『愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛情
誰にも見せられない、心の痛みを人と分かち合うこと。
それを自分に許せたら、私はきっと、誰かを愛することができる。
一口に“愛情”と言えど、
それは姿かたち、色、匂い、味でさえもバラバラであり、
またそれを食す人によっても感じ方が変わる、
摩訶不思議な感情なのである。
誰かに嫌いだと言われた時に、
自分は好きだよと言えることと、
自分も嫌いだよと言えること。
言うなれば、どちらも愛情だと捉えることができる。
…愛の反対は、嫌悪ではなく無関心だという話がある。
言葉を返してくれるのならば、
そこには一種の愛が消費されている。
こちらに伝えたい訳ではなく、伝わることもなく、
会話をするために必要な最低限のコストのような愛。
私達は日々誰かの為に愛を消費して、
そして他者からの愛に口を付けながら、
血液の循環のように、身体中に張り巡らされた愛情の管を
満たして生きているのだ。
「愛情」 白米おこめ
愛情とか
ある時とない時があって、ない時の方が貴重がられる。なんとなく健康という言葉もそれに近い。
また、人に押し付けたり、おしつけられると、言われた側は本当に嫌な気持ちになりやすい。
そもそも主観の要素が強いので、あったとかなくなったとか、本人にしかわからない。
表情や言葉や態度から読み解くこともできなくはないが、素直に表現するのは、歳をとるほど苦手になっていく。
なので、個人的には不可解だし専門外として、関わりたくはない。ただ、ない時というのは少しわかって。それは、その人が近くにいると、表情が硬くなり疲れて、少しでも距離をとりたくなる。
逆にある時は・・・正直自分では分かりません。もしかしたら、今まである時なんてなかったかも。
愛情という言葉でなく、大切に想うとか、自分よりも相手のことを優先している、ということはなんとなくあるけど、なんだかそれは愛情なのかと言われると、少しズレてるような。
そして、愛とか勇気とか、あった方がいいだろうけど、なくてもそれなりになんとか生きていけるということに、残念なことに気づいてしまっている。
愛情
愛情ほどあてにならないものはないと思っている。
相手のためを思ってしたことが、実は回り回って自己満足だと気付いてしまったときの情けなさといったらない。
愛情を注げば注ぐほど相手に見返りを求めてしまうのが人の性ならば、私たちはどう人と繋がっていけばいいのだろう。
無償の愛の代名詞として使われる親子関係でいうところの親の愛だって、突き詰めれば無償の愛などではないのだよ。
優しい子になるように、
人様に迷惑をかけることのないように、
出来たらお勉強もほどほどに出来るようになってくれたら、
そんな親の欲にまみれにまみれたものが無償の愛であるわけがないのだ。
あー、なんか私疲れてるのかも。
誰かー、私に無償の愛をください。
お題
愛情
「37度2分、微熱ね。
明日は学校にはいけそうね」
「うん」
お母さんが、体温計を見ながらホッとしたように呟く。
体調を崩し、学校を休んだ三日目。
お母さんが付きっきりで看病してくれたおかげで、ようやく熱が下がってきた。
「でも油断は禁物よ。
治りかけが一番危ないんだから」
お母さんは、真面目な顔で私に注意を促す
いくらなんでも高校生に言う事ではない、と言いたいところだがお母さんの心配も仕方がない
子供の頃の私は体が弱く、良く熱を出していたからだ。
大きくなって熱を出すことは少なくなったけど、それでも今日みたいに熱を出すことはある。
その度にお母さん、あるいはお父さんが帰ってきて私の看病をしてくれた。
不謹慎だけどもそのことが嬉しかったりする。
仕事で忙しい両親とちゃんとお話しできる数少ない機会だからだ
「無理をしないようにね。
クスリを飲んで、ゆっくりしなさい。
あとは――」
「お母さん、待って」
お母さんがどこかに行ってしまわないように、私はシャツの裾を掴む。
するとお母さんは困ったように笑った。
「あらあら沙都子ったら。
高校生なのに、まだ甘えん坊ね」
私のワガママに、お母さんは嬉しそうな、けれど複雑そうな顔をする。
いつもだったら『仕方ない』と言って傍にいてくれるのに、どうしたのだろう?
