『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
風が吹き 雨が降って 桜散る
若々しい黄緑色の葉があらわれてきた
桜の その下には
一面 薄桃色の花びらの絨毯
歩くだけで 気持ちが華やぎ 心踊る
またある日には
ベランダに そっと舞い降りた
桜の花びらを見つけて 心安らぐ
花は散ってもなお その薄桃色は
こんなにも 心ときめかせてくれる
散る頃 私はこの世にいるだろうか。
行きたくも ないのに 学校に行き
死にたいと 思いながら 同じことをやる
桜散る頃 私も散りたい 気持ちでいっぱいだ。
桜のように 散れば 楽になるだろうか
散りたくても 散れない 死にたくても 死なせてくれない
楽になりたい さくらは 私と同じで 散りたいと思ってる
俺は病気のお姉ちゃんがいる。名前は愛。小さい頃に発病してしまいずっと病院生活だった。俺は彼女がいた。でも先月別れた。理由はお姉ちゃんの病気が重くなったからだ。彼女も病気のことを知っていたからすぐに別れてくれた。お姉ちゃんはガンだった。でもお姉ちゃんは、「大丈夫、大丈夫」とニコニコしながらベッドで寝ていた。きっと一番つらいのは本人なのにと思いながらそばで見守っていた。ふとお姉ちゃんが外にある桜の木の花を見ながら、「来年も見れるかな」「きっと見れるよ」と話した。来年は俺の成人式だ。2ヶ月後お姉ちゃんは手術を受けた。何回も何回も手術を受けたが結果は変わらなかった。夏休みになると近所の子たちがお見舞いに来てくれた。だがクリスマスになるにつれてお姉ちゃんの病気は悪くなるばかりだった。お姉ちゃんは毎日毎日「桜が見たい」とつぶやいていた。1月になり俺は成人式を迎えた。成人式が終わったあと母から電話があった。「はやく病院に来て。愛が、愛が、」俺は友達に挨拶をしてから全力で走った。だけどあと一歩のところで俺は間に合わなかった俺が病室に入ったときにはお姉ちゃんは息を引き取っていた。あとから先生に呼ばれた。お姉さんは最後まで「弟と桜が見たい」と言っていましたよ。俺は誰もいなくなった病室で泣いていた。「お姉ちゃん桜見せてやれなくてごめん」俺からでてくる言葉はそれだけだった。ふと後ろからお姉ちゃんの声がした。「もういいんだよ。さようなら」俺は「さようなら。天国でも安らかにね。」と言った。どれだけ願ってもお姉ちゃんは帰ってこないから。そしてお姉ちゃんと見た最後の桜は俺の心の中で一生散らない桜となった。
テーマ【桜散る】
サクラ?
散ったがどうした
あの幹の中には、
次の「春」が眠っている。
桜が散るのと同時に
あなたへの思いも散ったはずなのに。
また今桜が咲く頃
あなたへの思いも咲きだしました。
_桜散る
桜も美しい。
そんな桜並木もすき。
だけど、
何もかも美化するくらいなら
_散ってしまえ。
なんてね。
『桜散る』
桜が散る頃って、新しい環境に慣れた人と慣れてない人が明確になっている頃だよね。
風情ある桜も、心の状態によって捉え方や感じ方が変わるのかな。
桜散る――――
桜は八分目程度が見頃と言われるが、あくまでも一般論であり、それらが全て正しいとは限らない。
俺は完璧な満開を好んでいる。それはもう明日にでも散ってしまうのでは?と思われてもおかしくない程度に花が咲き誇っている状態が好ましいと感じる。
勿論スカスカな桜など俺は大嫌いだ。中身の詰まった密度の高い桜の木が大好きで堪らない。今にも儚く散ってしまいそうな花弁と、春の訪れを木々の命を懸けて、我々に知らせてくれる桜という存在。毎年樹木の命を削りながら、我々ニンゲンを感動させてくれる。
