『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時間よ止まれ
この時が止まってしまえば
貴方のことを
離さないでいられる
誰も知らない
欲にまみれた僕の心
時間よ止まれ、などと願う必要はありません。
先が不安であっても、今が至福であっても、その瞬間に留まろうとする必要などないのです。
貴女は大丈夫ですよ。
俺たちも、貴女を愛する人も、皆貴女を応援しています。
貴女がこれからも人生を歩んでいくのを、見守っています。
私のクラスには、かっこいい男の子がいる。
積極的に話すような性格ではないようで、クラスメイトと話が盛り上がっているところはほとんど見ない。それでも多くの女子たちが毎度の休み時間に話しかけに行く理由はやっぱり顔の良さだろう。センター分けの前髪に、髪が長くて邪魔なのか後ろはハーフアップで結んである。
男子にしては珍しい髪型だ。私も、彼を取り巻く女子たちと同様に彼のキリッとした目つきや整った顔すべてがまぁ、刺さる。どタイプである。近くでその顔を間近で見たいものだけど、人見知りのため話しかける勇気がない。話しかけるタイミングもない。
恋人になりたいとかいう気持ちは無いし、同じクラスメイトとして遠目から見れるだけでもラッキーだと思う。
それにしても今日は普段に比べて一段と周りからの甘い匂いが強い。
2月14日、思いを渡す相手なんていないので、私が持ってきたのは友チョコ2つ分と、休み時間につまむ用のクッキー少しだけだ。この匂いでは、お菓子持ち込みが良いとしても授業には集中できないじゃんか。
「ねえ、ーーさん聞こえてる?」
聞き慣れない声に、パッと顔を上げる。いきなり私の前に現れたその人は、さっきまで女子に囲まれていたはずの人気者くんだった。いつのまに、てかどうして私の前に?
「今日、俺日直なんだけど。日誌まだ持ってる?」
あ、そうだった。出席番号で、私が1つ前の番号。1週間ごとに集められるそれは、書き忘れがあると担任に呼びつけられ、ねちねちとしたお叱りを受ける。
言ってくれなければ彼が危ないところだった。
「ごめん今すぐ渡す、机の中に確かあったはず……あ、」
パサッと小さな袋が落ちた音。謝りながら机の中を探っていた時、そこに置いていた友チョコの1つが飛び出してしまった。落ちたチョコを人に渡すのは気が引けるな。そう思いながら拾おうとすると、もう一つの影が袋をつかむ手に重なり、持っていかれた。
「ありがと、ってえ、あの何をしてらっしゃる?」
私が拾うより先に取られたそれを見つめるイケメンくん。袋のチョコをぶらぶら揺らしながらと私を交互に見つめて、無言のまま。その表情がにやっとたものに変わる。
「バレンタインとか、興味無いんだと思ってた。いつも読書ばっか。好きな人でもいんの?」
サラサラの髪がふわっとなびく。机の上に袋が置かれる。
「いない、けど。それ友達のだし」
「俺にくれない?これ。腹減った。」
はい?そんな自分勝手な、友達のだって言ったよね。それに、クラスの子から沢山貰っているでしょうになんでこんなのを欲しがるのこの人。
「実はきみのこと前から気になってたんだ。ね、だからいいでしょ?」
にこにこと笑ってこっちを見つめている彼。いや、どういう理論?胡散臭い顔からして絶対好きとか嘘なんだけど、断らないといけないけど、なにせ顔がいい。良いよと言ってしまいそう。
「無理、それ友達に渡すようって言ったでし「いやいや、拒否権ないからこれは今から俺の」
顔はいいのにこんな最悪な性格だったなんて。
時間よ、少しでいいから止まって。1回この男を殴るチャンスをください!
『時間よ止まれ』1
時間よ止まれ
一度はそう願った事は誰しもあるだろう
だけど人間ではこの瞬間を止めることもできない
仮に停止する能力が手に入ったら神になるだろう
人間である以上そんなことは起こり得ない
もし人生で一度だけ時間が止まるとしたら
それは亡くなる時だろう
だから後悔がないように今出来ることはやろう
その時がくるまで
時間よとまれ!
