『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
息がしづらいか。空気がみんな水になってしまったものな。身体が重いな。お前は泳げないものな。
お題 梅雨
『梅雨』
長雨が続く
毎日毎日雨が降る
でも、僕は知っている
雨が止み、雲が晴れたとき
降り注ぐ太陽の光が
とても気持ちいいものだと
雨は憂鬱ですね。って言ってみた。
バイト帰り送ってくれたおばちゃんは
主婦もこなしてバリバリ働いてるおばちゃんは
車に落ちる雨粒の形が面白いから雨が好きって言った。
こんな余裕のある大人になりたい
#梅雨
『梅雨』
6月の代名詞でもある梅雨。
嫌な時期と言われている梅雨だけど、これから暑さに干上がる水不足問題に頭を抱えている人や、農家やアマガエル辺りには喜ばれる。
私は梅雨を嫌だと思うタイプだ。だって雨が降ると言うだけで通勤がひたすらに面倒くさい。自転車を使うから尚更だ。
カッパを着るという行為だけでもう面倒くさい。しかも、カッパを着ても太ももは濡れるし、フードは風で吹き飛んで意味ないから頭も濡れて結局イライラする。傘をさして運転なんて危ないことはチキって出来ないから、尚更カッパに頼るしか無くて結局イライラする。
しかも6月は私の誕生月なのだ。毎年誕生日にランドに遊びに行くのだが、案の定天気が優れなくて困ることなんていくらでもあった。
だから、私としては梅雨はそんなに好きでは無いのだ。
窓の外から雨音がする
この雨音のひとつひとつが
膨大な雨粒がなにかとぶつかる音だと考えると
なんだか寒気を覚えてしまう
小さな雨粒のひとつひとつが確かに存在するように、
この宇宙に一人一人の人間が確かに存在すること
不思議で怖くて、雨音が何かを語りかけてくるようで、
でもそれは多分考えすぎで、
雨はただ、地面を濡らしていく
梅雨。ちょうど今日は雨のことを書こうと思っていたんだ。流石にこれだけひどい雨が降ればね。雨のことを書きたくなるってものよ。
昨日からもう降ってた気がするけどどうだったかな。同じような毎日を過ごしてるから曖昧だけどとにかく今日は雨だ。ざーざーと雨が降っている。
ネットでは学校休みだとか計画運休だとか話題になっている。確かにちょっとどしゃ降りだった時間もあった気がするけど今は普通の雨だ。夜には止んでしまいそうなくらいの普通の雨。
でも天気予報だと今日から明日の朝までずっと雨らしい。朝一瞬だけ止むみたいだけど。とにかく今日は雨日より、正に梅雨だ。
今日は買い物に行こうと思っていたけど家に籠ろう。なにをするでもなくだらだらする日だね。まぁ毎日そんな感じで過ごしてるんだけど。
どうすればよいのかわからず
これが恋なのか、どうなのかもわからず
はっきりとさせないままに
そのまま置きっぱなしにしていた初恋
いつの間にか傷んでしまった
遠い思い出
どうすればよいか今ならわかる、それなりに
傷ませてしまうような、切ない恋を再び
雨に紛れた蛙のように
雨音に紛れて気付かれなかった蛙のように
私が、すうっと傷んでしまう前に
「梅雨」
梅雨の空
湿った空気に
澱む息
ため息のつど
どっと疲れる
シトシトよりももっと細かくて
傘をさしても意味がなくて
ミスト状の雨は
静かに僕らを濡らしていく
視線の先に
楽しそうに嫌がりながら
「この雨マジうぜぇ」
なんて笑いながら歩く君の後ろを行く
おもむろに立ち止まった君は振り返って
袖を捲くりあげ晒しだされたその腕を
こちらに伸ばす
「早く帰ろうぜ」
伸ばされたその手を取ることに
躊躇う僕の手を
