届かぬ想い』の作文集

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届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/15/2024, 1:24:30 PM

思いを手紙に乗せて、なんて善く言ったものか。
実際には、文字だけじゃあ想いのひとつも伝わらない。
あなたのラインなんて知らないから、何度ペンを手に取ったことか。何度下駄箱を開けたことか。
それでもやっぱりこたえてくれない。

今日もあなたは教卓に立っている。
紙飛行機でも飛ばしてみようか。

4/15/2024, 1:23:36 PM

同じ習い事の時
帰り道でたまたま会った時
修学旅行で一緒に回った時
学校祭のダンスでペアになった時
卒業式の時

伝えるチャンスは何度もあったはずなのに

4/15/2024, 1:22:30 PM

私は知ってる。
身を裂くようにして強く強く願ったとしても、その想いが届くことは無いって。
半身を失ったかのような痛みにどんなに涙しても、叶うはずのない願いがあるということも。
泣いても喚いても叫んでも、それこそ喉が裂けて血が吹き出したとしても、聞こえない声があるのだと。

知っているのは、私だけ。

4/15/2024, 1:19:37 PM

届かぬ想い



もう君は、
私を見てはくれないだろう。
良かれと思ってした事で、
私は、君を怒らせてしまった。

でも、君と喧嘩をしたって、
直ぐに仲直り出来るだろうと、
高を括っていた。

でも、君は。
私を赦しては、くれなかった。
言い訳をするチャンスさえ、
与えてはくれなかった。

今でも。
私は、今でも君を見詰めているのに、
君は、私と目を合わせてくれない。
もう二度と、触れる事も、笑い合う事も、
言葉を交わす事さえ、出来ないのだと、
胸の痛みに堪え、君の背中を見送る。

届かぬ想い。
恐らく…永遠に。
それでも、私は。
君の事を、ずっとずっと愛してる。

4/15/2024, 1:18:34 PM

題 届かぬ想い

どうせ私の想いは届かない。
届くわけないんだ。

だって・・・

「席につけ〜!」

教室に入って来た担任の先生をこっそり盗み見る私。
いつもと同じくカッコいい。

この学校で一番人気がある先生。
面白いし、優しいし、生徒に平等だ。

だからこそ、望みなんてない。
生徒が先生に告白したなんてウワサは聞くけど、全部ダメだったらしい。

そりゃ、未成年に手を出したら先生逮捕されちゃうし、そんなことしないって分かってる。
でも、この気持ちは止められないんだ。

どうしたらいいんだろう・・・。
見ていられたらいいと思ってる。
でも、最近、告白した子達の気持ちも分かるんだ。

もう苦しくて、どうにかしたくて、想いを告げて終わりにしたいって。
そう思ってしまうほど、先生が好きだ。

「おい。高田」

私がボーッとしていると、名前を呼ばれる。
先生がこちらを見つめていた。

「は、はいっ!!」

私は慌てて返事をする。

「高田は国語教科係だろ?ちょっと手伝ってくれるか?」

「はい」

私は起立して、先生の後に続く。
先生の担当の国語教科係も、凄い人気で、執念のジャンケンで勝ち取った地位だ。

「どうした?さっきは、眠かったのか?」

私がボーッとしていたことを言ってくれている。先生って優しい。本当に生徒をよく見てる。
こうして、細かく声をかけてくれるから好きになっちゃうんじゃないか、と理不尽な怒りも湧いてくる。

「いえ、ちょっと考え事を」

「そっか、今の時期っていろいろ悩みあるよな」

「先生も・・・悩みあるんですか?」

私はふと、質問してみたくて尋ねた。
先生も悩むことあるのかなって。

「ああ、実はな、先生、今度結婚することになったんだけど、結婚式のことで相手と結構意見が違ってな。難しいんだなって思ってるよ」

「あっ・・・」

私は一言発したまま、固まってしまう。け、結婚?結婚って言った?

