『平穏な日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
きみがとなりで楽しそうに笑っている
そういうことなのだと、
いまごろ気づく。
大事なことほど素通りしがちである。
彼女
夢の中で、僕は彼女と出会った。
彼女の名はシャーリー。
すごく綺麗で元気な子だ。
僕が眠れば、彼女は必ず夢の世界でスタンバイしている。それが何より嬉しかった。
僕はシャーリーと何度も旅をした。
旅をやめることは怖かった。
シャーリーは僕が夢を見ていることを知らない。
触れ合い、愛を感じているこの現状は、現実だとしか思えないからだ。
シャーリーはとても優しかった。
話をしているとき、時間を忘れさせてくれる。
シャーリーはお菓子が好きだった。
僕に手作りのお菓子をくれた。
でも、僕は怖かった。
この世界は現実じゃない。
こう伝えたら、彼女はどうなってしまうんだろう。
すべてが崩れてしまうのだろうか。
それだけは避けたかった。
シャーリーのそばにずっといたかった。
でも、ある日僕は言ってしまった。
「この世界は僕の夢なんだ」と。
シャーリーは驚かなかった。
いつものように笑っていて、その日はいつもと何も変わらなかった。
僕はほっとして、彼女に愛を告げると、シャーリーはとうとう泣き出した。
そして、夢の世界が終わろうとしたその時、彼女は自分の部屋に帰っていった。
間もなく、彼女の部屋から銃声がした。
そしてそれ以降、僕はシャーリーに会ってない。
私は今かな楽しく過ごせるのが平穏な日常かなって思ったよ
「平穏な日常」は、切に求めてやまないものだ。
大切な人の生活はそのようなものであってほしいと願うし、自分の生活もそうでありたいと思う。
過去、どのようなことがあったのかということにかかわらず、それは今と未来で手に入れられるものだと信じたい。
過去にとらわれ、過去に支配されることを受け入れてしまうなら、それは非活動的であるゆえに楽かもしれないが、幸せで平穏な日常というものは手に入らない。
過去に打ち勝つ必要はない。過去に苛まれながらも、幸せを手にしている人はいる。そのような人を、人は軽蔑しないだろう。それに、自分でも憧れを抱くだろう。
時折不死身のように過去がよみがえり、今を蝕むような感覚になったとしても、そのような人への憧れは死なないだろう。
今、窓の外で小鳥が鳴いている。雀のような小さな鳥だ。
こういう小鳥たちは、今を生きるのに必死だろう。小鳥たちのフィールドには、鳶やカラスのような天敵もいるのだから。
でも、危険なフィールドに生きていながらも、こんなにも幸せそうに鳴くのはなぜだろう。
そういう姿に、人間は近づくことはできるだろうか?
日々の常、か、常の日々、か。
日々の常をたいせつにしたいが、どうしても常の日々に押し流されてしまう。
立ち止まれるのは、何かの瞬間だけ。
書く、ことは、もしかしたら、その瞬間に、錨を下ろすようなものなのかもしれない。
朝が来て
おはようと言ったら
おはようと言ってくれる相手がいて
水道の蛇口をひねると
水が出て
電気がつく
ガスがつく
道を歩ける
人は学校へ会社へ店へ買い物へ
当たり前のこの景色
だけど当たり前じゃない
そんな当たり前だと思っている日常こそが
真の幸せなんだ。
お題
平穏な日常
平穏な日常のところどころに現れる
暗黙知
わたしはそれを上手に捉えきれずに
ときおり誰かをいらだたせる
言わなくていいこと
言ってるけれど意味のないこと
無言も前置きも私には難しくて
すべて本当のことだけで言葉運びができればいいのにと思ってしまう
みんなが軽やかに運んでいる言葉を
私は古い王の墓を造るための石のように受け取って
だだ立ち尽くしている
#平穏な日常
【平穏な日常】
平穏な日常・・・それを退屈だ!最も刺激がほしい!
そう思うことあるかもしれないがそれは平穏な、平和な日常しか知らないからだ。
本当に大切なものは失ったときにしか分からない・・・
自分がこの世に生を授かって16年。
ごく普通のありふれた高校生として,
平穏な日常を生き続けてきた。
今日もいつもと同じような時間を過ごし,
いつもと同じような退屈に気を倦ませていた。
「平穏な日常が幸せなんて誰が決めたんだよ。」
毎日が同じような日々で
まるで誰かに操られているような
こんなつまらない日々にサヨナラをしよう。
楽しくて幸せな平穏な日常を見つけに行こう。
─────『平穏な日常』
―平穏な日常―
雨風凌げる暖かい家
当たり前に食べられる健康的な食事
何があっても私の傍にいてくる家族
私を信じて歩みを共にしてくれる同士たち
思うままに行動できる自由な時間
自分以外の誰かのことを考えられる余裕
それらが半永久的に約束された平穏な日常
飴細工で作った愛と平和に包まれて生きる
その外なんて存在を知るだけ
今日が来た
朝はバイトに行き
昼は勉強をし
夜は遊ぶ
そんな当たり前の日々
平穏で代わり映えのしない
穏やかで愉快な毎日に感謝を
平穏な日常を送るために必要なもの。
歯磨きセット。
自分に合った枕。
いつも飲んでいる薬。
他にもたくさんあるけど、
これらは身体の健康のために大事なもの。
じゃあ、心の健康のために必要なものは、
何だろうな?
