『小さな命』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『小さな生命』
むかしむかし。
神は人間達にこう伝えたという。
「地球の美しさは小さな生命の色模様で彩られておる。そこにどんな絵を描くかは、お主ら人間次第だと思わんかね」
人間達は後世に遺そうとした。
聖書や預言として。
法律、哲学、科学的発見、その他あらゆる経験を加えながら。
神よ。
もし見ているならば。
地球は今どんな色模様で彩られているのだろう。
貴方様から預かり賜った美しさは残っているだろうか。
そして、我々はまだ描くことができるのだろうか。
再び、導いてはくれないか。
神よ。
もし見ているならば。
あれは明らかに私を呼んでいた
明らかに私と目を合わせていた
なぜ私を選ぶ
ここで見過ごしたら
夢に見てしまうではないか
ああ
なんて恐ろしく軽く 恐ろしく柔らかい
私しか頼れない
無力な命
私にしか守れない
【小さな命】
全開投稿分からの続き物。
「ここ」ではないどこか、別の世界に、「世界線管理局」なる厨二ふぁんたじー組織がありまして、
このたびコンコン、都内某所の稲荷子狐が、
すなわち、お題回収役の「小さな命」が、
とってって、ちってって。
1日だけ、体験入学ならぬ体験入局したのでした。
というのも稲荷子狐、立派な稲荷狐となるために、
来月からひとまず1年、管理局へ週5で修行に出されることになりまして。
「お前が管理局に籍を置く間の責任は、俺たち法務部執行課、実動班特殊即応部門が持つ」
とってって、ちってって。
子狐を管理局に連れてきた法務部局員の野郎その1が、歩きながら言いました。
ただコンコン子狐は子供なので、野郎の言ってる言葉がサッパリ分かりません。
「ひとまずぅ、半年くらいは、収蔵部のお仕事、手伝ってほしーの。よろしくね〜」
とってって、ちってって。
子狐を管理局に連れてきた収蔵部局員のお嬢さんも、歩きながら言いました。
お嬢さんの言葉は、コンコン子狐、分かります。
子狐は優しいお嬢さんが大好き!
手伝ってほしいなら、やぶさかでないのです。
「聞いたハナシだと、お前のこと預かるの、環境整備部になるらしいぞ」
とってって、ちってって。
経理部のエンジニアが言うには、小さな命、子狐を預かる部署は法務部でも収蔵部でもなく、
子狐の知らない、環境整備部という部署とのこと。
どんなとこだろう。
子狐はちょっと考えましたが、難しかったので、数秒で考えるのをやめました。
「さあ。今日の最初の目的地に着いたよ」
来月からの修行についての、説明と体験をする前に、小さな命たる稲荷子狐が連れてこられたのは、
世界線管理局の局員だけが使用できる、大食堂。
すなわち、朝ごはんです。
美味しいものを食べながら、これからの説明をしよう、という魂胆なのです。
「これから最短1年、お世話になる食堂だよぉ。
あたし、使い方教えてあげるー」
おいで、おいで!
収蔵部のお嬢さん、子狐を先導するように、
レストランや飛行機なんかで見かけるサービスワゴンをガラガラ押して
『サービスワゴンをガラガラ押して』??
「世界線管理局には〜、人間も、獣人も、妖精もドラゴンも、宇宙タコも深淵イカもいるから、
いろ〜んな『食べ物』に対応してるんだよー」
ガラガラ、がらがら!
小さな命たる稲荷狐と、比較的小さな命と思われるお嬢さんが、
食堂ブースを巡って巡って、様々な飲み物、様々な食物、様々な香りの物をポイポイポイ!
注文してはワゴンに並べて、とても幸せそうです。
「コンちゃんは狐で、神様のお使いさんだから、
コッチとコッチにお世話になると思うー」
「おあげさん!おあげさん!」
「お餅もあるよぉ」
ガラガラ、がらがら!
小さな命、小さなカラダの、どこに「それだけ」の美味を収蔵するやら分からないほど、
ワゴンの上は、たくさんのご馳走でいっぱい。
「よぉし。」
「よぉし!」
小さな命ーズは大満足!
