『幸せに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「君が幸せでいてくれるなら、それでいいんだ」
彼は穏やかな笑みをたたえてそう言った。あまりにも優しく言うものだから、こちらまで泣きそうになる。
そっと彼に手を伸ばした。彼は泣き出しそうに笑いながら、俺の手をふわりと握る。
「でも、もし、俺のわがままを1つだけいってもいいなら」
彼は俺の手を離して、暖かな手のひらを俺の頬にくっつけた。
「いつか、幸せだって、君の口から聞かせて」
幸せに
焼きたてのトーストとコーヒーの香りと君の鼻歌。
幸せに何か例があるのならば教えてくれっと言われたら、僕の場合はこの香りと鼻歌だと答えるだろう。
日々家
幸せにしあわせにシアワセニ
に。
に、だ。
幸せ、に願いを託す音。
幸せで、のことをまず考える。幸せで、なら、現状幸せである状態が続くよう欲することも指す。幸せであるように、あり続けるように。しかし、これが幸せに、となるとまず、これから先の話なのだ。今の有様への言及ではない。
幸せかどうかはわからない、何が待っているかわからない。
そういう未知の時をさす。
に。
ただわたしは、わたし以外の誰か、何か、環境についてか、ただ時間についてなのか、幸せであってほしいと願う、という宣言。
今がどうあれ、この瞬間より後のいずれかのとき、幸せであってほしい、欲を張るならその幸せを継続していてほしい、という意見。
願いは欲望でもある。
自らは努力はせずただ欲すること。
願いはいいわけでもある。
どうにかするつもりもない後ろめたさを糊塗するためのもの。
願いは、もちろん、おしつけでもある。
その対象の意見はどうあれ、わたしの思いが実現するように。
に。
わたしのこの気持ちがどうか報われますように!
に!
幸せに
「はぁ〜。今日の配信も良かったなぁ〜♡」
そう呟きながら、たった今終わった配信内容を振り返っていた。
「この人は喋りも上手いし、ゲームも上手!なんと言っても、///声がマジで好き///!」
なんて言いながら、ベットの上で悶絶していた。
私は彼が1桁いや、0人の時に偶然見つけて、推しにしてしまった。
いやぁ、我ながらかなり変わっていると思う。
普段の私ならすぐに飽きてしまうので長続きはしないが、今回は5年くらい続けて見ている。
ふと、部屋の時計に目をやると夜中の3時になっていた。
「やば!明日早いんだった!」
なんて言いながらベットに入り眠りについた。
あれから3日後に、彼が『大事なお知らせ』という題をあげていた。
なんだろうと思いながら動画を開いた。
動画には顔は出ていないが、実写動画だった。
(実写動画?今までやってきたことないよね?)
なんて思いながら視聴していると、画面の向こうの彼は口を開いて言った。私が想像もつかないことを言った。
『実は俺この日を持って......
辞めることにしました......。』
(え?なんで?今まで頑張ってきたよね?)
何てことを思いながら、視聴を続けました。
彼曰く、これから先大切な人と人生を歩んでいくため、動画活動を辞めるという事だ。
私は持っていたスマホの電源を消し、ベットに身を沈めた。
「そうだよね......。彼にだって大切な人と一緒に人生を歩む権利はある。彼にだって守りたい人がいるから......辞める時がある。それが知らない内にやって来ただけ......。」
なんて言いながら自分を慰めていると、大粒の涙か溢れてきた。止めようにも止まらず、涙は私の意思と関係無く溢れてきていた。
やっとの思いで涙を止めると、私はスマホを手に取り、彼の動画を消し登録も解除した。
「何時までも、うじうじしてられないよね!
彼が一番だって思っていた私とは、今日でお別れだ!今は彼が幸せになる事を願おう!」と言い自分の頬を両手で叩き、自分の好きなことに打ち込もうと思い、ノートを取り出し前回の続きの小説を書き始めた。
-今まで動画を見てくれてありがとう!
正直動画を辞める事は心苦しいけど、ここまで応援してくれた、みんなの思いはずっと届いてる!
最初は視聴率が伸びなかったり、アンチばかりだった、だけど、皆の暖かいコメントのおかげでここまで来れた。俺はここで辞めるけど、皆は自分の好きな事を辞めないで、全力でやって欲しい!
長くなったけど、今までほんとにありがとう!-
私は推しの最期の声を聞く事は2度と無いだろう。
皆んなみんな
幸せになれればいいのに
幸せに
幸せになってほしい
幸せになりたい
でもたぶん
この星で生まれて
しかも絶滅してない
生きものなんだから
無理なんだろうなぁ
特に人間なんかはさ、
無駄に知恵あるし
やんなっちゃうね
「幸せに」
幸せってなんだろう
例えば
疲れてお風呂入ったら
あー幸せと思うし
美味しい料理食べたら
幸せ!と思うし
暖かいお布団にはいったら
幸せ〜ともなる
ひとりでも幸せって感じられるけれど
複数人と共有できたらもっと幸せ!
