『忘れたくても忘れられない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
忘れたくても忘れられない
君の温かさ。
今でも鮮明に覚えてる。
君が好きだった時の思い出。
忘れたくても忘れられない
君との別れ方。
全世界を探しても君をもう見つけられないなんて
僕はまだ君を忘れる準備もしていないのに
─────『忘れたくても忘れられない』
あなたの優しい声
あなたの笑顔
あなたの綺麗な指
あなたはいつも優しかった
あなたと一緒にいたあの時
あなたと一緒にみたあの風景
あの時をいつまでも忘れない
もう会うことのできないあなたを
忘れたくても忘れられない…
あれは…中学3年の初詣
神社で合格祈願の参拝時
絵馬を書いた
かけようとした時
視力が悪いせいか?
かけ損なってカランコロン…
地面に落ちた
そして父は言った
あ…これで落ちたな
その父の一言が
忘れたくても忘れられない🥹
✴️183✴️忘れたくても忘れられない
忘れたくても忘れられない君の顔
今でもずっと頭から離れない
僕にとって世界一のとびきり明るい笑顔
見せてくれた
僕はまた恋に恋を重ねて
君を愛していたよ
君を失ってから
毎日君に会いたくて
君の笑顔を描き続けた
そうしたら僕は自然に笑顔になれて
悲しくて涙を流すんだ
忘れたくても忘れられない
私は写真立て
家族写真を抱いている
忘れたくても忘れられない
写真こそが私のすべて
なかの写真を替え
恋人や夫婦もいいけれど
忘れたくても忘れられない
記憶こそが人生だから
忘れたくても忘れられない
だから私が抱きしめたげる
"忘れたくても忘れられない"
もう忘れてしまいたいのに、
記憶にこべりついて離れない。
今はもう好きじゃない、
自分にそう言い聞かせている。
いつもあいつの笑顔が頭をよぎる。
本当は良くないってわかっているけど、
初恋の相手ってなんでこんなに忘れられないん
だろう。
たとえあいつがクズでも忘れられないのかな
その日は学校も休みだったので、家でスマホばっかり眺めていた。
気になる人や友達のSNSもニュースもウィキも眺め終わったので、どうすべと何となくYouTube見てた。
ぼんやりとおすすめをいくつか聞いたり見たりしているうちに、不思議なアーティストを見つけた。
サムネはなんだか暗いんだけど、写ってる人の格好が気になった。
着物みたいなものを着て、狐みたいな仮面を付けてる。
ちょっと気になってタップましたのが間違いだった。
音はなんだかDTMみたいで、あれ、和風じゃないんだ、と思った。サウンドもテクノっぼまいような。
そのリズムが独特だった。なんというか、心臓の鼓動と微妙に違うからか、クセになるような。
気付くとそのアーティストの曲ばっかり、気づいたら2時間位聴いていた。
お腹すいた。ご飯作ろう。
とキッチンに立ってもできた料理を食べてる時も一息入れている時も、気付くとあのリズムを思い出していた。
それから学校行っても友達と話していても部室でダベっておても、ふとした瞬間にあのリズムが甦るようになった。
それから何を見ても何処に行っても、思い出はあのリズムと共にある。
しまった。
忘れたくても忘れられない。
忘れたくても忘れられない
ピーピーピー
彼女が亡くなった。ある、寒い冬の出来事だった。
死因は交通事故。運転手の居眠り運転が原因だった。
今まで付き合った人とは違い、結婚まで話していた彼女で、彼女の事を考えるだけで幸せだった。
目を瞑るだけで蘇ってくる。
彼女の笑顔が、笑う姿が、どんな姿も。
でも、目を開けてしまうとそこには誰もいない。
彼女が亡くなってから、数十年がたった。
