『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春でも夏でもない中途半端な季節を嘆くかのように
シトシト雨が降る。
肌はベタつくし、癖っ毛な髪は言うことをきかなくなるし、お気に入りの鞄は濡れるし、長靴を履き忘れた日には靴の中にまで侵入してくる。
ただですら、どんより薄暗い空の色に気分が下がるのに、厄介なことをあげたら結構出てくる。
でも、これは人間だからこその感覚だ。
植物や作物からしたらこの季節にちゃんと雨が降らないと育つことが出来ない。
一方から見れば嫌なことでも、一方から見れば大切なこと。
世界はそういうもので溢れている。
梅雨
暗くて狭い自室で、ひとり転がっている。
身体は重く、ひどく頭が痛い。
しとしと。しとしと。
雨音がひどくうるさく感じる。
この空間にいると、
この世界にひとりぼっち、
取り残されたような気持ちになる。
しとしと。しとしと。
何も、する気が起きない。
このまま自分も、梅雨に溶けてしまいたい。
最近天気がばらついている
よく「天気によって気分が左右される」と言うが、最近は心が何度もゆらいでいる
雨だと悲しい気持ちになる
晴れだと自然に笑顔になる
天気って自分にとって大切だと気付かされた
梅雨は雨が多くふる
気分が下がるしつらいことも増える
前向きに生きることが1番いい
【梅雨】
昔は雨が大嫌いだった。髪の毛は纏まらないし、靴下はぐしょぐしょになるし、公共交通機関は何故か混む。良いことなんて一つもない。雨が毎日のように降り続く梅雨なんて、それはもう最悪の季節だ。
だけど今年は、少しだけ梅雨が楽しい。ステンドグラスのように透明な輝きを見せるカラフルな傘を、くるりと回した。その動きに合わせて、傘の落とす影で私の足元が華やかに彩られる。
『綺麗な傘でしょ? 君に似合うと思って』
照れ臭そうに笑いながら、君が贈ってくれた傘。誕生日でも記念日でもない、文字通りの何でもない日に渡される贈り物なんて、人生で初めての経験だった。
ぴちゃり、ぴちゃり。水音を立てながら、軽やかに駅へと歩いていく。駅ビルの前に立つ君が、傘をさした私の姿を見つけて嬉しそうに顔を綻ばせた。
髪型はちゃんと決まってないし、靴下は絞れるくらいに濡れている。これから乗るバスもきっと大混雑だ。それでも君のくれた傘をさして、君と一緒に行くデートなら、別に良いかなって思えるんだ。
「お待たせ!」
明るく声をかけて大きく手を振って、私は弾む足取りで君へと駆け寄った。
お題:梅雨
いつもの散歩道は、傘を差して歩くのは不向き。
だから私は、クチナシの花が咲いているところを見たことがない。
湿気が本当に嫌だけど、
紫陽花の花だけは、嬉しい季節
#梅雨
お題
『梅雨』
『梅雨ってさ髪うねるから嫌だよね』
「そ?俺は全然気になんないけど、」
『あんたさぁ……髪サラサラすぎでしょ!』
『ちょうだいよ、その髪質』
「そんないいもの?じゃ、あげない」
『うわ、性格悪。』
でも、梅雨は少し嬉しいの。
貴方の傘に私を入れてくれるから。
梅雨が来た
今年は格別
楽しみだ
[梅雨]
雨の匂いがする。
濡れたアスファルト。窪んだ地面にたまる水たまり。
-そこに映る、自分の姿。
みんなは梅雨の時期が嫌いって言う。
髪が湿気でうねるとか、靴下が濡れるとか、部活ができなくなるとか。
-でも私は、この時期が、雨が降る梅雨が大好き。
傘をさしているときに感じる降りしきる雨の音も。雨が降るたび波紋が広がる水たまりも。草木から滴り落ちる雨粒も。
梅雨の時期なんて特に、雨の日が多くて心が躍る。
