦しいような
ほわほわするような、そんな気持ちをこの時初めて感じた。
この気持ちの正体を知るまでは
きっとそう長くはかからないだろう。
《梅雨》
雨が降っている。
帰ろうとした時出口に人影が。
『あの人だ。』私はそう思い声をかける
どうやら傘を忘れたらしい。
私は思いきって『入りますか?』と一言
そんなに大きくない傘に2人の距離がグッと縮まる。
私のカバンに入ってる折りたたみ傘は今日は使わない