たくさんの料理を並べてようやく、体験修行の説明が始まりました。
最終的に小さな命の子狐と、小さめの命と言えなくもないお嬢さんは、
存分に美味を堪能して、おかわりも2回して、
修行説明の朝ごはんは予定の時間から1時間、遅れて終了しましたとさ。
お題:小さな命
日曜日の午後二時、麗らかな日差しが降り注ぐ公園には可愛いが充満してる。私はそれを吸っていた。妖怪だからではなく、私にとって可愛いとは癒しに等しいからだ。くたびれた私には圧倒的に癒しが足りない。
ベンチに座ってるだけであらゆる可愛いものが目に飛び込んでくる。よちよち歩きの赤ちゃん、はしゃぐ幼児、走り回る犬。酸素と一緒にあふれんばかりの可愛いエネルギーを吸い込み、疲れをはじめとした不純物だけ排出するよう細く息を吐き出す。
「可愛い。小さな命がいっぱいいるなあ」
「それなら俺様も小さな命だろ」
「あんたパグなのに喋ってんでしょうが。小さな命はこんな流暢に喋らないの」
私の隣の、地面でなくベンチでお座りするパグを横目で見る。地面に直接座るのは嫌いだと言ってたパグは、見た目以外は人間じみていた。外見だけはどこからどう見てもパグでしかない。
人の言葉を操る奇妙なパグと出会ったのはずいぶん前のことだ。最初は、私もSF映画みたいに宇宙人をやっつけるエージェントに任命されるのかと思ったけど、宇宙人が現れる気配はこれっぽっちもないまま時間は流れていった。今では慣れたあまり、うっかり人前で話しかけそうになるほどこのパグは私の日常に馴染んでいる。
思考が人間に近いパグでも毎日の外出は欠かせないらしい。「人間も太陽の光を浴びないと調子悪くなるだろ。それと一緒だ」と主張してたけど、要するに犬の散歩である。
「そもそも小さな命ってなんだ?」
小さな命とは無縁のパグが尋ねてきた。
「犬猫とか赤ちゃんとか、守りたくなるようなちっちゃくて可愛い生き物かな」
「俺様は守りたくならないか?」
「ならない。あんたはいざってとき言葉巧みに人を動かして守らせるでしょ」
パグは大きく頷いたあと「よくわかってんじゃねえか」と舌を出したまま笑った。ムカつくけど、そこそこの期間を一緒に過ごしたからこいつの人柄、もとい犬柄は手に取るようにわかる。
ひとまずあと五分くらいこのベンチで休んでから帰って、家の掃除しなきゃな。空をぼんやり見ながら予定を組み立てていたら、視界に丸いものが乱入してきた。
ボールだ。黄色いボール。ぽーんと山なりに飛んできたボールはこちらめがけて、パグを狙い打つかのように迫ってくる。
「あっぶな」
パグの前に手をかざす。手に弾かれたボールは地面でゆっくりバウンドしたあと、止まった。子どもが遊びに使う軽いビニール製のボールだった。
軽いボールでよかった。ほっとしてるところに、すみませーんと遠くで子どもが叫ぶのが聞こえる。立ち上がってボールを子どものほうへ転がした。
ベンチに座り直すと、なにか言いたくて堪らないという空気が隣から流れ込んでくる。
「今俺様はなにも言わなかったぞ」
「そうだね」
「やっぱり俺様も守りたくなる小さな命だな」
「だからあんたは違うって」
さっきのボールみたいに軽く弾むパグの声が気に食わない。これ以上なにも言われたくなくて、「もう帰るよ」と腰かけたばかりのベンチから私は立ち上がった。
時が経つにつれ、生きていくことが難しくなる。
でも、生まれた時、きっと周りに祝福されながら明るい未来を願って生まれてきたんだろうな、なんて想像すると、もう少し生きてみようって思うんだ。
昼間より更に静まりかえった研究室に残っているのは、私だけだった。
培養皿を顕微鏡のステージに置き、レンズを下ろす。視界はぼやけた灰色からゆっくりと透明な宇宙へ変わっていった。そこへ、震えるように、しかし確かに動いている単細胞生物の姿が現れる。
たった一つの細胞でできた命。
私は記録用のノートを開きながら、ふと思った。
この小さな存在に、名前はない。
番号だけがある。
ピントを微調整し、像をハッキリさせる。
その瞬間、彼らは“点”ではなくなった。
動きに癖がある。
壁際を好む個体。
ゆっくり回転する個体。
私は無意識に、それを「彼」と呼んでいた。
今日の実験は、薬剤の反応を見ることだった。スポイトの先から、透明な液体を一滴。
顕微鏡の中の世界が揺れる。
数秒後、彼らの動きが鈍くなる。
