『形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
来たる記念日にふと立ち止まり、振り返る。
愛しいもの、楽しいもの、辛いもの、後悔、その全てがごちゃ混ぜになって迫ってくる。
そのすべては俺を形作っているモノ。思い出を全部固めたら、俺という形になるんだ。
だけど、愛は。
手を伸ばしても掴めなくて、後ろを振り向いても前を向いても何も見えない。だって自分だけじゃどうにもならないことだから。
ほら、君も振り返って俺に手を伸ばしてる。俺はそれを必死に掴み包み込む。
形の無いそれを、俺は必死に抱き締める。
まるで君自身を抱き締めるかのように。
▼形の無いもの
愛は形がないから信用できない、言葉も約束も、明日には私を裏切るかもしれないものたち。
その点お金なんかは信用できる、あのコインも紙切れも、ずっと変わらずその数字分の価値を持つものたち。
でもどうしても信じているのは君との約束。
でもどうしても救われるのは君からの言葉。
だから人間ってこんなに不幸で、幸せなのかもね。
#形の無いもの
いつか私は死ぬ
その時に泣いてくれる人がいてほしい
死は人生の通知表ってよく言ったものだ。
その反面、誰にも泣いてほしくないとも思う
形の無くなった者を思って涙するなんて辛すぎるから
形の無いもの
目に見えず、手に取れない
言葉、愛情、友情、信頼。
形の無いものは、第六感までフル稼働
して感じ取る。
ときに誤解を生み、ときに形になる。
形の無い分、伝わった喜びは大きい。
形の無いものは苦手だ。
心も、夢も、愛も、全部。
見えない。触れない。
だから期待する。
だから不安になる。
振り回されてばかりだ。
掴めやしないのに。
/形の無いもの
「形の無いもの」
私の中に1本の樹が伸びている
一粒実が落ちた
熟れていない実
樹は朽ち果てる
私の中に1本の樹が伸びている
触れることはできない
私が育てた幻の樹
いつか熟した実を
あなたに食してほしい
#形の無いもの
目に見えない
愛 友情 絆
確信できると嬉しいけど
分からないと苦しくなる
貴方は私に色々なものをプレゼントしてくれた。
アクセサリー、服、お誕生日ケーキ、お花……
どれも1つ1つに思い出があって、全部大切。
でも、今までにくれたものの中で一番大切なものは、形は無いし目にも見えない。
それは、愛。
お題#8:形の無いもの
「形の無いものってなーんだ?」
「それはね、私にも解らない」
「愛?怒り?憎しみ?嬉しさ?」
「どれも正解だけど、どれも違うの」
_2023.9.24「形の無いもの」
君に心に触って欲しくて
だけどそれはきっと酷い痛みを伴って
同時に僕らを引き剥がす事と同様で
判っているよ、って呟いて
曖昧なままで君の側を守っている
違う 自分を守っている
目に見えない約束や時間を
数えきれないほど重ねては
その度に君しか見えなくなって
怖いからまた約束をして
終わらせるのが怖いから
見えないように目を閉じている
君の匂いの中で
形のないもの
金魚が死んだ。 夏祭りの金魚すくいでとった金魚だ。
赤い尾鰭がひらひら揺れているのがきれいで。
エサやりの時間以外にも、よく眺めていた。
朝起きたら、水槽の水面に腹を浮かべて死んでいた。
死んだってのに、赤い尾鰭がひらひら揺れていた。
すくっても動かず、ただの命の抜け殻だった。
小さな庭に埋めてやって、手を合わせた。
形のない、命というものに、少し触れた気がした。
前回の花咲いての続編?です。小さな庭くらいしか重なる部分がありません。(みけねこ)
生。愛情。信仰。空気。そぞろ。悲痛。怒り。決意。感情。言葉。自由。不安。苦肉。そぞろ。良縁。幸福。感情。行動。想い。愛。死。
それらはすべて、
▶形の無いもの #17
形の無いもの…でした。
自分自身さえ、分からない形になっていきました
人々に合わせて生きて、気付いた頃には形の無い物になりました。
形の無いもの、もしそれが実現するのであれば僕は真っ先にあの言葉を言うだろう。
「ねぇ健太郎さん、私の事好き?」彼女は上目使いをして僕に言った。
