『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜の匂いに愁い、自分を騙すためのコーヒーを啜る。
片手間に本を捲り、ヘッドホンからの音に耳を澄ます。
そんな時間は長くは続かないし、そんな時間を続けられるほど優雅な人生ではない。
ねぇ、神様。
今が続くわけなんて無いんだから、今ぐらい今のまま過ごしたっていいじゃない。
あなたは時を止めてくれないんだし。
「時間よ止まれ」
時間が無い、時間が無い、大変!!
と思うのが嫌だ。嫌です。
時間よ止まれ
なんて思うことなく、日々が続けばいい。
今日はいやだな。
そうだな…
6年前のあの夜がいい。
鈍感過ぎたあの夜。
そこで一旦、時間よ止まれ。
#時間よ止まれ
時間よ止まれ。
そう思ったことが何度あっただろう。
私には好きな人がいる。
好きな人と話す時、目が合った時、笑いかけられた時、
毎回「時間よ止まれ」と思う。
好きな人の全てが愛しいのだ。
何故その人を好きになったのか、何がきっかけだったのかは
もうとっくに忘れてしまった。
それ程前から好きでいる。
なのに叶わない。
ならばせめて、
時間よ止まれ。
『時間よ止まれ』
遥か先に吹く春風は
久遠の風音を刻み続ける
夢見鳥は唄い
華奢な花は踊り揺れる
縷縷紡がれるその景色は
晡時になっても色褪せない
永遠に灯る命達
時間よ止まれ
幾千年も幾万年も
あの中で笑う陽気な春風の
ほんの一部になりたいから
今を忘れて春夢になりたいから
あれ?
明日5時起きなのにもう1時?
時間よ止まれ…
「時間よ止まれ」
誰かと笑いあっている時、自分の好きなことをしてる時
楽しいことがあった時、誰もが時間を忘れる。
そして、明日にならなければいいのに。口を揃えて
思ったことをすぐ言ってしまう。
時間よ止まれ
こう思う方は多いのではないでしょうか。
私もいつも、そう思うことばかりで。
こうして言葉を選んでいる今も
つい、じっくりと考えすぎてしまって
なかなか先に進めません。
また、悲しいことがあった時にも同じように、
時が止まってほしいと感じたことがありました。
大切なものが
今ではなく、過去になっていってしまう
今週から先週に、先月に、昨年に変わっていく
季節までもが変わってしまう
その感覚が怖くて。
この胸の痛みでさえも、全てを忘れたくないと。
残念ながらこれらの問題にどう寄り添っていけば良いのか、私にはまだよくわかりません。
少し雑になっても早い方がいいのか、
遅くても丁寧な方がいいのか。
悲しいことは忘れた方が楽になるのか、
それともずっと胸の奥にしまいこんでおかないと後悔するのか。
でもきっと、わからなくて良いのでしょう。
その答えは、いつかわかるのかもしれないし、
そもそも正解すらないのかもしれないのです。
未熟でちっぽけな私には難しい問題なので
これからの自分に丸投げして
ゆっくり構えてみることにします。
昨日があったこと。
今日の私が考えたこと。
今この瞬間に文字を打つ私が
どの瞬間に消えるのだろう。
私とは何だろう。
どの私が、私なのか。
分からない、だから私は持っていく。
過去の私も今の私も、未来に忘れずに持っていく。
時間よ止まれ。
私の思考よ、続け。
「時間よ止まれ」
彼の腕の中に包まれている時、私はこんなに、女の子だったっけと思う。
筋肉のある、逞しい身体に、温かい腕の中に包まれている時、守られている気がして、私は女の人だったんだって思ってしまう。
中学生の時、私は割と成績が良かったし、男子より強かった。なので、「守りたい」と言っている男子たちの言葉に、頭が?のクエッションマークだった。
時が過ぎて、私も、社会人になってしまった。
優等生だった、私も高校、大学、社会人になって、上をみれば、見るほど切りがなく、そして、挫折もたくさんしてきた。
10代は、差し置いて、20代から、ほぼほぼ恋愛してきてなかった私の33歳にしてできた彼とのお付き合いは、もう大分、大人の恋愛だったし、学ぶことの多い、そして、二人で育んできたような、恋愛だった。「守られる」感じがしたのも、彼と付き合って初めての感じだった。
あんまり、意識はしたことがないのだか、私たちは、6歳差。だから、彼にリードされて、私がついていく喜び。
三歩下がって、ついていくって、今どき流行らないかも知れないと思うのだけど、彼の職業的にも、なにか、心のなかでは、私は彼を尊重して、尊敬しているので、そんな心づもりでついていく。ランチや、ディナーも、センスがよくて、それでいて、肩ひじはらない、居心地良さそうな、お店を選んでくれるので、初めての「守られて」いる、そんな気持ちになる。
彼との愛する時間のあと、いつも、たくましい腕の中で包み込まれて、私はとても、“守られてる”女性になってしまう。
包み込まれている。
世間の中では、強くないと、生きていけない。
でも、彼との話しと言葉と腕の中だけは、私は無防備で、非力な女の子で、守られるのが、嬉しい、少女になってしまう。
温かい腕の中で、包み込まれているとき、「このまま時間が止まればいい」と、思ってしまう。これまでに、感じたことのない、幸福感に包み込まれてしまう。
そして、腕の中でキスしたり、たわいのない会話をしたり、じゃれあったり、手を重ね合わせたり…それは、幸せ極まりない。
そして、私達二人の趣味は音楽鑑賞。
二人で一緒に聴いて、彼が、いい曲だったといって、私も素敵な曲だった、と、共有できるのも嬉しい。いい曲だったね。そして、ふたりは、静かに手を繋いで、散歩する。二人の間にある旋律を、演奏するかのように、歩く。同じ速度で、同じ温かさを、共有するかのように。
そして、彼にみつめられ、私も彼にみつめられるとき、私は願う――――「時間よ止まれ」
彼の腕の中だけお姫さまのような、少女になる。
そして、とっても、ありのままの私で甘えられる。癒やされる。
だから今のままで十分王子さまなので、たくましい王子さまでありつづけてほしいな。
私も彼に守られて、力をつけて、社会で、がんばるよ。
私をこれからも、守ってくれたら、嬉しい。
私もあなたを守れるように。
いつもありがとう。
2022.9.20
時間よ、止まれ
そんな事、考えた事ないかい?
