『届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ずっと前あなたと初めて話した時からだよ
正直もっとあなたを知りたい
けど、近づきすきはあなたを遠ざける
そんな気がするんだ
だから次がいつかは分からないけど
今は我慢した方がいいって
極めてセンシティブな私が言ってるの
だから、ここで終わらせるね
でもその間、少しでも
私を思い出す瞬間があってほしいな
業務連絡以外のやり取りも
いつかできる日がくるかな
#届かぬ想い
あー、本当に好き。
でも、こんな私から告白されても困るのは貴方だから、私の口からは何も言わないよ。
この気持ちが届かなくても、私はそばに居られるだけで嬉しいからさ。
届かぬ思い
私は歌ってる。
みんなが作ってくれた曲を、拙いけれど一生懸命に歌う。
みんな、私にいろんな歌を歌わせてくれる。
だから私も、感謝の気持を謳いたい。
でも、うまく声が出ないの。
無機質な声。
みんなが私を作ってくれた。
いろんな私がいる。
私のナカマもいっぱい作ってくれた。
「ありがとう。」
声に出したいけど、聞いてほしいけど、
私のオモイは届かないの。
私のセカイにみんなはいないの。
それでも、歌うの。
届いたらいいなって想いながら。
想うだけでは届かない
言葉や行動に移さないと伝わらない
わかってはいるけれど
いざ伝えようとすると難しい
ほんの少しの勇気が出せれば
いいのだけれどね
#届かぬ想い
昨日の私へ
全てを諦めてください。
いいことなんて何も起きません。
私が好きになってしまった人は
頭が良くて
運動神経が良くて
優しくて
おもしろくて
みんなの人気者
だから、ライバルもたくさんいる
好きなタイプはポニーテールの可愛い子
私はミディアムで可愛くない
なのに、彼は可愛いと言う
私のこと好きじゃないくせに可愛いと言う
他の人にも言う
意味分かんないよ
もし付き合えたら、どんなに幸せなことか
お願いだから
わたしの気持ちが届きますように
なんてね、届くわけない
だって、私の好きな人は画面の向こうから出てこない。
大スターだもの
〈解説〉
推しを本気で好きになった、リアコです。
〈届かぬ思い〉
届けねば届かぬ
しかし、
届けても届かぬのなら同じ
それは無駄ではない。
お題:届かぬ想い
『愛踊(アイドル)』
「届け!」
今日もそう言い、画面の前で愛想を振り撒く。
「皆ー!愛してるよー!」
わーっとコメ欄が盛り上がる。
「俺も愛してるぞ!」
「私も愛してる!」
「僕も!」
ワアアーッ
「皆ー!ありがとうー!それじゃあ最後!「でりばーどらぶっ」!」
ワアアーッ
「キタ━(゚∀゚)━!」
「神曲!」
「まってました!」
♪
「ふぅ。つっかれた~」
疲れたことを忘れる為にさっきのライブのコメントを見る。
「最高だった!!でりばーどらぶっアンコール!!」
「自分用 24:15 37:07 59:56 1:15:42」
「新衣装かな?スカートの部分が少し変わってたね。後胸ボタンが一個減ってる」
今日も皆いい感じに喜んでくれたようだ。
「!」
「もう、見たくない。もう、死にたい。」
……最近こんなコメントが毎回来る。
「……」
「……はぁっ~……アイドルは笑顔をお届けして皆を幸せにするお仕事なんだよ?」
「……仕方ないなぁーもう。」
~~~~~~~~~~
「よーし!皆!私を愛する準備はオーケー?」
「え、急に特別ライブ?」
「やったー\(゚∀゚)/」
「……」
「皆の為の特・別・ライブ!今後やることは絶対ないから目に焼き付けといてね!」
「じゃあ早速さっきのでりばーどらぶっ!から!」
ワアアアーッ
誰かに、皆に、君の為に
「今日も私は愛踊る」
お題『届かぬ思い』
想いって、ほとんど人には届かないものでしょ?
