『恋物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
恋物語
私はチョコレートが好きだ。
苦かったり、
とびきり甘かったり、
いちごやホワイトや抹茶や…
色んな味があるのも魅力的。
つまり私はチョコレートが大好きだ!
「帰ろ」
そう言って私の隣を歩く彼は、彼氏ではない。
簡単に言えば家が隣の幼なじみだ。
そんな彼のことを私は小学4年生から思いを寄せている。
今年で高校2年生。もう好きなってから7年になるのだ。
…正直、幼なじみをやめたい。やめて彼女になりたい。
そう思って告白をするのも考えた。
けど、この関係が終わるのが嫌で、ずっと逃げてきた。
……でも、それも今日でやめよう。そう決意した。
「あのさ、」
そう切り出す私に、
「なあに」
と、聞く君はいつもよりも眩しく思えた。
「…私もうやめたい」
「え?なにを?」
「幼なじみ」
「え?なんで?どうしたの」
戸惑う彼に伝える、
「好きだから、幼なじみじゃなくて…」
彼女になりたい、そう言おうとした時、
なぜか、彼の腕の中にいた。
そして、彼は、
「俺も、」
「俺も好き」
信じられなかった。
「…泣くなよ」
そう言って、いつの間にか泣いていた私の頬を拭う。
「俺の彼女になってくれますか」
答えは決まってる。
「…はい」
そうして私たちの両片思いで、遠回りした恋物語は幕を下ろした。
まあ、終わったのは序章なのだけれど。
これからも彼とのストーリーを綴っていこうと思う。
まだまだ続くふたりの甘い恋物語。
Write By 凪瀬
第一章の現世では
突然の悲しい別離で
ハッピーエンドとは
なれなかったけれど
最終章の来世では
きっと
必ず
「めでたし めでたし」に
わたしの恋物語は
今はまだ
未完成
# 恋物語
恋物語
私にとっては、13年前に終わった。
家内と結婚した瞬間に終わった。
結婚まで、結構苦労した。
毎週プロポーズして、毎週断られる。
でも毎週デートする。
家内の気持ちがわからなかった。
今にして思えば、試されていたのかもしれない。
でも、私は前しか見ていなかった。
余計なことを考えつつも、前に押し出した。
そして、何とか結婚に繋げた。
あの修行は何だったのかと、たまに振り返る。
でも、結婚したから、あまり考えないようにする。
これが、私の直近の恋物語である。
やっと出会えた
もう嬉しくってしょうがない
でもこの恋は一度挫けてしまう
何故そう思うかって?
物語は必ず挫折が挟まってしまう
私が人生だと思っているこの世界は
他人が書いたただの文字列だった
お題『恋物語』
恋物語
君の白く透き通った肌に手を触れたいと思った。
君の熟れた桃の様な艶やかな唇に口付けをしたいと願った。
君の澄んだ琥珀の瞳に僕だけを映して欲しいと祈った。
君の亜麻色の指通りの良い長い髪に顔を埋め、君に愛を囁きたいと神へとすがった。
君の小さく愛らしい手を僕の手で覆いつくし、連れ去りたいと夢みた。
平民の僕には到底叶うことの無い、高嶺の花の君への恋物語。
自然と目で追ってしまうのは、いつからだろう。
同じ時間を共に過ごすと心が落ち着いた。
彼女の勤めるお店で修理をお願いする。その時に貰う請求書には、必ず優しい一言が添えられていた。その気遣いと思いやりが嬉しくて、思わず頬が緩む。
見ないフリした感情を見つめ直した。
立ち上がって天を仰ぐ。
さあ、始めよう。
俺の 物語を―――――
おわり
お題:恋物語
恋物語
そんなのない!
って言いたいけどさ、
ずっと一方的な恋してる人がいるんだ
今でも会いたい
何してるか知りたい
一方的だから自分だけの思い
でも、君への気持ちがいつでもあるんだ
もう何年前だろ、
諦めた時から人生消化試合?