だからこの小説を読んでいる人に届いて欲しい
いつもありがとう
キミも幸せに!
「かずくん、私ね、ネモフィラの花が好きなの」
このカフェおすすめの紅茶を飲みながら、恋人の百合子が何気なく呟く。
「そうなんだ。初めて聞いたな、なんで好きなの?」
「花の見た目も大好きなんだけどね、ネモフィラの花言葉が一番好きなの」
「花言葉?」
「そう。ネモフィラの花言葉はね、『あなたを許します』なんだって」
「なんというか…優しい花言葉だな」
あの青い花にそんな意味があったとは。考えた奴はかなりのロマンチストだな。
「うん、優しいよね。でも、私はとても身勝手で、傲慢で、一方的な宣言のようにも思うの。許されたくない人達には、死刑宣告と同じよ」
「そこまで言うか」
百合子の口から普段は聞くことのないきつい言葉の羅列に面食らう。
「だからねかずくん、私、あなたにネモフィラを贈るわ」
「え?」
「自分に言い聞かせたい部分もあるのだけれど、私はもう、あなたを忘れて幸せになりたいの」
「えっ、どう言う意味だよそれ!」
これまで仲良くやってきたつもりだ。百合子のことも大事にしてきたし、来月プロポーズもするつもりだった。
一体なぜ。
「端的に言うとね、別れたいのよ、かずくんと」
「だからなんで!」
「私ね、今は星川百合子って名前だけど、お母さんが再婚するまでは『白波百合子』って名前だったの」
「白波…まさか…」
嘘だ。嘘だ。そんなはずがない。あいつにきょうだいはいなかったはずだ。
「そのまさかよ。あなたが小学生の時にいじめて自殺にまで追い込んだ、白波勇人の妹が私なの。私は小さい頃身体が弱くて、ほとんど学校に来ていなかったから、妹がいることを知らない人も多かったみたいね」
「そんな…嘘だ…なんで…」
勇人は俺と、俺の友達で確かにいじめていて、ある日の朝、勇人が自殺したのを知った。
勇人の両親は、俺を責めなかった。ただただ、もう関わってこないでくれ、そう言って涙を流していた。
人を殺してしまったという恐怖と罪悪感で頭がおかしくなりそうだったあの日々の感覚が蘇り、身体が震える。
「嘘でもなんでもないわ。最初は兄を殺したあなたに復讐しようと思ったわ。私自身と、亡くなった私の両親のためにもね。でも、あなたは今まで会った誰よりも優しくて、まっすぐ私に愛情を注いでくれて…私、どうしていいかわからなくなってしまったの。あなたに死んで欲しいと願えるほど、あなたのことを嫌いじゃなくなってしまったのよ。だから、あなたを許して、私の心からあなたの存在を消して、あなたと離れて、兄が最期に私に望んだとおり、なんの憂いもなく幸せになりたいと思ったの。ネモフィラの花を贈るのは、今の私にできるあなたへのささやかな復讐よ」
ぼろぼろと大粒の涙を流しながら語る百合子が、ネモフィラの花のしおりを俺に渡してきた。
力の入らない手で、俺はそれを静かに受け取った。
「あなたが消えない事実に苦しむたび、私が花言葉のとおりあなたをもう許し、忘れていることを知るといいわ。『今は』優しいあなたにとって、責めてくれる人がもうどこにもいないと知るのは何より辛いんじゃないかしら」
「…」
「何も言わないのね。もういいわ。私はあなたに言い残すことはないし、この街も出る。さようなら」
カタン、と椅子を動かして、百合子が立ち上がり去っていく。
俺に百合子を追う資格はない。項垂れ、百合子の残したしおりを眺める。
ふとしおりを裏返すと、百合子の綺麗な文字があった。
「どうかあなたも幸せにーーー」
俺は大人になって初めて、大声をあげて泣いた。
テーマ『幸せに』
『幸せに』
ある吹雪の日、君は笑っていたね
苦手な冬の外に出て私に付き合ってくれた
景色が悪くても寒くても君の苦笑いはいつも綺麗
「連れ出してくれてありがとう」
そう言った君の姿に惚れてしまった私
引っ越した君にまた会えたら
暖かい焚き火のように笑ってあげる
スマホでピッとお手軽に。
コンビニのお菓子を好きなだけ。
さあ、飲み物も手にとって。
憂鬱な明日から逃げて、さ。
朝までの、ほんのひと時。
良かったら君も一緒に言わないか。
乾杯の言葉だよ。この夜に華を添えよう。
つかの間の
「幸せに」
推しのあなたへ
あなたがのぞむなら
素敵なパートナーを見つけて
幸せになってね
あなたがのぞむなら
結婚なんて形じゃなくてもいいから
好きなものに囲まれて
幸せになってね
あなたがのぞむなら
なんでもしてあげたい
推し続けたいから
幸せに
君は今、幸せですか?
