『月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僕は、太陽の力を借りてほんの数時間だけでも皆を照らせる月になりたい。
君が暗い夜を迷わないように、正しく朝を迎えられるように、祈りを込めて。
ー 月に願いを ー
きっと、生きたいと思えた時に
やっと消えることができるのかも、と。
すごく残酷なようだけど
だから人生は綺麗なのだと思った。
もしも願いが叶うなら
お月さま
あなたの優しい光を
少しだけ分けてくださいな
真心こめて紡ぐ光の糸で
一枚の布を織り
空飛ぶマントを作ります
あなたが夜空に輝く時は
そのマントを羽織って
恋しい人の枕辺まで
夜毎に飛んで行くでしょう
もしも願いが叶うなら
お月さま
ほんの少しだけ
わたしにください
その光
# 月に願いを
夜風にあたり月を眺める
なかなか会えないほど離れて暮らす
あの人を想いながら
月が綺麗に見える夜
互いに報告し合ったあの人を
「月が綺麗ですね」なんて言わない
ただ、見える月を報告するだけ
「今日は満月だよ」
「うっすらと西に月が見えるよ」
「きれいに三日月。左下が欠けてる」
ただそれだけの報告を
言われて互いに空を見上げる
必ずしも同じ月が見えるわけではない
雲しか見えない夜もある
それでも、同じ月を眺める
あの人の幸せを願う
そんな優しい目をしながら
月に願いを
貴方のように太陽ばかりが見られて
ひっそり寄り添う寂しさと辛さに耐えねばならない強さを認められないあの子が報われますように
月か。星じゃなくて。
満月の日は、生き物の氣が昂る。
喧嘩も多くなるし救急車も多く出る。
スピリチュアルの観点からはそうらしい。
そういえばオオカミも満月の夜には遠吠えするってイメージがある。
不思議なもので、
何故か満月には拝みたくなってしまう。
それ以外の月には無い、
まんまるのお月さんには
説明の付けられない神々しさがある。
誰に教わったわけでもない。
なのにきっと多くの人がそうだって思う。
アルゴリズムでないこと
科学的根拠がないものは
今の世の中では排除される。
でも結局科学的根拠なんてしょぼしょぼだから
災害に慌てふためいてる。
第一
数字なんて人間が後から作ったモノ。
そんなモノで自然が計れてたまるかと思う。
身体の部位には『月』が付く。
五臓六腑はまさしくそれ。
その五臓六腑からの説明のつかない勘の方が
私にはしっくりくる。
だから
『そんなことしても無駄だよ』
って云われても
大きな満月に出会うと手を合わせてしまう。
空の向こうと繋がっている勘がそうさせる。
願いなんか無くっても。
君が太陽なら僕が月だ
君が放つ光を受け止められるよう、感じられるよう心を研ぎ澄ませたい
淀んだ思いにとらわれても
君の光でぱあっと我に帰る
そんなほの暗い日常を進んでいく
月に願いを
「月に願いを」
一度だけ
君は
月が綺麗だね
そう呟いた
私は
死んでもいいわ
そう返したの
そうしたら
死ぬな!
生きろ!
そう言った君
賢い君は
きっと意味を知っていると思ってた
それなのに
君があまりに真っ直ぐで
誠実な気持ちを私にぶつけてくれたから
死んでもいいわ、だなんて
もう言わない
生きて
生きて
強く生きて
君に想いを
お月さま
生きろと迷わず伝える彼に
どうか
どうか
幸ある未来を
今宵も夜空を見上げ
願いよ叶えと祈り続ける
赤月はじんわりと夜空に滲んだように曲線が呆けて見える。一等星よりは輝かないが、存在感がある。
赤い月はまるで呪いのようだわ。
白く眩く輝く月とは違う、毒のように空へ溶け込む赤い月は私達の世界のようだ。
洗練された姿の裏側にはもう一つの姿がある。
幾重にも重なるマイナスな事象が毒を溜めていき
そうして完成された同じものの違う姿。
どちらも本当の姿。
自分の毒で傷付く呪いが蝕む、呪いが解ける方法はあるのか。
わからない、でも。
それを願おう、私達からその呪いが消える未来を。
時は来た 忘れようとした お別れの時が
明日が来れば元通り 出会う前と同じ 他人同士
眠って堪るかよ 目を擦って 月に祈った
側にいて 側にいて
終わらせないで どこにも行かないで
まだ今日の中に居させて
月に願いをする
太陽にも
そして、、、
その願いは叶って
しまったのでした
願い事を託す。
誰に。何処に。
人に託すには恥ずかしい。神様に託すほどでもない。
でも自分の中で完結させて置けない。
だから月に託す。
昼間はただ自分に問いかける。夜になれば月が問いかける。
あなたの願いは叶いそうですか、と、
月に願いを
月に願いを
月に願いを今日も込める。
また、この世をほんのり照らすようにって。
誰かの道標になるようにって。
【月に願いを】
月の道を辿って
泡になりたかった
あのお姫様みたいな
美しい泡になって
月の一部になりたい
月に願いを
月が綺麗だから悲しくなる
