『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君との一瞬が永遠なら良かった。
終わりなんて嘘にして、いつまでも笑っていられるようなおとぎ話なら良かった。
目を覚まさない君の手を固く握りながら、必死で祈る
お願いだから私から君を奪わないで。
他のものならなんでもあげるから、君だけは奪わないでよ!
ボールが肌にぶつかる音、選手たちの叫ぶ声。
観客席からただ願うことしかできない私。
時間が止まって、このままみんなとずっと
居ることができたら…。
憧れの体育館に響くホイッスルが、耳から離れない。
ーーーーーーピッ、ピーッ。
ああ、私の憧れ続けた「春」が去った。
『時間よ止まれ』
波が打ち寄せる
夕暮れ時
いつかもこんな日があったね
あなたの隣で
時間よ止まれと願ってた
流れた時の多さに
あなたとの時間より
ずいぶん遠くに来ちゃったよ
月が綺麗な夜
人を好きになるっていったい何なのだろう
時間よ止まれ
大切な人と過ごす時間
それが一生続けば良いと
思う事が誰にでも
あるだろう
私もずっと愛犬との
楽しい時間が
永遠にで
あれば良いとただ思う
この時間がずっと
続けば良い
今この瞬間
一瞬一瞬がかけがえの無い
大切な時間だからこそ
時間よ止まれと
ただそう願わずには
いられない
この日々が永遠に続いて
欲しいと日々思う
私を見つめ
私を求めて
私だけに夢中になってる
この幸せなときのまま___
_時間よ止まれ
時よ止まれと、何度思ったことか。
仲間がひとりまたひとりと倒れていく、聖戦の終盤。
今動けるのは自分だけなのか。まだ誰か生きてはいないのか。シオンは失血と上がった息の中、淡く小宇宙を巡らせた。
希望はもうないのか!
「シオン?」
肩に手を置き声をかけてきたのは弟子のムウ。安楽椅子に座ったまま、揺れに任せて眠っていたようだ。
「あぁ、寝ていたのか」
ムウに知られないよう額の汗を拭ったシオンは、平静を装った顔で椅子から立つと、お茶を淹れてくれた小さな弟子の頭を撫でた。
「冷めないうちにどうぞ」
テーブルの上の湯呑みにシオンは微笑んだ。
「ありがとう、ムウ。して、私は何か寝言でも言っていたのかな?」
聞くべきではなかったのかもしれない。だが、何かを叫んだような気がして、シオンは湯呑みのある席に着くなり、小さな弟子に問いかけていた。お盆で口元を隠しシオンをじっと見る藤色の目は動揺も何も見せない。
「そうか、変なことを聞いて悪かった」
「いえ、寝言というか……とても苦しそうだったのはわかりました」
ここで初めて弟子の動揺が目に現れた。シオンは手元に湯呑みを寄せて両手で包むと、その温度に短く息をついた。
「すまぬな、怖がらせてしまったか」
目の前にもう一つ湯呑み。お盆を隅に置き、椅子に登るように座ると、その座面に正座した弟子は、言いにくそうにしていたがすぐシオンを正面から見据えて問いかけていた。
「あの……アルバフィカとはどなたですか?」
シオンは意外な顔をしていた。その名を呼んでいたかと。
「お前には前聖戦の黄金聖闘士の話をしたことがなかったな」
そう言われてコクっと頷くムウは、とても興味津々と目を輝かせていた。
「私は何も知りません。色々と教えて欲しいですが、シオンにとってそれは辛かったり、嫌な記憶だったりしませんか?」
「嫌なものか。よし、いいだろう。今日は前聖戦時の黄金聖闘士の話をしようか」
本当は身を乗り出して聞きたいのを、体をうずうずとさせて頷く弟子はとても可愛らしかった。
「私はお前と同じ牡羊座、前聖戦では一番に仲間の死を看取ったのだ。それは私が十八の時の話だ」
あの時、どれだけ動揺したか。勤めて冷静にと心を落ち着かせた。懐かしく辛い思い出を胸にしまいこみ、ただあったことだけを話していくシオンは、
「彼はな、とても美しい人だったよ。ふふっ、それを本人の前で言うといつも叱られたな」
シオンは思い出して笑い、ムウは美しい人と聞いてすぐ魚座の彼を思い出していた。
「そうだな、アフロディーテもとても綺麗な子だが、今のあの子よりも彼はずっと年上だ。可愛らしいと言うよりは美しいと言えよう」
シオンはもう二〇〇年以上の月日を思い出しながらくすくすと笑った。
「ムウよ、少し長い話になるが、良いか?」
小さな弟子は椅子の上で正座したまま背筋を伸ばして『はい』と返事をしていた。
「アルバフィカは魚座の黄金聖闘士で、見た目の美しさは元より、とても逞しく強い人だったんだ」
弟子はコクっと頷きながら師の話を聞いている。シオンはそんな様子に口元を綻ばせて話を続けた。
お題『時間よ止まれ』
楽しい時間はずっとほしい。私たちは、楽しい時間を享受するとタイムスリップしてしまう。
時間よ止まれ、なんていって
空中で止まり続ける花びらを眺めたり、散歩しなければきらめくことの無い水面を見たりしたい。
要するに、誰にも邪魔されない君との時間が、欲しいのだ。
お題「時間よ止まれ」(雑記・途中投稿)
めっちゃ今思っている日曜日の夜!
