『形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
そうして日々があなたとともにあるなかで、わたしの輪郭は曖昧なままではいられない。あなたによって研ぎ出された感情が、わたしによって名付けられた感情が、どうにかそこで立っていろとわたしたちに命じる。墓はこうしてかたちと役割を得る。かたちのないものがひとつずつすこしずつ墓の下に入る。埋めていく。墓標をなぞる。繰り返される殺戮にあなたが泣かなければいい。あなたも同じようにわたしに願っている。
安心して。わたしたちは知っている。
かたちのないものがひとつずつすこしずつ今日も生まれていく。いつの日か受ける報いが、どのようなかたちをしているのかをわたしたちはまだ名付けることはできないけれど、どうか安心して。安心して帰ろう。
なんでだろう…
なんでこんなに…
どうして形のないもの程、
見たくなって、欲しくなるのだろう…
形のないものの方が価値がある気がしちゃって
常に求めてしまう。
形のないもの
心、気持ち、思考、価値…
形なんて無いんだから
正解なんてないんだよなぁ。
囚われや思い込みってこわいな。
振り回されたら…ダメ。
皆、それぞれが自由だよ。
みんなそれぞれが正解だよ。
と言う気持ちになったら。
心広くなれた気がした。
だけども、私は
それを人に諭して癒やしを与えられるほど
の人間ではない。
私は多分、人生まだ1周目で
色んなことを学んでるから。
#形のないもの -32-
【58,お題:形の無いもの】
「けしやうものか ましやうものか 正体をあらはせ」
油断していた、いつもならすぐ逃げれたのに
シャラン......
「あ...ぁぁ...あぁ......」
「ふーん、人じゃない奴が紛れてるとは薄々感じていたけど...へえ、結構上手く化けるじゃん」
霊刀を腰に携えた男、短く切った短髪で顔に火傷の痕がある
スッと冷酷なまでに細められた目が、こちらをジィッと見下ろしていた
「さて、なんか遺言とかある?さっさと言ってもらえると助かるんだけど」
「ぁ...ぇあ」
「ほーら、喋れるだろ?早く言えよ祓うぞ?」
ビチチッと霊刀の雷が空気を裂く
戦ってもまず勝てないし、逃げるのも難しそうだ
「...じゃ、遺言は無しってことで、さっさと祓うから逃げんじゃねえぞ」
「まっ、待って!殺さないでくださいっ」
寸前でピタッと霊刀が止まる、一歩間違えば脳天をぶち抜かれていただろう
怖さで竦み上がる喉から、必死に絞り出した声はなんとか届いたらしい
「あ”ぁ?それみーんな言うんだけどさ、見逃したらお前ら人喰うじゃん」
「たっ食べません!誰も襲いません!だからッ」
「信用できねーな、こっちも守るもんがあんだよ
形もないような薄っぺらなお前らと、僕たちじゃあ比べられないの」
バチバチバチッ
「じゃ、そゆことでさよーなら」
ドシュッ!
数秒経過した、痛みはなかった
「...ッ...?」
「あぁ、でも...使えるもんは使った方がいいか」
ぽそっと呟いて、いきなり霊刀をしまいだす男
私のことはもういいのだろうか?さっきまでの殺意ももう感じられない
「お前何ができる?」
「え、......れ、霊力が他の霊より少し強いくらいかと...」
「ま十分かな、君僕と契約して」
「はい?」
「分かりやすく言おうか、お前今日から僕の奴隷ね」
右の手の指を噛み、血の垂れた人差し指で額をトンと突かれた
そのとたん、バチっと視界が弾け目の前が真っ暗になる
「一方的な契約じゃ、君の力が生かされない...まいっか、後で上書きしよう」
ざりり、と地面をなぞる音
しばらくすると、パチッと電気が付くように視界が戻った
心なしか、以前よりくっきり色づいている気がする
「ようこそ」
人間の世界へ
形のないもの
Water
水…ハードなもの
ソフトなもの
浄化されたもの
などなど
水でも色々ある
形のないもの
流れて
行き着く場所も様々
…
不確かなの…
「形の無いもの」
私はマカロニサラダの妖精
何の秀でたものもない、
むしろ全てにおいて不器用な大学生
今日のバイト中、私の腕に蚊がとまった
普段なら容赦なく叩いているが、
今年はあまり蚊を見なかったなーと思い、
そのまま血を吸わせた
夏中、私の周りに姿を見せなかった蚊が、
暑さに負けず、私の血を吸いに来たことに
何故か感動した
自分でもよく分からん
こういう形の無いものの感動を伝えるのは難しい
自分でも具体的に何に感動したのか分からない
バイト中で疲れて頭がおかしかったのかもしれないし
蚊を久しぶりに見て何故か嬉しかったのかもしれない
だけど、その後の痒みも
今日はそんなに嫌だと思わなかった
形のない感情
マリオネットの渡しにはらいらない
でも温かい気持ちになったから
さまざまな気持ちは
目に見えない
感情も目には見えない
どう伝えるか
どう形にするか
人はみな考える
気持ちや感情自体は
形がないけれど
伝わっていく
形がないからこそ
すれ違いもするけれど
それはそれで
いいものだと思う
(2023.09.24/形の無いもの)
形の無いもの
「形の無いものってなんだと思う?笑」
「えー、難いんだがwwけどまぁ感情みたいなやつなんじゃね?」「おぉそーくるか。笑」「逆にどーくんだよw」
「いやそれな?笑」
こんな会話をして楽しい気持ちになるのは、形が無いからいつか終わるんだよね。悲しいなぁー笑
好きな物や、
好みは人それぞれ。
目的があると
視覚に入ってくるものも
素早く見つけてしまう。
目的がなく
何となく、
ぶらぶらしていると
いろいろな物が
視覚に飛び込んでくる。
いずれも
気に入りそうなもの、
気にったもの、
見つけると、
ワクワクしたり、
嬉しかったり。
自己を満足すると言う
最終目的を達成させるために
手に入れた形のある物質的なもの。
見つけた、瞬間の
ワクワク感は
長く続くとは限らない。
また、
ワクワクを求めてしまう。
そんなことを
繰り返し、
ほんとは何を求めているのかな?