けれど、まだ、このキズは癒えていない。癒えることは無いだろう。
新しい人と付き合っても、すぐ彼女のことを思い出して別れてしまう。
“忘れたくても忘れられない”
だから、彼女の事を胸にしまって生きていこう。
忘れたくても忘れられない
(本稿を下書きとして保管)
2024.10.17 藍
「忘れたくても忘れられない」
いつもニコニコおばあちゃん
ボクがご飯をたべてるときに
お茶碗割って泣いてたときも
いつもニコニコおばあちゃん
となりの家のおばさんの
終わりの見えない世間話も
いつもニコニコおばあちゃん
ママが涙を浮かべては
刃物のような言葉を投げつけられても
だけど真夏の昼下がり
うっすら涙のおばあちゃん
ニュースを見ながら震えてた
不思議そうに見ていたボクに
おばあちゃんは言ったんだ
「誰でも忘れたくても忘れられない
自分がいるのよ」
忘れたくても忘れられない
忘れたいことの方が
自分の中に残ってしまっていると思う
忘れたいと思う度に
深く心に刻まれて
何度も確認して
忘れられない
忘れられないこと
忘れないこと
忘れてしまったこと
忘れたくないこと
全てをコントロールするのはとても難しいけど
どんな形であれ
きっと自分を形作る一部なんだと思う
窓から見える外の景色は今日も変わらない。
人々は忙しなく行き交い、その隣を遠慮なく車が走り抜ける。
二度と会うことのできないあの人もこうやって東京の道を歩いていたのだろうか。
店員が持ってきた珈琲の香りが程よく鼻腔をくすぐる。
一度で良いから二人で顔を突き合せて珈琲を飲みたかったな。
先に行くなんてずるい、私もきっと追い掛けるからね。
旅立ちの日にぴったりなジャズのBGMが今はとても嬉しい。
忘れるなんて、そんなこと絶対にさせるものか。
誰かの記憶に強烈に刻みつけてやる。
それが私の最初で最期の復讐。
忘れたくても忘れられない。それは過去に犯した過ちや、失敗である。多くの人を傷つけてしまった。過去の過ちは消えないし、清算できないが、今を生きることは出来る。失敗に恐怖する毎日だが、前へと進もう。
#2 「忘れたくても忘れられない」
日記
私には物心着く前から家族ぐるみの付き合いをしていた幼なじみがいた。仮に名前をkくんとしておこう。kくんとは幼稚園と小学校が同じで、クラスもずっと同じ腐れ縁だった。喧嘩はもちろん沢山していたが、それ以上にウマが合い、周りからはよく夫婦扱いをされていた。当時お互いに恋愛感情は全くなかった記憶だが、今となっては淡い初恋みたいなものも少し混ざってたのではないかと思う。いや、無いか。多分1番気が許せる大親友だった。
そんなkくんとはきっとこの先も何かと腐れ縁なんだと思っていたが、中学に上がる前、自然災害で地元を離れ、避難生活を余儀なくされた時期があった。避難生活が終わり、学校が始まるとそこにkくんの姿は無かった。kくんは避難先に定住することに決めたらしかった。先に言うと、彼とはそれきり一度も会ってないし、連絡をとってもいない。
あの頃の私は小学生で、まだ携帯も普及していなかった。しかも自然災害の影響で突然の別れだった為、当然住所などを知る術もなかった。今となれば、親は連絡先を知っていたのではないかと思うが、あの頃は親に聞いたら好きだと言ってるような気がしてそれは嫌で聞きたくなかったし、友人達の前で話題に出すのも然り。
まあ、口に出さないようにしてたおかげで年々kくんのことを考える時間は少なくなったのだが、完全に忘れる事は未だにできていない。年に数回は彼を思い出すことがある。声も顔もうろ覚えだし、最後の記憶が小学生だから、あの頃から顔つきも変われば声変わりで声も変わったんだろう。私の記憶に残る彼はもう居ないんだろうな。