「あぁ、もちろん」
「世界で一番愛してる」
僕はそうやっていつものお決まりの言葉を発する。
そしていつも道理の嘘を吐く
彼女が帰ってくれば
「お帰り」と暖かいご飯を用意する。
彼女が寝る前には
「お休み」と甘い嘘のキスをする、
彼女が疲れたとでも言えば、どこからでもすっ飛んで会いに来たことだろう
かれこれうまくやっていたはずなのに、2週間前彼女に告げられた。
「もう、あなたとはやっていけない」って
「あなたに愛想をつかした」と僕はその言葉に酷く絶句した。
「あなたって冷たい人だったのね」
そう彼女は、別れに添えて去っていった。
無に言ったこっちゃない,
だって僕は愛された記憶も証拠も無いのだから
僕の親は里親だったし、友だちは少ししかいなかった。
だからといってメロスの友セリヌンティウスのような固い友情で結ばれた友は1人もいなかった。
悲劇のヒロインごっこをするなら「偽りの関係」と表してもいいくらいだった。
本当の愛なんてわからない、「愛してる」この言葉だけが本当の真実と言えるのか、
夜に遊び回る、若い女性と年の離れた男性
「愛してる」といいつつも、スマホばっかり眺めているあの人
薬指に永遠の愛の魔法を誓い、馴れ馴れしく女性の体を触る男。
愛何てどこにあるのだろうか?
その愛と言う基準はどうやって決めるのだろうか?
僕は路上にたたずむ黒猫のそばに駆け寄った。
「お前は、いつも1人なのか?」そう問うと
黒猫は不機嫌そうに喉をならした。
そしてニャーと甘える声で返事をした。
愛は計り知れない、それと同時に嘘かどうかがわからない。
僕は、雲一つもなければ星一つもないただ真っ黒な夜空を眺めながらため息を着いた
「愛を求めすぎていたのかもしれない」
そうやって今日もまた一人愛に餓えている人が増えていく、
形がないもの、それは1人1人が自由に形を変えられる。美しさが生まれると共に残酷さも生まれるのかもしれない。
多分きっとそれは''記憶''や''心''だと思う
記憶は形にすることが難しい
形にできても忘れてしまっては意味が無い
既に幼少期の記憶はほぼ無い
心なんか以ての外だ。
だから、形あるものより
大事にしなきゃいけないんだよ
【形無いもの】
形の無いもの
型どったら、ちゃんと目に見えるのかな。
君にも見えるのかな、わかってくれるかな。
愛、なんて形の無いもののためにハートという形を作って、それが愛だよ、って目に見えるようにしたんだ。わかるようにしたんだ。
でもね、結局のところよくわからないままなんだよ。愛という想いも、型どられたハートも、曖昧なままなんだ。
形のないもの。
まぁそう言われて、思い出すの物は人それぞれ違うのでしょうね。当たり前だけれど。私は、ネットの向こうにいる人だと思ったよ。ほんと。毎日毎日話して、毎日毎日一緒の時間を共有していると言うのに。
手を伸ばせば届く距離にいる感覚でいる、自分自身が少し怖くなる。
でも、でもそれくらい好きなの。ネット越しの恋愛なんて所詮、嘘偽りでしかないなんて、とっくに分かってる。相手だってきっと、本気で好きなんて微塵も思ってないんだろう。
気づいたらずっと、その人のプロフィール画面を上から下へとスクロールして。
何時間もグルグルと。
駅前で付きまとう、何処かのホストや風俗嬢よりもタチが悪いよ。堕としたのは、貴方でしょう?だったら、最後まで責任取ってよ笑
現像
記憶の中にあっても
ただの噂であっても
間違いであっても
間違いなくあっても
不確かであるという希少性に
若い時は気付かない
※形の無いもの
まだ
わたしたちは
入籍していない
恋人。
名字も
違う
けれど
住んでる家は
一緒になった。
夫婦
家族
という
形は
まだないけれど
少しずつ
それに
近づいてる
って
信じていいよね?
#形の無いもの
#95【形の無いもの】
目に見えないものに拘るのは
重いのか軽いのかもわからない
その形無いものを
心底大切にしたいと
どこかで願っているからなのかもしれない。
失くしても気付かずにいたくないから。
その肌触りを
どことなく感じていたいから。