『懐かしく思うこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あのとき君が独りだったこと
あのとき君が世界で一番大切な宝物をなくしたこと
あのとき君が小さな自分の敵に立ち向かったこと
独りなら私が隣に立つよ
なくしたなら私が一緒に探すよ
頑張ったなら一休みしなきゃね
あのとき君が思った強さ
あのとき君が隠した真実
ほんとうの強さを私と考えよう
ほんとうのことはなかったことにしないで
全部全部
今隣に、すぐ近くにある
手を伸ばせば届く距離
ほら
私はずっと待ってるから
つかんじゃえ!
_2023.10.30「懐かしく思うこと」
あなたに数年振りに会って
たくさん話して、一緒に時間を過ごした。
あの頃と重なる部分が多くて
お酒を飲んだ時に話していた内容、表情、
やっぱり昔と似通っていて、変わらなかった。
私はあの頃と同じようにあなたの話を聞いて
笑っていた。
懐かしいあの頃。
何にも心配がなかったあの頃。
#懐かしく思うこと -49-
懐かしく思うこと
ふとした時に、ふわっと記憶を霞めて、
懐かしいような、そんなこともあったなぁという
思い出が蘇る。
お題:懐かしく思うこと
恐怖に包まれ布団をかぶったあの頃。
当時を「懐かしい」と思えたら
僕は幸せになれるだろうか。
懐かしく思うこと
早く卒業したいと思っていた小学校。
大きくなった背丈で、広くなった視界を見てみたかった。
そんなふうに卒業し、何年過ぎても。
ーやはりあの頃が一番楽しくて、子供だったと。
今更だけど、懐かしく思う。
【94,お題:懐かしく思うこと】
僕は、未来を見るより過去にすがってしまう人間だから
初めてランドセルを背負った、春の匂い
ハンモックで昼寝した、雨の日の午後
家族みんなで飾り付けた、クリスマスツリー
公園で走り回った、秋の空気
布団にくるまって眠りについた、冬の夜
全部全部鮮明に思い出せるよ
人の一番冴えてる器官は鼻だというけど、僕は本当にそうだと思う
未来から目をそらして、楽しかった過去を
温かなホームビデオを見るように見つめ返す
でも、時間って意地悪だから僕を引きずって連れていく
懐かしく思うこと、僕の過去全ての日々
すれ違う情景に君の影を見た
なのに、僕の心は凪いでいて
二度目の喪失を知る
ぐちゃぐちゃだったはずのあの頃を
美しいとさえ思うよ
若いままの君と今の僕を比べて
嫌だねえ、とボヤく相手ももういない
君のいた世界で
次第に浅くなる君の輪郭を
大切になぞり続ける
どうせこの先も
繰り返し繰り返し
失って失って
生きることってそういうことでしょ
『懐かしく思うこと』2023/10/31
小さい頃を思い出すと
懐かしく思うことがある
昔は色んなところに連れてって貰ったけど
今度は僕が父さんと母さんに
色んなものを見せてあげるね
懐かしく思うこと
手を伸ばしたくなる月は一年ぶりだった。
満月の夜。下戸な僕が月に一度、酒を飲む日だ。
ベランダで、切子のグラスにまあるい氷をがらんと入れた。
氷はまるで元々そこにはまっていたみたいに収まる。
そこにウイスキーをちょびっと、ソーダ水を並々に注いだ。
カランコロン――
ドアチャイムを優しく叩いたような音を鳴らしながら、氷は空中ブランコみたいに一回転して浮かび上がった。
「ふぅ……」
ほっと、一息。
酒をかき混ぜる。
カラカラ――
ドロップの入りの缶を振ったみたいな音がする。
まだ鳴り止まないうちに、僕は酒をぐっと飲んだ。
「うぇ……。やっぱキツいよ」
(馬鹿だな。そんなの飲んだって仕方ないじゃないか)
「そうでも無いんだぜ」
(いいや。君は馬鹿なんだ)
「お前の方が馬鹿だった」
(……)
1年前、満月の夜。
僕の親友は独りで逝った。
遺書には「ばーか」って一言。
元々その気はあった奴だ。
どこか厭世的で、勝手に悟ったような顔して、いつも僕と反対のことをする。
「ばーか」って、誰が馬鹿だよ。
あの日の晩からしばらく、あの満月は過ぎた夜じゃなかった。月が満ちる度、ついさっきお前がいなくなったみたいな、そんな気分だった。
あっちでもニヒルに笑ってるんだろうなって、お前を懐かしく思えるようになったのはつい三ヶ月前なんだ。
思う度、チビチビと酒を飲んだ。
グラスの酒が尽きたので、僕はまた、ウイスキーを注ぐ。
カラン――
(もうやめとけって)
「月に一度なんだよ」
(なら来月もあるだろ)
「うるさいぞ寂しがり屋」
(それはお前のことだろう!)
「怒るなんて珍しいな」
しんと冷たい夜に、僕の体はまだ暖かい。
(……風邪ひくぞって言ったんだよ)
「構わない」
(構わなくない。熱でも出たらどうするんだ)
「そりゃそんとき考えるさ」
(それじゃ……!)
「怒るな。人のために怒るな。さっきみたいに自分のために怒れよ」
(……)
「不器用な奴だな。素直に言えよ」
(……お前はまだ、こっちに来るべきじゃないし、近づくこともしちゃいけない)
「もうちょっとだぞ」
(……元気にしてて欲しい)
「……分かったよ」
僕はまた、ウイスキーを注いだ。
「なんてな。誰がお前の言いなりになるか!」
(お前……!)