「せ、先生が結婚するの?」

間違いであってほしいと、確認すると、先生は嬉しそうに頷いた。

「ああ。ついにかな。大分待たせたからなぁ」

「そう、なんですか・・・」

私はそれから20分ほど、記憶が飛んでしまっていた。

何を言ったんだろう。それから、教室に戻って、先生がみんなに結婚することを話していた。

私はどこか遠くでそれを聞いていた。

先生を好きだった女子達からの悲鳴が上がる。


言えばよかったのかな?好きって。
そしたら私は気が済んだのかな?
振られてそれで、諦めて、今祝福できてた?

分からない。
でも、さっき結婚のことを話す先生の顔が見たこともないくらい幸せそうだった。
ショックなのと同時に、そんなに幸せそうな顔を出来るような相手で良かった、と思ったんだ。

その相手は私じゃなかったけど、その気持ちを一瞬でも持てたから、きっと今は無理でも先生のこと祝福できる。

私は泣きそうになる顔をパシパシと軽く叩きながら、自分に何度も言い聞かせていた。

4/15/2024, 1:17:05 PM

手のひらに骨の硬さを感じつつ尻尾の先で通じ合いたい


届かぬ想い

4/15/2024, 1:15:16 PM

相手に気持ちを伝える事は本当に難しい。
言葉を選ぶのが最初だけれど、多すぎても、少なすぎても伝わらない。
届かぬ想いに頭を悩ませ心を痛める。
それがどんな案件であっても、どんな結果になっても、やはりそこから学び得る事は大きい…
勇気を出して、素直になって、優しい気持ちで自分の心を届けよう。
あの時、言えば良かった…と悔いがないように…


届かぬ想い②

高校生の時、大好きだったT君。
机の並びが前後、真横と2年間同じクラスにもなれば大接近もあった。
けれど、好きすぎて…大好きすぎて一言も喋りかけられずに終わった…
彼は、私が居た事すら覚えてないだろう。
あの時、勇気を出して喋りかけたなら同窓会で「久しぶり!元気だった」位は言えたのに…バカだなぁ💦
言えば良かったと一生悔やむ…

4/15/2024, 1:14:44 PM

嗚呼、この想いは届きません。

何故ならあの人には好きな人がいるからです。

でも、この思いだけは伝えたい。

『好き』って言えたらどれ程楽だろうか。

いっそ流れ星のようにこの想いを流してしまおう。

いままでありがとう。そしてこれからも友達としてよろしくね。

私がそういうと彼は笑いながら、『なんだよ急に笑』と言った。

さようなら。私の想い。

4/15/2024, 1:14:36 PM

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はぁ。想像さえもしていなかったな。
え?何?ため息から入る文章なんて読みたくない?
ええ?うそだろ?これ一応遺書なんだけど、あっ知ってるか?英語圏ではwillは遺書っていう意味もあるんだぜ!ははっ、この文章を読んでる奴は大体この、ははっ、っていうイントネーションが分かるんじゃないか?
ははっ!!
ところで本題だ。俺、結構まぁまぁ遺書の書き方について調べて来たんだけどなぁーーため息から入って敬語で堅苦しい俺の文章なんて読みたくないだろ?想像してみろよ。笑えてくるだろ!そのまま一生笑って死んじまえ!!!冗談だよ。海外のブラックジョークって奴!!
ちゃんと生きろよ。なっ!
そうだよ。おれ海外行きたかったわー!!ほんと
英検一級取ったしヨォ。海外の文化なかなか好きだったんだけどよー!!まぁ知ってるか。俺の口癖だからな。

まぁまぁ、俺は堅苦しい文章じゃなく、話し言葉の意味わっかんねぇいつ見てもラストまで笑顔な遺書にしたいんだよ!!
それに、俺の、まぁその?なんだ?あれだよ!雰囲気?って言うのもな?残してみたかったしな?ユーモアある遺書ってなんか憧れるだろ??笑顔で送って欲しいし、
葬送曲流れ出したくらいに、ストーップ!!って行って従業員に飛び出して貰って読み上げて欲しいわ。