でも、想われてるって気づけたら、あたたかくなれて
また相手にかえしたくなれる。
まだ想われる存在になれてないから、私から想おう。
大切な人が幸せな日々を送れますように。
〜届かぬ思い〜
届かぬ思い。それは、誰宛にだろうか。
好きな人、嫌いな人、仲のいい人、仲の悪い人、
友達、親友、親、兄弟、学校、会社。
そして神様。
届かぬ思いなんて山ほどある。
でも、1人ずつ言っていくのは疲れちゃうので、
簡単に一言。
ありがとう
「届かぬ想い」
俺の気持ちは
アンタなんかに届くはずがない
だって
アンタは
俺のことを好きじゃないから
アンタは
虎杖が好きだから
どうせ、
この想いは
届かない
「ろんか……俺にしろよ」
「…っえ?」
「五条先生より、俺のほうがいいだろ…?」
「……めぐみ…」
「おいで」
「っうん…」
でも、
恵には届いた
ちゃんと分かってた
大好き…
ずっと
「一緒に居ような」
「…!うん」
夜闇を飛び交う光の中からひとすじ、すいとさ迷い出てきたと思えば、燐光は酒盃の上に降りた。向かいに座った彼は闖入者を追い払うでもなく、酒を満たした瑠璃の器がほのかに妖しく光るのを眺めている。
「おや。どうやら酒の味が分かるらしい。それとも澤の水が余程苦いのか」
戯れ言を、と思ったものだが、彼が盃を手に取ると光は飛び立っていき、尾を引くのがどうにもふらふらと酔っ払いめいている。本当に飲んだのだろうか。
「本当だとも。ごらん、酒代まで払っていった」
見れば螢は飛び去ったにも関わらず、淡い光は未だ酒の上で揺れている。止める間もなく、彼はそれを酒と一緒に飲み干してしまった。
「泣かぬ螢が身を焦がす、か。なるほど熱い」
酒豪が、らしくもなく白皙を朱に染めている。こちらの視線に返す笑みがやけに艶かしい。
目を逸らして澤を見やれば、螢はみな相方を得たらしく、飛び交うのをやめて水際の草のあちこちで命を燃やしていた。ただひとすじ、酔螢だけが相手を得られずにふらりふらりと闇の中をさ迷っている。
ああ、お前、届ける相手を間違えたねえ。
「届かぬ想いと分かっていても、枯れる蕾と分かっていても、あなたが好きなのです。今のうちにやめておけば軽い傷で済むのに、深く入り込んでしまって抜け出せないのです。あなたが諦めきれないのです」
「……ごめんなさいね。でも、決めたことです。決まっていたことで、決まってしまったこと。わたしは死ななくてはいけないのです……」
「仕方がないの一言では納得ができません。分からないことばかりです。過去に何かおありで?」
「よしなさい。あなたが知って、どうなるんですか」
「ただ、知りたいだけです」
「人の人生を利己的に掘り起こすなど、そう簡単にはできません。あなたがわたしを好きなのに差し支えはありません。わたしはあなたのその想いに応えられないというだけです。ただ、それだけ」
「死という行為はどうしてもしなければならないことなのですか」
「はい。それで報いるつもりです」
「死ぬまでしなくったっていいじゃないですか」
「あなたには関係のないことです。今すぐ別の者を探しなさい」
「おれは、あなたが」
「いいですか。将来性のない、ましてや年上の大人に恋をするというのは、大変不利益を被る愚行です。後悔するのが予測できる行為です。だから、わたしなんておよしなさい。もうすぐ死ぬ、わたしなんて」
本当に愛している者のためなら、その者を突き放すべきなのですよ。
どんなに自分にとってそれが辛くても、相手のためなら……
『届かぬ想い』
恋をしている。
あの、キラキラと煌く舞台に、恋をしている。
スポットライトの当たるあの場所で、鮮やかな衣装を着て踊る自分に、恋をしている。
焦がれて焦がれて、藻掻いて藻掻いて。
なお、届かない、想い。
不合格のオーディションの通知を握り潰して、今日もひたすらに踊る。
諦めてなどやるものか。今は届かぬとも、絶対にあの場所に立ってやる。
恋をしている。
あの、キラキラと煌く舞台に恋をする彼女に、恋をしている。
頑張って、と誰よりも応援する気持ちは本当なのに、彼女があの場所に行ってしまうことに怯えている。
誰よりも光り輝く彼女を、私以外の誰かが見つけてしまう事に怯えている。
彼女は私を振り返りはしない。
あの煌めく舞台しか見ていないから。
いつか、と。願うことすら出来ず、ただ彼女の背中を見つめている。
2023.04.15
想いは伝えられるけど
それが、叶うかは分からない。
臆病者でも、良いから
届けられないままで良いから
この気持ちが擦り切れて
いつか、千切れてしまうまでは
ただ傍に居たい。
【お題:届かぬ想い】
追悼番組がきっかけで、
令和生まれの愛猫が
YMOにハマった。