地球上の生きとし生けるものが祈り叫ぶ日
その足音が迫っている
とめたい時間があるなら
hourglass を満たしてはいけない⌛️
先送りの未来でまた黙祷の日々を送るのか
時間よ止まれ...
時間よ止まれ!って私は
正直そーなってほしくない
なぜかというと時間は止まらないから価値があるし素敵な物となっている。その止まった瞬間は何も生み出せない時間だと思う。
だから時間は止まらなくていい!
走り続ければいい!それが時間、それが大事。
※時よ止まれ*
キラキラ輝くこの一瞬を
ひらひらと儚いこの一瞬を
思い出に残る幸せの瞬間を
時よ止まれ、一瞬を切り取って永遠に続くように
目の前の景色がスローモーションに写る
時計の秒針の音が聞こえてくる
浮遊感
あぁ、このまま
『時間よ止まれ』2025-02-17
時間よ止まれ
そんな歌があったけど。
進んで欲しくない、けど進むもんはしゃーない。
人生終わった私に時間は必要だろうか、周りの人間が憎くてたまらない、そんな想いを抱きながらニコニコニコラスケイジな私。
しょうもな。
end
時間よとまれ
もしも、時間を止める事が出来るなら…
あの人の出発を、止めたい…あの人と、さよならなんて、絶対したくは無いから…未だ、伝えたい気持ちも、言い出せないから…
段々近づくその時…
今は、その術も無く…て…
眠らなければ朝は来ないと思ってた。
白む空、消えゆく夜に手を伸ばして。
-時間よ止まれ
時間よ止まれ
醜形恐怖に陥ったのは彼氏が私の笑顔を馬鹿にしたときがきっかけだった。
これ以上、老いたくない−−。
鏡に願う、きっと白雪姫の継母も同じことを思ってた。
これ以上、醜くなりたくない−−。
時よ止まれと、口紅を塗り直す。
放課後、まだ帰りたくなくて誰もいなくなった教室で一人、机に突っ伏して瞼を閉じる。家に帰っても帰りが遅い私を心配してくれる家族は誰もいない。静かな雨音に耳を澄ましていれば、旧校舎の方から吹奏楽部のチューニングが聴こえてきて、色んな楽器が混じり合った旋律に思わず眉を顰めた。早くこの時間が終わればいいのに、、、
「何してんの?」
すぐ横から聞こえてきた聞き覚えのある低い声に心臓が跳ねた。全く気配がしなかった。冷静を装いたくて体勢はそのままに問いかける。
「…それこっちのセリフ。部活は?」
「雨で中止。体育館も他の部が使ってて空きがなくてさ〜」
天気予報ハズレたね、って言って窓枠に腰掛け、ケラケラと笑う彼はサッカー部に所属している。
普通、部活が出来ないとなれば怒りを感じたり、愚痴るのが殆どかと思うが、この男は自ら進んで部活に入ったわけではないので寧ろ嬉しそうだ。
私はゆっくりと顔を上げ、幼馴染を睨みつける。
「休みになったんなら帰ればいいのに。」
「それこっちのセリフなんだけど?帰宅部でしょ君。」
「別にいいじゃん。それとも何?私は邪魔だからさっさと消えろってこと??」
ため息混じりに見下ろす顔に刺々しく言い返す。
彼は一瞬悲しむ表情を見せたあと、私の背中をそっと優しく擦った。
「いや、具合悪いなら早く帰って休めばいいって意味。偏頭痛なんでしょ?」
「…」
図星すぎて黙る。私は天気が悪いと頭痛が起こる。ズキズキと凄く痛むし、酷いと吐き気もして辛い。
ちょっとした事にすぐイライラしがちで八つ当たりしてしまう。本音じゃないのに。彼がそう思ってないって分かってるのに。
「....いつもごめん」
「気にしてない。薬は?」
「今日に限って切らしてた」
「じゃあ帰りにドラックストア寄って行こうか」
ひょいひょいと二人分の鞄を持って、私の手首を軽く引っ張り立ち上がらせてくれた彼は、私の歩幅に合わせて歩き出した。
(あぁ、優しいな。甘えてしまうな。家に帰りたくないな。時間、止まってほしいな。)
この世には
働くことが
大好きな人がいる
もうこれ以上働くと