彼は強引に、それでいて優しくとり、指を絡める
向けられた眼差しに
想いが溢れてしまうかのように
知らずキュッと力が入れば
キュッと握り返されて
一歩
踏み出し
同じ速度で歩きだす
近くて遠かった僕たちは
2023.6.20/梅雨
🫧梅雨🫧
雨のピアノを聞きながら
過ごす日々…
時に優しく
時に激しく
水の旋律は
どこまでも美しく〜
雨の日は…
ゆっくりと時間が流れてゆく
🫧✨🫧✨🫧✨
微睡の外で、ぱたぱたと窓を打つ雨の音が響いている。
かびやすいし、洗濯物は乾きにくいし、眠いし、だるいし、いいことなんてほとんどない季節だけれど、この音だけは好きだな。
ぼんやりとそう思って、布団の中で寝返りをうつ。
子守唄のような音に包まれて、また、眠りの中へ落ちていった。
//梅雨
梅雨、じめじめを連想するが 時折り雨上がりの虹に遭遇する。鬱陶しい日々にウンザリしているほど何気ない虹の光景がうわーっと言う感嘆をもたらしてくれる。恵みの虹と名付けたい。
洗濯物は乾かないし
湿気は、まとわりついてくる。
傘を持ち歩いての
外出も何かと気を使う。
けど…
静かな部屋で雨音を
聞くのは心地よい。
雨粒が、何かに落ちて
ポタポタと定期的なリズムを刻み…
様々な雨の日の音が
家を包み込んでいく…。
そうして、私も布団に包まって
少しだけ居眠り。
梅雨が明けたらまた
暑いだの、スーパーは寒いだの
言っちゃうんだから。
外出しなくて良い日は
少しだけ、休息というご褒美。
恵の雨にかこつけて、瞼を閉じた。
【お題:梅雨】
「梅雨」
梅酒 梅干し 梅シロップ
あれやってこれやって
あっあれも買わないと
雨に濡れてる場合じゃない季節
#36 梅雨
「梅雨は、一つの季節としても数えられるんだ」
「そうなの?春夏秋冬、梅雨?ってこと?」
疑問符だらけの私の返答に、呆れもせず話を続ける彼。
「梅雨は春でもなく夏でもない感じがするだろ?」
「確かに」
「梅雨は東アジアで見られる雨季で、しかしその雨量や降り方は地域によって異なる」
「つまり…ひとくちに梅雨と言っても、同じイメージを抱いているとは限らない、ってこと?」
「まあ、そういうことだ」
「ふぅん…」
窓に目を向けた。
折しも今日は梅雨を思わせるような雨。
ただ、今そう感じるのは自分だけかもしれない。
ぼんやりと感傷に浸っていると、ん、んっと下手くそな咳払いのような音が聞こえてきた。
「確かに、君と僕は出身地が離れている。梅雨のイメージも当然違うだろう。だが、一緒になってもう長い。これからもここに住むだろう。それなら、きっと梅雨のイメージも一致していくようになる。そう思わないか?」
視線を戻すと、決まり悪そうな彼と目が合った。
彼との、これからの年月を思う。
「…じゃあ、紫陽花見たい、青いの」
「よし。それなら、あの大きい傘を出すか」
そろそろ近くの紫陽花が咲き並んでいるはずだ、と彼が立ち上がった。
ちらりと窓の外に目を向けた。
心なしか先ほどより明るくなっている気がした。
目覚めの季節を抜け
進む命の旅立ちに
育つ源降り注ぐ
時に激しい友と
連れ立って走り去る
巡る季節に忘れられぬよう
爪跡を残して
―「梅雨」―
涙雨、泪、移り気
紫陽花を手折る
見よ、虹の幻影を
哀歌を捧げよ
#梅雨
雨は嫌いじゃない
私の代わりに泣いてくれるから。
お題
梅雨
梅雨は嫌いじゃない
温室に閉じ込められ
甘い香りと湿度に炙られながら
曇った硝子から外の世界を見る
外は溶けて流れていく水彩画のよう
梅雨
また めぐってきたわね
さがしものは
みつからないままで