『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#梅雨
「じゃあ、元気で。」
「………うん、君もね」
そう言って君は踵を返し、私に背中を向ける。
歩き始めた君の姿が人混みに溶けていくのを、私は微笑んで見つめていた。1度でも、君が振り返ってくれることを願って。
「…………」
そんな期待は、微笑みとともに崩れたけれど。
バシャリ、傘が地面に落ちる。
君との別れの場に、君から貰った傘があるなんて、なんて皮肉だろうか。
降り注ぐ雨が、私の涙を隠してくれる。
それだけが、救いだった。
梅雨の時期。
雨は、しばらく止まないだろう。
この雨が続く間だけは、どうか、泣くことを許して。
「雨は嫌いなんだ。頭痛がするから」
生前、おまえは、そう言っていた。
梅雨入りしたここにおまえがいたら、さぞ苦い顔になったことだろう。
いつもなら、煙草に火を着けて供えるが、この時期はしない。代わりに、缶ビールを一本供えた。
空が泣いてくれているから、俺は泣かない。
体のあちこちが痛い。
腱鞘炎も腰痛も頭も痛い。
ダルい身体で、ぼんやりとした視界を確認する。
--あぁ、朝か。
サァとシャワーのような音が窓辺から聞こえた。きっと今日も雨なのだろう。
六月は梅雨の季節というけれど、こんなにぴったり梅雨入りすることはないだろう。
重い身体をお越し、カーテンを開ける。
窓には雨と結露した水滴と、自分のダルそうな姿が映っている。
「はは、ひどい」
思わず笑った。
外の景色が酷いのか、自分の顔が酷いのか、はたまた両方か。
一度大きく伸びをすると、体のあちこちがバキボキとなる。年はとりたくないものだ。
特にこの梅雨の時期に痛みが悪化する。
身体のメンテナンスが追い付かない。
夏は夏で暑くて夏バテするが、梅雨も梅雨で節々に支障がでることを若者に伝えたい。
本日もまた、朝が来たので、仕事である。
【梅雨】
梅雨
じめじめして過ごしづらい季節
昔は、こんなに暑くなかった
囚われてるように時間もなんか長く感じた
さいきんは、蒸し暑くただ過ごしづらい
風情がなくなったなぁ
紫陽花をみる気力もないが
どんよりした空にきれいに咲く花々
それがよかった……
お題 梅雨
恋に落ちるのは本当に一瞬で
その日から世界が変わって
逢えない時間が切ない程に苦しい
あなたの姿を見れるだけで
幸せな毎日をずっと抱きしめてたい
「インターネットエンジェル」
青白い光の先には
私 の 天 使
その子はこんな私を見てくれる
私の 生 き る 希 望 そのものだ。
学校も家族も嫌になって死のうとした。
でも、壊れたパソコンが急に 青 白 く光 出 し て
私にこう囁いた
「つらくなっちゃうよね。でももう大丈夫何も怖くないから。」
「未来の平和をお約束!躁鬱だけど任せとけ!」
「 イ ン タ ー ネ ッ ト エ ン ジ ェ ル た だ い ま 降 臨 !!」
と、言って消えていった
そのあとに残っていたのは
そのインターネットエンジェル、通称 超 て ん ち ゃ ん がパソコンにキラキラと映っていた。
その時確信した。
「 私 の 居 場 所 は イ ンタ ー ネ ッ ト だ !! 」
#超てんちゃん #100いいねありがとう
クーラーの設定温度を2度下げて
梅雨寒だからと
肩寄せる君
#梅雨
空気が何層にも重なったみたいだ
ギリギリ見えそうなほどの水分の粒
かきわけるように
重い空気のなかを進む
じわりと肌が湿り
息が苦しくなる
ぼくはうんざりする
ふと
道端に目をやると
生き生きと色づく紫陽花
たまに見せる晴れ間の虹
重いだけじゃない
気持ちは晴れる色合いもある
だけど
重い空気はやっぱり苦手だ
♯梅雨
梅雨
窓の外はしとしとと雨が降り続いている。
激しくなるのと比例して
頭が痛くなる。
いつまでも降り止まない雨は
まるで何かを洗い流しているかのようだった。
このジメジメは多分