普段月を気にしたりしないのにね
自分勝手な願いがあるときだけは
目を閉じて願いを唱える
神様なんて信じてないのに
都合が良い時は勝手に手を合わせる
なにもかも自分勝手だなと、そんな思う
『月に願いを』
明日、いい1日になりますように
ちゃんと頑張るから
今日より明日
日々成長出来ますように
自分のことを好きになれますように
願いごとと聞いて思い浮かべるのは
自分のことばかり
自分のことよりひとの幸せを願える
清らかな心でいられますように
この願いもまた
自分のための願いなのかしら
難しい
“月に願いを”
朝目が覚めたら、遠距離中の彼女から月の画像が1枚だけ、なんの説明もなく送られてきていた。
満月でも三日月でもなんでもない月の写真だ。
何より何のメッセージもなく写真だけというのがひっかかる。通勤中に調べてみたり、休憩中に職場の人たちに聞いたりしてみたもののしっくりくるものはなかった。
月といえば、I Love You.を月が綺麗ですねって訳した文豪がいましたよね、なんて若い女性社員たちが話していたがその話は信憑性にかける逸話なのだと当の彼女から聞いているのでその線はなさそうだ。
藤原道長の歌になぞらえて、満ち足りていてすごく幸せですってことじゃないのか?と平安文学にハマっている先輩がニヤニヤしながら言ってきたが、あの歌には色々な解釈があってどうのこうのと熱く考察していた彼女の姿から思うにその説も薄いんじゃないかと思う。
いろんな人に聞いてまわった結果、正直なところあんまり意味はなかったんじゃないだろうか、なんて可能性も出てきた。
ただ綺麗だったから、ただ寝落ちてメッセージを送り忘れたから、そっちの方が彼女らしいんじゃないか。
休憩の終わり間際に綺麗な月だね、なんて結局当たり障りのない返事を送ったが、仕事中も頭の片隅にあの写真がチラついていた。早く仕事を終わらせて電話したい。
なんとか定時に終わらせて帰り道で電話をかけるとすぐにケラケラと彼女が笑う声がした。
『あの写真、なんだったの?』
『ふふっ。なんだったと思う?』
からかう様な彼女の声色にすら、可愛いななんて思ってしまうのは惚れた弱みってやつなんだろうか。
電話越しの彼女に見えるはずないけれど、俺は片手を上げて降参のポーズをとった。
『今日一日ずっと考えてたけどわかんない。降参降参』
『……ふぅん。一日中考えてたんだ』
『なに?疑ってる?本当に一日中考えてたよ。』
職場の人たちにも聞いて回ったんだから、と話せば彼女がどんどんご機嫌になっていくのがわかる。
なんだか良くわからないけど、一日中考えていたのは彼女的には大正解のようだ。
『ねぇ、結局なんだったの』
『……ないしょ!』
結局教えてもらえないまま通話は切れてしまって答えはわからずじまいだ。だけどまあ、彼女がご機嫌ならそれでいい。
明日も明後日もずっと、彼女がご機嫌に笑ってくれますようにと満月でもなんでもないただの月に祈って、俺はその月の写真を彼女に送っておいた。
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※I Love Youのくだり、並びに望月の歌の解釈はかなりエアプです、事実と異なる可能性があります
「月に願いを」
「月が綺麗ですね」
満月の深夜で僕は君に話しかけた
月明かりが海の青さをまた輝きをまして
黒と青が混ざり輝いていた
君は僕の言った月の言葉をまだ知らない
願いを込めて
勇気を持って
「青い月も、見れるかもしれませんね」
ボソッと君が言った
僕の反応を見るかのように
月明かりに照らされた君の笑顔は
今でも忘れられない
その後僕と君はどうなったのか……
答えの分からない方が色んな想像が出来る
君は僕に無限の想像力を教えてくれたのかもしれない
それか……
ただからかっただけだったのか……
君の気持ちは……
分からないからこそ
そのままの君でいて欲しい
月に願いを込めて今日も海を見る
月に願いを
夜、外に出て、空を見上げる。
今日は満月の夜。
いつも夜空に無数に瞬いている星々も、
満月の前では、何処か脇役みたい。
よく晴れた夜には、
孤独な日々を送るボクを、
その輝きで慰めてくれる、
大好きなきらきら星たちに、
『今夜だけは、ごめんね』と呟いて。
天高く、神々しくも寒々しい光を放つ、
青白い満月に、願いをかける。
お月様。
どうか、ボクを助けて。
ボクを空に引き上げて、
あなたの周りで、毎夜キラキラと輝く、
数多ある星の一つにして。
月に願いを。
叶うことのない願いだけど。
今のボクには、祈る事しか出来ないから。
でも。
明日の夜から、また。
満月は、少しづつ欠けていって。
そのうち、消えてなくなってしまう。
…叶わないボクの願いと、共に。
お月様...
お願いだから
もっと寝かせてください
まだ夜中の13時20分
明日は月曜日、
仕事で朝が早いんです