髪弄り

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どこに惹かれたのかは今でもわからない。
君の特徴的なアヒル口、あるいは物静かなところが好きだったのか。でもそれが初恋であったのは覚えている。

声をかけることもなく、遠くから眺めているだけで、満足だった。

皆が僕を嫌っても、君だけは優しい笑顔を向けてくれたし、何も酷いことを言わなかった。

綺麗なままの君が好きだった。
でも、砂地に誰かの名前を書いて、踏みつけている君を見たとき。

それが妄想であると気づいたんだ。
人を傷つけることを知らない、小さな虫をも殺さないような女の子じゃないってことにね

『届かぬ想い』


※毎日は厳しくなってきたので、二日に一回くらいになります。

4/16/2023, 8:58:37 AM