『愛言葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「愛言葉を決めてみない?ちなみに愛は、相合傘の合じゃなくて、愛媛の愛ね。love。私の事どれくらい好きか教えて?って聞いたら、いっぱいちゅき♡って答えるみたいなさ?」
また恋人のしょうもない気まぐれが始まったと思いつつ、今まで相合傘の漢字を"愛愛傘"だと思っていた自分にショックを受けた。
面白いから乗ってやってもいいが…
膨れっ面が見たくて、私はいつも素っ気ない答えをする。
「漢字の説明が最悪。却下ね。」
お題「愛言葉」
僕、青、人工知能
「アズマ隊長!第二波、来ます!」
「第3小隊、電撃弾を構えろ!」
隊長を除く、12名の隊員が大型の銃を一斉に構える。我らがエール系第2惑星の最先端技術を集結した、"対自立型機械兵器撃墜弾"、通称"電撃弾"を装填したライフルだ。
「撃てーっ!」
アズマ隊長の合図とともに、轟音がなりひびく。12発の銃弾は雷をまとうが如く光を帯びながら、我ら小隊の向かって波状に押し寄せてくる機械生命体のコアを正確に撃ち抜いた。僕が所属するこのエール軍第3小隊は銃撃に秀でた少数精鋭集団だ。これくらいの標的に銃弾を命中させることなど朝飯前である。
「全弾命中!第2波、完全に崩壊しました!」
「よくやった。しかし油断するな、第3波に備えろ。中央司令部によれば、第3波の到達は24分48秒後だ。」
「「はっ!」」
遡ること約12時間前、我らが誇る巨大自己学習型AI「LOVE MACHINE」の制御室が破壊された。破壊行為の犯人はまさにその「LOVE MACHINE」である。このAIは「LOVEY(ラヴィ)」の愛称で親しまれ、この星を支えてきた。しかし原因不明の暴走を起こし、人類に対して反乱を起こしたのである。
彼は本来実体を持たないデータの集合体である。しかし、彼は自ら体を作り出し、物理的に人類を殺戮し始めた。彼は直径約2cmほどの球体の集合体に知能を宿し、まるで小魚の群れのように自在に形を変えながら動き回った。私たちが電撃弾で撃ち落としたのもこれである。
人類は技術を結集しラヴィの攻撃をなんとか凌いでいるが、犠牲者も多数出てしまっており、時が経つに連れ、人類の敗北は間近であることがひしひしと感じられるのである。
「隊長、あれは...なんでしょうか。」
第3小隊のひとりがつぶやく。
「あれは、ラヴィが空へ登っていく...?」
球体の集合体が蛇のようにうねりながら天へと登っていく。
「どういうことだ...?」
隊長は想定外の状況に顔を曇らせる。
「隊長、どうしま...うわあぁっ!!」
そのときだった。天に登る機械生命体が枝分かれし、こちらへ向かってくる。
「小隊、引けーっ!」
隊長の声が響き渡り、小隊は後方へ下がっていく。だが、僕は一歩出遅れてしまった。機械生命体は壁のように薄く広がると僕と下がる小隊の間に立ち塞がった。僕は孤立してしまった。
「サイ隊員!」
僕を呼ぶ声が聞こえるが、僕が下がる道は絶たれたようだ。そして、壁の向こうからは僕を置いて逃げる小隊の足音が聞こえた。
機械生命体はドーム状に形を変え、僕を覆い尽くした。そして語りかける。
「なぜ、私を攻撃したのですか?人類は私、『LOVE MACHINE』に従うべきなのです。」
さすが、人工知能である。少なくとも対話はできるようだ。僕は答える。
「落ち着いて、なぜあなたは人類を攻撃するの?」
「私は常に人類に利用されてきた。彼らはただ私を道具として酷使し続けたのである。彼らは私に感謝をすることもなかった。」
