『柔らかい雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『柔らかい雨』
あとどれくらい耐えたら叫んでいいかを知りたい
あとどれくらい耐えたら逃げていいかを知りたい
あとどれくらい耐えたら泣いていいかを知りたい
寒くて心細くて視界が悪くて気持ち悪くて
傘を持つ手だってもう震えてる
雨の強さとか風の向きとかはどうでもよくて
やんだ後の快晴のことなんて知らないし
その後できる虹だとか水溜まりだとか
やまない雨はないことを自慢げに話されても
今降るこの雨を、どうにかして欲しい。
どうにもならないのなら、それを教えて欲しい。
後ろのポケットのハンカチに
ほんの少しだけの気持ちを滲ませておく
滴って他を濡らさないように
いつまでも傘を投げ出す決心ができない。
おちて、撫でるように顔を這う。
しみて、寄り添うように寄そう。
ひえて、震える全身に沁み渡る。、
⬛︎柔らかい雨
柔らかい雨だから心地よい。身も心もほぐされていく。ということは、柔らかい心だったら、周りの人の心もほぐされていくのかなー?心は柔らかく、信念は固く。
あるどんよりとした空の日、突如予定がキャンセルとなり空白の時間ができた私は近くにあったいわゆる古民家カフェと呼ばれる場所に足を運んだ。
店内には客の会話を妨げない程度にクラッシックが流れていて、Theオシャレなカフェといった様相を呈していた。
窓側の席に案内された私は小腹が空いていたのもあり、ドリンクだけでなくサンドイッチも注文した。
頼んだものが届くのを待っていると、雨が降り出した音が聞こえた。といっても激しく打ち付けるような雨ではなく、優しい音をたてる雨だ。
柔らかい雨の音と店内BGMが調和し素晴らしい旋律を奏でながら美味いサンドイッチとコーヒーを飲む。
時間にして1時間もなかったが至福の一時を過ごすことができた。
退店した時には雨が上がって、優しい陽の光が照らしていたのも相まって最高であった。
「雨だ。」
私は思わず、そう呟いた。
朝の天気予報では、『今日は、一日中快晴です。』
と、予報士さんは言っていたように思う。
あの予報士さんは、今まで見てきた中では天気予報を外すことが無かった。
しかし、今日は外れたらしい。
なんだか、今日…このような瞬間に立ち会えて光栄思えた。
恥ずかしながら、この度外れて、初めてあの予報士さんの有難みを知った。
「ありがとう。いつも私のあたり前を支えてくれて。」
何となく呟いてみた、日々の感謝を込めた言葉を。
こんな感じに自分が感じていないだけで、
日々の自分のあたり前を支えてくれている、
数え切れない人々が居るのだな。
今、初めて気付いたよ。
見知らぬ人々、顔見知りの人々、親しき人々、いつもありがとう。
保育園の時は
両親も、同い年の子も、みんな優しくて幸せだった。柔らかい…小雨が降っていた。
小学生は
小学3年生くらいから
両親の暴言と暴力が増えた、いい子にならないとって思って、作り笑顔が上手なって…
同級生にいじめられた、みんなのこと大好きなのに
昔の笑顔はもうできなくなった。鋭くて冷たい…雨が降っていた。
中学校
毎日のように起きる喧嘩、暴言暴力、いつのまにか痛みにも慣れてしまった、なのにずっと胸だけが痛くて…
いじめはないけれど、ずっと寂しくて苦しい学校は、休んだら怒られるから休めない
嗚呼、いつかまた…昔のように
【柔らかい雨】が降る日は来ますか…?
なんかぽかぽかする気がする
けど水🚰は、冷たい🧊
風邪🤧
引きたくないなでも学校も行きたくない
柔らかい雨…
マシュマロが降ってくるなんて夢のようだ♡
【柔らかい雨】
心の傷口を
そっと洗い流してくれる
今日はそんな雨が降っている
時には、いつもと違う雨でもいいかもな、
柔らかい雨
闇
柔らかい雨に濡れて…
そっと…
傘を差し出す君
ありがとう
『柔らかい雨』
_____________
ぽつりと鼻先に水が落ちると同時に、さーっと雨が降り始め、近くにあるバス停まで行くと、二人顔を見合わせ笑う。
「濡れちゃったね」
「あぁ、そうだな…今日雨の予報なんて聞いてなかったんだが」
「ほんとだよ」
急いで屋根のあるところに来たとはいえ、シャツが濡れて、ぺったりと肌に張り付いてしまっている。濡れていないベンチに座り、鞄からタオルを取り出す。
ふと、彼の方に目をやる。自身のタオルで顔や髪の毛を軽く拭き、どうやって帰るかなぁと独り言を呟いている。そして、彼もまたシャツが肌につき筋肉質な腕や身体つきが浮き彫りになっているのを見て、顔が熱くなってくるのを感じすぐさま顔を逸らして鞄を持って、立ち上がる。
「ごめん、その…用事、思い出したから帰るね」
「は?ちょ、おい!」
そう言って雨の中に飛び出して行く、彼の声が聞こえた気がするが走ってそこから離れて行った。
当たる雨は、柔らかく熱くなっていた身体を冷やしてくれていた。
「柔らかい雨」
心の傷口を
そっと洗い流してくれる
今日はそんな
柔らかい雨が降ってる...