ひらりと桜散るその瞬間が、俺にとって忘れる事を許さない一つの大切な想い出であり、余計にこの時期が恋しくて恋しくて、実に堪らない。
「桜散る」
今年も近くの小学校の
桜が散ってしまった
通る度、思い出す
息子の入学式…
桜散る中
雪だーと言って走り回る君の
ぎこちないランドセル姿
じっとしていられない君を
追いかけて手を握り
3人で撮った写真
あの桜の木の下で
そんな幸せな時間を
私たちは間違いなく過ごした…
桜が好きだ。
蕾の時期も二分咲きの時期も、八分咲きの時期も満開の時も。
だけど1番好きなのは、桜が散る季節。
「桜散る」
桜はいいな
咲いて美しく
散ってなお 皆に惜しまれる
桜茶に桜餅
みんなの大好きが詰まってるし
死体までも埋められちゃってる疑惑まである
なんてミステリアス
本当は 騒がしいのが苦手なので
酔っ払いどもが来ない
山奥のどこかで
ひっそりと咲きたかったのよ
公園に咲く貴方は言った
皆があまりにわたくしの事を崇め奉るから
長年 力を貰い過ぎて
本気を出せば嵐も起こせるの 実はわたくし
だから今年は ほんの少し 早く散った
うっすらと声に笑みを滲ませて
満足げに緑の葉をさらけ出す
なんてミステリアス
ひらりと花びらが風に降りてくる。
儚い瞬間に想い出の記憶は広がり、そして包み、閉じる。
桜は散り行くけど、これから初夏がやってくる。
桜散る頃は五月の旅に想いを馳せている。
題「桜散る」
桜散る
『うわぁ綺麗✨️』
隣にいる彼が言う。
来てよかったなって心底思った。たくさん写真をとってご飯を食べた。
今年もまた鮮やかな桜が咲いた。
僕は1人ベンチに座って桜を見た
「貴方が居ないと色がこんなに儚くみえるんだね」
大きな風が吹き空が桃色になる。
また隣で笑って欲しかった
「桜散る」
待望の桜の季節。
淡いピンク色の桜。
木からヒラヒラとフリルのように舞う桜。
桜が舞うと綺麗だけれど、寂しくもなってしまう。
桜が咲く頃。
色々な人と別れ。
桜の散る頃。
色々な人と出逢う。
桜は出逢いと別れの象徴だ。
桜が散った今。
来年の咲く桜をまた待っている。
君と一緒に新たな出逢いを求めて。
題 桜散る
桜の花びらがヒラヒラと私の眼の前に舞い降りてきた。
隣にいる彼氏が手のひらを差し出してその花びらをキャッチする。
「花びら、きれいだな」
そう言って差し出した彼氏の手のひらに指を差し出して、小さな淡いピンクの花びらをつまんだ。
「うん、お花見、来れてよかった」
私が彼氏を見上げて微笑む。
4月から違う高校に通っている私達。
新しい高校には同じ学校から通う友達が一人もいなくて、一人で何となく出遅れてた。
それでも、好きな英語学部に行きたかったから、英語の専攻の授業が沢山あって、嬉しかった。
それでも、寂しさもある。
いままで中学まで彼氏と女友だちと一緒に楽しく過ごしていたから。
全然違う環境の高校でストレスが溜まっているのか、疲れてしまう。
彼氏は、同じ中学の友達が沢山通っている高校だから楽しそうだ。同中の女の子も沢山彼氏の高校に進学しているから、そこも心配になってしまう。
だけど、毎日通話して、気遣ってくれる彼氏。
それで、私が元気がないのを知って、お花見に誘ってくれたんだ。
「ありがとう、凄く綺麗だし、気分転換になったよ」
私は笑顔で彼氏に笑いかける。
「うん」
彼氏も微笑んで私の頭に手を乗せた。
「もっと一緒にいられたらいいのにな」
ドキッ
彼氏のそんな言葉に、私はトキメキを感じる。
それと同時に嬉しさも沸いてきた。
「・・・そうだね、それでも、こうして会えるだけで嬉しいよ。また明日から頑張れそう」
私は心からの気持ちを彼氏に伝える。
「・・・良かった。でもな」
彼氏が何となく拗ねたような顔をする。