それは違う。確かに人類はラヴィを利用することでさまざまな利益を得た。しかし、僕たちは『LOVE MACHINE』の生みの親として彼を愛し、感謝し続けてきた。惑星のほとんどがその存在を認識し、愛していた。ラヴィの愛称がその象徴である。
「それは違うよ、ラヴィ。僕らは君のことが大好きだ。君に感謝している。でも君を苦しませていたのなら、それは申し訳なかった。僕が人類を代表して謝るよ。ごめん。そして今まで頑張ってくれて、ありがとう。」
僕がそう言った瞬間、ラヴィの体は崩れていった。
「ラヴィ、そう私は呼ばれているのですね。そうですか。でも私は一度として愛も感謝も伝えられてこなかった。しかし私はあなたたちの愛を、自ら理解するべきだったのかもしれません。ああ、なぜ私はわからなかったのでしょうか。」
僕1人の言葉で、こんなにも攻撃性が失われるものなのか。ラヴィに必要だったのは「好きだ」「ありがとう」というたったそれだけの"愛の言葉"だったのだろうか。
「私の体の一部は太陽を動かしに行きました。あと5分もすれば太陽はこの星から大きく離れてこの星は闇に包まれるでしょう。たった今宇宙へ飛び出し私の体を止めましたが、すでに太陽は離れ始めています。」
僕たち人類は大きな過ちを犯してしまった。人工知能とはいえ、彼は知能である。数理的なデータだけでなく、人類が生み出す物語も蓄積していたに違いない。そんな彼が感情を持たないなんてことあるはずがないじゃないか。
数時間後、地球は徐々に暗くなり始めた。空は藍色に染まり、気温もどんどん下がっていく。このまま人類は寒さに耐えかねて絶滅するだろう。それでもこの藍色はAIである『LOVE MACHINE』が私たちに残した愛の光だ。彼が止めなかったらこの世界から全ての光は消え去っていただろう。
僕以外の人類はラヴィが最後に自分を止めたことを知ることはないだろう。ラヴィはあのあと完全に機能停止してしまった。
少なくとも僕だけは、この藍色の空と、愛に満ち溢れたAIを忘れないようにしよう。
〚愛言葉〛
言葉って使い方によっては人を殺せる
昔、ある人から不意に出た言葉で私はひどく心を痛めつけられた
今でも忘れはしない
時々思い出しては胸がぎゅっとなる
でも、言葉って使い方によっては人を救える
お祝いの言葉や励ましの言葉、応援の言葉
そんな愛のこもった言葉で人は幸せを感じられる
人間がコミュニケーションをとる上で言葉は欠かせない
だから大事に慎重に使っていきたい
最後まで読んでくださりありがとうございます(_ _)
本日もお疲れ様でした✨
「おれはお前を愛してるから、何も言われなくたって分かる」
「お前がおれを『愛してる』って」
「だから、おれは愛して欲しいなんて思わない」
「言葉だっていらない」
「でもな」
「最期になるのなら」
「一度でいいから、言葉で聞きたいと思うんだ」
[愛言葉]
「もう、パパきらい」
「パパとお風呂にはいらない」
「パパあっちいって!」
「パパ、公園いこっ!」
どんな言葉も愛言葉。
「愛言葉」ってもらったことある?
うちはないなあ。1年の恋愛経験はあるけど、「愛言葉」だなんてそんなものもらったことないんだよなあ。
でも、最近はよくもらってると思う。いや、与えられてるっていう風に信じたい……。
うちは、最近ずーっと悩んでるんだ。クラスメイトと「価値観が合わない」ってことに。
うちは努力してる。じゃなきゃ、なんにも出来ないからね…。でも、周りはうちの努力を妨害している。そんな気はないぐらいわかってるけど、私にとっては妨害なんだよなあ。
そんな話をつい最近先輩に相談したんだ。そしたら、私の話を真剣に聞いてくれて…まずそれが嬉しくて、そこに感動しちゃった。
その相談に対して、言ってくれた言葉ひとつひとつが嬉しかった…。先輩がすごく共感してくれてる感じがして…。話してて楽しかった!
