『最初から決まってた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何もかもが
最初から決まっていたこと
と思ってしまえば
何も考えなくていいけれど
それは、すべてを無にする
偶然に怯えているだけなのだろう
最初から決まっていた
そう思うしかないような出来事がある
自分が最も関わり合いたくないと思う人から
ようやく離れられて やっと安心出来たと思っていたら
別の最も関わりたくないと思う同じ様な人と出会う
私の様にみなさんにもこのような経験はあるだろうか
そのような出来事が続いていると気づいてしまった時
乗り越えなければならない意味を持っているからなのか
と
ふと 思ってしまうのだ
私は長きにわたりその立場にいる
どういう結果が出たら「乗り越えた」と思えるのか
正解や喜びがあるのかすらもわからないのに
『最初から決まってた』
小さな苗が豊かな緑を繁らせた巨木になることも
ネズミのように小さな生き物が豊かな被毛を持つ気高い狼になることも
地を這う芋虫が豊かな色彩の羽を持つ蝶になることも
最初から決まってたように
彼らから産まれた私が彼らのようになるのも最初から決まってた
「最初から決まってた」#18
もし、この人生全て最初から決まってたんだよと言ったら君はどんな顔をするかな。
驚く?悲しむ?それともそんなことあるわけないなんて言って逃げる?
まあ、君がここまで読むのも最初から決まってたんだけどね。
人は生まれ落ちる前に
全てのスケジュールを組んでから
この世に来るのだと聞いた…
両親を選び、家族を選び…
良い事も、悪い事も、何歳までの
人生を生きるのか…
誰と出会い、誰と別れ…
日々繰り返される日常の出来事は
「最初から決まってた」
……そう言う事らしい
だから「喜怒哀楽」の「喜ぶ」と
いう感情だけを持って生きる事が大切
なのだそうだ…
私も最近になってその事を知った
長い人生は喜怒哀楽を繰り返してこそ
成長するのだと思い込んでいたが
「怒る」と「哀しむ」は不要らしい
「楽しい=喜ぶ」で一括りとなるので
あろうか…
とにかく何事もプラス思考が大切で
何があっても自分で決めて来たのだから
自己責任という事になりそうだ…
『最初から決まってた』
パレットに、水彩絵の具を広げる。青と黄色、そして緑、茶色。頭の中にある風景を抽象化した自分なりのイメージを、これらの絵の具で表現していく。
「ちいちゃんの絵は相変わらず、よくわからないんだよなぁ」
デイケアで一緒だった坂野さんの口癖を頭の中で反芻しながら、私は画用紙を絵の具で埋め尽くしていった。何とでも言うがいい。自分の頭の中身がわかり辛いものであるということぐらい、私が一番よく知っている。
精神科デイケアに通い始める以前、私は部屋に引きこもっていた。今思えば、私は有り余るほどの想像力を自身で扱いかねていたのかもしれない。両親に無理矢理部屋から引き摺り出され、精神科に連れて行かれた時は、絶望のあまりに自殺を考えた。入院を免れ、代わりに強制的に通わされたデイケアも、どこか物足りなかった。
周囲への反発を抑え切れなくなった私が選んだのは、絵を描くことだった。普通の絵ではない。ただ目の前にあるものを描くだけのデッサンや水彩画では、私が抱くイメージを表現するには足りなかった。週一回の絵画療法の時間に、私は怒りに任せて自分の脳内に広がる情景を描き続けた。
最初は自分のためだった。最初から失敗することが決まっていた人生の中で、自分の感情をどうにか鎮めることしか考えられなかった。しかし、描いているうちに段々と余裕が出てきた。今度は誰かのために描いてみよう、と考える自分が、私の中でその存在を大きくしていった。その頃、私は障害者アートのコンクールで入選し、プロへの道を歩み出すことを決意した。そして、晴れやかな気持ちでデイケアを去った。
少しでも多くの人に私のことを知ってもらえなければ、誰かのために絵を描いても、思いが届くことはない。
誰かのため。かつての私のように、まだ夜の中を歩いている誰かのため。
思いを形にするべく、私は一枚の絵を完成させた。
得体の知れない緑色の雲間から、黄色い光を放つ太陽が顔を出している絵。タイトルは、夜明け。
未だに、デイケアのスタッフや通所者たちは、私の絵を理解できないようだ。私としては、以前よりもわかりやすい絵が描けるようになってきているつもりだ。だが、写実的に描くことしか知らないデイケアの人々の目には、やはり私の絵は異質なものとして映るらしい。
「千奈」
名前を呼ばれ、私は借りているアトリエで作業していた手を止める。
だいぶ色褪せたミントグリーンのTシャツと、ダメージジーンズを身に着けた男性が立っていた。最近は多忙で、なかなか会えなかった。だから素直に嬉しい。