「どうしたの?」
「うーん、すごく言いにくいのだけど……」
お母さんは目を逸らしながら言い澱む。
そんなお母さんを見て、私は嫌な予感がした。
「もしかしてお仕事!?
元気になるまでいるって言ってくれたじゃない!
嘘つき!」
私が叫ぶと、お母さんは悲しそうな顔になる。
『言い過ぎた』。
そう思って謝罪の言葉を口にしようとした瞬間であった。
「お友達が来てるわよ」
とお母さんは部屋の入り口を指さす。
私はその瞬間、全身から嫌な汗が噴き出る。
友達が来た?
いつから?
まさか、お母さんに甘えているところを見られてないよね?
『どうか、見られていませんように』と祈りながら、ゆっくりと入り口に目線を向ける。
だが祈りは届かない。
そこにいた友人、百合子はニヤニヤしながら私を見ていた。
その目には悪戯っぽい光が宿っていた。
百合子は、今まで見た事が無いくらい下卑た笑顔で私に近づく。
「沙都子って、甘えん坊なんだね」
火が出そうなくらい顔が熱くなる。
最悪だ!
よりにもよって、一番見られたくないやつに、一番見られたくない所を見られた。
「沙都子って、お母さんっ子だったんだね」
囃し立てるように、私を揶揄う百合子。
普段は私が百合子を揶揄っているのに、これでは逆だ。
「沙都子はいつもクールなのに、意外~」
「それ以上は――」
「あらそうなの?」
私が百合子の口をふさごうとした瞬間、お母さんが割って入る
「この子ってば、いつも甘えてばかりで心配していたの。
でも学校ではしっかりしているのね。
お母さん、安心したわ」
お母さんがこれ以上ないくらい喜んでいる。
私としても、母さんが喜んでくれるのは嬉しい。
けれど百合子のおかげというのは、どうしても承服しかねた。
「百合子さんとおっしゃったかしら?」
「はい!」
「沙都子は元気でやっているのかしら?」
「はい、不必要なまでに」
「不必要に元気なのはあなたでしょ!」
「沙都子、そんなに興奮するとまた熱が上がるよ」
「誰がそうさせているのよ、誰が!」
私はいつものように、百合子にツッコミを入れる。
百合子を相手にして、乱暴な言葉使いをしてしまった。
お母さんは失望してしまったかもしれないと思いながら、おそるおそるお母さんの顔を盗み見る
けれど予想に反し、お母さんはニコニコと、私たちを見ていた。
「沙都子は、友達にはそんな顔をするのね。
仲良くしている子がいて、お母さんは安心したわ」
「お母さん!?」
「これからも、沙都子の事をよろしくね」
「任せて下さい」
親指を立てて、了承する百合子。
そして百合子はお母さんと、楽しそうに歓談を始める。
私はその姿にどうしようもなく怒りを感じた。
私のお母さんだぞ!
「調子に乗るな!」
私は感情のままに、枕を思い切り投げつけるのであった
◇
次の日。
私は学校を休んだ。
昨日興奮しすぎて、熱が上がってしまったのである。
38度1分。
昨日とは違い高熱で、体が辛い
けれど、そこまで悲観的ではなかった
なぜなら、お母さんが仕事の休みを増やしてくれたからだ。
お母さんともっと一緒にいられる。
それがなによりも嬉しかった。
幸せだった。
ただ一点を除いて……
「ねえねえ、百合子さんがお見舞いに来てるわよ?」
「追い返して!」
百合子はその後、熱が下がって学校に行けるまで、毎日お見舞いに来るのであった。
あ たくさん買ってあげた
い ふむふむ
あ いろんなとこ連れてった
い そうだろうね
あ 美味いものも…
い 確かに…
あ なのに、何故?
い してあげたって感覚だからじゃない?
あ え?
い ほら
『愛情』
ありがとう
思えど言うのは
照れくさい
母の毎日の
愛情弁当
『愛情』
あなたには愛するひとはいますか?