震えが止まる。
一つ、また一つ。
私は記録を取る。
時刻、濃度、変化。
指先は正確だった。
ほんの少しの躊躇いなど、日々の繰り返しの前では無意味だ。
感情は、記録欄に入らない。
最後の一匹が、ふらりと回転した。
彼は壁に触れ、離れ、また触れた。
まるで出口を探すように。
そして、止まった。
私はレンズから目を離す。
視界が急に広がる。
蛍光灯の白さが、やけに強い。
ただの実験だ。
研究とは、そういうものだ。
でもさっきまで確かに動いていたものが、今は静止している。私の行いによって。
私は神様ではない。
それでも、レンズの向こうで止まった小さな命は、私の中で、少しだけ重い。
顕微鏡の電源を落とす。レンズを外した瞬間、世界はまた、何もなかったふりをした。
『小さな命』
「小さな命」
ずっと待っていた
願っていた
周りの報告を見るたび
私のところには来なくて
なんで?と自己嫌悪したこともあった
ここに小さな命が宿っているとわかると
もっと大切にしなきゃと同時に
もっとしっかりしなきゃと思う
小さな命があると思われるところを優しく撫でる
元気な姿で会えるといいね
待ってるよ
白い画面に文字を綴る
そこから生まれる"小さな命"を愛おしく育むことで
物語は成長を遂げるのかな
ふと思う、雨天の日
#小さな命
戦争や内戦は
命をうばう
いま、生まれてきた命
住民の命
もんどうむようでうばう
家族や友人、親友の関係がでとだえたりする
二度戦争をくり返さないということを
日本以外にも約束してほしい
と私は毎日思う
「ところで」
「ところで?」
「これは文学系だと生まれたばかりの命、つまり赤ん坊のことだろうけど」
「けど?」
「生命の定義から言うと微生物や半生物のウィルスのことかもしれない」
「まあ、言われてみるとそうかも」
「そして今どきのAIはそういう点では半知性で万生物ぽさがあるね」
「つまり?」
「AIも小さな命かもしれない」
「なるほどー」
お題『小さな命』
命は、大切にしてください。ちょっと厄介な病気が発覚して、この先どうなるかはわかりません。完治は難しくても、寛解できるようがんばっています。今後、1つの症例になると思います。
人を嫌ったり恨んだりしている時間がもったいないです。退院したら、一生懸命他人に尽くそうと思います。それは、自暴自棄のやけくそで、自分の命を燃やすのではなく、この身をもって知った事を伝えて行きます。
この身を、生まれてきたことを、嘆いている暇はありません。一生懸命、身体を動かして、もっと人と共に笑って泣いて、喜怒哀楽の中にあって、生きて行く覚悟です。
自分の中にある、ひねくれようとする自分に負けてはならんのです。
命に、小さいも大きいもありません。命は命です。
カメムッシ曹長...到着したね
ハッ!カメムッシ幕僚長!
この世に絶対は存在しないが...ここは間違いなく絶対安心だ
ハッ!しかし万が一の場合も想定してジブンはシミュレーション並びに訓練を重ねてまいりました!
曹長...あなたのその危機管理能力は素晴らしい...もちろん油断は禁物だね
ハッ!身に余るお言葉...誠に恐縮でございます!
それでは潜入するとしよう...おっ!
うわっ!何ですかコレは...
細かい白い紙が雪のように舞っているね
ハッ!しかも"バサッバサッ"という音も聴こえますね!
これは察するに...洗濯物にティッシュが入っていたのを知らずに洗濯してしまったのだろう
ハッ!なるほどですね...しかもホロっている女性の顔が鬼のようであります!
うむ..."まただ!あれだけ氣をつけてって言っていたのにコレだ!後片付けがどれだけ大変なのかも知らずに...わたしばっかり"
ハッ!幕僚長!今にもそのようなセリフが聴こえて来そうであります!
これまで同じような現場に遭遇したことがあるからね...おおよその予測は付く
ハッ!ジブンは初めてでありますが...勉強になります!
曹長...あなたも最近結婚されたので分かると思うが...女性の不機嫌程この世に恐ろしいものは無い
ハッ!幕僚長の仰る通り...こんなに恐ろしいものだとは思いもよりませんでした!
わたしも女房と連れ添って早40年...普段は穏やかなんだが突如として表情が一変するのには未だに驚く
ハッ!相手に対して氣に触ることは話していないのですが...あれは一体何なのでしょうか?