未練がましい気がしてさっさと忘れたいのだが、多分、私はきっと、これからもずっと、kくんを忘れることは出来ないんだと思う。そう、確信している。
私の事よく知りもしない人から言われる言葉なんていいの。
私の事何にも知らないくせに、で済ませられるから。
でも、誰よりも私を知ってるあなたが、あなたがそれを言うんだ、って。たった一言で心を抉られてしまった。
どれだけ真摯に謝られても、放ってしまった言葉は戻らないし、私の感情も無かったことにはならない。
そんなの、あなたが私に与えてくれた数え切れないものの感謝の気持ちで覆ってしまえると思うのに、その思い出を脳裏に描くたび塗り潰されていってしまう。ただただ悲しい、という感情に。
怖くもなったの。
本当はずっとそう思ってたのかなって。
それでも、何を言葉にして、言葉にしないか、どう伝えるか、は選べる事だと思うから。私はあなたが、そこを見誤るような人じゃないと、勝手に信頼してしまっていた。
たった一度なんだから、たった一言なんだからって思うでしょ。
でも、刺さって抜けない棘みたいに、ずっとじくじく痛いの。
忘れたくても、忘れられないの。
忘れたくても忘れられない人なんて
1人しかいないなぁ、。
すごく会いたいなって思うけど
その先に後悔が待っている気がして。
あーあー、
だから今年もクリぼっち🎄🎅🏻🎄🤍
涙ぐむ彼女にフラッシュが1度だけ光る
大切な人を亡くしたと
その原因は自分にあると
そう自責の念に駆られてた彼女を撮影したのだ
『私が殺したのよ』
そう叫ぶ彼女を撮影した
周りは勿論驚いた
不謹慎にも程があるとカメラを持つ青年を小突いた
『これは撮らなきゃいけないものっすよ』
いつもなら満面の笑顔で言い訳をする彼の声が
あまりにもか細く震えてて
彼も彼なりに傷を負ったのを伝えている
それなりに故人の存在が大きかった
『あの人が生きていた事を』
『あの人が此処に居た事を』
『触れられるものとして遺すには』
『こうするしかないんすよ』
ぽつりぽつりと彼なりの理論を展開する
彼女の為に寄り添い、誰が悪いという訳では無いと
ただ慰めていた少女は言葉を詰まらせた
『今生きてる俺らは』
『泣いて後悔するよりやらなきゃいけない事がある』
『だから俺っちはこうした』
『俺っちにはこうするしかなかったっす』
前を向かなきゃいけない人が居る
自分と向き合わなきゃいけない人が居る
これから先の為に動かないといけない人が居る
その人達の努力や功績を出来る限り多く遺す必要がある
『アンタはホント…』
涙ぐみながら普段と変わらない行動をしようとする彼に悪態をつこうとした
でも言葉が浮かばない
不謹慎で最低で空気も読めない彼に
自分は…
『ありがとう』
一言零した
『ずっと言いたかったの』
『ありがとうって』
『簡単な一言を』
途切れ途切れに後悔を語る
どうしようも無い後悔
感謝の気持ちをいくら伝えても死人からは何も返ってこない
『ベルちゃんは不器用だからちょっと遅れちゃったんだよね』
『でもね、今からでも遅くないよ』
『久保さんはね、優しいからね、きっと見ていてくれるよ』
彼女よりも幼い少女が懸命に慰める
秋晴れの空のような水色の髪を梳く
大切な人達に沢山褒められた髪を
ただ優しく撫でてくれる人達が居る
『受け入れてくれてありがとう』
『助けてくれてありがとう』
『友達みたいに』
『家族みたいに』
『接してくれてありがとう』
今まで言えなかった感謝の言葉が流れ出す
堰き止めてた全てが決壊したように
涙と同じくらいに
『傍に居てくれてありがとう』
1つでも届いて欲しいと願いながら
