『平穏な日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世の中は、今色々な国の戦力が拮抗している状態にある。その中でも、平穏な日々を暮らす一家があった。その家族の内容はこうだ。
父 外交官
母 専業主婦
娘 殺し屋
息子 情報屋
この家族は、拮抗した世の中を生き抜いている。己の持つ力のみで。周りのことなど露知らず、暮らしている。この世の何処かで。
平穏とは
変わったことが起こらず、おだやかなさま。
つまらない
今日はいつものように朝起きて、朝食を食べ、家を出た。
いつものように空は不機嫌で、私は舌打ちをした。
すると空は目ざとく私にだけ雨を振らし、ついでに雷で脅しをかけてきた。
それは卑怯だって
むっと空を見上げると、あいつはにやりとしたり顔で太陽を覗かせてきた。
強風が背中から吹く。早くしねえとバスに間に合わねえぞと言っている。上から目線でムカつくな。
私はひたつく制服を気にも止めず、目の前の坂を猛ダッシュする。
頂上につこうとした途端、急な暴風にあおられる。
おまっ!まぁじでさーもお!いつもだるいって!!
ケラケラケラと光の反射が辺りに飛び散った。
こいつ私で遊んでやがる。ピクピクっと目元が痙攣した。はあっとため息をこぼしもう一度坂を登ると今度は背中を押された。最初からそうしとけよな。
頂上から見る景色は虹がかけられていて、私は思わず口元が緩んだ。
ご機嫌取りかよ
空は穏やかに雲を流していた。さらっと頬を撫でる風は感じのいい清涼感だった。
私は下り坂を駆けて、いつものようにバスに遅れた。
.平穏な日常
平穏な日々とはあって当たり前のものなのだと、そう信じて疑わなかった。そうではないと理解したのは、奇しくもあの地獄を体感してからだ。
彼奴は私から全てを奪っていった。家も、家族も、友人も、温もりも、それら全てを等しく消し去ったのだ。
普段の穏やかさを忘れたように狂い、うつくしいマリンブルーを真っ黒く焦がしながらこちらに躍り掛かる姿は、瞼の裏に鮮明に残っている。
十数年経った今となっては、家族や友人との会話も、あれだけ睨み合っていた上司とのいざこざですら遠い記憶の向こうで、ひどく懐かしい。
あそこから得られたものも少なくないが、如何せん失ったものが多すぎた。
私は未だに海に近づけないままでいるのに、世界は刻一刻と進んでいく。私は焦る。一人だけ世界のどこかに置いていかれているみたいで寂しくて、さらに焦ってミスをして……。そんなことを繰り返しながら日々を乗り過ごしている。
この胸の穴がいつ塞がるのか私にはわからない。そもそも塞がるかどうかすら怪しい。
だけど。
それでも私は、あの日常を──あの日常に限りなく近い幸福を目指して明日も生きていくのだろう。
それが残された私にできる、唯一の鎮魂歌だと思うから。
▶平穏な日常 #65
いつしか送れなくなったよね
今はただ
恐怖に怯えるだけ
悲しいね
カレを持ってしてでも
変えられなかった
まだ遅くないと言われても
無理な気しかしない
なのに頑張れるなんて
私にはできない
今すぐ死んでしまいたいのに
泣いて阻止されて
私どうしたら良いの?
もう何もできない
一度生んだ大きな失敗を
償うなんて無理だ
さぁ
私の国にもおいで
安楽死よ
#平穏な日常
何も無い
退屈な
変わり映えのない
そんな時の流れがやたらに
愛おしいと感じられることに
歳を重ねて気がついた
停まっているようで動いている
見えないけどそこにあるもの
日常という奇跡
何も無いことに感謝できれば
退屈な時間の中に
小さな発見ができたなら
熱く闇雲に駆け抜け翻弄された
あの激しい時代(きせつ)さえ
この退屈な日常への延長線
私たちを包む
満たされてる何もない時間
起きる
学校
帰る
ご飯食べる
ゆっくり過ごす
寝る
この繰り返しがずっとずっと続けばいいのに…
「平穏な日常」
手紙を書く。
ごはんを食べる。
温かい寝床で、優しい夢を見る。
凪いだ心を守り、誰かの平穏無事を祈る。
荒んだ精神を奮い、あなたへの言葉を紡ぐ。
平穏な日常を支える全ての人にありがとう
生きていてくれてありがとう
平穏な日常
私のクラスは朝からずっと賑やかだ。それが日常。
隣の席の子は暗くてジメジメしてる。でもそれも私にとっては日常。
クラスの子がこの子をいじめるのも日常。
私にはなんの害もない。平和ってこういうことなんだと思う。
そんなある日、隣の席がずっと空くようになった。
いじめっ子たちが獲物を狙ってる。
(あ、目合った。)
お願い早く来て。私の平穏な日常を壊さないで。
そう毎朝思うのが私の日常となった。
享受するのは簡単だ。続けることは難しい。
No.13 平穏な日常
平穏な日常
平穏だった日々を懐かしく思う。
平穏とは言えない日々が
いつまで続くのかと思う。
それでも、平穏とは言えない日々を
懐かしく思うときが来ると
過去の日常となると願いたい。
そして、平穏な日常のなかに
一緒に居たい。
平穏な日常
日々、色々な出来事がある。
その出来事の一つ一つをよく見ると、平穏さがある。
例えば、家の隙間に入っていく猫。
畑に咲く菜の花。
空に描く飛行機雲。
どれも日常の一部。
思い返せば、気づかぬうちに平穏な日常を生きていたのかもしれない。
日々の忙しさに埋もれて。
もっとそんな平穏な日常を探したい。
恋って素敵
全てがキラキラ輝いて見えて
世界が素晴らしいものに思える
繋いだ手の大きさにもときめいて
その包容力に安心して
そっと彼の腕に頭を寄せた
ずっとこの平穏な日常が続くと思っていたのに
「そいつ誰だよ」
私を睨んでそう言ったのは
私の息子
隣には主人と娘も居た
サァっと血の気が引く
慌てて彼と離れて言い訳をするけれど
息子は罵声を浴びせ続け
私の話を聞いてくれない
主人と娘はその間黙ったまま私を睨み続け
最後に離婚届だけを投げる様に渡して去っていった
ずっとあの平穏な日常が続くと思っていたのに
私の家族に壊された
本当に?
