『届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今は届かぬ想い。
不安になる。
しかし、信じる。
願い続ける。
必ず、夢は叶う。
いつか、想いは届く。
題 届カヌ想ヰ
雨ニモマケタ
風ニモマケタ
雪ニハカッタガ夏ノ暑サニハマケタ
ソウイウ脆弱ナカラダヲモチ
欲ハ溢レ
社会ヲ恨ミ
シカシ静カニワラッテヰル
一日ニカフエイン四杯ト
水ト二錠ノ眠剤ヲ煽リ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レ
他者カラドノヨウニ見ラレテイルカ
忘レズニ生キテヰル
私ヲデクノボートヨンダ者ヲ
ケシテ忘レズ
人ヲ恨ミ
人類ヲ恨ミ
スレチガッタ人デサエ
殺シテミタイト思ッテミル
隣デ私ヲ笑ウ貴様ハ
殺意ヲ抱カレテイルナド
微塵モ思ワナイノダロウ
ロクデモナイ生活ニ
生キテイルコトサエ恨ンデミル
東ニ暴力ガアレバ
行ッテ刃ヲフリマワシ
西ニ宗教ガアレバ
行ッテ十字架ニカケテヤリ
南ニ陰口ガアレバ
行ッテソノ口ニコンクリートヲツメテヤリ
北ニ騙シガアレバ
行ッテソノ頭ヲミキサーニカケテヤル
ソウイウ想像ヲシテ
静カニアザケ笑ッテヰル
何年経っても届かぬ想いがある。
貴方に届けたい想いが沢山ある。
でも想いはずっと届かないままでいる
こちらがどれだけ願おうと
届かなければ意味がない
でも
届くことはないと分かっていても
私は願い続けよう
*届かぬ思い
どれだけ願っても 大地は壊される
どれだけ願っても 涙は零される
どれだけ願っても 血は流される
どれだけ願っても 命は削られる
願わなければ 訪れるだろうか
幸せな時は
―「届かぬ想い」―
1枚の郵便ハガキが届いた。宛名は私。差出人は5年前の私。中3の時の社会の授業で書いた“5年後の自分へ宛てた手紙”だった。内容は忘れた。そんなものを書いたな〜という記憶だけがぼんやりとある。
『5年後の私へ お元気ですか』
平凡な出だしだ。
『いい加減2次元に恋をするのはやめましたか?』
うん、やめたよ。今はドルオタしてる。
『恋人は出来たでしょうか』
出来たよ、3股が判明して昨日別れたけど。
『念願のポメラニアンは飼えましたか?』
ポメラニアンを買いに行ったペットショップで、一目惚れしたノルウェージャンフォレストキャットを飼ってるよ。
そうして延々と下らない質問が続いて、終盤。
『最後に、さっちゃんたちとは、今も仲良くしていますか。特にさっちゃんは…』
ふと、足元にハガキが落ちていることに気付いた。拾い上げると、それもまた過去からの手紙だった。宛名は隣の家のさっちゃん。郵便屋さんが落としたのだろう。少し悩んだが、私はそれを読んだ。分かっている。人の郵便物を勝手に読むことは罪だ。でも、私は読まずにはいられなかった。
『5年後の私へ。
5年という月日で、きっと私は色んなことを経験したよね。楽しいことがたくさんあったならいいな。私のことだから、つらいことでとても挫けていると思うの。でもね、大丈夫よ。私には素敵なお友達がいるから。みっちゃんたちと誓ったの。大人になっても友達でいようねって。つらいことがあっても皆で励まし合って生きていこうねって。だから、大丈夫。
でもね、大人になるってことは、今よりやらなきゃいけないことが増えて大変になるってことなの。だからね、もしかしたら、お友達と一緒にいられなくなってることもあると思うの。ひとりになってるかもしれない。その時は思い出して。私は何があっても私の味方よ。未来の私が健やかに生きられていることを、5年前の過去から祈っているね』
私はハガキをお隣へ持っていった。インターホンを押すとさっちゃんのお母さんが出てきた。私がハガキを渡すと、お母さんは泣き崩れた。さっちゃんは、1週間前に自殺した。
『特にさっちゃんは元気でしょうか。あの子はいろいろ考え過ぎるところがあるので心配です。見ていてあげて下さい』
5年前の私たちの想いは、届かなかった。
届かぬ想い____
届かぬ想いと知ったので
アイスコーヒーにお金を出すのはやめました
しまっておいた千円札
川にでも流せないかしら
お祈りなんていいから
ただ雨の日に
剥きやすい果物の皮みたいに
好きです、付き合ってください。
そんな告白を受けるお前を、離れた所で待つ。
もう疾うに見飽きた光景だ。
今まで貰ってきた好意は相当な量になるだろう。
でも、それを全部併せたより、俺の方がずっと。