あとなーこの遺書読んでる奴全員な?今どんな気持ちだい?俺が死んでウェーイってなってんのかい?どうなんだい??まぁ、遺書だしな。willってかなり強い意思って感じだからな。これ読んでる遺族??俺の友達?先生?
ラストに書いとくけどよぉ、お前ら、幸せになれよ。
柄じゃねぇからこんな事書きたくねぇんだけどよ。
まぁ遺書って事で?どう足掻いても一方通行な訳だし?俺もハメ外しちゃったり?ははっ!
俺のいきたかった、人生、海外?行っちゃったりして!!楽しめよ。あと、俺の事忘れんなよ。ほんと。
あらやだ!こんな事書いてたら悲しくなっちゃう!!
これ、書こうか迷ったんだけどよ。正直、本当に正直になっちまうんだけど、俺、めっちゃ死ぬの怖い。怖くて怖くて堪んない。実際、俺バリバリ文系だから?ペン握りたかったんだけど?震えて?できねぇし?めちゃくちゃ誤字るし?もうほんと良いことねぇわ。
こんな可哀想な俺の願い三つ目!!!
(ちなみに一つ目はこの遺書を持って従業員に飛び出して来てもらう奴、二つ目は人生enjoyしろってこと!あっそれと重要な事カウント忘れてた、ま、まぁ?俺の事忘れ無かったら?enjoyできるって事で?良い、、だろ)

まぁ、三つ目になるんだけど、賢いお前なら分かってんだろ。まぁ全員に向けた事なんだけどさ!
お前らさ、enjoyしろ!って遺書にまで書いてやってんのにまだくれぇ顔してる訳?まじで?じゃあ使ってやるわ!俺の切り札!遺書!なんつって!ははっ!
まぁ遺書なんて書いた割には内容薄っぺらいよな。
でも仕方なくね?まだ学生の俺にとっちゃぁ貯金もねぇし、あ、通帳は母ちゃんと父ちゃんに管理任せるわ。
それと、実家の俺の部屋はほとんど捨てちまって構わん!!今の俺の家にあるもんはろくなもんないけど、
皆んなで山分けでもしろ!!最後まで病院なんだからさ。ちょっとぐらい外出ても良いだろ!
戯言はここまでにして、
じゃあ、まぁこれで本当に本当に最後って訳だけど、なんてこった。何にも書く事がねぇ。
書くってのは良いことだよ。ほんと。海外の小説翻訳者とかどうかなーって思ってたけどな!!
まぁ、これみてる全員、達者でな!!!
死ぬんじゃねぇぞ!!みてるからおれ。
ごめんな。ありがとう。全員愛してるぜ。


拝啓、

鈴木先生、母ちゃん、父ちゃん、健太、二郎、京介、じいちゃん、とわおじさん、えり、まこと、あいり、ひとし、桃ちゃん、海里、伊藤、石神、能勢


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なにこれ、、、
私は、出葬前に従業員の人に渡された手紙のような薄い遺書を落としてしまった。
ラストまで笑ってって、ごめん今は到底笑えない。
意味わかんない。何で最後までこうなの?意味、わかんない。本当に。なんで?何でこんな。
分かってた。あいつの未来はもう無いって。
知ってたのに。いつ容体が急変してもおかしく無かったのに、、、、!!まさか、まさか、だよ。
自殺なんて!!意味わかんない。何で!?!?何で自殺しちゃったの??しかも薬って、どうやって看護師の目を盗んだの?どうやって手に入れたの?!
自殺するような奴じゃ無かった。
背中から誰かの手が私に触れる。父さん??
そんなことより、。もう、、、何でよ。あれ、何これ、涙で前が見えない私の前にさっき落としてしまった遺書がある。膝をついてそれを拾ったつもりだが、黒を纏った膝に何か違和感がある。膝の下を探ってみてみると、どうにもそれは写真だ。写っているのは、何回かみたことのある、あいつの家庭教師??
ツーショットの写真は両者自然に笑っている。
何気なく裏を見てみると、びっしり鈴木先生への手紙や、メッセージが書かれていた。
ハッとした。まさか拝啓って書いてる人全員分?
封筒にはそんな分厚い何十枚もの写真はないように見えるが、中を見てみるとその数枚の写真の中に私達が居た。
海に行った時の、、まだ元気だった頃だ。
水色の水着の私の横で砂に埋められたアイツがいる。
どっちも笑っている。
、、、、少し時間をかけて裏を見た。
そこにはその日の思い出と私とあいつの様子がびっしり書かれていた。
そして、私へのメッセージも、びっしりと。