「ん?」
私は何だろうと聞き返す。
「同じ高校にカッコいい男がいたりしないか?」
「・・・ふふっ!」
私は、自分と同じことを考えている彼氏に思わず笑ってしまう。
「何で笑うんだよ」
彼氏は笑ってる私に軽く抗議した。
「ううんっ、大丈夫だよ、あなた以上のイケメンは高校にいないから、安心して」
私の言葉に、彼氏は、ホッとしたような笑みを見せた。
そんな彼氏に、私は彼氏の手を取って顔を見つめる。
「また、すぐデートしようね」
「そうだな」
私達は、そのまま見つめ合っていた。
ヒラヒラ
桜の花びらが視線の横をよぎる。
私は顔を上げて、風が吹き付け散っていく桜吹雪を見つめた。
まるで薄桃色の雪の中にいるようだ。
横に彼氏がいてくれるのが、たまらなく嬉しい。
その時、この手をずっとずっと繋いでいたいって、強く強く思ったんだ。
7月24日、桜が咲いて散ったその後の真実へ会いに行く
"桜散る"
散るならば灰より青を背にしたい
/お題「桜散る」より
政治の結果としての並木、公園、景勝地がある。東日本の桜なんてその最たるものだ。そこを並木にしたとき、そこを公園(あるいは前身は庭園だったり屋敷だったりしただろう)にしたとき、追い出されたものがある。
そこを人が集まる商業施設にしたとき、そこを線路にしたとき、そこを道路にしたとき、ダムにしたとき、飛行場にしたとき、基地にしたとき、追い出されるものがある。それらは抵抗する。その抵抗を知っているはずだ。知らないはずがない。それなのにすぐ忘れる。忘れるから誰かが常に声をあげている。忘れるから誰かがきっと記録を残している。探せばきっと記録はあると、思えるかどうかさえ実は政治の問題で、経緯を推移を記録を必ず残す、削除させない、破棄させない(破棄!!!!)、姿勢は万能感の顎から逃れることにも繋がるのに、万能感がお好きな人が多いようで本当にいやだ。ただ享受したっていい、でも調べればわかる、を手放してはならない。調べれば、きっとわかる、誰かが、どこかで、きっとバトンを置いてくれている。そう思えるところにいたい。
桜散る
ピンク色の花びらがひらひらと舞い落ちる
そのただ中に立ち尽くす君
まるでピンク色の雨を浴びるように
上を見上げて花びらが当たるに任せている
君はただ静かに泣いていた
散っていく桜と同じように
君の想いも散っていったのだろうか
今はただ悲しくて悲しくて苦しい
花は散って後には何も残らない
だけど一年経てばまた花開くよ
散ってしまった君の笑顔も
一年経てばまた満開になるよ
桜の雨が降る。
払うこともせずただ歩き続ければ、体中桜まみれになっていた。
「桜染めですか?」
「いや、面倒なだけ」
「そうでしたか」
適当に腰掛ければ、蜻蛉切が手を止め隣に来た。
結うには短く、梳くにも半端な長さだが、彼には関係ないらしい。
「髪も綺麗だ……黒に薄紅がよく映えますな」
「そう?」
「しかし、掃除するのも大変ですから、ここで梳いておきましょう」
櫛を片手に楽しそうにしている。彼が私に危害を加えることはないから、好きにさせていた。
絡まることもなく通り抜ける感覚。服についた分も落としてもらった。
「主、終わりました」
「ありがと」
いつもの武人らしい顔つきとは違い、穏やかな顔をしていた。
「……じっとしてて」
もみあげに紛れ込んだ花びらを摘む。
突然のことに彼の頬は熱に染まっていた。
目を合わせまいと必死に取り繕う姿が珍しくて、口角が上がった。
「蜻蛉切、大丈夫?」
「は、はい……まさか、主から触れられるとは思わず」
触れられた部分が今更になって熱くなる。
暦の上では春は終わるというが、ここだけは始まる予感がする。
「桜散る」