届かぬ想いなんてよく言うけれど、これは違う。
決して届けてはいけない想いだ。
だから舌の上でだけ転がして呑み込む。
――俺の方が、誰よりお前を想ってるのに。
申し訳なさそうに女に頭を下げて、
こちらに戻ってくるお前を俺は平静装って待つ。
いつまでこんな日が続くのだろうと思いながら。
自分の考えていることを表に出す事は少ない。
性格的に苦手なところもあるし、処世術だったりもする。
表に出さないだけで、考えていない訳でも、感じていない訳でもない。
ただ、表に出すか出さないかを選んでいるだけ。
伝えたい事は山ほどあるけど、ソレを表現出来る言葉が見つからない。
そんな状態で伝えたとしても伝わらないどころか、誤解されることも多いのは経験上知っている。
だから表に出すのはごく限られた人や場合の時だけにしている。
表に出ない想いは、届かぬまま自分の中に積もる。
表に出せば良かったのか、表に出さなくて良かったのかはわからない。
ただ自分の中に積もった想いは、自分のカケラとなって、ちょっとだけ自分を成長させてくれるだろう。
お題: 届かぬ思い
「届かぬ思い」
向こうで笑っているあの子
隣には顔の見えない、知らない誰かがいて
楽しそうだなあとただ見つめるだけ
私ではあの笑顔にすることができないから
だから、あなたがあの子を笑顔にさせてね
届かぬ思い
届かぬ僕の思い
僕はm君が好きだ
でも、m君には他に仲良しがいるみたい…
それはそうだよねー、だって人気だもん
ってか僕絡んだことないし
陰で投稿を見てるだけのなんの関わりもない人だ
僕は、画面をスクーロールしていたら君を見つけたんだ
いつもならそのままスクロールするけど
何故か僕は
プロフィール勝手に見て
勝手にm君の他の投稿見て
いつのまにか、m君と絡んでる人達を見ると
嫉妬していた
まぁ、一目惚れした僕が悪いんだけどね
しかも男同士だし
mくんが認めてくれるか分からない
というかそれ以前に
近づきたいけど、近づけない
勇気のないこんな僕はm君に近づけないだろうな…
そうぼんやり思いながら、他の投稿を見ていた
気づいたら全部の投稿を見てた
フォローもしたよ
だって、少しでも僕が投稿を見てるってことを知らせたかったんだ
僕は、なんとなくインストールしたこのアプリ
たまーに見るくらいで、こんなに毎日頻繁にm君の投稿を見に行くとは思わなかった
通知が来たら無意識に必ず見に行ってた
自分でもびっくり
mくんはきっと、みんなから好かれてるから優しくて面白い良い人なんだろうなぁ…
僕も1度でいいから絡んでみたい…
そう思った
そして、僕はまたいつものようにmくんの投稿を見た
そしたら、「〇月〇日になったら辞めます」と書いてあった
正直、すごいショックだった
しかもその日は誕生日らしい
「理由は、好きな人がいてどうしても受験に受かりたいからです」だって、
好きな人いたんだ、、
でも、mくんは性格良いし誰からでも好かれるから、きっと上手くいくんだろうな…
戻ってこないんだろうな…
悲しかった、悲しかったよ
でも、君が幸せになれるならそれでいいと思ったんだ
僕は、mくんの動画に一回もコメントをしたことがなかった
だから、どうせ最後ならって、思い切ってコメントをしたんだ
「誕生日おめでとうございます」
1日遅れてしまった、mくんもう辞めてるだろうな
そう思った、ちょっとだけ、後悔した
そして僕は君のことをふと考えた。そしたら、思い出したんだ
mくんが、「信用できる人なんていないよ笑」と、他の人の投稿にコメントをしていたことを
僕は、表の君しか知らなかった、でも、そんな中でも皆と仲良くできて、精一杯生きてて
偉いなって、思った。僕なんかより100倍も
そんなm君が、いつもよりかっこよくみえた
もっと早く君と出会っていたかったな
もしかしたら絡めたかもしれないし
認知してもらえてたかもしれない
もっと君のことを早く知りたかった
毎日が10倍楽しくなるし
幸せになる
…そうやって、君の投稿を見ながらベットの上で考えていた
今は君のことしか頭にないんだもの
でもね、聞いて
それから何時間か経ったらね
1件の通知が来てて
僕が書いたコメントに、君からたった一つのいいねが来てたよ
その日は嬉しくて、安心して、そのまま寝ちゃったんだ
そして次の日、mくんの投稿をまた見に行こうとした
そしたらね、アカウント消えてた
しばらく君の投稿を見れない
もう君とは会えないかもしれない
でも、mくん
最後が僕で嬉しかったよ、、!
