『形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
形のないもの
目につかないものには形があってもないのと同じ。
形がなくても言葉にすれば大抵のものには形がついてしまう。
結局“もの”って形があるかどうかすらあいまいなんだなぁ。
形がないから
形にして残しておきたいのよ
ここに確かにあったんだって
少しでも覚えていたいの
────お題『形のないもの』
形のないもの
表現力や言葉の一つ一つでその物の価値と印象を決める
きっと日常的に誰かを形のない物で表現している
あることに 感動を覚える
それは 発見
見えない空間に 何かを感じる
それは つながり
それは 愛
声なき声に 声をきく
それは
___約束
つづきのわからない子守唄を
延々と繰り返している
海の骸に溺れるように
木漏れ日の殻に縋るように
降り零れるまま、あの頃を享受している
うまくいかなくて落ち込んでいる時
あなたの言葉を聞けば
まるで魔法のように
新鮮な空気をいっぱい吸い込んで
沈んだ気持ちと一緒に吹き飛んでいく
その言葉は何年経っても色褪せない
私にとって欠かせないもの
#形の無いもの
#お笑い
- 形の無いもの -
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形のないものは忘れてしまうことが多い。
けど印象に残ったり、忘れたくないものは
絶対に忘れることは無い。
そんな形の無い思い出を1度は作ってみたい。
2022. 09.25.
いつか命は消える_
それと同じように自分の大切なものは大切にしていたとしても
気づいたら消えてしまうこともある。
だから人は大切なものを失わないように
丁重に扱ったり、愛想笑いをほど通したり
嘘偽りを作るものだ。
全ては「嫌われないように_」
嫌われたくないから、1人になりたくないから
自分が好きな物、言いたいこと、やりたいこと、
友達にも家族にさえ隠して隠して隠し通す。
そうしたら嫌われたりなんかしないと思うから。
ひとりじゃない、味方はいると思いたいから。
だって大切なものは
水が流れるように形のないものになりやすいから。
全ては1人にならないためにやること___________。
【形のないもの】
051【形の無いもの】2022.09.25
師匠が香の煙にむかってなにか低く唱えると、煙はゆうるりとたなびき、うずを巻き、香炉の形になった。
まさしく、いましもこの燻煙がたちのぼっている香炉と、全くおなじ形に。
「わかりますか。《形なきもの》は、このように操ります」
私は、その《形なきもの》が形をなした香炉を両手で持ち上げてみた。ずっしりと、重みが両手に伝わってきた。
「水は方円の器に従う、といいます。それと同様に《形なきもの》も、我らが念じた形に従い、形をなします」
と、師匠がまたなにか唱えた。するとどうだろう。さっきまで精巧な細工の香炉だったものが、きゅうに、子どもの落書きのような不細工な形に変わった。
「!?」
あまりの不細工さに、かえって私は目を奪われ、じっと顔を近づけて凝視してしまった。
「もしかして、あえて、下手くそな図画を、念じられたのですか」
「そうですよ」
師匠はにっこりしながら、こんどは香炉を壁の掛け軸と同じ形に変じた。私の手の中で突然のびひろがってひらひらしだしたそれを、私はあわてて受けとめなおした。
「これは、……辛天頌の掛け軸……」
落款を確かめて、私は絶句した。辛天頌は我が国最高峰の画家だ。それを、師匠は……。
「筆で形を写し取れるものは、すべて、《形なきもの》に模倣させることができます。春華、あなたにもできます」
そして、師匠は硯を取り寄せ、みてごらんなさい、とでもいうようにさらさらと、絵を描きはじめた。
「我が国は、書画を能くすることを国是とし、文化により国を建てることをうたっていますが、それは表向きのたてまえです」
くだんの辛天頌と瓜二つの牡丹図が師匠の筆の下であっという間に写し取られていく。