うむ...我々男性陣にとっては永遠のテーマでもあるね
ハッ!難しい問題でありますね!
ところで曹長は...近々家族が増えるそうだね
ハッ!いま妻の身体には小さな命が育っております!
これから色々な事があるが...乗り越えられない出来事は起こらない
...
わたしは話を聴く事しか出来ないが...応援している
...幕僚長
ん?
本当にありがとうございます!ジブン頑張ります!
うん...ん?
幕僚長!あれは...
曹長...これは想定外だ
ハッ!こちらの家主は我々カメムッシは勿論...ムッシが潜入してもコースイ的スプレーやガムテープや水責め等々悍ましい行動は一切しないと事前に調査済みでしたが...
曹長が始めに話していた通り...油断禁物だったね
ハッ!あ!でもこれは...
うむ...我々に向けているのでは無く...床に散らばったティッシュの細かい屑を片付けようとしているね
ハッ!幕僚長!講義で学んだアノ大きな吸引機が!
曹長...位置的にはギリギリ安全圏だが...ここは念には念を押して少し離れよう
ハッ!ジブンもそれが最善と...わっ!
おっ!
幕僚長!突如視界が白くなって我々が宙に!
曹長...これが家主の本来の姿だ
ハッ!あの鬼の形相は幻だったんですね!
そして女性が我々に向けて何か話しているね
"カメムッシさんたち...ここに居たら危ないから外に出すからね"と聴こえますね!
うむ...やはり女性は不思議な生きものだね
ハッ!そして幕僚長!
...無事に我々の地に戻ったね
ハッ!お互い怪我が無く任務遂行出来たことに安堵であります!
曹長の危機管理能力のお陰だ
ハッ!恐縮であります!
...では本日の訓練はこれにて終了!カメムッシ曹長...お疲れ様
ハッ!カメムッシ幕僚長...こちらこそお疲れ様でございました!
ウクライナはクリスマスローズの原生地でもあるんだそうですね。ロシアの侵攻から四年を迎えた昨日、知りました。
霜に負けぬクリスマスローズを愛でながらウクライナに心寄せる君
#小さな命
小さな命
普通に考えたら赤ちゃんのことだな。でもこのお題を見てぱっと思い付いたのは小鳥なんだよね。
大したことじゃないけどこれには理由があって、昔小鳥を飼ってたんだよな。まあそれだけの話なんだけど、やっぱり自分の体験があるとそっちに引っ張られるね。
小鳥以外にもいろいろ動物やら虫を飼ってた記憶がある。ただどれも長続きしなかったな。
理由としては単純に世話がめんどくさい。掃除やら餌やらとやらなきゃいけないことが多くてな。
その経験から俺は生き物を飼ってはいけない人間なのだと理解できたのは成長といえば成長か。何事も経験だな。
『小さな命』
託児所の一室で、椅子が円環を描いて並べられていた。幼児たちはそこに座し、互いに無垢な表情を向けあっている。
なぜ雨は降るのかと先生が問いを投げた。
Tくんがそれに対して『神様が空から如雨露で水をやっている』と答えた。
今でも時折浮かび上がってくる古い記憶だ。このとき私は初めて自分以外の人を人として承知する慧眼を持ったのだ。それまでの私は救いがたい傲岸不遜な子供であった。
幼年のころは、心があるのは自分だけだと無意識的に仮想していた。他に存在している人間が自分で思考して動いているとは思っていなかったし、逆にそうでないとも考えることがなかった。ただ想像力がなかったのだ。移ろいゆく景色の一部で、植物と同じようなもの、ひとつの流れの中に生きているだけで、各々が内に何かを秘めているなど思わなかった。役者が舞台上で決められた動きを演じるように、彼らもまた私の人生に干渉してくる香辛料であり、私の行動を裏付ける触媒なのだと考えていた。
世界は一枚の書割であり、人々はそこに描き込まれた動く絵具にすぎなかったのである。
しかしあの円環で聞いた彼の言葉は、十数年経過した今でも鮮明に覚えている。
神様が如雨露で水をやる。
こんな発想は私の中にはなかったが、その意見に対して特別肯定や否定の感情は湧かなかった。ただその刹那、私は不意に寒気にも似た感覚に襲われた。
その言葉が稚拙であったからではない。むしろ逆だった。そこには、私の知らない仕方で世界を把握するひとつの完成した意識があった。
それまでの私にとって、他者とは背景であり、装置であり、風景の一部にすぎなかった。人間は人間として在るのではなく、動く物体として、流れの中に配置されているだけの存在だった。自分だけが思考し、感じ、世界を内側に抱え込んでいると、疑いもなく信じていた。