#時間よ止まれ
揺れるゴンドラの中、先輩は私の目の前にいる。
大好きな先輩と、初めての遊園地デート。今日、私は先輩に告白するのだ。
覚悟を決めて、息を吸う。
「せ、先輩っ!私、先輩のことが好きなんです!もしよければ、付き合ってほしいです!」
その場がシーンとなる。私、もしかしてミスった!?
恐る恐る顔を上げると、真っ赤になった先輩の顔。
「俺も、ずっと好きだった。俺でいいなら、付き合ってください。」
まさかの返事に驚いていると、先輩は私を抱きしめた。
ドキドキと、自分の鼓動がうるさいけど、…心地いい。
神様、本当にいるなら、どうか、願いを叶えてください。
『時間よ止まれ。』
(短編物語…)
時間よ止まってくれ…俺が…悪かった。
俺が!此奴を想ってやれなかったのが悪いんだ!
此奴は何も悪くない。悪くないんだ、
だから…今…屋上から飛び降りている、此奴の時間を
止めてくれよぉ…
助けたいんだよぉ!
グチャ…
『時間よとまれ』
17:30、日が落ちる頃。
自転車の後ろに、君を乗せて走ったのを思い出す。
あの頃見た秋桜畑は今も変わらない。
あの頃よりシワの増えた手で花を愛でる君は、あの頃と変わらない優しい笑みを浮かべていた。
白くなった頭が夕日に染まっていく。
あぁ、どうか何時までも、何時までも。
永遠にこの美しい光景を見ていたい。
【時間よ止まれ】
時の止まっている時間が増えているだけで、
流れている1日24時間は変わらないんだ。
「蛇」
目を見て。
まっすぐ。
ただ目を見て。
そうして生きてきた。そうすれば逃れられたのに。
…今だけは、どうしても目を合わせられない。
…でも目をあわせなきゃ、…あなたに伝えられない。
…だから、…ごめんなさい。
…ああ、今だけ、時が止まってくれたなら、…貴方を、“石”にしなくて済むのに。
お題《時間よ止まれ》
春は零れ落ち
花弁となって空へと逃げていく
魔王様と手にした日常が幻想でもいい
魔王様と交わした約束が自分にはちゃんとある
魔王様と紡いだ泡沫の日常は鮮やかに胸の奥で咲いている
リシュティアの手の中には暁の薔薇の花びらがある
涙の雫を吸ったその花が彼女に届けたのは
彼が生きた物語の証だった
すべては雨の日から始まった
どんな残酷な運命も夜明けに変わる
カタストロフィさえもそれは変えられない
《途中書き》
「本物を求める者へ」
焦らず、騒がず、逃げ出さず
この道を歩くと決めたのなら
振り返るな、疑うな
掴むまでは、まだ途中
夢を語るだけなら簡単だ
だが言葉は軽く、風に消える
本物が欲しいのなら
己の手で、それを形にしろ
苦しみが待っていると知っても
求めることを諦めない者だけが
偽りの闇を切り裂いて
光の中へと辿り着く
嘘にはしない
すべてを本物にするために
今日もまた、一歩を踏み出す
——そして、お前は進み続ける。
カープの矢﨑拓也投手が、現役ドラフトでスワローズヘ移籍してしまった。九里投手のFA移籍よりショックだった。
慶大卒のドラフト1位。入団1年目にあわやノーヒットノーランの好投で初登板初勝利。今の投手には珍しいずんぐり体型で、ピンチにも表情を変えないふてぶてしさと投げっぷりが好きだった。
“我が道をゆく”ってタイプだと思ってたが、同い年の床田投手との良い関係性を窺わせる降板後のやりとりを聴いて、更に好きになった。
彼の応援グッズのタオルは矢沢永吉のあのYAZAWAタオルをデザインはそのまま?で、名前をYASAKIに変えたもの。登場曲は矢沢永吉の「止まらないha~ha」。スワローズでも引き継がれたらいいな。
#時間よ止まれ
お題「時間よ止まれ」
学校で私は好きな人の話しをする。
すると友達が呆れ顔で言う。
「時間を止めれる力があれば良いのね。そしたら好きな人の顔をずっと見ていられるのに」
私はその言葉に苦笑いをする。
好きな人が居ないから、何とも言えなかった。
友達が私を羨ましそうに見て言う。
「良いよね。あんたは友達が居なくて」
そんな事を言われても、恋は自然に出来るものだから仕方ない。
私も好きな人が欲しいな。
すると友達が冗談交じりに言う。
「時間よ、止まれ!」
すると授業のチャイムが鳴る。
「やっと授業の時間だね」
え?どういう事?
