『柔らかい雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いっそのこと、突き刺すように鋭い雨にしてくれれば。
柔い雨は遠くから静かな音を連れてくる。
冷たい雨粒が髪を伝う。雨の冷たい感覚すら、なくなってきてしまいそうだ。
ははっと嘲笑が漏れる。
ああ、わかってたのにな。
どうせこうなるなら、雨がふるなら、突き刺すように鋭い雨にしてくれればよかった。
───ねえ、知ってる?
「ゆう...! こんなとこにいた...!」
雨で汚れることを厭わないような雨を弾く足音。
勢いあまって腕に絡み付いてきた暖かい体温。
果てしなく続いていた空を遮断した淡い色の傘。
「冷たっ、風邪引くって...。...なにがあったの?...なんて聞かないけど、聞けないけど、俺はゆうの味方ってことだけ覚えといて、ほしい」
真っ直ぐに見つめてくるきみの視線が怖くて、また目を逸らす。
───その優しさがいちばんつらいんだよ。
無邪気な太陽を向けられる、醜い感情にまみれた人間の気持ちなんか、...知らないね。
いっそのこと、突き刺すように鋭い雨にしてくれれば。
─柔らかい雨─ #111
#柔らかい雨
もしも江戸時代の人が現世にタイムスリップしてきたら
雨は心の拠り所になるかもしれない
人々は昔と変わらず傘をさし
晴れの日の耳障りな喧騒も、聞き慣れた柔らかい雨音が覆ってくれる
雨宿りをする小鳥たちの姿も変わっていない
同じ様にもし僕が今
300年後の未来にタイムスリップ出来るとしたら、
凄まじく技術進歩した世界を想像し胸踊らせることだろう。
でも一方でもし雨が降っていたならば、
聞き慣れた雨音と、そして相変わらず傘をさして行き交う人々の姿を
やっぱり見たいと思うのかもしれない
静かな雨が降っていた
細やかな雨粒は優しく肌を撫で
午後のぬるんだ空気に触れて
むしろ温かくすらあった
涙を隠すように
激情を鎮めるように
灰雲が薄闇を抱き
喉震わす言葉は
風が巻いて逝った
やわらかなやさしさが降り頻る
花を枯らし根を腐らせる
実を落とし種子を沈める
心地良いだけの毒物を
そうと知れど尚手放せず
‹柔らかい雨›
柔らかい雨
3ヶ月ぶりに見る
君の笑顔
せっかくの日にこんな五月雨
それが気にならないほど
君のことしか見えなかった
今日はじめてみた!1日に1つのお題について書くらしい。
さっそく書いてみよっと!
柔らかい雨…
柔らかい飴…
ソフトキャンディ…
ハイチューだ。
柔らかい雨が降る
雨が降ると空を見る習慣がある
だから私はビニール傘を好んで使う
雨を見ると自分の心と
リンクする瞬間があった
機嫌が悪いときは黄色の雨
機嫌が良いときは黒色の雨
世間の言うイメージとは逆になる
今日は柔らかい雨
周りの音が騒がしい
そっと耳をふさいだ
柔らかい雨
しばし休業中です、うどんだったら痛くない!
ガタゴトと音を立て汽車は進む。
思考の海にやってきた汽車に飛び乗って、どれくらいの時間が経っただろうか。
汽車は一駅も止まることなく走り続けている。
車内の景色が映る窓には、ポツリポツリと水滴がついている。
どうやら夜雨が降ってきたらしい。
窓の外に目を凝らしても、真っ暗な雑木林が広がるばかりで、夜空の様子はよく見えない。
細かい雨粒が窓の外を流れていく。
正直、雨というのはあまり好きではない。
雨は──子供の頃の、あの嫌な手の記憶に繋がっているから。
昔は雨を見る度に、薄暗い家のどんよりとした光景を思い出し嫌な気分になることも多かった。
けれど──
最近はその光景を思い出すことも少なくなっている。何故だろうか──。
そんな事をぼんやりと思っていると、客車の連結部のドアが開いた。
「切符の拝見です」
浅葱色の制服に身を包んだ男性が入ってきた。
肩から黒いがま口の鞄を下げている。
車掌さん、だろうか。
そんな事を思いながらぼんやりしていると、車掌さんがこちらにやってきた。
「切符を拝見してもよろしいですか?」
切符?
