『愛言葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「最近 振り込め詐欺 流行ってるからさ。合言葉 決めておこうよ」
若いカップルがカフェで話しているのが聞こえてきた。
「え、振り込め詐欺ってなに?」
そこからかよ。
「他人が知り合いを装って電話をかけてきて、急にお金が必要になったから貸してって言ってくるの」
彼氏ちゃんとしてんのかよ。
「え?ゆーくんのスマホからかけてくんの?」
「違う、知らない番号から」
「え、あーし出なくない?知らない番号?非通知?あーし出ないよ?」
彼女 一人称『あーし』かよ。
「今は、SNSでも来る可能性あるから。オレじゃないアカウントから、例えば面倒なことに巻き込まれてアカウント変えましたとか。それこそ乗っ取りとかもあるし」
彼氏ちゃんとしてんのかよ。
「ゆーくんすごー!え、やってた?」
その可能性あったか。彼女どんな返しだよ。
「それな。いや違くて、合言葉、決めとかない?」
「いいよー⭐︎」
『それな』ってなんだよ。もっと動揺しろよ。彼女なんで語尾で星 出せるんだよ。
「じゃあさ、ブレーキランプの絵文字を五個並べるってどう?」
アイシテルのサインじゃねーか!彼氏いくつだよ。伝わらないだろ。なんだブレーキランプの絵文字って。あーもう、キモい愛言葉!聞いてらんないよ。もう出よ出よ。
私はカフェを後にした。
それにしても合言葉か。最近物騒だし、必要かもしれないな。
——
月が綺麗ですね
川端康成かよ!
夏目漱石だよ?
うっせーな!これなんで
私が間違える構図なんだよ
ちなみに夏目漱石も
言ってないらしいよ
知ってるわ!何回同じ
やりとり繰り返すんだよ
これが合言葉って決めたでしょ
いいから早く本題話せよ
——
今日も夫婦関係は良好である。
毎朝駅で出会う男の子。
おはよう。
いつもの挨拶と題のない雑談。
高校の三年間のうち、ほとんどをそうやって過ごしてきた。
明日が最後の登校日。
想いを伝えよう。
いつもの挨拶からはじめる愛言葉で、
愛言葉
愛してるよって伝えたいだけなのにどうしてこんなに勇気がいるのだろうか?どうしてこんなにドキドキするのだろう?好きな人の前ではどうしても素直になれない自分がいた。
「あ、あのさ」
「何?」
「………やっぱり何でもない」
あぁやっぱり言えなかった。
自分の気持ちを伝える事ってとっても勇気がいる事なんだね
愛言葉
合言葉は有名だけど愛言葉は初めて聞いたかも。でも調べたら曲しか出てこなかったから造語かな。
しかし造語ってお題としてどうなんだろうな。あまり適切だとは思えないけど、まぁいいか。別に気にする必要はない。
それに俺の調べ方が悪かっただけで造語じゃないかもしれないし、いくつか曲としてはある言葉みたいだし問題ないな。
それにしても愛言葉か。この言葉に意味があるならどんな意味があるのかね。曲は聞いてないし歌詞も調べてないからわからないな。
まず疑問なのはこの愛言葉は合言葉にかけた言葉なのかってことだよな。もし合言葉にかけた言葉なら意味も近いものになるんじゃないか?
合言葉は符丁。山と答えたら川と答えるのが有名なようにあらかじめ決まっている言葉による鍵のようなものだ。
つまり合言葉になぞらえるなら愛言葉とは、ここまで考えてめんどくさくなったから今日はここまでにしよう。おつかれおつかれ。
愛なんて、言葉で容易に語れるものでは無い。
もしも、愛を言葉で容易に表出出来るのであれば、人間関係はもっと容易であろう。それこそ、「私はあなたを愛しています」などという言葉で愛を語れるのであれば、世の中の男女も家族も幸せだ。そうでは無いからこそ、人は他者の親切を心の奥で僅かに疑い、他者からの好意に別の何かを思案する。
だからこそ、私が愛する人には、全身全霊の言葉を無限の時をかけて紡ぎたいのだ。
発せられる私の言葉に、私は愛を込める。その言葉に意味はなくとも、その言葉に価値があることを信じて。
合言葉....
愛言葉...
あいことばねぇ...
