『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
リセット出来ると良いのに。時計の針も自分の心模様も。そうしたからって何も変わらないだろうな。私は私だから。1日時計で支配される人間。規則正しく生きる日々。心に響く針の音。何を思って暮らしていけばいいのだろうか。
時計の針
私が生まれてから買ったこの時計。
ほかの時計とは違って25から始まる。
誕生日になるにつれ1ずつ減っていく。
母曰く、
街角の骨董品を打っている場所から買ったらしい。
普段使えないから、
押し入れの奥に閉まっていた。
最近一人暮らしをすることになった私は、
自分の荷物の整理のために、
押し入れを開けた。
目の前にはあの時計。
もうすぐで0になる。
久しぶりに見た懐かしさと0になる期待があった。
明日は私の誕生日。
何が起きるのか楽しみだ。
時計の針
小さい頃、コツ…コツ…と鳴る針の音に耳を傾けながら眠っていた。
大人になって、久し振りにその時計を見た。少しガラスがひび割れていて、針も動いていない。
僕が眠るまで、見守っていてくれたあの時計は、時を刻むのをやめてしまった。少し寂しい気持ちになった。
デジタル時計は味気ない。
まいにち、時間を見るたびに「もうこんな時間か…」と溜め息をつく。大人になると時が過ぎるのがこんなにも早く感じる。真新しい発見がなくなるから、だそうだ。
でも、それでいい。
もう、何も見たくない、感じたくないと想うような発見と出会うくらいなら、このまま目を閉じていたい。ただ時が過ぎていったほうがいい。
でも、どうしてだろう。
僕の中の何かがそうさせてはくれない。
コツ…コツ…コツ…。
時を刻み続ける音が、まだ、どこからか聴こえている。
止まってほしいと願っても、時は無慈悲に先を刻む。
秒針の音が耳を、心臓を、順に一突きしていく。
ああ、こんなに互いに運命を感じているのに、現実は共に生きることを許さない。
もうすぐ、魔法が解ける。
運命の相手から、赤の他人に戻る。
シンデレラのような奇跡は決して起こらない。
お題:時計の針
世界から短針がなくなったので、人々が空を見上げる回数が増えた。
細かい時間は、分針で。
春になったら君に会える。
ねぇ時計さん、ちょっと急いではくれないかい?
人生は選択と挑戦の連続である
正解があれば不正解があり
成功があれば失敗がある
不正解や失敗に捉われ
過去に振り回されている間にも
時計の針は進んでいる
皆に平等に進んでいる
挫折や壁が成功の糧になる為には
進み続けなければならない
大きな針の様にゆっくりでいい
確実に前に進もう
1秒前、1分前、1時間前の君より成功に近づいた。
掛け時計の針が止まっている。
正確に言えば、4時36分12秒あたりで
ビクッビクッと痙攣している。
いま、何時なんだろう?
部屋の明かりをつけたまま、寝てしまっていた。
外はまだ暗く、とても静かだ。
…と言うよりは無音だ。
……たぶんまだ寝てても大丈夫だろう。
だって時が止まったままなのだから。
#23 『時計の針』
ひきだしを開けたら
学生時代の時計が入っていた
どこか冷めた目で見ていた文化祭
目標や将来にまみれた教室
ただただ無心になった部室
針はまだ動いていた
ところどころ
鋭利な記憶をちらつかせながら
#時計の針
チッ、チッ、チッ、、
今日も時計は現在(いま)を刻む。
過去には戻らない。戻れない。
人生もまた同じ。
あの時ああすれば…あの時こうしてたら、、
現在何を思っても、それはすべてたられば。
だったら、後悔しないように現在を一所懸命生きようか。
だって過去には戻れない。
そう、時計の針のようにね。
#時計の針
針がカチカチ鳴る時計は嫌いなんだ
集中できない。
そもそも時計ってやつがあまり好きじゃない
アイツらいちいち主張してくる上に決まり事を押し付ける、どこに行ってもデカい面してぶら下がってる
針が進むたびに憂鬱だ。
極力、視界に入れたくないし
できれば世界中の時計を壊して回りたい、きっと最高に気分がいいよ。
どんなものにも終わりが来る、一分一秒進むたびに細胞が破壊と再生を繰り返し、いつか限界が来る、終わりが来るんだ。
カチカチ
カチカチ
カチカチ
想像するだけで憂鬱だ、
だからさ
時計の針がカチカチ鳴る時計は勘弁だよ。
[時計の針]
止まれば
電池を入れ替えて
あるいは
太陽の光をあてて
いつだって
思い立ったときに
動き出せる
動けるようになるから
今は
動くのをやめてしまった自分を責めないでね
気づいたら
いつも 時計の針を見ている
いつも 時間を気にしている
いつの間に
時間に支配されてしまったの?
もしも 時計がない世界になったなら
もっと 心にゆとりが生まれるかな
もっと 幸福を感じられるかな
『時計の針』
時計の針は
まわるものと思っているでしょう
我が家の掛け時計は
15時12分をさしたまま動かない
時計の役割は
そこにあること
時間をさすことじゃない
祖父が愛用していた時計
私の気が変わって
いつか動き出すことが
あるでしょうか
「時計の針」
時計の針を巻き戻すように
眠ったままの君に会いに行く
長い長い旅を今終わらせよう
君という名の家に帰る Way Back Home
人にとって時間は指標
人に伝える手段のひとつ
大切なものを間接的に表す
何かに集中しているとき
時計の針は進み人を作り上げる
仕事も遊びも恋愛も無駄も
限られた時計の針を振り分けて
止まる
時計の針
時計の針。じぃーっと見てると・・・・何かを忘れてしまいそう(笑)
時計には絶対に長針と短針が重ならない時間がある。
それが11時。
人生にも人生の11時があるようで。
何も上手くいかない時、辛く苦しい時、大きな挫折を味わった時、それは人生の11時なのかもしれない。
でも時計は動く。ずっと11時にはいない。
辛く苦しい時を過ごす人達もいつかは抜け出せる時が来ると信じて。
『時計の針』
雨の朝。
雨の日は音楽は流さず、
雨音と時計の針の音だけの中、
glass pen でカリカリと書く音がとても心地よい。
涙を吹くときに耳元で響く秒針に、両の掌で抑えた頭の中にあるぐつぐつした感情と相反した混ざりようのない正確な音が余計に事態を深刻にしている気がして、急いで手首に巻いたその音を投げ捨てた。
『時計の針』