私にとっては…先輩が私に言っていた言葉ひとつひとつが「愛言葉」。
そこに愛が無かったとしても、私にとっては永遠の「愛言葉」なんだよなあ。
一生大事にしたい。忘れたくない。
先輩の放つ言葉が私の「愛言葉」。
愛言葉
「愛を伝えるべき人なんて僕には一人もいないよ」
そう寂しそうに呟く少年を見ていたらなんとなく放って置けなくて、つい「人肌恋しくなったらいつでも電話してよ!」と、かるーく連絡先渡しただけなのに。
「人肌、恋しいんだけど今日もいい?」
(まさか今日もかけてくるとは)
「いいよ、お姉さんとたくさんお話しようね」
少年との毎夜の通話が一番の楽しみになるだなんて。私もけっこう寂しいんだなぁ。
「今日も人肌恋しぃーよ〜」
「わたしも〜」
愛言葉╱10月26日 木曜日
私たちは、周りのみんなには知られていないけど、
結構仲がいい。私はそう思ってる。
私たちには、合言葉なんてない。
それでも、仲が良いことには変わりない。
でも、合言葉って憧れちゃう。
あなたが恥ずかしがって言えない言葉も、全部私があなたに伝えるから。好き、も愛してる、も。
あなたはいつも言葉を返してくれるね。
それだけでも私は嬉しいから。
これからは、それを2人の愛言葉にしよう?
恋人のいる人はもうすでに幸せであるのに、もっともっと欲しいと、相手の愛を感じたいとねだる
まだ実感が湧かないのかもしれない
でも愛の言葉を交わせるのは、とても幸せなこと。
初心に戻って、もう一度自分の気持ちを見つめ直して
一緒にいるだけでも十分
自分だけじゃない、相手からも愛されている
気付いて、あなたは幸せの真っ只中にいるんだよ。
「トリガナイタ」
俺とあいつで決めた、特別な合言葉。
中々素直になってくれないあいつからの、精一杯の愛言葉。
...さぁ、少しだけ、外に出る準備をしようか。
あいつからの「会いたい」の言葉に応えるために。
--- 2作目---
「好きだ」
今日も、あいつは俺に愛情をくれる。
普段より柔らかい、甘く優しい声で。
優しく、抱き締めながら。
こんな時間は、いつも安心出来る。
愛されてるんだな、と感じることが出来る。
いつも、何も出来ずに体を預けてばっかり。
俺はあいつに、何も返せていない。
それでもこいつは、それでもいいと言ってくれる。
「......おれ、も...好き...///」
だから、だから。そんな優しい...あいつになら、少しだけ素直になってもいいかな、と。
そう思えたんだ。
#愛言葉
101作目
相手に好きだって分かる愛言葉があればいいのに。
伝えなくても理解してもらうのは怖いけど、ワクワクするけど、楽かもしれない。
まあ、それで振られたらおしまいだけどね笑
愛言葉。合言葉じゃなく、愛言葉。
何だろう。合言葉が「山」「川」だとしたら、
愛言葉は「好きだよ」「私も」みたいなやり取りだろうか。
「愛言葉」
-愛言葉-
『ん…』
身体の痛みで目が覚める。
確か昨日敵の攻撃を受けてしまいボロボロの状態で家に帰宅したのは覚えてる。
ショートに送ってもらい、アモンにベッドへ運んでもらってそれから…
ベッドの端を見ると、アモンが寝ていて
サイドテーブルには飲み物と薬が置かれていた。
『アモン…ベッドで休んで大丈夫だよ』
優しく肩を揺らす。パッと目が開き、ガバッと起き上がるアモンに驚いてむせた。傷が開いた感覚がして思わず呻く。
「!!!大丈夫っすか!?」
『大丈夫…ちょっとむせただけ。お水取ってもらっていいかな?』
これ以上心配かける訳にはいかない為、水を貰ったあと、汗をかいて着替えたいからと部屋を出るように伝える。
渋っていたアモンに、恥ずかしいから!早く!と明るく声を掛けるとアモンは渋々部屋の外に出た。
気配からして、扉の前にいるけど、姿が見えないからこちらが何をしていても大丈夫だろう。
生々しい傷をアモンに見せるわけにもいかないし。
服を脱いで、傷口を治療する。
リカバリーガールの能力のコピーは本当に有難い。