体を痛めると
時間よ止まれと
動くことをやめさせる
すると
彼はスローモーションのように
まるで残像のように
ゆっくり
働き続ける
『時間よ止まれ』
いつまでも
いつまでも
いま が続けばいいのに
この楽しい青春の1フレームが、
ずっと、
コピー&ペーストされればいいのに
部活で汗を流し、
友達と笑い合い、
涙を流し、
たまには恋人の心音を聞く。
ずっと、ずっと、
この日常であればいいのに
時間よ止まれ
もう何も失いたくないから
#47 【時間よ止まれ】
なんであの時
ああしなかったんだろ
どうして
言ってしまったんだろう
何度思っても
過去は変えられない
後悔ばかり増えていく
時間よ止まれ
いや
過去に巻き戻してくれ
そう思っても意味ないのに
どうしても思ってしまう
そんな自分が嫌だ
俺は誰彼にもあまり興味を持てない人間だと思っていた。
彼に初めて会ったのは高校の入学初日だった。
同じ作家が好きで、
同じインドア派で、
同じ部活に入って。
そのうちに親友と呼べるようなものになった。と思う。
高校を卒業しても偶に連絡を取り合って、その延長線で実際にあって酒を飲んだりもした。
上司の愚痴を言い合って、彼女の話をしたりして。
それが何よりも楽しくてしょうがなくて。
ずっとずっとこのまま時間が進まなければいいのに、と思いながら終電に乗って帰ることを繰り返していた。
家に帰るのが辛かった。
帰ったところで労いの言葉はない。
あるのは罵倒と暴力だけだったから
会社に行くのが辛かった。
何をしても批判ばかりで、成果を上げても上司に掠め取られていったから。
食べることが辛かった。
味もわからない、ゴムのようなそれを延々咀嚼することに意味を感じられなかった。
それでも、彼からの連絡があるたびにその日を待ち通しにした。
彼からの連絡がなくっても、それが来るのを待ち通しにした。
このままでいい。生きるのが辛くっても、彼がいる。
初めてなんだ、なあなあにしないで関わり続けられたのは彼が初めてだったんだ。
本当に初めてなんだ、俺の話を聞いてくれたのは。
馬鹿にしなかったのは。愛してくれたのは。
止まれ。時よ止まってくれ。もういい。
彼が生きたこの時代で終わりにしてくれ。
彼と一緒に終わりにしてくれ。
時間よ止まれ
#時間よ止まれ
好きだったアイドルがいた。
いつから好きだったか、なんで好きになったのか。
理由も覚えていないけれど、ずっと好きだった。
受験で挫けそうになった時。
あの人も頑張ってるからと私の活力になった。
就職試験で緊張した時。
頭の中であの人の歌声を再生して私の安定材となった。
でも今は、アイドル姿を見る事ができない。
活動を休止してしまった。
テレビで見る事はできるけれど、
私が見たいのはあなたが大好きなメンバーと一緒に
笑っている姿だ。
メンバーがいる時にしか見せない、いたずらそうな
愛に溢れている笑顔が大好きだった。
アイドルとしてどんな所にいるファンでも
盛り上げようとするその声が好きだった。
活動を再会する予定はあると答えているけれど、
きっとないんだろうなと思っている。
いつか、ネットで見かけた
彼らは宝箱に閉じ込めたんだという表現が
妙に納得してしまった。
私の青春だった。
大好きだった。
ずっと歌っている姿を見たかった。
宝箱になんか入れないでよ。
時間が止まればいいのに。
でも、あの人がアイドルをお休みした時に
新しいアイドルを見つけた。
今の私の活力は新しいアイドルだ。
あの人がお休みしなければ、
私は出会わなかったかもしれない…。
心音を掻き消すように
ぱらぱらと雨が鳴る
キミと半分コの傘
キミとの距離が縮まった
嗚呼、このまま時間が止まればいいのに
あなたと触れ合った時間
あなたと過ごした時間
あなたと想いが通じ合った時間
あなたと愛を育んだ時間
時間よ止まれ