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俺は病気のお姉ちゃんがいる。名前は愛。小さい頃に発病してしまいずっと病院生活だった。俺は彼女がいた。でも先月別れた。理由はお姉ちゃんの病気が重くなったからだ。彼女も病気のことを知っていたからすぐに別れてくれた。お姉ちゃんはガンだった。でもお姉ちゃんは、「大丈夫、大丈夫」とニコニコしながらベッドで寝ていた。きっと一番つらいのは本人なのにと思いながらそばで見守っていた。ふとお姉ちゃんが外にある桜の木の花を見ながら、「来年も見れるかな」「きっと見れるよ」と話した。来年は俺の成人式だ。2ヶ月後お姉ちゃんは手術を受けた。何回も何回も手術を受けたが結果は変わらなかった。夏休みになると近所の子たちがお見舞いに来てくれた。だがクリスマスになるにつれてお姉ちゃんの病気は悪くなるばかりだった。お姉ちゃんは毎日毎日「桜が見たい」とつぶやいていた。1月になり俺は成人式を迎えた。成人式が終わったあと母から電話があった。「はやく病院に来て。愛が、愛が、」俺は友達に挨拶をしてから全力で走った。だけどあと一歩のところで俺は間に合わなかった俺が病室に入ったときにはお姉ちゃんは息を引き取っていた。あとから先生に呼ばれた。お姉さんは最後まで「弟と桜が見たい」と言っていましたよ。俺は誰もいなくなった病室で泣いていた。「お姉ちゃん桜見せてやれなくてごめん」俺からでてくる言葉はそれだけだった。ふと後ろからお姉ちゃんの声がした。「もういいんだよ。さようなら」俺は「さようなら。天国でも安らかにね。」と言った。どれだけ願ってもお姉ちゃんは帰ってこないから。そしてお姉ちゃんと見た最後の桜は俺の心の中で一生散らない桜となった。

4/17/2024, 11:53:19 AM