えりへ、

えりにはちょっとあの世で顔合わせずれぇな。
なんつったって、えりは絶対俺の顔見た瞬間殴って来そうだからな!笑笑
まぁでも、待ってるよ。えり、お前は弱い。
俺が死んだ実感もまだあんま湧いてないんじゃ無いか?
幼馴染にして恋仲!!まさに浪漫じゃねぇか
俺、俺たちが出会った記念日の二日前に死ぬ予定だから1日目が通夜で、二日目が葬式、、、になってるとしたら
今日が俺たちが出会ってから、生まれてから、20年だ。
10年を一昔ってカウントするからもう二昔じゃん
ははっ!!!!俺、まだいるから。ちゃんとえりの事みてるから!!ずっと。だから、お前百歳まで生きろ!!
あーあ!それにしてもえりともっともっと話したかった。結婚したかった。子供も欲しかった。
えりが幸せになるなら、他の人を見つけてもいい。
まぁ、でもそいつを俺の墓に連れてこい!!
ちゃんとえりに合ってるか確かめてやる。
えりのトコんの父さんより先にだからな!!!
じゃあな。えり。一ヶ月後には笑えるようになるんだぞ!!!

写真にはこびりついた水滴の跡がある。
ほんと柄にも無い。何故だが涙もおさまった。
多分実感がちゃんと湧いてないんだ。
生別か死別か、知らなかったら、悲しむ日が来ないように。
最後の方に父さんより先に墓に持ってこいとか言ってるし、父さん、結構っていうかずっとこいつの事、気に入ってたし、新しい人とか言ってるし、多分これ一緒に後ろで読んでる父さんの様子が気になるが、兎に角、父さんの様子を気にするぐらいになった。
これは墓に、一緒に持っていく。宝物にする。
そう薄い写真を胸に握りしめる。屹度これからしんどい日が待ってるんだろうな。でも、ほんっっと柄でも無い。ふふっ。
私が苦しまぐれか、真の笑みか自分でもわからない微笑みの声を上げた瞬間、後ろから、ずっと摩ってくれてた手が止まった。そして急に抱きしめられた。心なしか暖かい。
それと同時に、あいつの声が、こう言った
「やっと笑った!!」

すぐに後ろを振り向く。誰も居ない。
父さんの姿も無い。葬送曲はとっくに止んでいるようだ。また泣き出しそうになったが、にっこり微笑んで見せて、一方通行の遺書を心の中で睨んだ。