やっとて...まだ今の時間よ止まれで、まるで合図かのようにチャイムが鳴ったのに。
時間よ止まれ
時間が止まればずっと貴方といれるのかな
ずっと貴方とだけの時間を過ごしたい
時間よ止まれ私と貴方だけの空間を味わせて
その瞬間に貴方とのキスを交わす
時間よ止まれ、と願ったことはない。
大抵の創作では、時間が止まると物事の動きも止まるけども、時間が止まったからといってなぜ「動き」まで止まるのか理解できなかった。いや、今でもできていない。
時の流れと運動は別なのではないか。第一全てが止まってしまうなら、原子の運動も止まるのであるから、その瞬間に私たちの生命活動は終わりを迎えるはずだ。
もしかしたら、こうしている間にも時間は止まっているのかもしれない。そして、私たちはそれに気が付かないだけなのかもしれない。それを確かめる術など、私たちにはないのだ。
「時間よ止まれ」
日が沈むのが遅くなったから、十六時半、外に出る。
歩くようになったころはルートが定まらなくて色んな道を歩いていた。ずっと暮らしてきた街なのに初めて見る景色ばかりで、一時間があっという間に過ぎていった。特に話しながら歩いていると足の痛みも風の冷たさも忘れてしまって、日が落ちてからも街灯を頼りに歩き続けた。夜の街は静かなんだねと言った彼女の言葉を聞いて初めて、ぽつりぽつりと街灯の灯る、中央線のない真っ直ぐな道が少し寂しく感じられた。だから一人で歩くときは明るいうちに帰るようにしている。
緩やかな坂を上がりきると、川を跨ぐ大きな橋に辿り着く。片側しかない歩道を歩きながら、腰の位置までしかない手すりから橋の下を覗く。凪いだ水面がわずかに揺れている。時折白く光る水面が鱗みたいだと言った彼女の言葉に共感ができなくて、あれから通るたびに川を見るけどいまだに分からない。端の両脇につけられたアーチ状の柱を見て、ここをスケボーで走るなんて怖くてできないねという言葉には共感できたから、見上げて、スケボーに乗る自分の姿を想像してみたりする。
商店街に新しくできた店には、焼き立てのパンが並んでいる。今朝ショーウィンドウに並んでいたパンは数えられるほどに減っており、店内の客足もまばらなようだった。バレンタインの時期にはチョコをたくさん使ったパンを、クリスマスにはシュトーレンを、たまになんでもない日に。焼き立ての匂いに誘われてついつい購入して、お風呂から上がった後にパンを食べながらテレビでも見てゆっくりしよう。
きっと彼女だったら喜んでくれるだろうと思うけれど、ふと思い出して、彼女が出て行ったことを思い出して、でも僕の頭からは出て行ってくれなくて、彼女との散歩道を歩く度に君が言ったことを思い出していると伝えたら、戻ってきてくれたりしないだろうか、なんてことを考えてしまう。パン屋だって、前に人気のパン屋に行った時に、「こんなに美味しかったら毎日通っちゃうかもしれないから、バレンタインとか誕生日とかクリスマスと、特別な時にだけって決めないといけないね」って言ったからで、それがなければ、パン屋ができたことすら気づかなかった。