Tamaomutsu

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小さな命。

一人で生きることのできないそれはただひたすらに流されていく。

嫌だ
どこに連れていくの
怖いよ

生まれた嫌悪や恐怖の感情を発する事もできず、暗い場所に閉じこめられた。

訳の分からぬままただ泣くしか無かった彼は触れた手のひらの感触を確かめる。

少しだけ柔らかく、そこかしらで香りがする。
生まれたての頃に嗅いだ香り。
初めて知覚したあの柔らかい色の場所で嗅いだ香り。

何かに包まれている?
そう疑問に思っていると周囲からちゃぷりちゃぷりと音がした。
自分が右に傾けば右にちゃぷり、反対に傾けば左にちゃぷり。
する事も無かった彼は自分の動きで反応する音に夢中になった。

2/24/2026, 11:51:51 PM