本当は
癒されたいのかも、
それを求めて、
日頃の疲れた心が求めるものは
ワクワクやドキドキ、
時には穏やかに癒してくれる
大自然のマイナスイオンだったり。
全て
形の無いもの。
私を癒してくれる
空間造りも
大切だよね。
それは目に見えず、触ることも出来ないもの。
でも、確かに受け取ったもの。
両親から。祖父母から。おまえから。
だから、オレもそれを返したい。
オレには、作れないと思っていたもの。
だけど、最近は不恰好だけど作れるようになったんだ。
今日も、この一粒の光を、おまえに捧げる。
形のない、仮初の姿。
それは、ハリスの仮の姿である、人に造られた、少年型のオートマタ。
青い瞳の、金髪の顔は、片方が欠けて落ちている。
その目で見つめられると、人形師のアニーですら、どこか寒気を催すような、鳥肌に襲われるのだった。
それはなにも、ハリスが美しすぎるからではない。
どこか、欠陥品のような、未完成の美しさ。
退廃の美。
そう、虚ろわぬ影のような、不確かな美を彼の姿に見るのだ。
「ハリス、発声してみて……」
「……あ」
「どう? 苦しくない?」
「苦しくはないよ、ただ、この身体は少し……、人に畏怖を、与えるだろう?」
「作りかけの、素体だったの。あなたなら、似合うんじゃないかと思って」
「ありがとう。素晴らしい出来だ」
ハリスは、アニーに優しく抱擁をした。
細い腕が、まるで人間のような皮膚の弾力性で、彼女を包み込む。
そうして、彼女はそれに、どこか違和感を抱きながらも、切なげに頷くのだった。
ハリスは、一つだけ嘘をついた。
「素晴らしい出来だ」と。
これは、人間の作ったものではない。
確かに、アニーは歴代最高の人形師だ。
だが、この素体を作ったのは、アニーではない。
悪魔ではないかと、ハリスは訝しんでいた。
形の無いもの
それは見えないし
触れることもできない
けれど
確かに存在して
誰かと誰かを結びつける力がある
私が思いつく形の無いもの
それは「声」かな
友情、愛、努力、幸福、孤独、痛み……
不可視なものは、人間が生きる上で大きな役割を担っているような気がする。
形が無いからこそ、目に見えないからこそ、そこにあるはずなのに目を向けることが難しい。
本当に存在するのかと不安になる。
それでも、僕らは形無きものを信じて生きていくのだろう。
これからもずっと。
〝形の無いもの〟
形があって
手にとって
体感できるもの
でも
それすら
エネルギーが
凝縮されて
できているもの
現実だと思い込める
それほどの映像を
創り出している
それが君
本来の君のすごさが
伝わるといいな
〜形のないもの〜
形の無いものをあげる僕と
形のあるものをくれる君
形の無いものしかあげられないけど
人一倍君のことを思ってる
形のあるものばかりくれる君は
形ばかり置いていってしまう
この形はどうしようか
形の無いもの。
愛してるの言葉。
愛してるにはたくさんの意味がある。
好きという意味やごめんという意味が。
つかみたい。つかみたい。つかみたい。
あのつかめそうでつかめない
遠いあの夢。
いつかとどくその日まで
諦めない。
愛ってなんだろね
恋人ってなんだろね
僕にはそんな関係性がない
だけど、一つ分かる
形はいずれ変わる
形の無いもの
愛ってなんだろう?って思い調べるとそこには形の無いものって1番上に出てきた。愛って形の無いものなんだね。
#形の無いもの
【形の無いもの】
形の無いものの方が心に響く時がある
人はすぐ形で表そうとして、
また形で与えられる事を望む
でも、形だけの優しさや愛よりも
形の無い幸せってあると思う。
私は形だけを信じるのではなく、
形の無い幸せを信じられる人でありたい。