『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誕生日
手ぶくろくれた
亡き息子
穴繕ってる
仏壇の前
大切にしていた一対を
片方だけ無くして
もうひとつを手に
なつかしく哀しく思う
愛する人の不在を感じるように
「手ぶくろ」
#284
手ぶくろ
小さい頃
読んだ絵本
手ぶくろ
大きな手ぶくろの中に
どんどん動物たちが
入っていっぱいに
なるお話
可愛かったな
なな🐶
2023年12月27日 50
「手袋落としましたよ」
あの時勇気を出して声をかけた。
もしも手袋を落とさなかったら。
もしも手袋を拾わなかったら。
運命の糸でつながっている。
手ぶくろ。
同じ手の大きさだから
私が使ってる
手ぶくろを
片方渡そうか?
そしてもう片方の
おてては
コートのポケットに
入れて
いつまでも
暖まろう。
・左手は手ぶくろ 右手はポケット あなたの左手と一緒に
・落ちていた手袋せめて塀の上 そんな小さな優しさがすき
お題【手ぶくろ】短歌
毛糸を編んで作った
いつの間にか使わなくなっていた
手ぶくろと一緒に思い出までなくなった
そんな感じがした
冷たい日々の中で
思い出して手にはめてみた
あのときの思い出と暖かさが戻った
そんな気がした
『手が冷たい人は心があったかいんだって』
なんて言ってくれるきみの手はあったかくて。
もし、君の手が
僕の心に触れて冷たくなってしまったら
汚れるくらい愛せるのに。
あったかいままのきみが愛おしい。
氷漬けにしたいくらいに。
「手袋」
合っても無くても良さそうな防寒具だが、
雪合戦の時はやはり必要性はあると思うと、
買わざる得ないだろう?
【手ぶくろ】
私の手はいつもひどく冷たい
だから
誰も私と手を繋いではくれない
誰も私を温めてはくれない
だけどね
この手ぶくろをはめるだけで
こんなにも友達が出来た
ああ、最初からこうすればよかったんだ
本当の肌を隠して
いればいいんだね
フェルト越しのぼやけた感触
剥いだときの開放感
より鋭敏になる感覚
/ 手ぶくろ
身も心も凍えるような
寒い日には。
どこかの国の
あの手ぶくろの絵本のように。
ふわふわの動物たちと
身を寄せ合って暖まってみたい、と思う。
手ぶくろ
お題「手ぶくろ」
手ぶくろを買いに、という童話がある。
内容はみんな知っているだろうから、あえて説明はしない。
こぎつねの手を人の手に変えることができるなら、その逆はどうだろうか?
可能である。
可能であるていで話をつづける。
わたしの手をキツネの手に変えてもらえないだろうか?
ニャンコの手なら尚いい。
そしてわたしは憧れの結衣ちゃんのところに行くんだ。
「見てみて、ボク、実はニャンコなんだ!」
「まぁ!素敵!」
......とはならんか。
ならんな。
そもそも誰だよ、結衣ちゃんって。
......。
そういえば、ごんぎつねと手ぶくろを買いにの作者って同じ人だっけ?