私たちは自分自身や、
何処かで出会う誰かにとっても大事であろうそれを。
生きていく中で関わる人たちを、
何より自分自身を、なるべく傷つけないように。
この世界で共生していけるように。
出来る限り楽しく生きられるように。
人生は最大にして最高の暇つぶしであると
誰かが言っていた。
せっかくである。
面白い暇つぶしが出来るよう、
大事なものを掴めるよう。大事にできるよう。
のらりくらりと歩みながらも、
考えて動いて生きていきたいものだ。
「平穏な日常」
平穏な日常ってなんだろうね、、
その時々によって平穏の感じ方や思
っていたものが不確定なのは仕方の
ないことなのかな
平穏な日常
あなたに出逢ってから
平穏な日常と縁がない
毎日ジェットコースターに
乗っている気分だわ
#平穏な日常
僕は平穏な日常が欲しかった
誰とも争わないで済む平穏な日常。
でもみんな僕が嫌いだから必ずどこに行っても、摩擦が生じる、
きっと僕がいない世界がみんなにとっての平穏ななんだろう。
出来れれば僕にも欲しかった
誰とも争わないで穏やかに安心して暮らせる日常
僕も欲しかった。
給料日を約1週間後に控えた頃合いに、その元物書き乙女は己の資金繰りに関するロードマップの策定を要求される事態となった。
理由は明白であった。かつての二次創作仲間、昔同じ娯楽作品の尊さを語り合い、美しさを共有した同志、最近職場の先輩云々の話題が増えた彼女を、秘密の会合――焼肉屋の個室で肉を焼いて酒をあおる神聖な儀式――に、少々誘い過ぎたのである。
それから最近のプチプライス業界における、趣味のアクセサリー製作に流用可能なネイルシートの、新作発表がエグ過ぎた。
和風デザインである。モダンシリーズである。
おまけに歯車風パーツを土台に、大きなビーズを据えて、チェスの飾り駒モチーフを製作するアイデアを習得してしまったのがいけない。
おお、大それたチリツモよ、私を彩る創作欲求よ。汝の名は材料費であり、"ちょっと幸せ"なWhat Can I Doである。
要するに彼女は今月、資産を趣味と交際費に分配し過ぎたのだ。
(mimeに出してる子たち、値上げする?)
財布と、バーコード決済アプリのチャージ額と、預金の残高を確認する。
一切ソーシャルゲームに課金せず、酒を飲まずプチプライスショップでの散財も我慢し、交際費を500円未満に抑えれば、預金通帳に手を付けず、給料日前を通過できる試算である。
その苦行を自分自身が許せるだろうか。
(でも今の額だから買ってくれてる、って絶対あるよ。どうする?)
登録しているハンドメイドマーケットからの収入が増えれば、生活にはもう少し余裕が出る。
値上げの決断は固定客を逃さぬだろうか。
(わぁ。今月、ここに来て、不穏)
平穏な日常が、金銭の不足により揺れて、今まさに一部瓦解しようとしている。
「……」
心の平穏って、安定したお金の上に成り立ってるんだね。元物書き乙女は小さなため息をひとつ吐き、懐の冷え込みを再認識して、
「心の健康の方が大事」
防災用非常食の名目で備蓄しているポテトチップスの袋を開けた。
「んん……魂にしみる……」
朝、目が覚める。
見慣れた景色が広がっている。
周りに流されても、羨ましさで嫉妬しても、
何とか自分は生きる。
必死になって、もがきながら。
日中を過ごす。
夜、目を閉じる。
真っ暗な景色が広がっている。
そしてまた自分は、目を覚ます――
平凡だけど、そんなことが当たり前にできるって、幸せだと思う。
〜平穏な日常〜
平穏な日常を暮らしてることに、私たちは、神様に感謝しよう。
平穏な日常を頂き、神様ありがとう。
大切に暮らそう。
平穏な日常
死ぬしかないだろうなと思う
私にとっての平穏って
頭のオカシイ親を持つと平穏なんてものはない
平穏な日常を過ごして思うんだ
こんな日常が突然未曾有の危機に晒され
当たり前だったものが
刺激的に変わっていき
退屈だった自分の世界を
壊してくれないかと
ふと自分の中に思い浮かぶ
きっと自分が選んできた道が
少しでも違うものなら
今の自分とは違う世界線で
また違う日常を送っているのではないだろうか
日々の選択が
今の自分を作り上げ
この世界を過ごしているんだと
そんな壮大な理屈を考え
そうやって平穏な日常に
自分なりの刺激を与え
また今日もこの日常に戻っていくのだ