『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
暗がりの中で
君の声がした
振り向いてみる
…けど、そこには誰もいない
ただの闇、
僕を照らす一筋の光はもう一生現れない
過去に一度、真っ暗な闇の中にたった一人閉じ込められたことがある。
暗がりの中で、手を伸ばした。
必死に縋ろうとするけれど、何度試しても手のひらは虚空を掴むだけ。
怖い、怖い、怖い……
闇の中、どちらに進めば前なのかも分からなかった。
周りに、誰か居るのかも分からなかった。
この暗闇が、何処まで続いているのかも分からなかった。
入口も出口も分からずに、ただ闇の中を孤独に彷徨う。
毎日毎日、歩いて、彷徨って、藻掻いて
とうとう疲れ果て、何もかも諦めかけた時。
小さな、小さな明かりを見た。僅かな光だった。
けれど、闇の中で何度も流した涙より、温かかった。
暗黒の世界に閉じ込められた私を出口へと導いてくれた唯一の道標。
それは多分、不器用な貴方の温もりだったように思う。
「暗がりの中で」
暗がりの中で。
真っ直ぐに手を伸ばしても、
その先に何があるか見えない。
君がいてくれると思ったのに。
一人ぼっちだったよ。
毎日部活後に暗い夜道を先輩と一緒に帰るのが私の日課
今日も綺麗な星に囲まれる中
私と先輩の影が近づいたり離れたり
暗がりの中で
__っ!
居ないはずのお前の声がした。
今何時だろう。ずっと部屋にこもり、プログラムをいじっている。母さんも兄さんも心配して、
大丈夫なの?とか何かあったのか?とか
問いかけてくるが、今の俺は精神があまり不安定な状態だから、強く言い返してしまった。
あいつにも結局、サヨナラなんて言えなかったし…。
俺は、どんどん闇と同化していく感覚に陥っている。目の前が真っ暗で、少しも寂しいと感じない。何を言っても、何をしても、何もかえってこない。そんな空っぽな日々を過ごした。
そんなある日、珍しく外に出てみた。
意外と俺だとは、認識をせず通り過ぎるのは、寂しいな。まぁ、俺が選んだ道だから、と己に自己暗示を無自覚にもかけていたのかもしれない。
俺は、しばらく歩いたあと、かつて通っていたあの学校の前に行ってみた。ちょうど、下校時刻らしく、まばらだが人がいた。
その中に、友だと思っていた、侑輝がいた。
隣のヤツと楽しそうに話しながら、帰っている。
俺は、なんであの時声をかけなかったんだろうと後悔してしまった。声をかけていれば…、まだ繋がっていたかもしれない。闇と同化した俺には、もう関係ない。踵を返し、帰ろうとした矢先、侑輝がいた方から、 __? と声がした。
俺は、急ぎ足で家に帰ったが、相手の方が一回り上だった。玄関の前に、あいつがいる。喧嘩別れしたあいつが。なんでいるんだよ。と悪態をつきながら目につかぬように、慎重に来た道を戻った。どこまで歩いただろうか。俺は、ネオンがぎらつく街にたどり着いた。
さすがのあいつも追ってはこないだろうと、踏んでいたが、暗い路地の裏で、あいつの声がした。
さすがに戦慄したが、なんだか言い争っている声だったから、そこに向かったら、無惨にも抵抗せずにただ殴られているあいつの姿があった。
俺は、怖くて声が出せずにそのまま過ごした。その時、ふとあいつと目が合った。あいつは、切羽詰まった声で、__!逃げろ!と、叫んだ。
あいつを殴ってたヤツらは、こちらをふりかえっていたが、俺の姿が見えないと知ると、またあいつを殴った。俺は、そんな恐怖に脅えていたが、ふと、こんなことあったな。と思った。その時だった。頭に衝撃が走って、道端に倒れてしまった。
俺は、あいつが暗がりの中で必死に叫んでるあの声が、倒れて意識を手放そうとしていても頭にこびりついて離れなかった。
「暗がりの中で」
君を見つける
暗がりの中で
今日も悲しみに暮れて
生きている
眠れなくて
色んなことを思い返して
不安になったりする。
悲しくなったりする。
嬉しくなったりする。
そんな自分はきっとまだ地に足が着いていないんだろう。
隣に寝息を立てて安心して眠る人がいる。
色々あったけれどこの人が大好きでこの人も私のことが大好きなことを知っている。
私はこの人との家庭のことを考えて、大人になるべきだ。
そうすればきっと心が安定するに違いないと信じている。
わざと電気をつけずに
一人で
お茶を飲みながら
チルな音楽を聴く
そして、そんな自分が好き!
暗がりの中で……
今日もわたしは生きている。
消えたいと思わざるを得ないくらいに苦しいし
辛いし、しんどいけど、生きている。
こういう時ほど暗いところが落ち着くんだ。
そうやって暗がりの中で独り考えている。
娘と一緒にLINEのスタンプ送り合う
各々の部屋を真っ暗にしてそれが楽しい
暗がりの中で
暗がりの中で
静かに自分と出会いたい