キツネ好きだったんかなぁ。
「手ぶくろ」
手ぶくろをした手でほっぺたを包んでくれた。
優しい繊細な仕草。
思い出すと胸の奥がツンとする。
その優しさに上手に応えられなかった未熟な19の僕。
手袋とは少し違うが、仕事中ちょいちょい軍手を使用してる。外した後は制服のポケットに入れてるのだけど、急いでいる時はそのままポイっとしてしまうのでよく片方が行方不明になる。ポケットに入れていてもたまに落として行方不明になる。
私以外の人たちは軍手をあまり使用しないので「軍手=私」のイメージがあるのか、 軍手が落ちていたら回収して持ってきてくれるし、私がキョロキョロしていたら「向こうの棚で見たよ」と教えてくれる。
いい人たちのおかげで私も軍手も助かってる。
手袋か。前に通販で買った微妙にサイズが合わないのを捨てるか迷ってる。
ちょっと小さいから結局新しいのを買ったからもう必要はないんだけど、予備として取っておくのがまるいよな。
でもそうやってゴミが増えていくんだよ。そもそも冬にしか使わないんだから捨てちまえばいいのにもったいないという気持ちが捨てられない。
一番捨てるべきなのはこの気持ちってわけか。
友「ねぇ“手ぶくろ”を逆から言ってみて」
私「ろくぶて……?」
友「1、2、3、4、5、6」と叩いてきた。
私「何?」
友「だって、ろくぶて、6回打ってって言ったじゃん」
子どもの頃に流行ってた言葉遊び
あの頃からくだらないって思ってた。
[手袋]
今年はいらない
君が握ってくれるから
て言ってくれたけど正直寒い
冬になると君の手は
氷のように冷たくなる
一度冷えた手は
なかなか体温を取り戻せず
赤くなり痛々しくさえ見える
君が数年前から大事に使っているのは
君のことを僕よりもずっと知っている
君のお母さんが買ってくれたという
モフモフの手ぶくろ
僕はそれを使っている君が
とても可愛らしく愛おしい
手ぶくろ
同性愛(ボーイズラブ、BL)の要素があります。誤字脱字の確認はしておりません。その2つに注意してお読みください。
「あ、」
しまった、朝随分とバタバタしていたせいでてぶくろを家に忘れてしまったようだ。遅刻ギリギリだったため、全く気づかなかった。ふっ、息を吹くだけで白い雲が溢れ出す、それだけでどれだけ外が寒いかわかるだろう。手袋やマフラーは手放せない季節だ。
はあ、と深くため息を着く。最寄りの駅まで若干距離があるから、寒気の中に暖かい手をそのままにして歩くと、あっという間に真っ赤になって霜焼けになってしまう。そんなことを考えていたら、時間を忘れて思いに耽ってしまったようで教室には誰もいなかった。帰りはバスで帰るし、都会の方だから結構な頻度でバスが来るから時間には余裕がある。
重たい鞄を背負って、足早に教室を出た。外までは行かないがひんやりとした廊下に小さく身震いする。誰一人通らない自分の吐く息と新しめの上靴が立てる音だけが響いている。そのどこか寂しい音になぜか涙がこぼれそうになる。
たたたっと階段を駆け抜けて下駄箱から靴を取り出す。踵が踏み潰されて少し変形してしまったスニーカー。気に入りすぎて少し黒くくすんでいた。
扉を開けると、ひゅー、と口笛のような風が吹いた。肌をつんざくような寒さに耐えきれず、一瞬体が怯んでしまった。
その時、前に人影があった。知ってる人かな、と少し覗いてみる。
「あ、遅かったね。大丈夫?心配したんだけど。」
思わずは?と声が出た。そこにいた男は俺の彼氏、、恋人だった。俺もれっきとした男だが、俺が彼奴に一目惚れでアプローチを続けた結果、相手から告白してもらったのだ。
「え、なんで蒼空がそこにいるの!寒かったでしょ、俺遅かったよね。」
勢いよく飛びついて、蒼空を責めた。寒い中一人で、鼻を赤くして待つなんて風邪なんて引いたらどうするんだ。ぷく、と可愛らしく頬を膨らまして睨みつける。どうせ可愛くなんてないのだろうけど。
「え、何その可愛い顔、めっちゃいい。」
ぽぽぽ、と顔に熱が集まっていく。
「っ~!!」
ぎゅ、と抱き寄せられる。長い時間外で待っていたはずなのに、彼の胸は暖かかった。少しの沈黙の後、蒼空が口を開く。
「ねえ、いつもの手袋は?なんかもふもふがなくて寂しい。」
「それが忘れちゃって…」
「えぇ!寒かったでしょ!絶対持ってきなって言ったじゃん!」
「ごめん!今日バタバタしてて、持ってくるの忘れちゃった!」
抱きついたままなのも忘れて話に夢中になっていた。ぱっと蒼空から離れる。、、否、離れようとした。
話さないとでも言うようにぎゅっとさらに強く抱き締めてくる。それが何故か心地よくて、胸に頭を埋めた。
しばらくそうした後、そろそろ帰ろっか、と手を繋いで歩き出す。あっ!となにか思いついたように彼が振り向く。
「ねえねえ、手袋、1個貸したげる!もう片っぽは、手、繋ぐから暖かいよね。」
最後の方は少し小さく萎んでいった。蒼空の顔はほんのり赤い。その赤みは、寒さからなのか、それともあの言葉のせいなのか、俺には分からない。
お久しぶりです。今回は上手く行きました。メリークリスマス!(過ぎたけど)