一方通行の届かぬ思い、
ずっとみててね。幸せになるところ、みててね。



お題「届かぬ思い」

4/15/2024, 1:13:55 PM

遠すぎるよ。

私はいつにったら気づいてもらえるかな。

結構、病んでると思うんだけどな

誰も気づいてくれない

てんかんを持ってる私は、ある日心臓がバクバクになった。
凄いほど脈が上がった。

呼吸はいつもより少し荒く
不安で押し潰されそうだった

勇気をだしてそれを言った
親にも病院の先生にも

「急にそういうものは来ないからね
てんかんの発作の1部だと思うよ。」

あー。
そゆことね

あー、めんどくせぇ

急に?
急にじゃねぇよwww

弟はいいな。すぐ泣けて
不安になったらすぐ胃が痛くなるから
すぐ気づけてもらえて

いいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいな

4/15/2024, 1:13:41 PM

一生片思い。

寂しかったから送った一言のメール。

「私、好きな人できた!」

本当は否定をしてほしかった。

だけど他の人が好きな貴方からは、

「へー、俺も好きな人が居るからお互い頑張ろ。」

という言葉しか聞くことが出来なかった。

4/15/2024, 1:12:37 PM

お気に入り
2024/04/15㈪日記

桜の花びらが散る土手を自転車で
走っていたら、白い 芝桜 があった。
白い芝桜もあるんだね、初めて見たよ。
写真を撮れば良かった。
(この前の楓の花は撮った)
日ごとに花が散ってるけど
オリーブの木の葉が茂ってきた。
すぐ夏が来るんだろう。

土手を走り過ぎて、往復1時半かかる目的地へ。
途中、お腹が空いたのでマックに寄り道。
しゃかしゃかチキン(チーズ)を
久しぶりに食べた。
そうそう、こういう味だったって
感じ。

目的地はパン屋さん(とホムセン)
遠いので年に数回しか行かないんだけど、去年から通うごとに 値段が高くなっている。
パン屋さんも工夫して販売してくれているのは凄く感じている。
購入するのは、生フランスパン。
以前は1本で販売されていたのに、
半分になって、今日は さらに6枚切りにカットされて袋に入っていた。
工夫を有り難く思うよ、お気に入りだから。

去年も美味しいサンドイッチのお店がね…
だから、通わねば。

明日の朝のパンの話しでした。

おやすみ。

4/15/2024, 1:10:24 PM

会いたいと
祈る気持ちは
ただそれだけ

なのにちっとも
届きやしない

貴方の嵌めないこの指輪
一体何の価値があろうか

貴方が私に嵌めない指輪
一体何の意味があろうか


ただ触れたい
ただ会いたい

溢れる気持ちは留まらない
たった一つに絞れない








「届かぬ想い」

4/15/2024, 1:10:04 PM

届かぬ想い


私は死にたいという。
でも周りはダメだという。

貴方達が私になったなら死んでもいいというはず。
それくらい貴方達は私のことをわかっていない。

4/15/2024, 1:09:12 PM

届かぬ思い
あなたは赤信号を無視して飛び出したトラックにズルズルと引き摺られて赤い道を敷いて行った。
目の前で起きた事が理解できなかった、いや、理解したくなかったのだ。
私はその日、プロポーズされた帰りだった。
これから婚姻届を出して正式に夫婦になれる、幸せだった。
なのに、ドン底に突き落とされた。
わたしの思いはもう届かない。
あなたは地獄の門で、私の事を待ち続ける。

4/15/2024, 1:07:11 PM

私には
似合わないから
2本吸い
友に譲った
初めての煙草

「届かぬ想い」

4/15/2024, 1:06:35 PM

『もう葉桜』

一緒に見た満開の桜
今はもう葉桜

今年の桜が散ったら
忘れるって決めたのに

#届かぬ想い

4/15/2024, 1:00:25 PM

友人に囲まれて笑うあなたの声が
とても心地よくて
声が聞こえるとあなたを見つけてしまう

あなたとすれ違うとき
バレないように横顔を盗み見る

2回ほど話したことがある
あなたはきっと私のことを覚えてないだろう
わたしはあなたの名前をときおり復習するのに

ああ、こんなに知りたいと思ったの
君が初めて

4/15/2024, 1:00:11 PM

『届かぬ想い』

悪役令嬢は箱の中に閉じ込められていた。

ここはどこ?
暗くて何も見えない。
それに暑くて息苦しい。
起き上がろうとすると何かにぶつかった。

「誰か助けてくださいまし!」
低い天井や周囲の壁をどれだけ叩こうが
びくともしない。

焦り、不安、恐怖に駆られた
悪役令嬢の呼吸が浅くなってゆく。

(落ち着け、悪役令嬢。まずは状況把握ですわ)

