柔らかい雨
雨が降ると子供たちは外で遊べなくなる。この保育園では雨が降ると室内で絵本を読んだり、歌を歌ったり、粘土工作したりして1日を過ごす。それでも子供たちは外遊びが好きだ。
「あめ、やまないかな。」
「外で遊びたい〜。」
「遊びた〜い〜。」
そんな時は、てるてる坊主の出番だ。
「早く、あめがやみますように。」
「てるてる坊主さん。晴れにしてね。」
秋の雨は台風のせいか強い激しい雨が多く、あまりに強い雨の時は半日保育となり給食を食べたら子供たちを帰宅させることになっている。
今日の雨は弱く柔らかい雨だ。
こんな優しい雨の時は、雨の音がが子守唄となりお昼寝の時間には、いつもより早く子供たちが眠りに誘われていく。最後に起きている保育士だけとなり、静寂な空間が広がる。
1時間もすれば子供たちが目覚め、お迎えの時間となるが、まだ雨はやまない。
お父さん、お母さんに連れられ子供たちが傘をさして帰っていく。色とりどりの傘の花が次々と咲くように開き心和む時間だ。
雨の日も悪くない。
11/6/2024, 11:21:01 AM