グイッと酒を一気に飲んだ。
「また来月な」
(もう飲むな)
「また来月な」
(もういいから)
「また来月な」
(……ありがとう)
「……はじめからそう言えって」
やっと素直になりやがって。
星の数が増えた気がして。……ほとんどソーダ水のウイスキー。たった三杯の間しか会えない。
やっぱりもう一杯飲もうかな。
『やっぱりお前は馬鹿なんだ』
「えっ? 」
声が聞こえた気がして振り向くと一陣吹いて、さ、寒い。
「は、ぶわぁっ、ハクション!!」
懐かしく思うこと
半世紀生きてくると、
懐かしい思い出もそれなりにある。
中でも、子どもの頃の思い出は、
とても懐かしく大切だ。
いつまでも懐かしく思い出せるよう、
たまには頭の引き出しからだしてみよう。
錆び付くことなく開きます様に。
paki
懐かしく思う事
僕にとってそれは昔放送されていたテレビの番組をネット視聴している時である
懐かしく思うこと
20年も前のこと。
まだ家具もカーテンも何もない部屋。
ここが帰る場所になるんだと
床に座って眺めていたのを思い出す。
二人とも実家暮らしだったから
衣類収納とハンガーパイプ以外
家具も家電も全て購入した。
20年の間に、来客用の和室は子供部屋
になり、ウォークインクローゼットと
化していた5帖の洋室は、私の個室と
なった。
家族の成長と共に、住みやすいように
日々更新されているが、何もないあの
スタートラインを、今でも思い出せる。
懐かしく感じるあの日のこと
楽しかった?
苦しかった?
嬉しかった?
その感情なつかしいよね
まだ、今みたいにこんなに家が立ち並ぶ前に。
近所にそれなりに大きい公園があったんだよね。
で、日が暮れるまでキミと遊んだ。
1番楽しかったの、何だった?
僕はシーソーかな。
だって1人じゃできない遊びだもん。
でもさ、キミがあまりに軽くて全然意味なかったんだよ。
で、キミったら僕になんて言ったか覚えてる?
「もう少しダイエットしてよ」って言ったんだよ。
衝撃すぎてまだ覚えてるよ。
多分これはずっと忘れられないな。
キミとシーソーしたこと、これは僕の中でいつまでも残る思い出さ。
もちろんそれ以外にも沢山あるけどね。
でも、なんでだろうね、楽しい思い出もあるけど悲しい思い出も覚えてるんだ。
例えば、キミの引越しが決まって真っ先に僕に会いに来た日のこと。
離れたくないよ、って言ってた時のキミの涙。
そしてこの街から去った日のこと。
どれもこれも覚えてるよ。
思い出すたびに、キミの存在は僕にとって特別だったんだと思い知らされる。
あの頃が懐かしいな。
キミは今何してる?
幸せなら、それでいいけど。
僕みたいに、たまにはあの頃を思い出したりするのかな。
そうだったら、いいな。
いつかまた一緒に話せる日が来るといいな。
あの頃楽しかったね、懐かしいね、って。
そんな日が来るといいな。
たくさんあるが、まだその時じゃない
まだまだ作れよ!増やせよ!
その時から今を見たら
もう既に今を生きていなかったのがバレバレじゃん?
わかったなら さっ 戻れ!
書くことが楽しい時。
友人と会った時。
好きなことを話している時。
自分のペースで進められている時。
”懐かしく思うこと”は、たぶん、そう言うことじゃないんだろうけれど。
振り替えったらきっとそう思うことなのかなと思う。
懐かしく思うこと
季節
ふと気付く
乗り越えた過去が別人に見え
しかし、やはり自分自身であったことを
今生きているという事実を
寒くなるこの時期によく思う
※懐かしく思うこと
『懐かしく思うこと』を
思い返してみる
無理矢理、懐かしく
思おうとすることがないように
注意をはらう
…難しい
しばらくして
頭に浮かんだのが
デビルマンの主題歌のメロディ
そして、
ヒーローが大好きだった
一人の少年だった
まー
夏の、まだ涼しい時間とか
秋の野焼きであったり
離れた土地で暮らしていても
ふと、子供のころの記憶を呼び覚ますきっかけは
だいたい鼻孔からやってくる
そしてたいてい、しんみりさせていくのだ
もう今は… 暖かな商店街の記憶…
城戸乳業さん…
いつも瓶の牛乳を家族の数を
毎朝配達してくれてありがとうございました!
真屋ちゃん弁当さん…
白身のフライとタルタルソースの美味しさの
真実を教えてくれた…
ご飯も大盛り無料の先駆けでした…
食べ盛りの時にありがとうございました!
轟木金物商舗さん…
壊れやすい外国産は客に悪いから扱わないと
どこよりも良い安い物をと中小の工場と連携してた…
店頭にいる小柄なおじさんと
そろばんを教えてくれたお祖母ちゃんとの記憶…
ヤキトリ上々さん…
国産にこだわり…
安心安全にこだわりながら
客の笑顔が見れる仕事が1番幸せだと言ってた…
焼き場の焦げたうちわが懐かしい…
小玉酒店さん…
近隣の工場の夜勤帰りの人向けに朝5時から
店を開けてた…
早く慌てるように
そんなに遠くへ行かないでくれ…
ねぇ…
頼むよ…お願いだから…
暖かな過去たちよ…
遥か遠い彼方へ行かないでくれ…
思うと穏やかに暖かな思いに包まれる
ありがとうを伝えたい懐かしい記憶