『心と心』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたが見せてくれない心のうちを、
私はいつも密かに探ろうとする。
そして私が隠した心の奥底を、
あなたはいつも土足で踏み荒らしていく。
お互いの心の距離を保てないから、
私達はすれ違っていることにさえ気づけない。
あなたの意思、あなたの願い。
あなたが心の中で描いていることを尊重できない私。
私の思い、私の期待。
私の心の中まで理解する気のないあなた。
でもそれでいい。
私たちはこうやって少しづつ離れていって、
いつか完全に見えなくなる時まで何も知らないままでいい。
体を求めたあの瞬間に、
心と心で繋がることを私たちは諦めたんだから。
『心と心』
いつもの通りに笑った。
はずだったんだけどな。
今日、仕事でモヤモヤすることがあって、ドス黒い感情が渦巻いて仕方がなかった。
それでも表面上は笑顔の仮面を付けて仕事をする。職場はそれで良かった。
家に帰ると、いつもの通りに恋人が胸に飛び込んでくる。その瞬間、心が軽くなるのが分かって俺は彼女を力いっぱい抱きしめてしまった。彼女の香りも欲しくて肩に顔を埋めるほどに。
力を抜いて彼女を見つめる。そして普段通りに笑った。自然に笑ったと思ったんだ……。
俺を見上げる彼女はひとつ微笑んで、俺を強く抱きしめてきた。さっき俺がしたくらいの強さで。
そのまま何も言わず彼女を抱きしめた。
多分、俺が凹んでいることに彼女は気がついてる。
でも俺が言葉に出さないから、彼女は聞くことをしない。俺が言葉にするのを待ってくれる。いや、話さなくても隣にいてくれる。
それは、心と心が繋がっている気がして愛しさが増した。
彼女と出会えて、本当に良かった。
おわり
二一〇、心と心
Alice, Alice.
Go away, go away.
You're a grown lady now.
But I still love you.
アリス、アリス
どこへでも行ってしまえ
お前はもう大人なのだから
それでもお前を愛しているよ
*
母はアリスの成人を見届け、その生涯を閉じた。
強い人であったけど、今思えば私たち姉妹の前での芝居だったのかもしれない。
子爵の父は愛人を作り、ありもしない罪を着せて身重の母を捨てた。だが幸いなことに、祖父母の元に身を寄せることができた。母もまた、名前を隠してこの悲劇を本に仕立て上げた。その後も貴族社会の光と闇を描き続け、市井の人々を味方に付けていた。
祖父母、そして母の残した莫大な遺産。これを二分し、余ったお金は旅行に使った。国中を渡り歩き、美味しいものを食べた。最後に訪れた海辺の町でひとしきり休んでから帰るつもりだった。しかし、オルニウス辺境伯がアリスに一目惚れしてから事態は急変。
彼女もオルニウス領の空気が良かったらしく、二人は婚約した。
「アハハ!その名前だけは呼ばれたくなかったなぁ。まぁいいや、アリスを幸せにしてくれるなら……それでいいよ」
あの子は強い。見た目こそ可憐な少女だが逞しさもあって、有象無象たちなら振り落とされるだろう。
「また会おうね、アリス。次会うとき、この国が知る形でなくなったとしても……」
『夜明けを目指して』
お題
心と心
君との接し方に困っていたここ最近、お互い何事もなかったかのような雰囲気に戻っていた。
私が先に帰る時、「気をつけてね」って言ってくれて、
素直に「またね」とか言えない私は、今日も「じゃーね」と一瞬だけ目を合わせた。
私知ってるよ。私が出て行く時、小さく手を振っていたこと。素直になれない私と君が、一瞬、心と心が近くなった瞬間だった。心につっかかりを感じていた私は、何もできず、ちらっと見て部屋を出て行くだけだった。
仲のいい友達や、自分の親や、自分の心と心が
繋がっているとは限らない
それでもやっぱり
相手を思う心は大切な事
〜心と心〜
心と心
目には見えないけどいつの間にか繋がってる
繋ごうと思ってなくても
繋がる瞬間ってどんなだろう
電流とか流れるのだろうか
その瞬間を見てみたい
【心と心】
好きだよと言うたびに
伝わらず跳ね返ってくるこの言葉は
形の無い姿に変えて
電子のカケラに作り変えて
きみがわかるモノで
きみが触れられるモノで
残しておくから
今は理解できなくて
必要のないその気持ちも
いつか寂しく感じた時に
どうかそばに置いておいて
2024-12-12
「心と心」
『会えなくても心で繋がってる』
『私たち通じ合ってるね』
よくある友情恋情の名言。
青春ストーリーの醍醐味。
なんでそれが多くの人に刺さるのか
それは、心と心で通じ合うのは不可能に近いから。
友達の悩みに気づけない
クラスメイトは私のことをどう思っているんだろう
彼氏の気持ちは本当に私に向いてるの?