でも、本当に心が躍る理由は、晴れの日がいつもより輝いてみること。光り輝く太陽に照らされたアスファルトも、まるで真珠をつけているような植物たちも。いつもは鬱陶しい蜘蛛の巣でさえ綺麗に見える。
だから私はこの時期が大好き。
-いつも嫌いな自分の姿も、水たまりに映る姿なら、
いつもよりちょっとだけ好きになれるから。
お題【梅雨】
じめじめと湿気の多い部屋に、大粒の雨が屋根を叩く音が響く。薄い壁に安い家賃のアパートに、エアコンは設置されていない。除湿機という上等な物があるはずもなく、畳の上でぐでんと溶けるように倒れていた。ぺとぺととした肌に気分が悪い、ため息がもれ出たとき。
「もー、そんなだらだらして! カビが生えても知らないんだから」
一種の清涼剤とでもいうべきか、怒っているのに優しさが根底にある幼馴染の声がした。目だけ動かせば、上から見下ろす可愛い顔。眉根を寄せて、腰に手を置く。あからさまに怒っていると主張しているのが、わかりやすい。
ギャルゲーみたいだな。
阿呆の感想を抱いて見つめ返せば、彼女は諦めたように台所へと向かってしまった。とんとん、包丁のリズミカルな音に雨音がまざって心地よい。うとうと、微睡んで目を閉じる。
「ねー、オムライスでもいい?」
「んー」
「嫌なら、買い物に……聞いてないでしょ」
聞いているとも。だが、誰が雨の道を歩きたいと思うのか。生返事に、彼女はますます不機嫌になったようで「もういい!」と黙ってしまった。可愛らしいが怒りやすいのがたまのキズだ。
「雨の日ぐらい、家でデートしたいって言ったのはそっちじゃん」
「……は? それ言ったのはそっち!」
「そうだっけ?」
「私が休みの日は外ばかり行きたがるから、雨の日はお家でまったりしたいって言ったの忘れた?」
「忘れたー」
「さいってー」
行きたいカフェあったのに。文句をぶつけてきたが、のらりくらりとよけて、ごろんと横を向く。
雨の日ぐらい、家にいたい。二人きりでいたいと思う。多分、そう素直に伝えれば喜ぶだろうけど、気恥ずかしくて誤魔化した。
透明の窓つき傘はレモン色
くるまの絵の長靴は水色で
レインコートもお揃い
雨の日のおでかけは特別
雨の日だけの格好よさ
傘をくるくる回して
水たまりでバシャバシャ
みみずにアマガエル、かたつむり
青い 赤い 白い あじさい
くちなしの花びらはふわふわ
ポッケにいれていいにおい
右足ドカン♪ 左足ドカン♪
ドカンドカンドカン🎶
歌いながらロボットみたいに歩く
おかあさんたちは
梅雨はいやね、というけど
ぼくは大好き
ドカンドカンドカン🎶
「梅雨」
#122
梅雨時に思い出すのは紫陽花の色
土の様子で色が変わると教えてくれたのは君だった
僕と一緒にいた時の君と
あの子と一緒にいる今の君が
こんなにも違ってみえるのは何のせいなのだろう
(梅雨)
梅雨
普通に雨が降っているだけではなんとも感じない。
でも、梅雨になると気分が沈んでしまう。
だって梅雨は私のリアルを表現して、からかっているようにしか見えないから。
でも、梅雨は好きだ。
私のリアルをからかっているような気もするけれど、梅雨はからかうことができるくらいに私のことを知ってくれている気がするから。
あと、雨の音が好きだからという理由もある。
小雨だったらポツポツ。大雨だったらざーざーと。まるで合唱を聞いているよう履きがするから。
だから私は、梅雨のことを嫌いになることはできなかった。
梅雨。つゆ。
全然関係ないけど、最近長崎ちゃんぽんリンガーハット期間限定。
梅肉と鶏むね肉の冷やし混ぜめん、食べて美味しい。
梅って本当サッパリするし好きだ!
食べ過ぎは体に毒だけど…。
梅干しと一言言っても、蜂蜜でつけた甘い高級そうなものや。おやつ感覚の、カリカリ梅。
本当どれもこれも美味しいよね。
ところで何で梅雨。に梅の字が?