#18「届かぬ想い」
─届かぬ想い─
「私、明日死ぬんだ。」
悲しさも含めた笑顔で君は言った。
勿論僕は驚いた。
それと同時に、君が昔言った言葉を思い出した。
『私ね、したいことを止めない人が本当の友達だと思うの。』と言う言葉を。
だから僕は笑って言った。
「そっか。じゃあ今日は沢山遊ばなくちゃね。」
嗚呼、僕の笑顔は変じゃないだろうか。
本当は止めたい。
死なないで。先にいかないでくれって。
でも止めない。君の友達でありたいから。
本当の友達で居たいから。
届かぬ想いを胸に抱いて、君の最後を楽しんだ。
邪魔だ
死ね
消えろ
ウザイ
さっさと出ていけ
二度と顔見せるな
見えない処にいけ
私によく
親が掛けてくれる言葉たち
雑念がなくて
ど直球で綺麗だよね
この言葉のおかげで
今まで何回心臓抉られたか
突き刺されたか
ボロクソになったか
私的にだが
言葉で内にくるやつよりも
物理的に痛みで外に来る方が楽
私の言い分は
おもってることは
絶対に 届かないのね
あなたたちに
私は必要じゃなかった
生まれてしまって
ごめんなさい
こんな人間で
ごめんなさい
届かないものは 諦めます。
_ ₂₆
私の届かぬ想い…そんなの初めから分かってた…彼と付き合ってた頃ずっと、付き合ってるはずなのに届かぬ想いが、私の中には、あった…ずっと、付き合ってても、私だけが彼を好きだった…自覚は、勿論あった…きっと、初めから彼の中には、私は、いなかった…付き合ってても、いつも、彼は、何処か上の空で、私がどれだけ愛を伝えても、彼から返ってくる事も少なかった…初めから心なんて離れてるのに、次第に離れていく気しかしなくなって、私は、遂に、限界を迎えた…少なからず、私は、彼の事が最後まで大好きだった…
愛について一度真剣に考えたことがある。
ただの感情か、脳に染み付く一種の機能なのか、本能的なモノなのか。ある人は感情だといい、またある人は本能から来る欲求だと言った。
僕には未だ愛は理解ができない。
そんな生産性も何も無い日々を過ごしていた時、ある少年と出会った。彼の性格は酷いもので、傲慢無礼を擬人化したような見下した態度で僕の目の前に現れた。金が無いからって時給が高い家庭教師なんて選ばなければよかったと後悔したのを覚えている。
こんにちはと挨拶しても腕を組んで机に向かったまま黙り込む少年に、母親は苦笑しながらよろしくお願いしますと部屋を出ていく。二人きり残された空間はとてつもなく気まずくて、何を話せばいいのか分からなかった。
母親いわく、この少年は類稀なる天才らしい。なら何故家庭教師を募集したんだと疑問に思っていると、察したらしい母親が言いづらそうに話してくれた。
「あの子は、友達を作らないんです。自分以外は馬鹿だから話してもつまらないって言って、私の話も聞いてくれなくて 。なので年上の頭の良い人となら少しは会話するんじゃないかと思ったんです。」
だからあの子をよろしくお願いします。頭を下げた母親に無理だろというのが一番の感想だったが、息子の為に必死になっている姿にそんなこと言える訳もなく。分かりましたと言った僕は馬鹿だった。
「は?そんな事馬鹿でもわかるよ。」
少年と話している内に分かったことは、この子はどうしようもないほど傲慢な性格を持っているということ。一週間に二回、毎回根気強く話しかけている僕の気持ちなんて知らぬ存ぜぬで少年は僕をあしらった。先程話した大学の講義内容も、冒頭の言葉でシャッターを閉められる。まったく、生意気なクソガキだ。
そんなある日のこと。部屋で話していて何の進展もない僕達を見かねた母親が、少し散歩をしてはどうだろうかと提案してきた。家庭教師が散歩…と愚痴は呑み込み、行こうかと笑えば無視される。この子と親しくなんて無理だと思うんだけど。
歩くこと数分、近所の公園で一休みしようとベンチに腰掛けているとある外国人が困惑した表情で公園に入ってきた。キョロキョロと忙しなく周りを見ており、困っていることがよく分かる。見逃すのは流石に心が痛いので、仕方ないと立ち上がり近づいてみる。僕の存在に気づいた外国人は、焦ったようにカタコトの日本語を話した。
「ワタシ、ミチ、ワカラナイ、タスケテ。」
落ち着いてくださいと英語で話しかければ、意味がわかったようでコクコクと頷いた。英語は大丈夫ですかと首を傾げれば、彼は安心したように流暢な英語で返してくる。
僕は昔から外国語を親に英才教育されており、英語はもちろん、フランス語や中国語、ロシア語など幅広い言語を学んでいた。正直小さい頃は嫌で仕方なかったが、こういう時にやっててよかったと実感する。