(愛=そのものの価値を認め、
強く引き付けられる気持ち)
『愛情』とは
・相手にそそぐ愛の気持ち
・見返りを求めない、相手のことを思う無償の気持ち
・無条件で与え続ける気持ち
私には愛するひとはずっといます
けれど私は『愛情』にずっと飢えている
だから、どっちかと言うと
他人からの「愛」は信じません
と言うより
信じることが出来ません
なぜなら無条件で与えられた愛を
感じたことがないから…
一般的には、この世に産まれてすぐに
親から貰うものなのですが…
私の場合はそれはなかった
無条件ではなく、条件付きの愛しか貰えなかった
本来は無条件や無償の愛なのだから
本当に愛されて育った人は
「愛」というものすら深く考えないのでしょう
でもね、私は違う
愛しても愛しても、貰えることはない
それは即ち、愛される価値がないと自覚してしまう
条件付きじゃなきゃ愛されないという無意識
だから余計に愛されることはないのかも
でも、ずーっとずーっと心が叫んでるの
「誰もどこにも行かないで、
寂しいよ、苦しいよ、助けてよ…
愛してよ…」って
でも、それはただ心で想うだけ
言葉には出来ないの
だから私は愛される価値もないし
愛されることもないんだ…
見た目、良い大人なのに
心は子どものままだから面倒なんだよ
自分が一番わかってる
だいぶイタイ大人だ
最悪だよね?!
こんな大人になって…ごめん
世の中全部にごめん
そよ風のごとき、手のひらで 心までも撫ぜられたかのよう
愛情
あなたへの
愛情なのか
執着なのか
わからない
愛情の優しさで
たくさん泣いた日
あの日の時間は
もう二度と戻らない
愛情があるだけで
わたしは生きて来れた
わたしのこと
すごく可愛がってくれた
わたしはまるで
子猫みたいに
あなたの優しさに
毎日のように甘えていた
わたしの大好きな
ケーキを焼いてくれた
あなたの手料理は
美味しすぎて
わたしは太ってしまったけど
どんな体型でも
わたしを愛してくれた
愛情って
言葉の響きを聞くだけで
素敵に聞こえる
だけど
その愛情が
悪い方向に行ってしまえば
一巻の終わりになってしまう
怖いし恐ろしい
もしあなたが
わたしを
裏切ってしまったら
わたしは
もう絶対に生きていけない
その日偶然に
あなたとの悪夢の夢を見た
わたしは泣いてしまった
あなたの胸ぐらを掴んで
わたしあなたと別れたくはない
あなたが素敵すぎて
あなたがわたしを選んでくれた
ちゃんとわたしの性格を知ったうえで
一緒になってくれた
絶対に絶対に絶対に絶対に
わたしの前から消えないでね
涙を流しながら
わたしは訴えていた
あなたは
わたしの
涙を優しく拭いてくれた
涙の分だけ
わたしは
あなたを一生
愛し続け
たくさんの愛情を全力的に注く
こんなわたしだけど
これからも
たくさん
泣いてしまうかもしれないけど
よろしくお願いします
涙のあとの
あなたが焼いてくれたケーキは
最高でした
ごちそうさまでした
憎悪の裏返しで
復讐の切っ掛けで
暴力の同意語で
依存の理由で
影も形も証拠も無い
そんな都合良く曖昧なもの
‹愛情›
縦横斜め
愛の矢で狙われ
ひらり、と身を翻し
のらりくらり
モテ人生
苦労もたくさん
みんなが嫉妬するから
未だ渡せない
俺のラブレター
卵から育ててるメダカ
毎日餌をあげたり、時々水変えしたり、観察したり
子供いないけど子どもみたいに可愛がってる。
水変え面倒でよくサボるけど、元気に育ってたくましい。
普段は上から見るから、水槽に入れて横から観るとまた良い。
愛情は残酷な感情である
愛する者との別れは私を絶望へ誘う
友や知り合いと離れる辛さが可愛く思えてくる
愛情が重い程、別れを思うと1人で生きていけないんじゃないかと深く考えてしまう
愛は素敵なものだけど育むのが怖くなる時がある
けれども怖がっていては前になんて進めないから
じっくり私は愛を育む
『愛情たっぷり育てて、君好みの恋人を作ろう!』
たまたま踏んだ広告。
直ぐに閉じようとしたが広告の内容に、マウスを動かす手が止まった。
「あ、あやしぃ〜……けど、なぁ〜」
生まれてから一度も恋人が出来ず、彼氏いない歴=年齢と言えてしまう私だが、私だって努力してるのだ。
遺伝により背が低いのを、計算した運動でむっちりボデェでカバーし、自分に合う服装や化粧にも気を使っている。
ぶっちゃけ、既婚者である義姉よりも女子力と呼ばれるものを多く持っている自信がある!……のに、合コンに参加しても、主に身長を理由に、二次会に参加させてもらえないのだ。ちくしょう!