時間よ、止まれ
甘美で優しいお伽噺の様な
時間よ、止まれ
悲しい事も戦争も無い平和な日々
時間よ、止まれ
誰も彼もが羨む理想郷!
時間よ、止まれ
君といつまでも一緒に居られる夢の世界
時間よ、止まれ
誰も邪魔しない、幸福で美しい
時間よ、
…なんて
時間よ、
なんで。
時間は、
君は、微笑んで
止まったまま
眠り続けてしまったんだい?
動かない
時間よ止まれ
シャボン玉が消えないように
時間よ止まらないで
シャボン玉を飛ばせるように
別れのときを予感して
わずかな時間があることを
幸と考えるべきとして
後悔のないときを過ごすなど
できるはずはないでしょう
あなたに感謝を伝えたら
思い残すことはないと思い
これまでの罪を告白したら
言い残したことはないと思う
それはあなたを失うことへの
なだめの儀式だというのでしょうか
あなたはずるい人です
後悔を前提として
不確かなあなたへの愛を
いびつな愛を
そのかたちを見きわめる時間さえ
与えてくれないなんて
#時間よ止まれ
ただ、自分のためだけに、自分の意志一つで
遠く離れたこの場所までやって来た。
すべての柵から解き放たれて
「知らないもの」に囲まれて過ごす日々。
新しい空気を胸いっぱいに吸い込む
幸せな非日常。
戻らなきゃいけない時には、きちんと戻るから。
今ばかりは、祈ってもいいよね。
――時間よ、止まれ。
時間よ止まれ
時間よ止まれ。
なんて。
楽しいとき程よく思う。
嬉しいこと、幸せなこと長く続いてほしいから。
辛いことなんて来てほしくないから。
でも。
本当に時間が止まってしまったら。
自分はそこで動けるの?
まわりの時間は?
季節や天気は?
たぶん。
移ろいゆくからこそ、感じれるものがある。
きっと。
時間よ止まれ
好きな先輩と2人で帰った。
僕は寮にいるから、好きな先輩と他の先輩と帰ることは多いんだけど、2人は珍しいね。
部活で使ってる場所の掃除の後なんだけど、
同級生の子は帰省。
他の先輩方はご飯。
そんな偶然が重なった。
その時間はかつてないまでに幸せだった。
もちろん先輩方がご飯食べに行った後も先輩と先生と3人で掃除してた時間も楽しかったよ。
でも2人ってのもいいね。
その時間が永遠に続けばよかったな。
時の流れは残酷だよ。
本当にさ、。
『誰が戦などしたいと思うか!』
畠山重忠の深い言葉…
目頭が熱くなる…
時間よ止まれ____
もしかしたらこの世界に
時間を操れる人がいるのかもしれない。
私達が気づいていないだけで、
すでに時間は何回か止まっているのかもしれない。
たまに、そう思うんだ。
「時間よ止まれ」
お父さんが膵臓癌になった。
検査中だから詳しいことはまだ分かんないけど、5年後の生存率は15%くらいらしい。
あまりお父さんのことは好きじゃないし、私はお父さん似だから、お父さんを見てると自分の嫌な部分が垣間見えるしで、正直ずっと一緒にいるのはストレス溜まるから、お母さんや妹と会えないのは寂しいけど、離れて暮らせてる今はけっこう楽。
前にお母さんと家族が亡くなる時のことを話してて、私はお父さんが亡くなったら、最初は悲しいだろうけどしばらくしたらストレスの原因がいなくなってすっきりするんじゃないかって言ってたけど、あまりにも死期を感じるのが早すぎる。
すぐに死んじゃうわけじゃないと思うけど、癌だって分かってから、これからお父さんに何ができるんだろう、何か伝えなきゃいけないことはないかってずっと考えてる。
一緒にいるとほとんどいいことないけど、やっぱり私のお父さんは1人しかいないから、長生きしてほしいし、死ぬ時はいい人生だったって思ってもらいたい。
私にできることは少ないけど、いっぱい考えてできることをしていきたい。
時間よ止まれ。
お父さんのためにできることを考える時間を私にください。
癌が進行しないように、転移しないように時間を止めてください。
絶対無理だけど、考えちゃうよなぁ。
あなたといると
あなたと話していると
いつも願ってしまう
時間よ止まれ