そうだよね。皆、毎日を生きるのに必死で
幸せかどうかなんて考える暇もなくて
そんなこと聞かれても困るかもしれないね
僕は、君に幸せでいてほしいから
君の幸せが僕の幸せだから
いつだって、君のそばで祈るんだ
幸せに、幸せに、幸せに
君が幸せにありますように
君の愛する者たちが幸せにありますように
僕の愛する者たちを幸せにするために
何よりも僕自身が幸せにありますように
幸せに
お幸せに
って言葉ってちょっと他人事のような
突き放すような言葉に聞こえて
あんまり好きじゃないかな
幸せになる
って言葉って今は幸せじゃない
と言っているように聞こえて
これもまたあんまり好きじゃない
に、って言葉が後ろにくると
線を引く、距離を取る、そんなニュアンスが
あるのかもしれないな。
幸せ
それだけで充分に伝わる
満たされる、表現できる
もっと言えば、
モノゴト、起こるスベテは
シンプルに表現できて
シンプルが1番わかりやすい
幸せになって欲しい
これからの貴方たちの歩む人生が幸せでありますように……
#幸せに
結婚して幸せになるのが一番
一度くらいはどこかで耳にしたことありませんか?
結婚したから幸せなんじゃなく
その時幸せだから皆な結婚するんだよ
これ以上の幸せなんか望まない
ただ、貴方と笑って、泣いて、
そんな日常が送れる事を願ってる。
貴方と幸せに過ごせる事を願ってるんだ。
幸せに
幸せになるためのなんとかって本、いっぱい出てます。内容が似通っているのもあれば、真逆のことを言ってるのもあって。
いい歳して自己顕示欲の権化で、承認欲求が満載な上に自己肯定感は激低という性悪要素フル装備の私はそれらを貪るように読みまくったのですが、答えは得られず。
結局、どうしたらいいの?と本を閉じました。
そして、遅ればせながら私なりに出した結論は、
幸せになるための近道って結局自分で、「好きと感じたものを増やしていく」のが簡単確実、というものでした。
私で例えるなら、
好きなミュージシャン達の音楽、ライブ、
好きなアーティストの絵、マンガ、
体を整えるジム通い、ストレッチ
ウォーキング
そしてなにより推し活!!
こんなにあるんです。
私に幸せになるための本は必要ない、かも、です。
あ、頭を良くするための本は必要ですけどね。
これまじで。
end
幸せに。
幸せになれてるかな?
今日は
少し寂しい事が
あった。
いつも幸せに
してくれるのは
やっぱりゆうだな。
幸せに
幸せになってやる
いい女になって幸せ掴んでやる
私を選ばなかった男どもを見返してやる
周りからしたら馬鹿に見えるかもしれない
ダサいとも思われるかもしれない
でも、強くなって綺麗になって
絶対見返してやる!
彼氏ができても、1人のままでも
めっちゃいい女であり続けて、ずっと自分を磨き続けるもん!
いい女になって、私なりに幸せになる!
これが今の私の大きな1つの目標!!
「幸せになって、ってこんなに言われたこと、今までなかったなぁ」
卒業式を終えて、誰もいなくなった教室で2人。感傷に浸っていたら、ふとそんな言葉が聞こえてきた。
やたら大人びて見える穏やかな笑みを浮かべながら、後輩たちに貰った花束や色紙、プレゼントを見つめる顔があった。
「お前が思うよりもたくさんに想ってもらってたみたいやなぁ」
「せやなぁ」
口ではそんなことを言いつつも、明日以降、今後会うことはおそらくほぼないだろう後輩や級友たちを頭に浮かべ、湧き上がる優越感に浸る。
こいつがこれから先、幸せに過ごす姿を見れるのは、自分だけだ。
ふと湧いた感情に、自分にそんな独占欲があったのか、と驚く。
「俺のこと、幸せにしたってや」
独占欲に気づいたのか否か、こちらを見て微笑む男に、当然やろ、と返した。
【お題:幸せに】
幸せに
あなたの前で何度も死ぬフリしてごめん。
ほんとは死ぬ気なんてなかったの。
もう死ぬから!なんて言ってリスカしてさ。
そうすれば、ずっと一緒にいられると思ったの。
でももうそんな顔見たくないから、今度こそ終わらせるね。今度は助からない方法を選ぶよ。喜んでくれるといいなぁ。
ありがとう。あなたのおかげで、楽しいと思えるときもあったよ。安心して?あなたのいないとこで死ぬからさ。
じゃあね。どうか、幸せに。