こんなこといってもあの子には伝わらないだろうね
紙に書かないと伝わらないこともあるもんね
口に出すのは平気なのに
紙に書くとこんな僕でも流石に恥ずかしくなっちゃうな
昔は親に叱られるのが大嫌いだった。俺の事を叱ってくる親の事も大嫌いだった
宿題をせずに夕方に放送されていたアニメを見ていたら
「宿題やりなさい」と叱られ
遅刻しそうになったら
「最初から準備しておきなさい」や「決められた時間より早く行動しなさい」と叱られ
友達と喧嘩して、カッとなって親の前で友達の悪口を言ったら
「本当にそう思うなら、その子と友達なんて辞めなさい。無理して友達でいる必要ないでしょ?」と叱られた事もあった
子供の頃は何かある度に俺を事を叱る両親が大嫌いだった
だけど自分が親になり、子供を叱る立場になって初めて思った
【俺が叱られていたのは、俺が社会に出ても恥ずかしくない大人にする為の、両親からの愛言葉だったんだ】と
そう感じた時、俺は心に決めた。子供達を叱っている時、嫌われてもいいから、子供達が俺と妻から離れる時まで沢山の愛言葉を与えようと
叱る事だけが愛言葉じゃない。勿論、褒める事も同じくらい大きな子供達への愛言葉だ。だからこれからも、子供達をいっぱい叱って、いっぱい褒めたい。いつか子供達が俺や妻からの愛言葉に気がつく時が来る事を願って
愛言葉 作:笛闘紳士(てきとうしんし)
2024 10/27(日) 18:38分 一部修正
愛言葉
「山」
「川」
ガララ…
「入って」
忍びの世界に合言葉はある
忍びの世界に愛言葉はない
忍びの世界に言葉攻めはある
忍びの世界に恋愛術はない
忍びの世界に淫術はたくさんある
忍びっていいなぁ
伝える相手のいない愛言葉。
見知らぬ人に投げかけたら
呪いの言葉に早変わり。
(愛言葉)
扉の向こうの冷蔵庫の音、浴室乾燥の音。そして目の前のパソコンの稼働音。それ以外は静かな部屋に突如響いた電子音。スマートフォンを見ればメッセージが届いていた。
『今日行っても良い?』
部屋の状態を確かめたのは一瞬。了承の返事を送る。すぐに既読がついたのでそのまま画面を開いていると絵文字だけ送られてきた。ふっと息を吐いて同じように返す。この画面を通して、同じように笑顔でいるといい。
ふたりだけの合言葉。
変わらぬ愛を、いつまでもあなたに。
いつだか、願いを込めた言葉。
ふたりを繋ぐ愛言葉。
「はい、もしもし」
「移りゆく 人の心 秋の空」
「……変わらぬ花に 恋慕う君」
「おお、君で間違いないね」
「電話のたびに毎回やってるけど一体何?」
「特に意味はないんだけど。おかげさまで作業が捗るよ」
「アイディア料いただいても?」
『愛言葉』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「移りゆく人の心秋の空 変わらぬ花に恋慕う君」
(人の心って秋の空みたいに移り変わっちゃうものだけど、姿かたちの変わらない花があれば君は恋するんだろか)って意味になればいいのにと願って捻り出したお粗末短歌。
テーマ愛言葉
私「干柿の甘いかおり好き?」
君「にゃ」
私「そうだね果物食べないもんね」
私「土を掘るの好き?」
君「にゃ」
私「そうだね楽しいよね」
私「じゃあ愛言葉はお互い好きな物は好きにしよう」
愛してるとか大好きだとか
言える相手がいたらいいな
…愛言葉って何
なに、カッコつけてんのか知らないけど、あんた、結構イタいよ?
…ちょっ、耳元で好きっていうのやめて?くすぐったいし、恥ずかしいし…
だから!やめてって!なんで耳元で囁くんだよ!
いや、大声で言って欲しいわけでもないけど!
…いやね?嬉しいよ?嬉しくないわけがないじゃん?
ただね?耳元で囁かれると…恥ずかしいっていうか…
ヒャッ!
だから!もう耳元で…もう知らない!
ッ、何!?急に抱きしめて…ごめんって…別に怒ってないし、ただ、少しびっくりしただけで…
…もう、耳元で囁くのやめてくれる?
やめる?やめるって言ったね?信じるからね?
…全くもう…本当に、なんていうかさ…
ひゃぅ!だから!もうやめてって言ったじゃん!
ばか!