「本来の目的は、卓抜した写生能力を持つ者を育成し、その者に《形なきもの》を操らせることにあります」
ひとつ目の牡丹が描きあがった。辛天頌の真骨頂とされる生気、画中に生けるが如き、と評される生気までもが写し取られた、それはそれは見事な牡丹であった。
「あなたが画試及第を目指して描画の鍛錬をし実際に五次にわたる試験を突破した目的は、画家として立身出世し、一族に安泰をもたらせること、だったはずです。だけど、それはあなたの目的」
師匠は二つ目の牡丹を描きさしたまま筆を止めた。
「国家は画家を必要としていません。必要なのは、《形なきもの》に満足な形を与えられる術者です」
私は、その牡丹の続きを描き足すよう指示され筆を運んだが、できなかった。形はたしかに、版木を刷ったようにそっくりそのまま描き写すことができたが、筆勢まで真似ることは、到底不可能であった。本物の牡丹を剣ですぱっと断ったものに、くたびれた造花を継ぎ足したような、不格好な花の絵が、そこにはあった。
祖母の家は
土でもあり
水とも言えて
また
葉の落ちる場所でもあった
浅い付き合いの中でふと気づく時がある
何となくこの人とは気が合うのだろうと
そして多分、相手も
そんな気がしてるんじゃないかと
根拠のない自信に支えられた
ただただストレートな感覚
理由はなく説明もできない
慎重に選んだ言葉をさらに抑えて伝え合い
長めに距離を保ったままで
淡いやり取りはつづく
壊さないように、外さないように
それぞれがビビりまくりながら
もどかしい糸の上でバランスを取って
見えない底の方で通じ合う
細かな編み目をつなげ
失速寸前のスピードで
ようやく広がりだす内気な世界
心に響く言葉。
いい物も悪い物もある。
悪い物はとがっていて簡単に心を刺すことが出来る。
だけどいい物は形がなく掴みにくい。
いつか掴めたらいいな。
『形が無いもの』
形の無いものは、
目に見えない…
だから、貴方が愛しているのか
分からないんです…
貴方がどういう感情を持っているのか分からない
わたしは
どう生きればいいのか
形のないものをかき集めて
見えない愛を形成する。
だから、いつまでたっても
満たされない。
形のあるものはいつか壊れる。
どこかで聞いたことのある言葉だけど
形のないものにも同じことが言える。
時間は失うし、愛は壊れるし、信頼は損なわれる。
要はあなたが何を大事にしたいか。
形のないもの。
心。人間関係。愛。友情。
心がイライラしてたとき、「あなたのことを思ってる」という言葉が信じられなくて、「じゃあ、証拠を見せろ」と跳ね返した。
形のないもの。
見えないものを見せろ、と言ったって、そんなことは不可能。
それくらい心が荒れていたあの頃。
水って形があるのかなあ。
と彼がつぶやく。
あるでしょ。
と彼女は答える。
でも、コップに入ればコップの形になるし、手で掬えば手の形になるし、海に流れれば海の形になるよ。
わたしだってあなたに抱かれれば、あなたの形になるよ。からだもこころも。そのときちゃんとあるんだってわかる。人もほとんど水だから。
ほとんど水のふたりは、そんなことを話しながら、手を繋いだ。
形のないもの・・・・
なんだろう。空気?
私たちに必要不可欠。
姿はないのに、すごく必要。
生きて行くために君たちは必要なんだ。
もしもそれがなくなると人間はどうなるんだろう・・・
形の無いもの
これまでに様々な人間達が書いた絵や本や音楽などは多々ある。
けれど、人間が減っていき文明が廃れていった世界となった場合はどうなると思う。
文明が自然に飲み込まれていくとこだろう。
コンピューターなどの電機機器も使えず、本はボロボロと崩れていってしまう。
まるで形の無いものと化したようだ。
そんな、ひとりぼっちな世界をボーっと眺めていたら、夢から覚めた。
僕は思った。
夢を見ていることこそが形の無い何かでは…と。
どんなに想い続けても実りはしない
それでも愛する事をやめられない
『形のないもの』