悪役令嬢が魔法を使って指先に炎を灯し、
辺りを見回すと、顔の横にスーマホ
(声などを送れる魔法道具)が置かれていた。

「もしもしセバスチャン?」
『主、今どこですか?』

「わかりません。暗い箱の中にいます」
『箱?』

現在の状況を説明する悪役令嬢。
『…すぐにそちらへ向かいます。
主、どうかお気を確かに』

悪役令嬢は再びスーマホを手に取った。

『お嬢様、何か御用ですか?』
「魔術師!私、今どこかに閉じこめられていますの。
あなたの力が必要ですわ」

『閉じこめられている?〇〇しないと
出られない部屋ですか?』
「それよりもっと最悪ですわ。暗く狭い箱の中…、
恐らく棺桶か何かだと思います」

『ふむ。お嬢様、そのまま安静にしてください。
下手に動いたりすれば酸欠になりますよ』
「あ、ちょっと…」
一方的に切られてしまった。

悪役令嬢は再びセバスチャンに
メッセージを送った。

『主!主、無事ですか?
今あなたの居場所を探しています。
もう少しの辛抱ですから…』

「セバスチャン…私、このまま出られなかったら
どうしましょう。まだあなたに
今月分のお給料も支払ってないのに」

『そんな事どうだっていいです。
主、諦めてはなりません。
俺が必ずあなたを見つけ出します』

執事の励ましに悪役令嬢の目が潤んだ。
「セバスチャン…
私、あなたにずっと伝えたかった事が」

ぷつり
スーマホの充電が切れた。

万事休す、ですわ。
悪役令嬢の意識もそこで途切れた。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
眩しい…。
ここは天国?それとも地獄?
誰かが私を呼ぶ声がする。

瞼を開けると、そこにはセバスチャンと
魔術師がおり悪役令嬢の顔を覗き込んでいた。

「主!よかった、ご無事で…!」
「お嬢様、心配しましたよー!」
「ここは一体…?」

どうやら彼女は寂れた教会の墓地で
棺の中に入れられ埋まっていたそうだ。

「お嬢様の持っていたスーマホを逆探知して、
大まかな場所をセバスチャンに伝えたのです。
あとは彼の嗅覚に任せてここまで辿り着きました。
いやー、間に合ってよかったです」

「地中深くに埋められていたので、手間取って
しまいました…。遅れてしまい申し訳ありません」

そう話す二人の姿を見て、
悪役令嬢は目頭が熱くなった。

「二人とも、本当にありがとうございます」

『ククク、よく生き延びた。我が娘よ』
突如、三人のもとに天の声が降り注いだ。
この声の主はよく知っている。

「お父様…」
『我が考えた余興は楽しんでもらえたかな?』
「これは一体どういうおつもりですの?」
『人は極限の状況下でしか気付けない事が多い。
お前はそれを知る必要があったのだ』
「そのために私を閉じこめたというのですか」

デスゲームの主催者が考えるような戯れを実の娘
相手に行うとは、この方は本当にタチが悪い。

悪役令嬢は父への不満を募らせていたが、
それ以上にセバスチャンと魔術師への
感謝の気持ちが大きかった。

これからもこのご縁を大切にしよう。
そう悪役令嬢は心に誓ったのである。

4/15/2024, 12:58:18 PM

先輩のことが好きだと最近気づいた。けど、先輩とは気軽に話せる関係になったけどそれは届かぬ想いで振り返ってもらえることはきっとない。想いを伝える勇気もない。話せるだけで十分と思ってる自分がいて、見てるだけでいいと思ってしまう。けど、みんなから思われて先輩モテるからいつも嫉妬する。どうするのが正解?届かぬ想いは辛い。

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