正直、自分好みに育てるというのは、あんまり好きじゃない……あの義兄と同じ癖は持ち合わせてはいないのだよ、ケッ。
しかしこの広告は、神にすら無理と言われた私が縋る、藁なのではないかと思うのだ。よし買おう、買えるし買おう。
フハハハ!あの共依存気味夫婦を超えるくらいラブラブできる彼氏、育ててやらァ!!!
◇◆◇◆◇
「で、その結果はどうだったんだ?」
「見ての通りだよ。広告はただの詐欺で、数百万詐欺師に資金提供しただけだった………詐欺師はボコって金取り返して警察にお届けしたけど」
「ふーん…残念だったな。上手い話には大抵裏があるってこったろ」
「そっかぁ……ねぇパパぁ、お見合いセッティングして♡」
「はっ……次パパって呼んだら、パパ活女子って呼ぶぞ」
「いやそれそっちも被害受けない…?」
【今回のお見合いも駄目だった()】
愛情って、本当にあるのかな。
愛を語っておきながら、私は愛情の定義が分からない。
愛があるならなぜ人は別れるの?
愛は無くなるの?愛してるは嘘なの?
今だけ?
愛ほど不明瞭で不確定な物はない。
便利な言葉だと思う。
きっと私も恋が出来たら分かるのかな。
あなたは愛はなにか分かりますか?
本当に愛を理解していますか?
愛を理由に人を傷付けてはいませんか?
愛情
愛情補正がいくら入っても、不味い料理は不味いと素直に認めないと、無理して食べて身体が受け付けず倒れた人を知っています。
どんだけ不味かったんだよって話ですよ。
当人に聞きたくとも、すでに旅立たれているので分からずじまい。
愛情の裏返しみたいなこともありますし、愛ゆえに憎悪を抱くみたいなこともあります。
恋以上に盲目になりますよね。
それだけ想いが強いという意味では、その熱意すごいなと思います。
皆さんは愛情を受けることが多いですか?
それとも愛情を向けることが多いですか?
私は受けることほぼないので、向けるほうですかね。
基本的に好かれないどころか嫌われやすいやつなので、愛情を向けてくれたのは……誰ですかね笑
こういう感情がお題になると、途端に言葉が出てこなくなるんですよね。
引き出しが圧倒的に足りません。
今日も今日とて、無駄に長生きしているだけで、年齢に見合っていない人生経験の浅さと、学のなさが悔やまれます。
もっと文章に愛情をそそがないといけませんね。
もっと字を読む。
ネット小説は読んでたりしますけど、まだまだ修行が足りません。
なんだか今日は、今まで以上に上手く書けません。
これは自分への愛情も足りないからかもしれませんよ。
ならばと、スマホのカメラを起動しインカメラに。
映し出されたポンコツに、お前にどう愛情を注げばいいのか聞いてみました。
無言ですよ。
黙り決め込んでやがります。
なんとか言ったらどうなんだ!
とは言えません。
ゲシュタルト崩壊が始まってしまいます笑
今のところ、日々こうして書くことへは愛情を感じていません。
そのうち愛のこもった投稿を書けるようになるかもしれませんので、そのときは是非感想をお願いします。
愛情
やっぱこっちにしようかな…湧かない🥺しばし休業中です
《愛情》
自主的に車道側を歩く、電車の端の席を譲る、なるべく早く返信する、何気ない日常のこんな些細なことでもきっと愛情を伝えることは出来ると思う。
伝えられるうちに、伝えられなくなる前に、手遅れになる前に。
どんな形でもいい。少しづつでも。
伝えることが大事なんだ。