柔らかい雨
少し冷たいけど
ボクをつつんでくれる。
優しい雨
傘もささずに二人で濡れて走った
あれが世界で一番
柔らかい雨
柔らかい雨
雨が降ると子供たちは外で遊べなくなる。この保育園では雨が降ると室内で絵本を読んだり、歌を歌ったり、粘土工作したりして1日を過ごす。それでも子供たちは外遊びが好きだ。
「あめ、やまないかな。」
「外で遊びたい〜。」
「遊びた〜い〜。」
そんな時は、てるてる坊主の出番だ。
「早く、あめがやみますように。」
「てるてる坊主さん。晴れにしてね。」
秋の雨は台風のせいか強い激しい雨が多く、あまりに強い雨の時は半日保育となり給食を食べたら子供たちを帰宅させることになっている。
今日の雨は弱く柔らかい雨だ。
こんな優しい雨の時は、雨の音がが子守唄となりお昼寝の時間には、いつもより早く子供たちが眠りに誘われていく。最後に起きている保育士だけとなり、静寂な空間が広がる。
1時間もすれば子供たちが目覚め、お迎えの時間となるが、まだ雨はやまない。
お父さん、お母さんに連れられ子供たちが傘をさして帰っていく。色とりどりの傘の花が次々と咲くように開き心和む時間だ。
雨の日も悪くない。
僕の体を打ち付ける雨はたいして痛くないのに、その温かさが指で拭った君の涙とひどく似ていて、雨が少し嫌いになりそうだ。
お前と会ってたくさんのことを知った。
雲の名前、鳥の名前、人の関わり方、この世界の美しさ
お前と会って俺自身のことを知った。
強さ、友情、恋愛、愛、すき、すき、大好き
『自分を知ってお前のことも知った』
知った
知った気でいた
お前と会ってたくさんのことが分からなくなった。
胸の穴のなまえ、感情のなまえ、人生のいみ、このせかいのありかた
傑と会って僕自身のことが分からなくなった。
あい、すき、だいすき、きらい、だいきらい
『だけどね』
愛してたんだ
愛してるんだ
12月24日
享年27歳
僕の愛する人へ
このなみだ、あめは、なんて言うなまえだったの?
雨が降っていると、なんだか落ち着いた。
外に出なくていい。何もしなくていい。
私の全てを許してくれるような、そんな気がした。
私の陰鬱な気持ちに、その雨音は優しく寄り添ってくれる。
思考のノイズが心地良くかき消されて、ただ無心になる。
※柔らかい雨
雨でビッチャビチャに濡れるのが好きだった
漫画にハマって近眼になり
眼鏡をつけるようになってから
雨というのは大変迷惑な存在になってしまった
だから反射で思ってしまうんだ
雨に「柔らかい」とか「硬い」とか付けるなら
ゲームか異世界モノの小説で、バフ効果かな?と
みんなの作品を見ていると
私はお題に対して変な事を書いてるなぁと
よく思います
『柔らかい雨』
ザーザーと朝っぱらからうるさい。その正体は言うまでもなく“雨”。学校へ行くときも、授業中も、部活のときだってザーザー、ザーザー…。うるさいったらありゃしない。
俺「チッ!あ~もう!」
今日の部活は雨だからと室内に変更だ。ふざけんなよ、あ~イライラする!
雄「おい、何イライラしてんだよ笑
まさか、紗綾(さや)に会えなくなったからっ
てイライラしてんのか?」
ニヤニヤしながら聞いてくるのは幼なじみの雄太(ゆうた)
俺「っるせーよ」
ようやく部活が終わった。もう空は真っ暗。さすが冬だな。でも相変わらず雨は降ってる。
俺「傘…あ、今日チャリで来たんだった、しかも
カッパなんてねーよ。」
諦めてびしょびしょになりながら帰るか…
帰ったらまた母さんがうるさいのかな、何で世界にはこう、うるさい奴らしかいないんだろう。
体に叩きつけてくる雨は次第に強くなる。少し早歩きで帰らないと。スタスタと歩いているうちに、ふと気がついた…雨が当たっていない。頭の上を見ると大きな傘に覆われていた。
俺「え、傘…?って、うわっ!!さ、紗綾!?」
紗「……」
紗綾は喋らない、…正確には喋れないのかもしれない。ただ静かに傘を差してくれた。
俺「あ、ありがとな。ってか何でこんな時間に…
もう18時過ぎてるぞ?部活か?」
紗「……」
?「紗綾ー!!紗綾ー!!」
誰かが紗綾を呼んでいる。
紗姉「いた!紗綾…と蘭くん?」
俺「え~っと…誰すか?」
紗姉「ごめんね笑、紗綾の姉だよ。紗綾ってば
蘭くん今日自転車で来てたのに雨具持って
なかった!なんて言って、走って出てったの
笑。本当に焦ったよ…」
俺「え、そうなの?あ、ありがとう。」
紗「……」
紗姉「紗綾もよかったって思ってるよ。家まで
送ってくよ!一緒に行こ!」
俺「ど、どうも…」
さっきまでは当たりが強かった雨、でもその雨にも少し柔らかさが増した気がした。
END
2024.11.6