外国人はどうやら道に迷っていたようで、ホテルまでの道のりを教えると顔を輝かせて感謝を述べてくれた。楽しい観光旅行を。という言葉を最後に大きく手を振りながら彼は公園を出ていく。
手を振り返してから時計を確認すると、もうとっくに家庭教師をする時間は過ぎていた。早く帰らなければ少年の母親が心配するだろう。
帰ろうかと呼びかけながら振り向くと、かなり驚いている少年と目が合った。目を見開いて、口も少し開いたまま唖然としている彼に、大丈夫かと声をかけた瞬間。少年は今までの態度からは想像できないほど楽しそうに、興奮した様子で僕の元に駆け寄って
「すごい!すごい!お前、英語話せたのか!」
と僕の腕を掴んで目を輝かせた。本当に同一人物かと疑うほどの舞い上がりっぷりに少し照れてしまう。言語で褒められることなんて滅多になかったから。
「明日から英語を教えてよ!俺もお前みたいに流暢に話せるようになりたい!」
それから少年と仲良くなるまで時間はそれほどかからなかった。毎日頑張って単語の発音を一緒に練習するのは自分としても復習が出来て良かったし、英語で会話をすると途端にいつもの傲慢さを無くす少年が面白かった。少年の母親もこの事に安心したようで、毎回のようにありがとうございますと笑ってくれる。
家庭教師の期間が終わってからも、少年の我儘によって関係は継続されていた。小学生だった彼がもう高校生だという事実に驚きながらも、自分も社会人として頑張らなくてはと奮闘することが多い。一度も先生とは呼んでくれないけれど、まぁそれも彼らしくて良いだろう。今では英語だけではなく、フランス語の習得を目指しているようだ。あの日から尊敬し、慕ってくれている少年、僕はそんな彼を不思議な感情で教え、見守っていた。
が、それは突然終わりを迎える。
不慮の事故だった。横断歩道で久しぶりに会った少年と話していた僕は、居眠り運転をしていたトラックから逃れることはできなかった。少年だけはどうしてもと、強く突き飛ばしてしまったのは悪かったと思ってる。トラックに引かれる寸前に見た驚いた彼の表情が、前に公園で見たものとは全く違くて。あぁ、あの表情は驚きではなく自分の出来ないことをできた人物へ期待する表情だったのかもしれないと、関係ないことを考えてしまった。
自分のお葬式は、見たくはなかったけれど少年が心配で少し覗いてみることにした。自分の死を目の前で見せてしまったということの罪悪感から僕は幽霊になったのだろうか。ふよふよと安定しない自分の体にイラつきつつも、葬式に出席してくれている少年の様子を見守った。彼は俯いたままで何も言わず、黙ってお経を聞き、線香をあげ、席に着く。その後も何のリアクションも起こさない少年に僕は杞憂だったな。と少し、いや、かなりショックを受けながらその場を離れようとした。
「……今までありがとう。先生。」
聞き間違いだと思った。葬式が終わり、次々と移動する人達の奥で、棺の目の前に立ち、少年は小さく確かにそう言った。涙を流しながら、母親に背中を撫でられながら泣く少年。どうしようもない感情が今は無い胸を熱くする。
「お、れは、貴方の、自慢の生徒に、なれた?」
肩を震わせて手で涙を拭う少年を、この腕で抱きしめたくて。地面なんか蹴れないけれど、走り出した。
少年に伝えたくて、君は僕の大事な教え子だって。
君は僕の教えを求めてくれた唯一の少年だったと。
この腕で抱きしめた彼に叫んで言い聞かせたかった。
でも、この透けた腕が、この音にならない声が、それを拒んだ。ダメだ。お前は死んだんだ。そう証明するように、自分の声に少年は全く反応しない。
柄にもなく焦って、少年の肩を掴むように手を伸ばし、それがすり抜けた事実に衝撃を受ける。分かりきっていたことでも、無いはずの心臓がドクンと大きく脈打つ程には酷い悲しみが僕を襲った。
どうして僕は彼と喋れないんだろう。どうして彼に伝えたいことを伝えられないのだろう。今まで楽観的に見ていた自分の死を、その時初めて後悔した。
泣き続ける少年の姿が痛くて、泣かないで欲しいと願う。手で強く涙を拭う少年にそんな強くしたら痛いだろうと世話を焼きたくなる。
その時、昔考えていたことの答えが突然頭に浮かんできた。
愛とは、こういうことだと。人によって愛は違うから、これが正解だということは無いけれど。それでも自分の愛の答えはこれなんだと。再び受けた衝撃に、目から何かが溢れる感覚がした。
傲慢無礼なあの少年は、今や青年と呼べる歳になっている。それでも尚まだガキだなと考えるのは、親に似た不思議な愛だろう。
あぁ、なるほど。少年、僕は君に英語やフランス語を教えたけれど、僕は君に昔の問の答えを教えて貰ったよ。
『君は僕の自慢の生徒だ。少年、今までありがとう。』
僕の言葉は宙に浮かぶことすらなく、儚く消えた。