排気ガスのようなソレだろう。
手を伸ばして、空を切る手を見る。
私の醜い想いも
全部洗い流してくれたらいいのに。
梅雨の日は僕にとって大切季節だ
皆は濡れるからとかそうゆうので嫌がるけど
僕は好きなんだ
だってこの日は彼女が
僕に好きだと
大好きなんだと
震えながら告げたことがとても
嬉しかた日なんだ
ただそれだけさ
今も仲良くやっているよ
じゃあ、さようなら
【梅雨】
晴れないのは空だけでなく心もだ、なんて言うのは少し格好つけすぎだろうか。とにかく、連日の雨、雨、雨に嫌気がさしているのだけは伝わってほしい。
必要なことなのだ、雨ももちろん。それでも嫌なものは嫌。避けて通れないし、かと言って雨が降ったからと言って私たちの生活に直接の変化が見えて分かることはない。せいぜい虹が綺麗な程度だろうが、梅雨ならば止まずに雨が降るので見ることはなく、第一虹という存在にあまり興味を持たなくなってしまった。
なんとかならないものだろうか、そうは思うがそれだけでは何も変わることはなく、今日も雨が降る。
北海道には梅雨がないは嘘。
蝦夷梅雨ってのがあります。
最近は長くなってきて、エアコンがないマンションもアパートも多い北海道だから、大変なところもあります。
今はカラッと晴れていますが、もう少ししたら、雨が降ってくるのですね。
斎藤一人さんはこう言います。恵みの雨だね。雨降って字固まるだね。
雨を嫌うのは天からの恵みを嫌うこと。
水って本当に大切な存在。水は浄化作用があって、半年というタイミングで、体も心も自然界も浄化が起こるのですね。
日本って本当に恵まれている国ですね。
梅雨は嫌いだ
雨が嫌いだ
晴れが嫌いだ
日差しが嫌いだ
曇が好きだ
まるで自分の気持ちを表してるみたいで…
梅雨は外に出られなくて憂鬱と思うか。
外に出られない口実が出来た。
家時間を思いっきり楽しもう!
と思うかは自由。
どうせなら梅雨すらもポジティブに考えよう。
朱独白凍
此の存在の傷みは
私が刻んだ
儚き足跡・・・
視つめ触れた躯は
凍て果てた
歪む虚像・・・
冷たき孤と
失いの瞳は
雪の結晶に
混ざり堕ち
「白き世界に一雫の朱・・・」
産まれながら
堕とされて
夢の篝火は
時として凍り
何も遺さず
死すべきを
只・・・ 待ちわび・・・
残された謳を
哀しく呟く聲
決して響かず
白銀の世界で
瞼閉じながら・・・
星柄の傘がビニール傘に変わって、
長靴が革靴に変わって、
かっぱがスーツに変わって、
繋いでいた母の手はコンビニ弁当の入ったビニール袋に変わった。
『梅雨』
『梅雨』
君って奴は相合傘がしたかったんだな。
私も君も傘を忘れたことなんてなかった。
だから相合傘なんてする機会はないはずだった。
それなのに君は、君はさ。
私が傘を開こうとしたら急に近くに寄ってきて、問答無用で私を自分の傘に入れてしまったんだ。
私は開きかけた傘をどうすれば良かった?
傘を持っているのに人の傘に入れてもらうなんて変だ。
そこまでして相合傘がしたかったのか。
君も大概、『彼女』とやらに夢を見ているな。
[梅雨]
ぼろぼろぼろろ
雨が降る
溶けた思考と鉛の身体
冷たく沁みる雨ぼろろ
固まり錆びて雨打たれ
ぼろぼろぼろろ
わたしは静かに朽ちてゆく
“雨”を楽しめるようになったのは、
いつの頃からでしょうか。
幼い頃は、道を歩けば靴が濡れて
下手をすると 鞄の中身さえ水浸し
外で遊ぶこともできなくて
なんて不自由な季節だと思っていましたが
土の溶けた甘い香りや
屋根を打つ 鮮やかな音
今になって、ようやく
雨の良さがわかるようになりました
梅雨というのは
大人向けの季節なのかもしれませんね
「梅雨」
梅雨は寂しい。
静かな雨だけで、そのほかの音も聞こえない。
静かで、暗くて、寂しい。
でも
なんだか、落ち着く。
静かに読書するのもいい。
梅雨をモチーフにした何かを作るのもいいかも。
意外と、いいところあるんだね、梅雨って。