平穏だと思っていたのは私だけだったのかもしれない
壊したのは私だったのかもしれない
そう思える様になったのは
全てを失った後だった
平穏な日常を壊したのはーー
【平穏な日常】
多分、私はこの変わりない日常に飽きていたのだと思う。
それと同時に、この変わり映えのない日常が好きだった。
友達と遊んで、たくさん喋って。
家族と喧嘩して、仲直りして。
好きな人を見つけて、フラれて。
失って気づくのは、日常がどれだけ大切だったか、どれだけ愛していたか。
でも、好きだった日常は、本当は愛していた家族は、どれだけ願えど戻っては来ない。
空気にさらされればいつかは割れるシャボン玉の様に。
いつかは壊れる運命だったのかもしれない。
私はこの運命に抗う術を持ってない。
神殺しだとか、本当はするつもりはない。
神を殺したいとも思ってない。
だけれど、、
自分の能力を恨んだ事ならある。
これで、この能力のおかげで、どれだけの人の心を不安にさせ、良心を追い詰めたか。
私は私を否定している。
変わることはないだろう。
ーーーー
1952年、イギリスの山岳地帯付近の村。
そこで私は生まれた。
他のところより発展が少し遅いこの村は、まだ魔女狩りの概念が根強く残っていた。
そんな中、私は金髪とブロンドの両親から黒髪黒目で産まれてきてしまったのだ。
親には気持ちが悪いと罵られた。
村のみんなは私を魔女だと決めつけ、私を殺そうとした。
両親は気に病んでしまい、先に森の中で頭を撃ち合って自死した。
妹と私は訳もわからず逃げていた。
迫り来る銃声、怒声。
結果的に妹と私は捕まってしまい、妹は苦しまない様ギロチン刑、私は焼死させようということになった。
家族が死んでしまい、私は生きる気力を失っていた。
家族の最後の言葉は
"お前を産んでしまったから、、"
"お姉ちゃん、私はお姉ちゃんの妹だよ。"
だった。
嗚呼。失って気づくのは、家族の大切さでもあり、私がどれだけ守られ支えられて来たか。
もう誰も、私を知る人はいないだろう。
だって、、
私が殺してしまったから。
気がついたら、目の前は血の海だった。
さよなら。私の平穏な日常。
#107「平穏」
突然だが、平穏とは如何なるものだろう。
僕のような一般人にとっての平穏は、至って普通の生活を営むことなのだろうが、大富豪にとっての平穏は、僕らより多くの金を散らすことかも知れない。
何を以てして平穏と言うのか、その定義は人に依るから、多種多様、人の数だけの平穏が存在する。
大富豪が平穏な日常を望んでも、僕らにとってのそれは贅沢にさえなり得る。僕らが平穏な日常を望んでも、大富豪にとってのそれは困窮そのものにさえなり得る。
お題:平穏な日常
平穏な日常……。
平穏な日常など、感じた覚えはない。
人生を台無しにしてくれた、あのゲス女のせいで。
人の思いを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
平穏な日常
平穏な日常とは、なんの心配ごともなく、なんの変わったこともなく、穏やかな暮らしを送ること。一見理想的な生活のようにも感じるが、私はあまり魅力を感じない。心配事があるからこそ、それを解決できたとき、一時的にでも忘れられたときがより嬉しく感じる。また、心配している瞬間とは、人間だけが持つと言われる「感情」というものを思い切り感じることのできる瞬間である。感情は人間の魅力である。負の感情を感じられることは、ある意味素晴らしいことである。
人それぞれかもしれないが、私には、平穏とは受ける刺激が少なく、つまらないものに感じる。様々なことに挑戦し続け、何か達成して喜んだり失敗をして悩んだりすることこそが充実した人生に思える。そういった日々では、自分自身が得られる経験も大きいだろう。
それは、酷く尊いもの。
だからこそ、今この時
君と過ごせる、この幸せな時間を
大切にしたいと、そう思ったんだ。
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不安は、常に付き纏うもの。
それが、本当の意味で解消されない限り
心の平穏は、訪れる事など無いのかもしれない。
#平穏な日々
237作目
【227,お題:平穏な日常】
平穏な日常を求めて戦争という非日常へ身を投じる
平和を求めて争いを起こす、平穏な日常が血と肉と涙でできた
土台の上に立っているなんて、なんとも言えない罪悪感
でもそんなことを考えて生きる余裕もないから
自分のことじゃないから、やっぱり非日常な感じがして
みんな忘れかけて生きている、生き抜くことが大変で
みんな一番大事なことを忘れてる
平穏な日々が、1番の幸せだと思う。
当たり前が続くだけで、世界で1番の幸せ者だ。
でも現状に不満を抱けるのもまた、幸せだと私は思う。
‐平穏な日常‐
♯7