思考の海にやってきた汽車に飛び乗った時、切符など持っていただろうか。
スカートのポケットを探ってみると、硬い紙のようなものに手が触れた。
手のひらサイズのそれを掴みポケットから取り出す。
恐る恐る開いてみると、それは白藍色の切符だった。
何か文字らしいものが書かれているが、デザインに
特化している為、読み方が分からない。
「あの、これなんですけど…」
恐る恐る車掌さんにそれを差し出すと
「お客さん、コレは乗り換えが必要ですよ」
「えっ、乗り換えですか!?」
「ええ、この後停車する駅で待ち合わせがありますので、そちらでお乗り換えください」
そう言って、車掌さんは白藍色の切符に日付入りの
ゴム印を押した。
「あの、これって読めないんですけど、私が行きたいところに行けますよね?」
「ええ、行けますよ。次の停車駅で乗り換える事と、あなたが何故、雨が苦手でなくなったのかを思い出せば」
意味深な言葉を残すと、車掌さんは連結部のドアの先に消えていった。
私はまた一人、広い車内に取り残された。
呆然とした姿の私が、窓に映っている。
次の停車駅で乗り換えをするだけでなく、雨が苦手でなくなった理由を思い出さなければいけないとは…。
変わった汽車に乗ってしまったものだ。
取り敢えず、停車駅はなんとかなるとして、雨の方をなんとかしなくては。
雨が苦手でなくなった理由──。
窓の外は、相変わらず柔らかい雨が降っている。
細い雨は車内から漏れる光を受けて、銀色の軌跡を
描きながら消えていく。
その光景を見ていると──
ある曲が頭の中に響いてきた。
透き通るような歌声で──
雨に浄化の意味を込めた、あの曲が──。
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柔らかい雨
「…さて、本体は無事乗り換えに成功するかな?」
車掌の格好をした男がポツリと呟く。
「大丈夫でしょう、子供ではないのだから」
白い詰襟コートを着た女性が苦笑する。
「私の作った切符、読めないって言われたのなかなかにショックなのですが…。あれ、とても良い意味が込められた文字なんですよ…」
中性的な顔立ちをした人物がしょげている。
「落ち込むなドリームメーカー。龍体文字なんてあの本体が覚えているわけないだろう」
車掌の格好をした男──思考の海の番人が珍しくやわらかな目をしている。
「…まぁ、良いです。今回の私たちの役割は、見守ることですから」
穏やかな調子に戻ったドリームメーカーの言葉に、他の二人も静かに頷くのだった。
貴方の言葉選びが好きだった
貴方の匂いが好きだった
貴方のむちむちな手が好きだった
バンドの事を一生懸命にする所が好きだった
自分の興味あること、
すると決めたことは徹底的にする所が
もやもやしながらでもちゃんとする所、
何も考えてなさそうな顔も
話しててもたまに自分の世界入っちゃう所も
全部
全部好きだったのに
貴方から急に何も言わず離れていくなんて思わなかった
バンドマンでも貴方は違うと思いたかった
今もまだ好き
どうすることも出来ないけどきっとまだ
嫌いになれない
春の日差しのように暖かく柔らかい光のような雨は私の凍った心を雪解けのように溶かしてくれる。包み込むように、寄り添うように
そのような存在に私は、憧れるのだ。
土砂降りの雨は好きじゃないけど
柔らかい雨なら好きだ
私の中の悪いもの全部
優しく洗い流してくれるから
#柔らかい雨
【柔らかい雨】
何をしてもつまらない
ひとりじゃないのに孤独と感じる
頑張ってる自分が馬鹿馬鹿しくなる
そんな気持ちになることなんて日常茶飯事で
それでもそんなことがあるからこそ
ちょっとした小さな幸せにも気づける
今はやまない打ち付けるような激しい雨も
いつかは柔らかい雨となって
乾ききってしまいそうな自分を潤してくれるはず
きっと人生のうちで
"消えてしまいたい"と思う日は何度も来るだろうし
"生きていたい"と思う回数より多いかもしれない
それでもいつか
"生きていてよかった"って思える日が来るから
そう信じていないと乗り越えられないから
その日まで頑張って生きようって
柔らかな雨に打たれながらそう思った
自分の今までが無駄にならないように
そんなことをしたら
今までの自分があまりにも可哀想だよ
#柔らかい雨
綿布団のような厚ぼったい雲間から
ゆっくりとそれは落ちてきた
あっちに行こうという貴方に手を引かれ
森の合間にあるテントに辿り着く
子供の頃好きだった遊び
部活ではどんなポジションだったか
お互いの家族のこと
初めてしたアルバイト
柔らかい雨に打たれる緑葉を眺め
他愛もない話を繰り返す
たまには雨も悪くない
ゆっくりとした時間を二人泳いでいた
昨日の学校終わりの帰り道頭の上に何かが落ちてきた「あー、雨降ってきた?今日の天気予報は100%晴れだったのに」友達はそう呟く。なぜ雨は晴れよりも嫌われているのだろうか、その理由ははっきりしている雨は今の人間にとって色々面倒だからだ、洗濯物、通勤通学何もかもに都合が悪い、そう言われている。だが本当にそうなのだろうか本当に雨は人間に害を与えているのだろうか、雨が降っている時間のあの静かさ、雨の匂い、すべてが本当に悪いところなのだろうか。私は雨が好きだ雨が降ると何もかも全て忘れて無心になれる。その時間が好きだ。今日も柔らかい雨が降る
④
雨の日は
濡れたくないが
晴れの日より
空気がなんだか
柔らかくなる
公園で修羅場の男女を包む雨 私が神ならどしゃ降りにする
題-柔らかい雨
「柔らかい雨」
音が鳴っていない小雨。これ、雨降っているの?というくらい、降る様子が見えない雨。
ものすごく柔らかい。強烈で、傘に当たった時に衝撃音が鳴る雨とは正反対。
傘をさしていなくてもたいして濡れないでしょと思うけど、案外濡れたりする。あの雨の嫌いなところは、服につくとなんだかじめじめしたり、水がまとわりついたように感じること。体が濡れているようで気持ち悪いし、何より湿気が厄介。
好きな面もあるけれど、所詮は雨だ。柔らかい雨でも傘をさして、なるべく濡れたくない。
外を覗くと雨が降ってきた。
雨というか霧雨みたい。
強い雨でもないけれど、傘も役に立ちそうにない細かい雨だった。
雨が降ると、事故が増えて怪我人も増えるって恋人が言っていた。そうなると車修理の仕事も増えるのかなー。
この時間はちょうどワンオペだから誰もいなくて、会社も静かで、雨の静かな音が響き渡る。
この都市には知り合いの人が沢山いる。大好きな彼も。みんな事故も怪我もないといい。
柔らかい雨だけれど、早くやんでほしいな。
おわり
柔らかい雨
〜柔らかい雨〜
降ってるか 降ってないか
分からないほどの雨
包まれてる感じ
あんな雨が多いといいのにね
スコールみたいなん降られる方が
困っちゃうよなぁー