しかし、Tくんの言葉は、私の世界に異物として侵入した。
神、空、如雨露。それらを結びつける彼独自の論理。その論理は稚拙であると同時に、完璧に彼のものだった。
そこで初めて理解した。
この円の中には、私と同じ重さの頭部が、私と同じ密度の人生が、それぞれ独立して存在しているのだ。
人間は例外なく、内部を持った存在なのだと。それぞれが膨らます思考や沸き起こる感情が、密閉された容器のように存在している。心臓の鼓動が世界に少し触れ、わずかに水面が揺れた。弱々しくも確かに波紋は広がったのだ。
これが私が初めて経験した、他者の心の発見だ。
どこまでも広がる白い雲。
俺は交通事故で死んでしまい、早めの天国へ来てしまった。
「まだここは天国ではないですよ。ここで天国行きか地獄行きか判断します」
一匹の天使が近づいてきて、そう言った。
手には紙を持っていて、俺と紙を交互に見ている。
「……残念だけど、君は地獄行きだね」
「え!?なんでだよ!罪を犯してないのに!」
「君は蚊を千匹以上殺している。蚊とはいえ小さな命だ。その命を沢山奪ったのがよくなかったね」
「そ、そんな……」
蚊を叩いただけで地獄行きになるなんて……。
そんなことがあっていいのか?
「それじゃ、地獄へいってらっしゃ〜い!」
天使は俺に向かって手を振る。
足元の雲に穴が開き、俺は納得出来ないまま、真下へ落ちていった。
こんなにも小さな命が。
今消えようとしている。
何があったのかお話しましょう。
私は家から歩いて15分ぐらいの所にある、緑公園という所にふらっと散歩に来ていました。
今はコスモスの季節で、公園の中はそれはもう色鮮やかに咲き誇っておりました。
そんなコスモスを眺めているときです。
コスモスが群れて咲いている所にぽっかりと、
穴が空いていたのです。
何故こんな所に穴が?
その穴のせいでせっかく綺麗に並んでいたコスモスが台無しです。
私は憤りを感じながらも、身体を傾けてその穴を覗き込みました。
一体その犯人は誰なのかと。
そこには1羽の雀が、羽を散らしながらもがき苦しんでおりました。
今にも息が絶えそうな、そんなか細い呼吸でした。
ああ、可哀想に。
他所の猫にでもやられたんだろう。
ここらに住んでいる僕たちならこんな真似はしないでしょう。
獲った獲物をこんな綺麗なコスモスの上に置くなんて。
お陰でコスモスは茎の根の方からポッキリと折れてしまっております。
花びらも散って、もうそのコスモスがぴんと綺麗に咲くことはないでしょう。
可哀想な、コスモス。
子供、他種族、着ているもの
小さくない 見えている内は。
“小さな命”
命の価値は
寿命に対しての残り日数で決まる
寿命1ヶ月の虫であれば
その価値は最大30日分
寿命15年の猫であれば
子猫は15年分の価値がある、はずだ
だから
目の前のゴキブリを倒すことに
遠慮なんていらない
さあ、やるんだ、武器を持て
“A Small Life”
The value of a life
is determined
by how many days it has left.
If an insect lives only a month,
its worth is at most thirty days.
If a cat lives fifteen years,
then a kitten must be worth
a full fifteen years.
So—
there’s no need to hesitate
when facing the cockroach
in front of you.
Go on.
Do it.
Take up your weapon.
小さな命。
一人で生きることのできないそれはただひたすらに流されていく。
嫌だ
どこに連れていくの
怖いよ
生まれた嫌悪や恐怖の感情を発する事もできず、暗い場所に閉じこめられた。
訳の分からぬままただ泣くしか無かった彼は触れた手のひらの感触を確かめる。
少しだけ柔らかく、そこかしらで香りがする。
生まれたての頃に嗅いだ香り。
初めて知覚したあの柔らかい色の場所で嗅いだ香り。
何かに包まれている?
そう疑問に思っていると周囲からちゃぷりちゃぷりと音がした。
自分が右に傾けば右にちゃぷり、反対に傾けば左にちゃぷり。
する事も無かった彼は自分の動きで反応する音に夢中になった。