次出逢えたら、その時は僕が沢山笑顔にさせるからね
届かぬ想い?
んーん、僕が"届く想い"にさせてみせる
♯届く想い
これは小説ではなく実話です
またm君と出逢えることを願ってるよ
思ってることを言おうとしてもどうしても躊躇してしまう。
3人グループで省かれて他2人で行動してるのを見るのは本音辛いの一言。
でもそれを言葉に表せない。発せない。
気を使ってるから多分言葉に出せないのか。
私はずっと辛い思いをあと12ヶ月程感じなければならない。
性格が一日でも変われば…
きっと言いたいこといえたんだろうな。
もっと気楽に生きれる。
この思いは私の心でとどまったままなんだ
毎年誕生日の夏に白いゼラニウムを送っているのに
どうして未だに気づかないのかな
君が無知なのか純粋なのか僕にもわからない
いつかこの思いに気づいてくれるといいな
その時の君の顔が見てみたいよ
今年は黄色いバラでも送ってみようか
"届かぬ想い"
#届かぬ思い
『言葉や文字で伝えたら』
って、周りは、いうけれど
それがなかなか難しい。
相手の立場を考えると、勇気が出ない。
思いを伝えたいが、それが、幸せとも限らない。
あなたが、幸せなら。今のままがいい。
ずっとずっと伸ばしていたけど、どんなに手を伸ばしても指先一本もかすらない。見えているのに、すぐに掴めると思っていたのにこんなに苦労するなんて…。
「そろそろ限界…」
なぜあんなに遠くにいってしまったのか私には原因が分からない。『届かぬ想い』をクッキー缶に抱いてる。無機物なので声をかけても返事はなく、動かないのは当たり前で…。缶には手作りクッキーがいれてある。彼のお手製クッキーが好きな私が「おやつ用に欲しいな」と溢したのが発端で、とても嬉しそうに缶に詰めてくれたというのに取れないまま奥に鎮座している。コンロのヤカンがカタカタ音を鳴らし湯気がのぼる。
「お湯もできちゃったよ…」
私へのご褒美おやつを閉じ込める缶を睨んでしまう。子どもじみているけど心から楽しみだった。でも腕も足も伸ばし続けて数十分ほど粘って得たものは腕と足の痛みのみ。きっと缶も彼のクッキーの虜なのだ。
「届きそうな棒を買ってきてリベンジするからね」
今回は諦めておしゃれな缶にリベンジマッチを取り付ける。ご褒美おやつは次に持ち越しで。お茶を飲みながら腕と足のストレッチをし始めた。
まさか缶の蓋も開けられず、「兄弟たちがすぐ食べてしまう時の癖で強く閉じちゃったみたいだね。悪かったよ」苦笑した彼に開けてもらう事になるとは…。缶も私も想像もしなかった。
『届かぬ想い』
痛みと苦しさから解放されたと同時に
私の中から小さな命が消えてしまった。
誰にも、どうすることも出来ない事だと、
わかってはいるものの
「どうにか出来たのではないか」
と、思わずにはいられなかった。
小さくてまだ宿ったばかりの愛しさを
突然失われる悲しみが
どうしても納得出来なくて。
ひとしきり、悔やんで、泣いて、怒って、、
あなたを抱きしめたかった。
家族でたくさん触れあいたかった。
あなたの成長をずーっと見ていたかった。
でも、それはまた今度。
もう一度、会いに来てくれるかな?