そんぐらい今でも思い続けてる
君が好き
ほんとに君が好きなんだ
最初で最後なんだ
君には届かなかった僕の人生で一回だけのあなただけへの思い
今でも諦めきれない恋物語
明日が来るのが嫌だから、夜眠るのが嫌だから、夜中になるといつも散歩をした。
時々車が走っているくらいで、どの家にももう明かりはついていない。
こうしているうちに、あの木と木の隙間から、路地から、電柱の影から、コンクリートブロックの上から、何か到底人とは思えないような何かが現れて、ぱくっと私を食べてくれやしないかと思う。明日が来るのが嫌だから、夜眠るのが嫌だから。
前にも後ろにも進めない、上から叩きのめされて地面にめり込まされるような、なんだかそんな毎日が、もう繰り返されるのが嫌だったから。
もしもその怪物が現れたなら、少なくとも、明日が来るのが嬉しくなるかもしれない。生きててよかったと安堵するかもしれない。
だるだるのスウェットと、てろてろのTシャツ。お風呂上がりに乾かすのも諦めた髪の毛が、夜風に吹かれてなんとなくぼさぼさと乾かされていく。
行く宛もない。何も無い。なんとなく疲れている。終わったらいいなと思っている。
とぼとぼと歩いていく先、街頭が影を作って、その影が動いたような気がして。
まさかね、なんてほんの少しだけ期待して顔を上げた先に、大きな大きな黒い塊があった。
私の視界を埋め尽くして、夜の空の代わりみたいに。
ざあ、と葉っぱと葉っぱが擦れる音がして、風が吹いたんだなと思って、眼の前の黒が動くのを見守った。
毛が生えている。獣みたいだ。でも私の知る限り、ここは熊とかそんなんが出る地域じゃない。熊っぽい姿形もしていない。
一本一本が固くて太い毛。至近距離だけれども、獣らしい匂いはしなかった。
唸るような、呻くような、溜め息のような声が真上から降ってくる。目があった。美しい緑色の目だった。ゆっくりと、口らしいものが開かれていく。
「……えへ、」
思わず笑った。そいつの口の中は、別に牙も、舌もない。内臓らしい妙なてかりや、涎もない。
「えへ、えへへへへ……えへ………へへへ……」
高揚している。身体が熱い。ほっぺたが特に燃えるように熱い。
私の笑い声に、塊は動くのをやめた。ぴたりと静止したそれの口の、恐らく人間で言う唇の辺りに、私は手を添える。好奇心と、高揚する勢いのままに口の中をよくよく覗き込むように頭を突っ込めば、そいつはゆっくりと慎重に私から離れながら口を閉じた。
きゅう、と口を閉じたそいつが、少しだけ困惑したようにこちらを見ている気がした。緑色の目が、きょろんと私と、それから直ぐ側の路地を見比べる。
「……食べないの?」
きゅう、と今度は口がすぼんだ気がした。
しゅるしゅると音を立ててそいつは路地へ入っていく。私をじっと見つめたままだ。
「ねえ、明日も来て」
見つめ合ったまま。
「明日も来てよ、お願い」
思っていたよりも甘えたような声が出た。
「恋物語」(一行詩)
鉛筆で愛を語り出す 一枚二枚三枚
◆
字余りの恋物語に頭を垂れる
◆
ポストに落とす 薫風の恋物語の始まり
丑三つに聞こえてくるは恋念仏 燃えて焦がれて浄土へ渡る
真夜中/恋物語
恋物語
つまらない
どうせすぐにこんな関係は崩れるのに
あほらしい
(二次創作)(恋物語)
世界には必ず運命の人がいて、いつか出会うことができれば恋に落ち、結ばれ、幸せになれるなんて、一体誰が決めたのだろう。恋物語は千差万別で、作り物の世界ですらハッピーエンドとは限らないのに、なぜ幸せになると言い切れるのだろう。
(なんて、ちょっとヒロイックに考えすぎよね)
クレアはぴょん、と勢いを付けてベッドから起き上がった。