〜あとがき〜
生きてる人が覚えていれば死は永遠であり彼はいつまでも家族であり友人であり仲間である
忘れたくても忘れられない
こんなことって、みんなあるよね
ふっと、思い出してしまうんよ
その度に気持ちがどーんと
落ちてしまう
うわぁ〜って、叫びたくなる
ねるねるねるねのラムネチップ
あの食感が
忘れたくても忘れられないのだ
「忘れたくても忘れられない」
「君は忘れたくても忘れられないことはあるか?」
蕎麦を啜り飲み込んだ先輩はまた遠い目をしている
「…先輩はあるんですね…?」
「ある。あれは数年前のことだ。前の仕事場の給湯室で
宇宙人が躍りながらお湯を沸かしていたところを見たんだ」
僕はカレーを掬う途中でスプーンを止めた。
「待って下さい?なんでオフィスビルの給湯室に宇宙人が居るんですか?」
「私に聞かれても私にもわからん。事務作業が長引いて午後1時過ぎぐらいに買ってきたカップラーメンに入れるお湯を沸かしに給湯室に入ったら、宇宙人が躍りながらお湯を沸かしていてな、一瞬何かの部屋と間違えて 給湯室から出たんだ。そもそもその給湯室は扉が無いから誰が居たとしたらすぐにわかるのだ。もう一度そっと見たら、やはり宇宙人が居て躍りながら、お湯が沸くのを待っていたんだ。」
「誰かが宇宙人の姿をして驚かそうとしてたとか?」
「私もそう思ってな、誰なのかと思って、布を引っ張ったんだが…」
先輩は苦虫やクサヤなどのモノを口にしたような表情になる。
「中身がシリコンとコンクリの中間みたいな感触で、人間の肌の感触じゃないんだ」
「シリコンとコンクリの中間?柔くて固い?こんにゃく?」
まるで謎解きのような?シリコンとコンクリの中間て?
「こんにゃくではない。とにかく人間の肌ではない感触があった」
「宇宙人て骨格あるんですよね?アメリカだかで宇宙人だと思われるモノが見付けたてネットニュースでそれらしき遺体の映像がありましたけど」
僕はスマホで該当する記事を検索しその記事を先輩に見せたが、先輩の表情はいつも以上にさっきの表情を更に固くしたような表情に。
「私はお昼をその場に落としたまま所属する部署に戻って、 同僚に一緒に確認して貰おうとしたんたが、給湯室に宇宙人が居るなんて誰も信じないと思い直して、 一度椅子に座って呼吸を整えたんだ」
「水の呼吸ですか?」
僕は呼吸と云う言葉に思わず某アニメの主人公の台詞を思い出してしまった。
「水の呼吸?」
先輩は少しはてなの表情をする。先輩はアニメを見ないので台詞のネタがわからない。
「なんでもないです。それでその後て…」
「その場にラーメンとサラダを落として来たのを取りに。まぁさすがに居ないだろうと。宇宙人が居た給湯室を使うのは気が引くから別の給湯室を使うことにしてラーメンとサラダを拾いに行ったんだ」
僕はごくりと喉を鳴らした。あ、話にではなく、水を飲んで。
「忍び足で給湯室に向かったんだが、落としたままのラーメンとサラダが無くて、もしかして通り掛かった誰かが給湯室に置いたのかと覗き込んだら…」
「覗き込んだら…?」
「宇宙人の野郎、私のラーメンとサラダに手を出していたんだ…!」
先輩は汁を飲み干した器をドン…じゃなくそっと置いた。
「足りなかったんですかね?」
「私のラーメンとサラダを食っていた。私の腹はすでに腹ペコ状態。
空腹状態。また買いに行く時間はもうない。無性に腹立ってな、
宇宙人の首を締めてやったぞ。食い物の怨みは恐ろしいぞと教えてやった」
「待って下さい?(2回目)宇宙人の首を締めたて…。」
僕の頭の中は若干混乱している。宇宙人の首を締めたて…?
先輩は、
「忘れたくても忘れられない」出来事だったと締めたのだった。