そしたら、この届かぬ想いをあなたに伝えられるから。
ママはずーっと…待ってるからね。
届かぬ想い
届かぬ想いと
わかっていても
どうしても
あなたへの想いを
手放せない
だからずっと
この想いを
持っていよう
大切になくさずに
いつまでも持っていよう
届かぬ想い
舞い散る桜の花びらの中にいる今は、どうしようもなく切なげに見えた。
そう聞いてしまいたい。
けれど踏み込みすぎれば、きっとこの人の負担になる。
問いかけをぐっと飲みこんで、才蔵さんと同じように桜の木を見上げた。
夜風が吹くと、月が隠れるほどの花びらが舞い落ちてくる。
どこに惹かれたのかは今でもわからない。
君の特徴的なアヒル口、あるいは物静かなところが好きだったのか。でもそれが初恋であったのは覚えている。
声をかけることもなく、遠くから眺めているだけで、満足だった。
皆が僕を嫌っても、君だけは優しい笑顔を向けてくれたし、何も酷いことを言わなかった。
綺麗なままの君が好きだった。
でも、砂地に誰かの名前を書いて、踏みつけている君を見たとき。
それが妄想であると気づいたんだ。
人を傷つけることを知らない、小さな虫をも殺さないような女の子じゃないってことにね
『届かぬ想い』
※毎日は厳しくなってきたので、二日に一回くらいになります。
#001『街と森』
異世界/FT
城壁を出て街道を東へ、途中でそれて北の鎮魂森へ。
焼き立てのパンが冷め切らないうちに届けられる、ギリギリの距離。今日みたいによく晴れた日なら、あの人はきっと森の入り口にいる。
「おーい」
声をかけると手前の木の枝がガサガサ揺れて何枚かの葉を落とし、枝を分けた隙間に人の姿が見えた。太い枝の上、長い足を幹に向けて座り、作業中の手を休めてこちらを見ている。
「また来たの。危ないからやめときなって言ったのに」
呆れたような声は穏やかで、今みたいに薬師で生計を立てるようになる前は勇猛な戦士だった━━と聞いても、にわかには信じられない。種族の違いで若々しく見えるだけで、父親より歳上だと言うのも信じがたい。
「平気だよう。ついそこまで、旅の連中が一緒だったし」
減らず口を返しながら木に近づいて、パン入りの籠を差し出した。
「これ、焼き過ぎた分。おすそ分け」
「へえ? 売れ残りにしちゃ、時間が早いね」
からかうように言いながら、その人は鉤つきの縄をするする下ろしてくれた。木を降りてくる気はないらしい。
「お供えだから、余分に焼いてるのっ! 街まで来なくていいように」
鉤にくくりつけた籠が上がっていくのを見送りながら、ぷぅと膨れて言い返す。
その人はくすくす笑いながら籠をのぞいて、ありがとう、優しく笑った。ちょうどその時、少し先の木がガサガサ揺れて、揺れは勢いよく入り口あたりまでやってくる。
「あっ、また来た。猿」
樹上の人の向こうから、いくらか日に焼けた青年が顔をのぞかせた。
「誰が猿だ。うまそうな肉の匂いに釣られて来てやったのに」
「あたし、食べ物じゃないからねっ! パンいっぱいあげたんだから、あっち行ってよね」
「おーおー、そういうのはもっとうまそうに太ってから言いな」
「はいはい、もう。喧嘩しないの。僕らはもう帰るから、君も街に帰りな」
割って入った穏やかな青年の声に唇を尖らせたものの、このあたりで引き上げることにした。あとから来た青年の目は闇夜にも輝く肉食獣のようで、正直言ってちょっと怖い。
かつて、彼ら魔人と人間は領土だか食糧だかの問題で激しく争い、祖父母の世代で講和条約を結ぶまではただただ憎悪し合う関係だったと聞いている。何度言い聞かされたところで、にわかには信じられないのだけれど。
今は平和な時代だ。人は城壁に囲まれた街に、魔人は森に。身体能力の高い彼らには、野盗なぞ怖くもなんともないらしい。
戦争なんて、嫌だから。
種が違っても、きっと友達くらいではいられるから。
そう思いながら帰る道は寂しくて、いつも気がつけば駆け足になる。
《了》
お題/届かぬ想い
2023.04.16 こどー