妻の考えが理解できない
ペットの気持ちがわからない。
『ないものねだり』
人間の特性とも言えるこの現象。
理解できないから、
考えてもわからないから、
別の世界に委ねる。
理解できた人たちになりきって、
自分を満足させる。
本当にそれで満足?
理解できないならできないなりに、
話し合えばいい。
わからないなら語り合えばいい。
自分のアオハルは
自分の手で作り出す
今を生きる高校生から全世界の皆さんへ
心と心
目と目を閉じて
おやすみね。
end
心と心は果たして向き合えるのか。
例えば私が母に怒られたとする。理由は無視らしい。でも私は無視をしたつもりなんてない。そうなった時結果どちらも悪くないのではと思う。でも私は母が良く無視をする事を知っている。知っていると、私も無視されたら怒って良い。と言う考えにたどり着いた。だって母も怒るのだから。これを父に相談してみた。すると父は「無視してる気はないんじゃないか」「それよりお前謝れよ」と言ってきた。『おかしい何で私だけ?』とふと思った。でも我慢した。そのまま数日たち、父に怒られた。「なんで謝らないんだ?」と強く言われた。私は「そっか私が全部悪いんだんだ」と強く言ってみた。父は「そんな事1回も言ってないだろう」と言い、「理解力がない」と言い放った。そしてプチッと私の我慢の糸が切れた。そして自分を責めた。すると父は「普通にできないのか」「態度が悪い」と言い謝るように急かしてきた。ああ、分からない。 本当に分からない。教えてくれ『普通』とはなんなんだ。私は父の普通が分からない。母の『無視』も態度の悪さも分からない。そんな私はもう誰の心とも向き合えない。向き合える自信がない。だって分からないから。私がすべて悪いの?
少しは悪いって思ってる。思って謝ろうともしているけど母は謝ってくれないでしょ?そしたらなにも変わらないじゃない。理解できないまま。
心と心
同一個体に二つあるのか、別個体にそれぞれ一つずつあるのか。いずれにせよ、心とは、見た目は同じでも中身は違うのだ。
『心と心』
私には幼稚園の頃からの幼馴染がいる。
小中高一緒だった。
ずっとそばにいた。
しかし当然それぞれ夢は違う。
大学はそれぞれの夢を叶えるために別の大学に行った。
2人で一緒にいることが当たり前だったのでとても寂しい。
連絡先は知っているので会おうとすれば会えるが予定が合わないかもしれない。
なので2人でいる頻度が少なくなる。
また会えるだろうか。
それから数年後。
私は夢を叶え、上京してきた。
そして入社することができた。
あの人も夢を叶えただろうか。
あれから1回も会っていない。
元気にしているだろうか。
通勤途中そんな事を考えていた。
すると聞き覚えのある声がした。
振り返るとあの人がいた。
その顔を見た瞬間、涙が止まらなかった。
言葉が出ないまま、ただお互いに微笑んだ。
久しぶりだね。
離れていても心と心はつながっている。
だからこそ会うことができた。
常に誰かの真似をしていた。ていのいい言葉を並べて人の輪の中へ入り、深く干渉される前にいなくなる。『都合のいい人』扱いされたならお互い様だ。何があったって本当の私を知らないくせに、と心の中で悪態を吐けば大抵のことは水に流せた。悪口も称賛も全部『造り物』への言葉で、模倣すればするほど上手くなる『それ』は特別を作る必要もなく、また特別になり得もしなかった。
いつからだろう。軋んで鈍くなる歯車に気付かず、冷たく行き場のない感情が重い音を立てて積み上がっていったのは。見通しの悪い迷路をわざと選び彷徨い歩くような自傷行為。何でもないふりをして言い聞かせてきた軌跡は、何もかもがレプリカで出来ている。