…もう、
『私も、好きだよ…』
あぁ!恥ずかしい!もう終わり!
企業スパイのダーディは、パーティ会場で敵の恋人に近づき、セールストークを始めた。
「我が社と取引すれば、あなたの身の安全は保障しますよ」
しかしよく見ると敵のその恋人は、ダーディの変装した妻だった。
なんと、ダーディの妻もスパイだったのだ。
「愛言葉は」
とダーディが尋ねると、
「離婚覚悟で臨んで」
と妻が答えた。
「愛言葉」
「愛してる」
喧嘩をしても、お互いの仕事が忙しくても、言い合おうねと。そう、決めていたのに。
「なんか疲れちゃった。」
「束縛激しくない?仕事できないよそんなの。」
「職場には異性もいるしさ…連絡もそんな頻繁に取れないでしょ、常識考えてよ。」
テーブルの向かいに座る同居人が頭を抱えながら私にそう言う。どうして、だって、決めていたことじゃないか。
それを含めて、愛してくれるのではなかったのか。
責めるような私の口調に、同居人の目が揺れる。
「もう、愛はない。」
何も握っていない手に力が入る。
そうか、もう、終わりなのか。
【愛言葉】
愛言葉
距離と時間。重なる感覚が増えてきた。そういう実感がある。おそらく相手も。
想いはこちらから告げよう。男らしく。そう決めていた。
並んで駅へ向かう。
秋晴れの夕方の街。少しひんやりとした空気が愁いを誘う。途中にある、公園の中に入っていった。赤と黄色に染まった木々が風に揺れ、落ち葉が舞っていた。季節は確実に次に進んでいる。
僕らも……。
小さな噴水の前で、僕は彼女の手を取って引き止めた。訝ってこちらを見た彼女に、僕はキスした。
目を丸くして固まる彼女。僕も同じように固まっていた。1秒、いや10秒?それさえもわからない。
鼓動が胸を叩く。暴れる振動が、脳機能を再開させた。
勇気を出して口を開いた。
『と、時は動き出す』。
そう言ってジョジョ好きの彼女の手を引いて再び歩きだした。
く、口から心臓が飛び出そうだ。僕の顔からはいま、確実に火が出ている。
ねぇねぇ。今のどっち?
どっちとは?
ディオ?承太郎?
ディ、ディオ。
へえ。そうなんだ。
で?
で?っとは?
答えは?
その前にさ、今のは私に告白したってことでいいのかな?
うん。
ややこしい。やり方が。
うっ。
しかもちょっと噛んでたし。
うっ。
恐る恐る振り向いてみた。
『やれやれだぜ』
秋の黄昏の中、満面の笑みを浮かべて彼女が答えた。
1つ前の友達と愛言葉です。
友達
どんなに遠くに離れていても、話すのが久しぶりでも、会えば話が弾み、お互いの幸せを願ってくれている。そんな友達がいる。
困っているときには答えを一緒に探し、アドバイスをくれる。
これからも大切にしていきたい。
愛言葉
キミを抱きしめ
「愛してる?」
と聞けば
「もちろん、愛してるよ」
抱きしめ返し答えてくれる。
どんなときでも僕の心を支えてくれる
僕の大切な宝物。
愛しいキミからの愛言葉。
愛言葉
「次に生まれ変わった時に、お前だって気がつくように合言葉を決めないか。」
別れると決めてから数日。彼女を呼び出したのは俺だったが、未練があるのも俺の方だった。喧嘩別れする訳ではないが、一緒にいる時間が減り、付き合っているのかと思うほど会わない日が何日も続いていた。
彼女から別れ話しをしてくるかと思ったが、結局俺が呼びだした。
「生まれ変わるつもりなの」
「ああ。絶対にない。なんてないかもしれないだろ。」
「何を言ってるのよ。それに合言葉って、馬鹿馬鹿しい。」
付き合い始めたころは、あんなに愛の言葉を強請っていたのに今はロマンチックの欠片もない。別れる時はこんなものなのかもしれない。
「まあ、いいわ。愛言葉決めましょう」
愛言葉が合えば、見た目は分からなくても俺たちはまた会うことができる。
その日までサヨナラだ。
先生から生徒への言葉にはいろんな感情が込められていると思う。特に叱るときはその相手のことを考えた言葉選びをしているのではないだろうか。生徒の将来のために考えて一生懸命指導している先生の言葉は愛言葉だと私は考える。