「本当に、成長したな。こんな立派なことを成し遂げて。俺、心から嬉しいよ」
私の頭に手を置いて、歩夢は言った。歩夢は、私が引きこもっていた頃にイメージの力で作り出した、架空の男友達だ。
「歩夢は変わらないね。昔、優しくしてくれてた頃のままだよ」
私が言うと、歩夢は照れ臭そうに笑った。そして私の頭を撫でながら、目の前の絵に視線をやる。歩夢の横顔は出会った時と全く同じだった。図々しさの中に、大らかな優しさが滲み出ている。
「こうなること、最初から決まってたのかもしれないな」
歩夢が言う。口元に得意そうな笑みを浮かべながら。
「千奈は、俺に歩夢って名前をつけてくれただろ? 夢に向かって歩む。そういうことを、千奈は望んでたんじゃないか?」
私は、失敗作としての人生を歩んでいくことが最初から決まっていたのだと思っていた。しかし、無意識のうちに夢を見続けていたのだ。きっと、最初から決まっていた。私は夢に向かって歩んでいくのだと。
「千奈の絵、わかりにくい奴にはわからないんだろうけど。でも俺は、そのわからない絵が好きだ」
そう言いながら、歩夢は優しく笑った。
そう思わないと
足元から崩れ落ちそう
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『もしも』『たられば』なんて
存在しないとは言えども
誘導されなかった方に未練が残らぬよう
精一杯強がるんだ
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そもそも何も決まっていない…?
(最初から決まってた)
偶然、出逢って。
偶然、お互いに好意を持って。
そして、恋人同士となって。
でも、この偶然は、“偶然“なんかじゃない。
遥か昔から。最初から決まっていた。
そう知った君たちは、どんな反応をするのかな。
多分、最初から決まってた。
大切な人を失うことも、裏切られることも。
「分かってたよ。あんたなんだろ。」
ゆっくりと振り向く顔に感情がないことが怖くて、何も言えなくて、
こうなることも多分、最初から決まってて。
「その包丁で刺したのか。何度も。」
その顔に感情が戻った時、俺は尋常じゃない恐怖を感じた。
「ふふふ。ざまぁみろよ。」
「全部全部全部お前のせいなんだよ。お前のせいで彼女は死んだんだ。」
「気分は、どう?」
分かってた。分かってたのに。助けられなかった。
「私が死ぬ時はあなたのせいじゃないのよ」
「全部全部私のせいなの」
ずっと、この店を守っていくものだって、そう決まってるものだって思ってた。
今は、お店を守りたいって思って、そうしてる。
結局、私はこの店が好きだから、この店を守りたい。
でも今の店は、昔とは少し違っている。
たくさんの色とりどりの花にあふれ、光を反射してきらめいている。
濡れ羽色の美しい羽飾りも増えた。
それが昔からそうであったかのように、私の心に馴染んでいるのが嬉しい。
『最初から決まってた』
【最初から決まってた】
僕らが出会うのは産まれた時から決まってた。
最初から決まってる運命なんて、とんだ茶番でしかないだろう。
かわいいかわいい我が家のいぬ。
激しく雨がフロントガラスに叩きつける中、きょうだいと一緒に車に揺られながら新しい家族を迎えに行く。
きみはとても小さくて、他のいぬたちが人間に近寄る中、
ようやくご飯にありつけていた小さい小さいきみ。
車も怖がっていたね。
大きな音も怖くて、ピアニカの音にも驚いてすみっこに逃げてしまったね。
雷のときはもう大変だった。
大丈夫だよって撫でてもさっぱり安心してくれなくて、部屋中に逃げ場を探してたね。
いろんな季節をいっしょに過ごして、
いろんな場所にいっしょに行って、
いろんなことをずっと共有していくと思っていた。
もちろん知っていたよ
知っていることと、経験することはまるで違うことを
初めて知ったよ。
最初から決まってた。
私よりどんどん成長してしまうこと。
私を置いて先に虹の橋を渡ってしまうこと。
#最初から決まってた
このゲームの勝敗は最初から決まっていた。
友達の勝里とゲームをした。
何のゲームかはいいとして、その勝敗は初めっから決まってたんだ。
なんたってそのゲーム、勝里が作った謎のゲームだから!w
もう説明もできないぐらい謎のルールがあって、俺には到底わからなっかた。
だからフルボッコにされた。
マジで「時間返せ!」って感じ。
で、最後にこのゲームをざっくり説明するね。
なんか「類義語か対義語かゲーム」って言って、お題の言葉の対義語か類義語を言って、勝里が良かったと思う方が勝ちっていうホントにやる意味ない謎ゲーム。ww
最初から決まっていた
最初から決まっていた?