小さい頃、まだ元気だった祖父と共に過ごした牧場を忘れられなかったクレアは、一念発起して牧場主になった。幸いかな、大きな失敗もなく、いっぱしの牧場主と呼ばれる程にはなった。街の人々はみんないい人ばかりで、クレアと仲良くしてくれる。平穏で穏やかな日々がゆったりと重なっていく。
それでも、皆それぞれの人生があり、次のステージに進むこともある。まさに今日がそうで、クレアの脳裏には幸せそうな花嫁の笑顔がこびりついていた。
(ドクター、ちょっといいなって、思ってたんだけどな)
ドクターは、看護師のエリィと結婚した。クレアは彼とちょくちょく話していたし、思い切って冬の感謝祭にチョコを渡したこともあった。一度、星夜祭に呼ばれた時なんて、ガラにもなくドキドキしたものだ。
「ま、結婚とか恋愛とか?正直、私には縁遠いものだけど?」
大きくなった自宅に独り言がこだまする。仕事は軌道に乗り、人付き合いも悪くないのに、クレアはひとりぼっちだ。もしかしたらドクターが運命の人かも?なんて思ってたのに、そのささやかな期待も完全に打ち砕かれた。
(何よりも、そんなにショックを受けてない私がいる)
このまま恋の一つも知らず、独り身のまま生きていくのか。えも言われぬ寂しさを感じ、クレアは頭を横に振る。こんなセンチメンタルな気分を振り払うために、今日はもう寝てしまおう。何、明日になればまた、仕事がいっぱい待っているのだ。
普通に恋愛できたら良かった。美しい
恋物語
を作れたら。どれほど幸せでしょうか。私は諦めて一人で生きていくよ。できたら隣に親友である貴方がいてくれたら嬉しいのだけれど、どう?
恋を物語るとするなら
誰かと出会い、紆余曲折あって
結果どうなったかを言うに過ぎない
そこに本当の恋はない
恋とは二人が過ごしたすべての時間である
物語るとそれは失われてしまう
恋は物語れない
人生が一頭の牛だとしたら恋はシャトーブリアン。
理想像の投影・憧れの肥大化。恋は理解から遠い。
人は何かを知る前の状態には戻れない。
(好きな味付けの皿を取りなさい)
まだ帰らないでほしい、そんな気持ちが言葉に出てしまう。
職業柄、自分を偽るのは得意なはずだが……どうも彼女の前では冷静でいられない。
「すまない。だが、これは俺の本心だ」
費用だって出すし、必要な手続きも手伝う。少しでも楽しい時間を過ごしてほしいから。
「……ダメか?」
Title「傷心を貫く」
Theme「恋物語」
恋物語
私とあなた 手をつなぐ
私とあなた 見つめ合う
私とあなた 囁き合う
私とあなた 恋してる
「恋物語」
君と恋をした
沢山の思い出
食べきれないほどの
甘い言葉
見たことのない景色
聴いたことのない音
感じる身体
そんなことが
君との距離を
縮めて
君との距離を
作って…
何が何だか
わからないのが
恋なのだ
そんなことが集まって
物語になりました
誰にも話せない
君とぼくとの恋物語
「恋をする」
これがどういうことなのか私はまだ分からない。
自分の中である瞬間突然事件のように起こるもの?
私の友人達は、皆恋をしている。
恋人のために髪型を変えたり、体型管理をしたり、スケジュールを調整したり。若干引くぐらい恋に夢中になっているけれど、羨ましいぐらい毎日キラキラ輝いている。
私も恋をして、誰かのために努力をするとかそういう感覚を経験してみたい。キラキラ輝きたい。
でも恋って、したいと思ってするものではないような気もする。恋をしようとして誰かを好きになるということは、「恋に恋をする」ということなのでは?
じゃあ私はどうやって恋をしたらいいの?事件が起こるまで待たなきゃいけないのかな?
さあ、私はあと100年の間に恋をすることができるのでしょうか。