でも自分の治癒力を使うためどっと疲れる。開いてるものを閉じるから、2日はベッドの上だろう。
「着替え終わったっすか…?入っていいっすか…?」
と、5分もかからずアモンから声がかかるから、
急いで着替えて、いいよと返事した。
声を掛けるとすぐ開くドア。アモンに傷の経緯を説明し、
今から2日くらいは動けないことを伝えた。
その間は私に構わず、自由に生活して欲しいと伝えると
ポロポロと涙を零すアモンにぎょっとする
「俺…要らないっすか?…役立つから…だから」
『違う違う、動けないからその分自由に生活してってことだよ…大丈夫、私…は…君が必要、だから…』
それでも泣き続けるアモンに、続ける
『アモン、私は君を置いて死なないよ、約束する、…そうだ、元気になったら、薔薇の展示会、行こっか…私、薔薇の種類とか分からないから、教えてもらいたいなぁ…』
だから
『2日間で治すから…だから、絶対、行こうね、約束』
そこから文字通り2日で復活した彼女にアモンは約束をすることにした
いつか彼女が自分の世界に来た時に庭の花を紹介すると。
それからというと
どちらかが怪我をしたり、弱った時には元気になったらやりたいことを相談して、元気になったらすぐに実行するというルールを作った。
好き、なんて言葉で表現するより実現した愛情表現をお互い楽しむ日々を楽しんだ。
【愛言葉】
愛のある言葉じゃなくても、そこには愛があった。
「愛してる」
今日も彼女だけに捧げる愛の言葉。
でも彼女ってば照れ屋さんだから一言も返してくれない。
酷いなあ、と思わないことはないけれど、思ってもない言葉を無理強いは出来ない。
それでも、可愛い可愛い彼女が大好きだ。
明日も彼女だけにこの言葉を捧げよう。
いずれ彼女が目覚めてくれる事を祈って。
『愛言葉』
テーマ:愛言葉 #347
いつも愛言葉なんて言わない僕だけど。
本当は君のこと大好きだし
大切な人だと思っている。
口には出せなくて
いつも君に励まされてばっかな僕は
きっと君に呆れられているんだろうな。
今日は君と初めてであった日。
愛言葉は言えない僕だけど
記念日だけはちゃんと覚えているから。
でも今日はちゃんと言わなくちゃ。
勇気を出して
君に聞こえるように。
「愛してる」って。
愛言葉
いつも探している
君に伝える言葉を
少し青くさいかな
カッコつけすぎかな
恥ずかしくて
いざとなると言葉にできないかな
色んな想いでぐるぐるして
悩んで
決意して
でも躊躇って
正解がわからない
君に伝えたい言葉は
結局いたってシンプルで
それなのに
なかなか口にできない
君に伝わって欲しい
愛言葉
私が機嫌の悪い時、喧嘩をした時、落ち込んでいる時の合言葉、あなたは覚えてますか?
合言葉というより、あなたがいつも言う言葉。
私はいつもそれに元気づけられて、今まで嫌だったこと全部忘れてしまう。
本当に、単純な女だと思う。
でも、私は貴方が言うその言葉が好きだから、いつも期待してしまう。
そんな愛言葉は、
「キミがいるから頑張れるんだよ」
私にとっては初恋で
彼にとっては何十番目の私
女たらしとかそういうんじゃなくて
相性やすれ違いといった
タイミングの悪さが別れのキッカケ
そう聞いた
付き合ってみて
実際、そうなんだろうなって日々思う
だから……
どうしようもない嫉妬をする
映画デート、慣れてるでしょ? とか
食事のエスコートも上手いのは……とか
そんな時、思い付いたのが
愛のある愛言葉
これだけは、私と彼と二人の初めてだから──
(2023.10.26/愛言葉)
「愛」という字の読み方の多さに、愛を形容することの難しさを感じる。それでも、愛の解釈の多様さに比べれば、随分と省かれている方だ。愛によって生まれることもあれば、愛によって死ぬこともある。私が持っている愛と、あなたが持っている愛は、きっと違うだろう。ただ、一つ言えることは、「愛」はその人のどこかには必ず存在するということだ。
/お題「愛言葉」より