ゆんたろす

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-愛言葉-

『ん…』

身体の痛みで目が覚める。
確か昨日敵の攻撃を受けてしまいボロボロの状態で家に帰宅したのは覚えてる。
ショートに送ってもらい、アモンにベッドへ運んでもらってそれから…

ベッドの端を見ると、アモンが寝ていて
サイドテーブルには飲み物と薬が置かれていた。

『アモン…ベッドで休んで大丈夫だよ』

優しく肩を揺らす。パッと目が開き、ガバッと起き上がるアモンに驚いてむせた。傷が開いた感覚がして思わず呻く。

「!!!大丈夫っすか!?」

『大丈夫…ちょっとむせただけ。お水取ってもらっていいかな?』

これ以上心配かける訳にはいかない為、水を貰ったあと、汗をかいて着替えたいからと部屋を出るように伝える。
渋っていたアモンに、恥ずかしいから!早く!と明るく声を掛けるとアモンは渋々部屋の外に出た。

気配からして、扉の前にいるけど、姿が見えないからこちらが何をしていても大丈夫だろう。
生々しい傷をアモンに見せるわけにもいかないし。
服を脱いで、傷口を治療する。
リカバリーガールの能力のコピーは本当に有難い。
でも自分の治癒力を使うためどっと疲れる。開いてるものを閉じるから、2日はベッドの上だろう。

「着替え終わったっすか…?入っていいっすか…?」

と、5分もかからずアモンから声がかかるから、
急いで着替えて、いいよと返事した。
声を掛けるとすぐ開くドア。アモンに傷の経緯を説明し、
今から2日くらいは動けないことを伝えた。
その間は私に構わず、自由に生活して欲しいと伝えると
ポロポロと涙を零すアモンにぎょっとする


「俺…要らないっすか?…役立つから…だから」

『違う違う、動けないからその分自由に生活してってことだよ…大丈夫、私…は…君が必要、だから…』

それでも泣き続けるアモンに、続ける

『アモン、私は君を置いて死なないよ、約束する、…そうだ、元気になったら、薔薇の展示会、行こっか…私、薔薇の種類とか分からないから、教えてもらいたいなぁ…』

だから

『2日間で治すから…だから、絶対、行こうね、約束』

そこから文字通り2日で復活した彼女にアモンは約束をすることにした
いつか彼女が自分の世界に来た時に庭の花を紹介すると。






それからというと
どちらかが怪我をしたり、弱った時には元気になったらやりたいことを相談して、元気になったらすぐに実行するというルールを作った。
好き、なんて言葉で表現するより実現した愛情表現をお互い楽しむ日々を楽しんだ。

10/26/2023, 11:41:31 AM