本当の私ってなんだっけ。答えの出ない質問を頭の中で反芻する。傷つけられないよう殻に篭って大事に大事にしてきたはずの存在は殻が割れてしまえば中身は空っぽだった。好きなことも、嫌いなことも、やりたいことも、欲しいものも、全て真似たものでそこに『私』はいない。
偽物の心と本物の心がちぐはぐになり、ばらばらになって形を成さない。せめてミルクパズルのピースみたく一面真っ白なら綺麗だと言えたのに。墨汁を零したような黒い跡がこびりつく歪な欠片に落ち着く場所は無かった。誰かを頼ろうにも築いてきた関係は嘘偽りでしかなく、心の何処かで笑い者にしてきた自分にそんな資格はなかった。
#何でもないフリ #心と心
心とは
人間の感情、意志、理性。
【心と心】が繋がるときは、
感情を理解し合えるとき、意志が一致するとき。
また、気持ちを理解し合えること。
心があるからこそ、大切な人を愛せる、大切にできる。
心があるからこそ、悲しむ、喜ぶ。幸せを感じる。
私が一番好きな、心と心が繋がるときは、
みんなが喜び、悲しむ、みんなの【心】ひとつになるとき。
『心と心』
バッテリーはまだ大丈夫。問題は胸にあるエンジンが
イカれてきてしまった。
我々は人間をもして作られたロボット。
人間の臓器をも見た目そっくりに作られた。
ただ、我々はロボット。
そこらへんは我々が行きやすいように用途は少し違うが...
人間で言う目は望遠レンズ、胃はオイルの濾過装置、
そして心臓は全身のエネルギーを巡回させるエンジン。
現在私のエンジン部分が壊れてきたので人間が壊れた時に
通う病院を模したメンテナンスエリアに来た。
人間はここに心があり、ここが壊れてしまうと
生きていけないらしい。
人間はとても脆い...
それに仮に入れ替えることができても我々で言う
データが書き換えられてしまうことがあるらしい。
だから人間は消えてしまったのだろう...
こんなに素敵な機能や施設を作ったのにとても残念だ。
そんなことをメンテナンス技師に言うと
「我々には成せなかったであろう心があったからだ。
心があるおかげで誰かを救う病院なんかを作って
仲間のために脆い命を犠牲にしてきた。
良くも悪くも心があったからだ。」と返ってきた。
人間はとても儚い生き物。
我々は心を見習うべきか。
新しい疑問と一緒に心について新しくデータに追加した。
語り部シルヴァ
「心と心」
瞳と瞳
手と手
心と心
見つめ合うこと
ふれあうこと
感じとること
目に見えないものこそが だいじ
瞳と手が伝えてくれる こころのなか
伝えたいことを 受け取ること
とても難しかったり わからなかったり
でも 瞳の奥をみてごらん
手のひらの温かさと柔らかさを
感じ取ってごらん
そうすることで 心と心が つながる
そうすることが 心と心を 結びつける
心は目にはみえないけれど
伝えてくれる瞳と手があるね
たいせつな人の心を 受け取ること
心と心で
感じあうことが わかりあうことが
たいせつ。
紫翠
爪の先も見えない暗闇
辛くて苦し紛れに
差し出した心はイミテーション
動き出さない鼓動に
キミは困惑した顔を浮かべていたね
大丈夫だよ
怯えなくていい本当の「ココロ」は
もうキミの中にある
心と心
よわくても…エイエイ…
ボクが守る
キミを
コテっ
もしも心に実体があったなら
あなたの心と混ざっていたい
♯心と心
心と心の繋がりって目に見えないけど、
大切なことだよね。