急に気になり始めた。
今急に調べたOggi.jpの記事によると。
・梅雨(ばいう)は中国から伝わった言葉。
・もともとは黴(かび)の字の黴雨(ばいう)だったけど、漢字を見ただけでジメジメどんよりしてしまうから同音の、この時期に旬の梅の字に変えたとか。
(一つの説らしい?間違ってたらごめんなさい。)
そんな前向きな、変更があったとは。そして梅が旬だとは。
色々意識してなかったけど、梅食べたくなるのも納得だ。
梅に限らず旬のものを見つけて、食べていきたいな〜。
旬のものを食べるって、それだけで贅沢感があるからね。
楽しく梅雨を乗り切りたい。
その日は雨が降っていて、それから2日も経った今も、雨が降っていた。
彼女は、近所の丘の上にある公園が好きだった。
学校だとみんなに冷やかされるからね、って。
自分がついた頃にはいつも、古いブランコをギコギコ鳴らしていた。
「あと2日で梅雨だって。もう2日しかないんだって。君のサッカーも見れないよね」
そう言って、雲ひとつ無い夕焼けをすこし見上げた。
「2日しか無いのか。」
さみしいねと言いながら横を歩いた。
傘さすと距離が出来ちゃうよね。もしそうだったら、横に入れてね。私を入れてね。
そう、約束した。
たった2日で、やっぱりぴったり梅雨に入った。
最悪だと声が飛び交う教室を飛び出した。
でもきっと、彼女はいないんだろうな。
雨、嫌いだもんなあと思いながら傘をさす。
2年しかいっしょにいないけどいないと勘が言う。
帰ってあったまってると彼女から返信が来ないことに気付いた。
雨音は強まる。
その夜、彼女の親から連絡が来た。
何が、2年しかいないから、なんだろう。2年もいたじゃんか。
長い長い2日間を、耐えて耐えて耐えた。
彼女の頬は乾いていて、車に乗るとき傘を差してあげたけど、それでも1滴は頬に乗ってしまった。地面は湿っていて、滑りやすかった。
そっかあ。梅雨だもんなあ。
しょっぱい味を噛み締めていたら、
もう3滴ほど、真っ白な頬に乗った。
雨はもう降ってないことにすら気づかなかった。
《梅雨》
僕は昨日やらかしてしまった。
まさか次の日のお題が梅雨だとは思わず、
つらつらと梅雨について語っているではないか、
つい最近に見た文字の並びに焦ってしまい思わず自分の投稿を読み返してしまった。
どうしようか、
ここではあえて近況でも語っておくか、
自分の投稿を読み返して思ったのだが、
結構自分勝手にやっているなと言う印象を受けた。
中々社会に出てしまうと自分勝手というのが出来なくなってくる。
休みの日でも何かしらの事をしていて余り自分勝手出来ていないような、自由の無いとまでは行かないけれど、そんな気がする。
もっと子供の頃みたいに自分勝手したいな。
あの、純粋で無垢な幼少期に戻りたい。
出来るはずの無いことを考え始めたので今回はここで辞めにしておこう。
梅雨前線、なんて最近よく聞く天気予報での言葉。
6月に入ると同時くらいに梅雨をもたらした前線は私のメンタルをも土砂降りにしていく。
バイトと、レポートと、人間関係。そのもやもやをエナジードリンクで流し込めば、虚無感が広がった。
「何してるんだろ」
そう小さく呟いたところで、この問いに答えてくれる人間はいない。
どうでもいいや。
そう思うと、私は靴を履いて土砂降りの中傘を差さずに歩いていく。
肌寒い気温と、冷たい雨粒。
それが今の私には心地よかった。
梅雨
梅雨って嫌だな。
湿気でベタベタなるし、髪の毛はボサボサなるし、嫌なことだらけだ。
早く梅雨が終わってほしいな。
でも暑くて汗でベタベタなるのは変わらないけど、少しでも嫌な時が終わりますように。
梅雨よ、早く終わってくれーーーーーーーーーーー笑笑
梅雨
この時期がもう来ましたか…
偏頭痛が酷くなるぅ。
私はあなた(梅雨)のことを非常に嫌うでしょう。
#梅雨
「あっめあめふれふれー!」
「あめあめっふれふれーっ!!」
「何してんの」
「梅雨の妖精は梅雨の時期に入ったら雨を降らせないといけないの」
「あめあめっ!!ふれふれー!!!」
「雨降ったら頭痛くなるんだけど。」
「痛くならない雨降らせられねぇ?」
「んな出来るわけないでしょ」
「なんかない?こさえもーん」
「な゙ぁに?なづ太くん(((」
「って、変な事させるなぁっ!」
「やったのお前だろ」
「とにかくっ!頭痛くなりたくないなら、こさめから当分離れることかな」
「こさめが中心だし」
「いや、それはやだ」
「こさめが俺の元気の源だし」
「へっ?///」
「…ふはッ笑」
「…もぅっ、ばか!」
小さい緑たちからこぼれる雫
みんな静か 水の音
夏の匂いになってきた
【梅雨】