ならば、壊そう、諦めるな
最初から決まってた
あの人に会うこと
何も言わずに去ること
新しい世界が広がったこと
自分で選んだつもりになるけど
この流れは最初から決まっていた?
全ては最初から決まってた
私が君を好きになる瞬間も
その恋が終わる時も
そう思うことで 慰められることもある
そう思わなきゃ やってられないときもある
そう思っても 無理矢理したいときもある
そう思ったら 生きる気力が湧くことも
そう思えば 私を消す勇気が出ることも
✼•┈┈最初から決まってた┈┈•✼
最初から決まってた
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が一大ブームになったのが何ともう8年前。びっくりです。
いつも投稿を読んでくださる貴方様にはご存知の通り、私は大変捻くれている故、ブームの間は知らぬ存ぜぬをかましておりました。そして、ブームが鎮まる前にそっと追いかけて、しれっと話題に乗ろうとする“知ったかツンデレ女子”です。
それはどーでもいいとして。
主人公の2人は、仕事として夫婦を演じる「契約結婚」をしたのですが、途中から互いに好意を持ち始め、結果「本物の夫婦になる」ってあらすじでした。だった、ような。(端折りすぎ)
私なら、そんな結婚しません。
「したくない」ですね。何もかもが最初から決められてる「契約結婚」とか「偽装結婚」とか、どんな事由があったとしても、しなきゃいい、そんなもの。です。
互いにとって都合がいい結婚て何でしょう。
そんな愛も何もない2人なら、しなきゃいいんです。
(社会をよく知らない世間知らずおばさんの勝手な意見です。不快な方は読み飛ばしてくださいね。って、ここまで書いといて言う?)
ここではない何処かで、こんなことを発言しようものなら、思いっきり叩かれるでしょうが、ここはいい意味で一方通行だから書いちゃいます。
ただ、正当な結婚をしている夫婦でも、いわゆる「仮面夫婦」であればそれは「偽装結婚」になりうるのかな。
だとしたら、あれ?私、、、
end
創作「最初から決まってた」
「よくここまで生き抜いたね」
太陽の光が届かぬ地下深く。魑魅魍魎を統べる魔の女王は玉座に身を委ね、一人だけ生き残った勇者を見下ろしていた。そして、艶やかな赤の唇を開く。
「貴方は確かに神に選ばれし勇者だよ。だけどね、それでもどうにもならないこともあるの」
魔の女王は手招きするような動きをした。すると、目には見えない斬撃が勇者を襲う。四方八方から受ける不規則な攻撃に困惑する勇者を、魔の女王は鼻で笑った。
「この迷宮に入って来た時点で貴方は終わる。理解するもしないも、貴方のそれは蛮勇だったの」
攻撃をさばききった勇者は魔の女王を見据え再度、剣を構えた。が、すでに勝負はついていた。勇者の胴体を一本の剣が貫いている。
「もう終わりにしよう、貴方もご苦労様。少しは楽しめたわ」
剣が引き抜かれ、勇者は膝から崩れ落ちた。虫の息になった勇者が何か呟く。その言葉に魔の女王は穏やかに笑った。
「答えは単純。結末は最初から決まってた。そして、我の味方が多かった、ただそれだけよ」
狩りの終わりを知らせる鐘の音が鳴った。迷宮のあちこちから集まって来た彼女の配下たちが、今夜はご馳走だと騒ぎながら勇者たちの骸を運んで行く。その様子を眺めながら魔の女王は、次なる獲物への策略を巡らせるのだった。
(終)